些細な部分が全体を雄大に語ると申します。
たとえば、包丁の切れ具合は、実に多くのことを語るものでございます。
持ち主の性格から家事の腕までわかってしまうと申します。
ときはお盆、田舎から孫の顔を見ようとやってくる集団もあることでありましょう。
部屋の調度品や片付け具合、玄関の乱雑さ、料理の味だけで計られているのではないのでございます。見てくれだけを整えても仕方のない事を、肝に銘じる事でございます。
先ほどいいましたように、包丁の切れ具合、そして台所の機能具合など目で見えない箇所で大いに計られているのでございます。
台所関係は一朝一夕でできませんゆえに、どうしてもぼろが出てしまうのでございます。
自業自得と腹を決め、付け焼刃の対策などしないことでございます。
さらの包丁をおろしても、指をざっくり切るがオチでございます。
世のご亭主の方も、包丁の切れ味で「我が身の選択眼」がいかばかりであったかを確認してみるのもようございましょう。
なあに手伝うふりをして包丁を手に持てばよいだけの話でございます。
さてさて、普段の生活の心がけが大事なのは言うまでもございません。
生活の付け焼刃はスグにもげてしまいますが、とはいえ勉強の付け焼刃は推奨するものでございます。
直前期以外なら、「とりあえずやってしまえ」「とりあえず済ませてしまえ」の駆け込み精神が大切なのでございます。
こんだけしか時間がないや、と思うよりも、この時間でココまでなんとしてでも済ませてしまおう、ワカランモンは後回し、できるとこだけやっていこうで進んでいけばよいのであります。
とにかくやることが、お勉強では大事なのでございます。
付け焼刃ばかりだったのが、いつの日か本当の真剣に変わってしまうのが、人体の神秘でございます。
やれない理由を探すよりか、あっという間に適当に済ませてしまえばよいのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2007年8月13日 10:18 AM |
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お勉強というのも、一種のストレスなのでございます。
カラダに緊張を強いているものでございます。
ペンやマーカーを持つ指先、手首、肘の辺りをじっくりと観察していただければと存じます。
勉強時間以外のときと比較してみれば、よくわかるかと存じます。
それは「かたさ」が違うのでございます。
若い人はわからないかもしれませんが、ある程度年齢を経ると、カラダの諸所がかたくなるのでございます。
わたくしの場合は、手首に現れたのでございます。利き腕とそうでないほうの手首のかたさが、大きく違うのであります。
プールにて手首足首をくるくるしようとして、アレレと気づいた次第でございます。
左などは「むむむーー」と意識して動かさないとうまく回転しないほど、凝り固まっていたのでございます。
お勉強中は、無意識的に力が入るものでございます。
このとき、わたくしたちが意識できない筋肉も使われているのでございます。
意にならない筋肉のことを不随意筋と申します。不随意筋は体の筋肉の半数以上を占めてございます。
「力なんて入れてないよ」といいつつも、それは意識できていないだけで、実は微妙微量ながら力が入ってしまっているのでございます。
お勉強は脳みその作業なのに、お勉強後にグッタリと疲れるのは、カラダのいたるところで緊張状態が続いたからでございます。
わたくしたちは、見えないところで疲れていると申せましょう。
であるから、ストレッチ、カラダの伸びを必要としているものなのでございます。
大きく肩を回す、そして小さく肩を回してみる。腕を首の後ろに回し逆の手で肘を持ち、ゆっくり腱をのばしてみる。腕を胸の前に出しもうひとつの腕でクロスに交差させて伸ばしてみる、などなどでございます。
少しの軽運動が、カラダの凝りを防ぎます。真の疲労になる前に、手を打つべしでございます。
お勉強も体力如何でございます。
机の前に座ってもなんもする気がしないのは、実は気力や根気といったメンタルな問題ではなくて、根本的な体力低下の問題かもしれませぬ。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2007年8月10日 2:27 PM |
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最短・最速・最効率、と銘打たれたものには、まずは眼鏡を外すことをお薦め致します。
「最〜」なんたるものは、極めて人為的な理念物でございます。
わたくしはもう、健康運動器具の効能など見ないものでございます。
曰く、1週間1日5分でおなかがへこむ、などと書かれていますが、よくよく、よくよく丹念に細かい取扱書を読めば、「運動の前に15分〜20分の柔軟運動を行ってください」「個人差があります」などと書かれているのでございます。
安易に腹筋マシーンに頼ったわたくしが悪いのでございます。
取扱書をキチンと「熟読」せず器具を用いたわたくし悪いのでございます。
標準運動回数を、準備運動時間を無視してやったわたくしが悪いのでございます。
結果おかげで、おなかがへこむどころか右首・右肩の筋が張るようになって数年がたちます。違うところが凹んだのであります。
ですから、気持ちのよくなる表現・コピーほど、気をつけるようになったわたくしでございます。
気をつけるとは、その文言が本当かどうかを疑うのではありません、なにを省略しているかを見ようとしているのでございます。
省略こそ、情報操作の技でございます。
1キロです、といわれても、標高1200メートルの山も、直線距離でいえば1キロ弱であります。
大切なのは、何が捨てられたかということでございます。
それこそ、雄弁にものを語るのであります。
お勉強でも、最も効率よいやり方やノウハウというのはあることでしょう。忘れない、サボらない、怠らないやり方もあることでしょう。
しかしわたくしごとではありますが、だいたいお勉強において憶えた事は、ほぼ忘れに忘れたし、お勉強もときにサボっていたし、夜めんどくさくて寝た日もたくさんあるのでございます。
それでも受かったわけですから、間違ったりサボったりすることは、よくあるひとつのお勉強の過程だと思う次第であります。
日々忘れ、できた問題を間違え、それでさぼったりするのが、お勉強の万人の真実である、のですから「よくあることさ」とお勉強の労苦を溜め込まないようにすればいいのであります。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2007年8月9日 11:34 AM |
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