独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

勉強も体力

お勉強というのも、一種のストレスなのでございます。
カラダに緊張を強いているものでございます。
ペンやマーカーを持つ指先、手首、肘の辺りをじっくりと観察していただければと存じます。
勉強時間以外のときと比較してみれば、よくわかるかと存じます。
それは「かたさ」が違うのでございます。
若い人はわからないかもしれませんが、ある程度年齢を経ると、カラダの諸所がかたくなるのでございます。
わたくしの場合は、手首に現れたのでございます。利き腕とそうでないほうの手首のかたさが、大きく違うのであります。
プールにて手首足首をくるくるしようとして、アレレと気づいた次第でございます。
左などは「むむむーー」と意識して動かさないとうまく回転しないほど、凝り固まっていたのでございます。
お勉強中は、無意識的に力が入るものでございます。
このとき、わたくしたちが意識できない筋肉も使われているのでございます。
意にならない筋肉のことを不随意筋と申します。不随意筋は体の筋肉の半数以上を占めてございます。
「力なんて入れてないよ」といいつつも、それは意識できていないだけで、実は微妙微量ながら力が入ってしまっているのでございます。
お勉強は脳みその作業なのに、お勉強後にグッタリと疲れるのは、カラダのいたるところで緊張状態が続いたからでございます。
わたくしたちは、見えないところで疲れていると申せましょう。
であるから、ストレッチ、カラダの伸びを必要としているものなのでございます。
大きく肩を回す、そして小さく肩を回してみる。腕を首の後ろに回し逆の手で肘を持ち、ゆっくり腱をのばしてみる。腕を胸の前に出しもうひとつの腕でクロスに交差させて伸ばしてみる、などなどでございます。
少しの軽運動が、カラダの凝りを防ぎます。真の疲労になる前に、手を打つべしでございます。
お勉強も体力如何でございます。
机の前に座ってもなんもする気がしないのは、実は気力や根気といったメンタルな問題ではなくて、根本的な体力低下の問題かもしれませぬ。

(さらに…)

直線の距離

最短・最速・最効率、と銘打たれたものには、まずは眼鏡を外すことをお薦め致します。
「最〜」なんたるものは、極めて人為的な理念物でございます。
わたくしはもう、健康運動器具の効能など見ないものでございます。
曰く、1週間1日5分でおなかがへこむ、などと書かれていますが、よくよく、よくよく丹念に細かい取扱書を読めば、「運動の前に15分〜20分の柔軟運動を行ってください」「個人差があります」などと書かれているのでございます。
安易に腹筋マシーンに頼ったわたくしが悪いのでございます。
取扱書をキチンと「熟読」せず器具を用いたわたくし悪いのでございます。
標準運動回数を、準備運動時間を無視してやったわたくしが悪いのでございます。
結果おかげで、おなかがへこむどころか右首・右肩の筋が張るようになって数年がたちます。違うところが凹んだのであります。
ですから、気持ちのよくなる表現・コピーほど、気をつけるようになったわたくしでございます。
気をつけるとは、その文言が本当かどうかを疑うのではありません、なにを省略しているかを見ようとしているのでございます。
省略こそ、情報操作の技でございます。
1キロです、といわれても、標高1200メートルの山も、直線距離でいえば1キロ弱であります。
大切なのは、何が捨てられたかということでございます。
それこそ、雄弁にものを語るのであります。
お勉強でも、最も効率よいやり方やノウハウというのはあることでしょう。忘れない、サボらない、怠らないやり方もあることでしょう。
しかしわたくしごとではありますが、だいたいお勉強において憶えた事は、ほぼ忘れに忘れたし、お勉強もときにサボっていたし、夜めんどくさくて寝た日もたくさんあるのでございます。
それでも受かったわけですから、間違ったりサボったりすることは、よくあるひとつのお勉強の過程だと思う次第であります。
日々忘れ、できた問題を間違え、それでさぼったりするのが、お勉強の万人の真実である、のですから「よくあることさ」とお勉強の労苦を溜め込まないようにすればいいのであります。

(さらに…)

大ポカ

よくよくわたくしたちは、言葉の意味を取り違えているのでございます。たとえば代表的な言葉をいえば、結婚でございます。
いい結婚はあるが、楽しい結婚はない、と申します。幸福の絶頂は式の前夜まででございます。
「幸福をお祈り申し上げます」「祝福します」というのは、虚言ではないのであります。
禍福は、水の一膜。結婚後には待っているものへの、心からの同情がこめられているのでございます。
同様の言葉に、人生での大きな節目を表す就転職がございます。
薔薇色の未来でなどと、わたくしたちを誘いますが、なんてことはない、今より荷厄介なものを抱えるがオチであります。
残業時間も減らないしバカ上司にクソ部下に囲まれることでありましょう。クセの多いオーナー経営者に悩まされることでしょう。
何となくよさそうと思いながらもその実情は、かけ離れているのものでございましょう。何が楽々稼げるだ。
ときに言葉の意味を違えていると申しました。
しかしこれは、少し訂正せねばなりますまい。というのも、大きく、大きく間違っていることがあるからでございます。
大ポカと申しますか、まったく言葉の意味の取り違えが発生していることがあるのです。
記述ではこういう意味で使っているのに、読み手のほうで勝手に違う意味をあてはめて読んでいるものでありますから、読めば読むほどわからなくなるといった塩梅でございます。
何度読んでもわからない、意味が通じないというのは、どこぞに大ポカが生じているのでございます。
あとあとで振りかえ見れば「単にそれだけのこと」なのに、わからないのでございます。
ウンウンと何度もアタマをひねっても、全く理解に至らぬ大ポカが、お勉強中はひとつやふたつあるものでございます。
努力の空回りにうすうす気づいたら、大ポカを疑って、おさらいからはじめたらよいのでございます。

(さらに…)