4問‐平成30年10月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第5問は、計測器の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。どの計測器もボイラーでは常識的なものばかりです。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

5問‐計測器

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 語呂合わせで一発解答です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「ブルドン管圧力計は、断面が真円形の管をU字状に曲げたブルドン管に圧力が加わると、圧力の大きさに応じて円弧が広がることを利用している」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「断面が真円形の管をU字状に曲げた」のところです。

 正しくは、「断面が扁平(へんぺい)な管を“円弧状”に曲げた」です。

 つまり、「U字状」ではなくて、「円弧状」です。

 テキストの「ブルドン管圧力計」の写真をシッカリと見ておきましょう。

 参考:グーグル画像検索-ブルドン管圧力計

 ところで、「扁平」とは、「ひらたいこと。ひらべったいこと。」という意味です。

 よって、当該選択肢は、「×」となります。

選択肢2

 選択肢2の「差圧式流量計は、流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出口との間に、流量の2乗に比例する圧力差が生じることを利用している。」ですが、その通りです。

 差圧式流量計のキーワードは、「絞り(オリフィス)」です。

 テキストで、説明文及び写真を確認しておきましょう。

 参考:グーグル画像検索-差圧式流量計

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 なお、「流量の“2乗”に比例する圧力差が生じる」ですが、当該数字が気になる人もいるかと思います。

 厳密に言えば、「憶えるべき」ですが、二級ボイラー技士試験のレベルでは、このような細かい数字が問われることはそうないので、深く追求しないでいいです。よほど気になる人だけ、頭に入れたらよいでしょう。

選択肢3

 選択肢3の「容積式流量計は、だ円形のケーシングの中で、だ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを利用している。」ですが、正しい記述です。

 そっくりそのまま、容積式流量計の説明です。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 なお、お友達に「面積式流量計」もあります。

 面積式流量計は、垂直に置かれたテーパ管に流体が下から上に流れた場合に、管内のフロートの上下によって流量を知る装置です。

 こっちも問われるので、「容積式流量計‐ケーシング」「面積式流量計‐テーパ管」の両方のキーワードを押えておきましょう。

 参考:グーグル画像検索-面積式流量計

 参考:グーグル画像検索-容積式流量計

選択肢4

 選択肢4の「平形反射式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は光線が通って黒色に見え、蒸気部は光線が反射されて白色に光って見える。」ですが、正しい記述です。

 テキストそのままの記述です。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 なお、『色』には、注意してください。

 ひっかけで後半部分が「水部は光線が通って“白色”に見え、蒸気部は光線が反射されて“黒色”」といった風に、「逆」で出ていることがあります。選択肢には慎重に目を通しましょう。

 念のため言っておきますが、「水部は黒色、蒸気部は白色」です。

 参考:グーグル画像検索-二色水面計

選択肢5

 選択肢5の「U字管式通風計は、計測する場所の空気またはガスの圧力と大気圧との差圧を水柱で示す」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 参考:グーグル画像検索-U字管式通風計

答え

 本問は、「誤っているものはどれか?」です。

 正解:1

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱・・・「やや難」

 2問:ボイラー効率・容量・・・「ふつう」

 3問:鏡板・・・「ふつう」

 4問:空気予熱器・・・「ふつう」

 5問:計測器・・・「ふつう」

 6問:給水系統装置・・・「ふつう」

 7問:貫流ボイラー・・・「ふつう」

 8問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 9問:水位検出器・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。

 12問:燃料油用遮断弁・・・「難」

 13問:ボイラー水位・・・「ふつう」

 14問:キャリオーバ・・・「ふつう」

 15問:スートブロー・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー水管理・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」

 19問:点火前点検・・・「やや難」

 20問:単純軟化法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:引火点・・・「ふつう」

 22問:重油・・・「ふつう」。

 23問:重油加熱・・・「ふつう」

 24問:石炭・・・「ふつう」

 25問:気体燃料・・・「ふつう」

 26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」

 27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」

 28問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

 29問:通風・・・「ふつう」

 30問:大気汚染物質・・・「ふつう」

法令10問

 31問:伝熱面積・・・「ふつう」

 32問:変更届・・・「ふつう」

 33問:使用再開検査・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」

 35問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「やや難」

 36問:設置規制・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:定期自主検査・・・「ふつう」

 39問:水面測定装置・・・「ふつう」

 40問:掃除・修繕・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二ボのこまごましたもの

 二ボに関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者 乙種4類:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「二ボの独学」をお読みください。

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