独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

モウ一歩先へ

悲しいことに人間は、自分がいついい時期かわからないものでございます。
よく考えてみれば、あの頃が黄金期であったと、しみじみ思ってしまうものでございます。
わたくしが思いますに、お勉強とは足し算ではないのでございます。
今日1やれば、明日1残るかというと微妙でございます。
今日1、明日1やれば、あさってには「2」になっているかといえば、そうでもございません。
1日に7つやれば、1週間やらなくてよいかというとそうでもございません。
ぶっちゃけ、今日やっているお勉強の効果は、必ずしも機能するとは限らないのでございます。
日々のお勉強は、このように不安定な土台の上で行われているとお考え下さいませ。
この点を理解しておくと、ぐっと復習の重要性をつかめるのでございます。
わたくしだけでなく、多くの人が「復習が大事」というのは、やった内容を再記憶するだけでなく、生長のチャンスを掴むためだと考えるのでございます。
お勉強は、タネを蒔いただけなのでございます。
復習は、キチンとタネが根を張り、芽を出しているのかを確認することでございます。
ほったらかしにしておいても咲き誇るのは、雑草だけでございます。
おいしい果実、きれいなお花を咲かせたいなら、手入れは欠かせません。
このように手入れを欠かさないでおくと、「自分の伸びたとき」をキャッチすることができるのでございます。
あとから見直すと、あの時期が自分の伸びたときだと、わかってくるのでございます。
こーしてこうすると、アタマに残るナァ。
あーこういう状態だと全然進まないから、寝たほうがマシね。
調子がいいときとは、こういう感じなのね。
などなど、復習が反省をかねてくるのでございます。
復習を通して、お勉強の内容だけではなく、貴重な勉強情報を蓄積していってるのでございます。
もしかしたら、その伸びる瞬間が「イヤイヤながら」「めんどくさく思いながら」「適当に投げやりにやった」お勉強のときかもしれないのでございます。
人間、その時その時の意味を、キチンと把握できない以上、お勉強は細く長く続けれるように行っていくが花でございます。

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最初も肝心

お勉強とは、狭い意味でのお勉強ではございません。
広い意味でのお勉強を考えましょう。
こと、お勉強と申しますと、「どの問題を解けばいいのか?」「どれが重要なのか?」「この表は憶えないといけないな」などなど、施行細則にかかりっきりになるのでございます。
狭い意味のお勉強は、ぶっちゃけ、体調のよいとき、気分のよいときには最高の効果をもたらします。
逆にいえば、調子のよいときでしか通用できない考えなのでございます。
たいがい、わたくしたちは、あんまり良くも悪くもなく生きてございます。
むちゃくちゃ叱られることもなく、ドツカレもない。
けれども、燃えるような高揚感もなく、帰ってくればテレビとビールの日常でございます。
狭いお勉強が通じるのは、中高生大くらいなものでございまして、たいがいは、ワイシャツのクリーニングをしながらのテキスト読みをし、ぶつぶつ暗記をしながら洗い物をし、あかぎれの手をそっと撫でるものでございます。
広い意味でのお勉強とは、「良くも悪くもない日常」のなかでいかにお勉強を続けるかに「も」、重心を置いたお勉強方法でございます。
結局のところ、お勉強の成績を上げるためには、「やる」しかないのでございます。
しかし、単にやるだけで、効果が付いてくるなら話は簡単でございます。
単純な「やる」にいかに工夫するかでございます。
それが、独学のカナメでございます。
工夫なき所に、独学はございません。
円滑なお勉強を続けるには、最初に工夫を凝らすことが肝心なのでございます。
続けるためには、お勉強への意欲を、順調な形で発散しなくてはならないのでございます。
お勉強エネルギーを発散できる「組み換え」の発想が、求められているのでございます。
広い意味のお勉強とは、要は、配置でございます。
やさしい・かんたん
ムズカシイ・ニガテ
普通・可能
お勉強を進めるにあたって、これらを、どのように配置するかでございます。
疲れていたり、なんだかのらないときは、「やさしい・かんたん」を最初において、ウォーミングアップしてからのお勉強がようございましょう。
逆に、素敵な異性にガンバテネ!といわれて調子がよいときは、「ムズカシイ・ニガテ」を前面において撲滅作戦を取ればよろしいでしょう。
配置を失敗すると、なんだか、消化不良に終わってしまうのでございます。
マラソンと短距離走をお考え下さればわかるかと存じます。
スタートのダッシュは、大きく異なってございます。
なんでもかんでも、同じなのではないのでございます。
やっていることは同じでも、一時として同じときはないのでございます。

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ハイレベル問答

イチロー選手は、よく塁に出ます。
彼は、1塁を走り抜ける瞬間、「よし!」とか「セーフ!」と叫ぶとのことでございます。
おちょこちょいの審判なら、つられて「セーフ」といってしまいそうです。
ま、そんなおばかさんの審判も少ないでしょうけど、アウトかセーフの「ギリギリの微妙」ラインになったとき、ジャッジに影響がないとも言い切れません。
イチロー選手の掛け声が、審判自身も気付かないところで作用して「いるかもしれない」わけでございます。
イチロー選手には、バッティングが優れている、足が速い、に加えて彼なりの工夫があったのでございます。
「勝つためにはなんでもする」姿勢が、今のイチロー選手のバックにあったわけでございます。
なんでもする、は少々語弊のある言葉でございますので、「勝つためにはどんな工夫でもする」と言い直してみたいのでございます。
こんかいは勝つための工夫として、イチロー選手に倣いたく思います。
お勉強中、自分の作業にどのようなコメントを付与させるかを考えてみたく存じます。
毎日毎日、「ガンバルガンバル」だけでは、ガンバルマンでさえガンバレないのでございます。
お勉強のときどきに、シックリくるコメントを入れることができれば、やる気も存続できるものでございます。
名言格言も、時々にはようございますが、わたくしたちに必要なのは、日々の日課のお勉強をなんとしてくれるコメントでございます。
問題が解けないが、もうそろそろ寝ないといけない時間。
このような場面を設定してみましょう。
非常に引っ掛かるストレス多き場面でございます。
このようなときに、コメントの工夫は生きてくるのでございます。
「臨機応変にやめるのだ!」と、バカボンのパパのように一言発すれば、「これでいいのだ!」でお勉強を終え、ラックリ寝ることができるのでございます。
芥川龍之介のくもの糸のように「極楽でも、ケースバイケースでございましょう。」と発すれば、執着する愚かさを悟ることができましょう。
ばっさり切りたいときは、「見てわからんモンは、聞いてもわからん」(堀場雅夫)でフテネをするがようございましょう。
「花のことは、花に聞け。試験のことは試験に聞け。オレはしらん」と空也さんふうに語るも、弥陀のお計らいでございましょう。
料理研究家・岸朝子さんのように、「たいへんダメダメでございますね」といえば、さっくりやめることもできましょう。
よいコメントは、新鮮な気分になるものでございます。
家具をどけたときに目にする、日に焼けていない畳モドキが、よきコメントでございます。

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