8問‐平成30年10月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第8問目の解説。第8問は、炉筒煙管ボイラーの問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

8問‐炉筒煙管ボイラー

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 炉筒煙管ボイラーは、よく出るボイラーの1つです。

 出題されることは、大半がテキストに載っていることです。きっちり押えておきましょう。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「水管ボイラーに比べ、一般に製作及び取扱いが容易である。」ですが、正しい記述です。

 「炉筒煙管ボイラー」は、いわゆる「丸ボイラー」に該当します。

 当該「丸ボイラー」は、「水管ボイラー」と比べて、構造がカンタンで、設備費も安く、取扱いが容易です。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「水管ボイラーに比べ、蒸気使用量の変動による圧力変動が大きい」ですが、誤った記述です。

 よく出るところです。

 炉筒煙管ボイラーは、水管ボイラーに比べ、保有水量が“大きい”ので、蒸気使用量の変動による圧力変動が“小さい”です。

 よって、当該選択肢は、「×」となります。

 付け加えると、炉筒煙管ボイラーは、保有水量が大きいため、起動までに時間がかかります。

 なお、水管ボイラーですが、「保有水量が“少ない”ので、起動に時間がかからないが、蒸気使用量の変動による圧力変動が大きい」という特徴があります。

 これも、頻出論点なので、一緒に押えておきましょう。

選択肢3

 選択肢3の「加圧燃焼方式を採用し、燃焼室負荷を高くして燃焼効率を高めたものがある。」ですが、正しい記述です。

 炉筒煙管ボイラーのキーワード「加圧燃焼方式」の問題です。

 加圧燃焼方式とは、炉内に空気を送り込んで、炉内の圧力を高めて、燃焼効率を高めることを指します。

 炉筒煙管ボイラーというと、当該「加圧燃焼方式」なので、きっちり暗記です。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢4

 選択肢4の「戻り燃焼方式を採用し、燃焼効率を高めたものもある」ですが、 正しい記述です。

 先の選択肢と同様、炉筒煙管ボイラーのキーワード「戻り燃焼方式」の問題です。

 戻り燃焼方式とは、燃焼ガスをボイラーの端で反転させることで、燃焼効率を高める方式です。

 炉筒煙管ボイラーというと、当該「戻り燃焼方式」なので、きっちり暗記です。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢5

 選択肢5の「鉛管には、伝熱効果の大きいスパイラル管を使用しているものが多い」ですが、正しい記述です。

 これまた、炉筒煙管ボイラーのキーワードです。

 炉筒煙管ボイラーといえば、「スパイラル管」なので、暗記しておきましょう。

 スパイラル管は、「グーグル画像検索-スパイラル管」を参考にしてみてください。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

答え

 設問は、「誤っているものはどれか?」です。

 正解:2

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱・・・「やや難」

 2問:ボイラー効率・容量・・・「ふつう」

 3問:鏡板・・・「ふつう」

 4問:空気予熱器・・・「ふつう」

 5問:計測器・・・「ふつう」

 6問:給水系統装置・・・「ふつう」

 7問:貫流ボイラー・・・「ふつう」

 8問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 9問:水位検出器・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。

 12問:燃料油用遮断弁・・・「難」

 13問:ボイラー水位・・・「ふつう」

 14問:キャリオーバ・・・「ふつう」

 15問:スートブロー・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー水管理・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」

 19問:点火前点検・・・「やや難」

 20問:単純軟化法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:引火点・・・「ふつう」

 22問:重油・・・「ふつう」。

 23問:重油加熱・・・「ふつう」

 24問:石炭・・・「ふつう」

 25問:気体燃料・・・「ふつう」

 26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」

 27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」

 28問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

 29問:通風・・・「ふつう」

 30問:大気汚染物質・・・「ふつう」

法令10問

 31問:伝熱面積・・・「ふつう」

 32問:変更届・・・「ふつう」

 33問:使用再開検査・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」

 35問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「やや難」

 36問:設置規制・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:定期自主検査・・・「ふつう」

 39問:水面測定装置・・・「ふつう」

 40問:掃除・修繕・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

 ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。

 乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。

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