独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

黙して考えるには

先だってのススメで、沈思黙考のうち「沈思」を扱ったので、惰性で「黙考」をテーマにいたします。
この「黙考」なる言葉。
字面だけ追えば、「黙って考えよ」ということでございます。
よくよく観察してみれば、人とは、おしゃべりをしながらでは考えられないものでして、黙って口を閉じないと考えがまとまらないというのが実感かと存じます。
じゃあ、黙って口を閉ざせば、「考える」ことができるのか?といわれれば、んなーことないよというわけでございまして、黙って考えようとしても、雑念がアタマに浮かんでは消え、消えては浮かんだりするものでございます。
ここまででわかったことは、何か難問に遭遇し、じっくり考えなければならないときは、まず、携帯の電源を切り、おしゃべりの可能性を限りなくゼロにすることからはじめなければならない、というわけです。
お勉強の空間からは、いとしの無配慮な配偶者と腐れガキンチョどもを追い出さなければなりません。
まず、「おしゃべり」の可能性をなくすことが、考える第一歩でございます。
次は、雑念対策でございます。
雑念対策は簡単でございます。
基本的に雑念が起きるのは、疲れていたり、脳みそがオーバーヒートになっていたりなど、身体的な状態をのぞけば、「何を考えているのか」わかっていない状態が原因なのでございます。
考えるとは、最も簡単にいうと、筋道を論理だてて追っていくものでございます。
考えるための前段階には、具体的に絞られた筋道が必要なのでございます。
「何を、どう、何のメリット(解決)を求めて、ジックリ考えるのか?」
このようなテーマがキッチリ決まっていれば、雑念が入り込まず、スムーズに筋を追っていけるのでございます。
自分にとっての確固としたテーマが決まっていないと、スグに人は脇にそれてしまいます。コレ即ち、雑念の発生でございます。
ゲド戦記のような、テーマも伏線も、何も消化できていない映画を見せられた小学生は、スグにお菓子やジュースに関心が行き、お母様にたしなめられるのがオチでございます。

(さらに…)

息つぎ勉強

難問や難解な記述に遭遇するのが、試験勉強でございます。
このようなときこそ、集中力が要されるのでございます。
しかしながら、集中力は、よく口にし、耳にするにも関わらず、イマイチはっきりしない「力」でございます。
ま、はっきり意味がつかめない理由は、人は何かに集中しているときには、まわりのことを意識しないものでして、「集中という力を発揮しているわたくし」を客体として把握できないからでございましょう。
ま、難しいことはテキストの記述で十分でございますから、昨日のススメの「沈思黙考」について、補足したく思います。
今回のススメで補足したいのは、「沈思」の箇所でございます。
字面だけ追うと、沈むように思うということでございます。
わたくしは、この「沈思」を、『よーーーく考えないといけないときは、プールか海、湖のなかに沈んでいく風に・潜っていく風に考えましょう』と翻訳しております。
ニュアンス的には、ゆっくりゆっくり潜水するような感じです。
水中にいるときは、ほかの事なんてほとんど考えられません。
「ほかのことなんて、考えられない」という水中状態の体感触をもって、集中力を捉えなおすのでございます。
つまり、集中して考えないといけない難関に遭遇したときは、もぐっているような感覚でアタマを働かそうというわけでございます。
「考える」行為を、「潜る」という行為と掛け合わせると、新しい意味に出会うことができます。
要するに、「ずーとおんなじことを考えるな」ということでございます。
お勉強でじっくり考えるのも結構でございますが、考えるとは潜っている事と踏まえますと、海女さんではないのですから、潜りっぱなしでは健康に良くはございません。
集中力は、30分弱しかもたないというのも、息つぎが必要なんだなという風に置き考えれば、納得できるのではと存じます。
お勉強とは、他人から見れば、同じ姿勢で、同じことをやっているようにしか見えないものです。
そのため、要領がつかめない人は、お勉強が単調で一直線、グダグダになりやすいもの。

(さらに…)

沈思黙考

沈思黙考とは、よく味わってみると良いお言葉でございます。
字面だけ追いますと、落ち着いて、あれこれイメージを追い、黙って考えなさい、ということでございます。。
資格試験のお勉強には、思考の罠がございます。
「時間をかけて、よーーーく考えたら、必ず解答できる」という信仰でございます。
基本的には、「その通り!!(アタック25風)」なのでございます。
よく考えるとは、まさに、理解や記憶のできる「チャ〜ンス(児玉清風に、握り拳をつけて)」なのでございます。
しかし、チャンスはリスクと背中合わせなのが世の常でございます。
「よく考える」とは、深く深く、徹底的に考えなさいというわけではないのでございます。
資格試験のお勉強は、数学の解けない方程式や、芸術作品を産むという知的営みとは、少々違ってくるのでございます。
深く考えても、時間と労力の無駄になるのが多々なのでございます。
試験問題では、解答時間が決まっている以上、膨大な思考の営みを経て生まれいずるような解答など、ハナから期待されていないのでございます。
基本的に、10分間、よーーく考えてて突破の糸口すら見つからなければ、その後で、1時間、2時間考えようとも答えがでることはないでしょう。
結局のところ、資格試験とは、なんらかの実務に基礎を置いているものでございます。
そのため、テキストや問題集の上の演習だけでは、スグに理解できないこともあるのでございます。
実際の業務に触れれれば、即理解できることであっても、机上ではスンナリ行かないものなのでございます。
ですから、考えてみて、3分間に雑念が3つも湧くようでしたら、注意信号でございます。
そのまま続けても、良い答え・納得のできる答えに至る事は稀かと存じます。
深く考えるよりかは、浅く広くでございます。
うーーんとアタマを捻る事態になって、よーーく考えても、答えがひっとつも浮かばないときは、言葉の定義・語句の用法、具体例、原則と例外を、丹念にあたる方が、最終的には良い結果に繋がるのでございます。

(さらに…)