平成30年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第16問目の解説。本問は、水管理の問題です。知ってさえいれば解ける問題なので、文系は必ず点にしないといけません。難易度は「ふつう」です。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「水溶液が酸性かアルカリ性かは、水中の水素イオンと水酸化物イオンの量により定まる。」ですが、正しい記述です。
理科の問題です。
水素イオンは、「H+」です。
水酸化物イオンは、「OH-」です。
これらの多寡によって、酸性かアルカリ性かに分かれます。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢2の「常温( 25 ℃ )でPHが7未満のものは酸性、7を超えるものはアルカリ性である。」ですが、正しい記述です。
中性が「7」で、それ未満が「酸性」で、それ超が「アルカリ(塩基)性」でした。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、「PH」ですが、昔は「ペーハー」と呼ばれていましたが、今は「ピーエイチ」と呼ばれています。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢3の「酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ分の量を示すものである」ですが、正しい記述です。
ときおり、ひっかけ問題で…、
酸消費量とは、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などの“酸性”成分の量を示すものである。
…などと出題されています。
「酸消費量・・・アルカリ分の量」なので、きちんと憶えましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢4の「酸消費量には、酸消費量( PH4. 8 )と酸消費量(PH8. 3)がある。」ですが、 正しい記述です。
何を言っているか、よくわかりませんし、数字も憶える必要はありませんが、こういう問題もあるんだな、くらいに見ておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、当該選択肢の「酸消費量には、酸消費量( PH4. 8 )と酸消費量(PH8. 3)がある。」は、しばしば、目にするものとなっています。
選択肢5の「マグネシウム硬度は、水中のマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸マグネシウムの量に換算して試料1L中のmg数で表す」ですが、誤った記述です。
ひっかけ問題です。
間違っているのは、「これに対応する炭酸マグネシウムの量」のところで、正しくは、「これに対応する炭酸カルシウムの量」です。カルシウムです、カルシウム。
よって、当該選択肢は、「×」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
答え:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・・・「やや難」
2問:ボイラー効率・容量・・・「ふつう」
3問:鏡板・・・「ふつう」
4問:空気予熱器・・・「ふつう」
5問:計測器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
8問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水管理・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:重油加熱・・・「ふつう」
24問:石炭・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:大気汚染物質・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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