独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

時間がないと落ちるよ

独学とは魔法の学び方ではないのでございます。
また、虎の巻、免罪符のようなものではないのでございます。
たとえば、平均勉強時間が1千時間必要な試験がございます。
その試験を、500時間や700時間で合格しようとするのは、並大抵のことではありません。
実に難しいとしか、いいようがないのでございます。
少なくとも、試験科目に対して習熟しているか、ある程度の知識を持っていないといけないのでございます。
20代・年収1千万のお人が堅気の仕事ではないように、簡単な数字こそ、真実を語るのでございます。
平均勉強時間が、1000時間なら、ほとんどの人はその時間を要するのでございます。
ごく稀に、それ以下の時間で合格できる人はいるかもしれない、という程度で、またこのような人は必ず努力の裏づけがございます。
試験勉強とは、お勉強の内容を進めることのほかにもうひとつ、課題があるのでございます。
十分なお勉強時間の確保でございます。
基本的に、短期間で合格しやすい独学ではございます。
しかしだからといって、時間がなくてもよい、というものではないのでございます。
お勉強時間の絶対数は必要なのでございます。
そのあたりの勘定をお間違いないように、ひと言述べさせていただく所存であります。
ワタクシゴトではありますが、最初から短期合格を目指したのではなく、「結果的」にそうなっただけでございます。
十分な時間を確保、または確保することを前提にお勉強を開始したのは言うまでもないことでございます。
なにしろ、いらち(せっかち、気が短い意の関西方言)なわたくしでございますから、時間がないという時点でイライラアセアセするものでございます。
イライラアセアセの分、お勉強の進捗も遅れるものでありましょう。
平均的な勉強時間の3割り増しは見ておいたのでございます。
それがひょんなことから受かったというわけでありまして、今の自分でも運がよかったなぁと思う次第でございます。
十分な時間を確保できないのなら、2回受験をも念頭にお勉強を進めるとよいでしょう。
本試験までに時間が足りないのであれば、やることを絞りに絞ることでございます。
たとえば、1回目の受験は、過去問だけ10回やって、過去問マスターになって臨み、「本当の試験は2回目だ!」などなど、いろいろ考えよう、利用の仕方がございます。
これを、合格には予想問題集も模試も受けなくちゃと、アレコレ手を出すといけないのでございます。
いたずらに多くに手を出すと、結局どれもしっかり満足にこなすことなく本試験を受ける羽目になるのでございます。
多くに手を出せるのは、時間があるからこそのことでございます。
アレコレしだすと何ひとつ、積み重ねられないまま、蓄えないままで、本試験を過ごしてしまうのでございます。

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階段とエスカレーター

ゆっくりやったら、今度はスピードでございます。
スピード感を意識して進めたら、こんどはゆっくりじっくり取り組んでいきます。
お勉強は、しっかりコツコツも大事でございます。しかし、やはりスピードも必要なのでございます。
バランスなのでございます。
お勉強も百貨店が如きでございます。
階段で一段一段、コツコツ登ることも必要です。
各売り場を丹念に見ていかないと、掘り出し物を見落とす危惧がございます。
いるものだけを買って足早に帰ると、いろいろなものを見る楽しみも失ってしまうことでしょう。
とはいえ、エスカレーターを使って一気に上がってしまうのもアリなのはいうまでもありません。
ずーとコツコツを続けると、1問1問はしっかり点数できるでしょう。
反面、受験時間内で問題とをくスピード、スタミナがつきません。
また、スーと駆け上がりばかりを考えていると、問題は最後まで解けましょう。
しかし、答えはボロや穴が多く、正解率は見るも無残なことでしょう。
お勉強には、コツコツの正解率の高さ、スーのスピードの両者が求められているのでございます。
スピードをもって一気に仕上げ、ガーとやり終えたほうがいいときもございます。
一歩一歩確実に、省エネ方式で進むのがよいときもございます。
要は、バランスなのでございます。
アクセルばかり、ブレーキばかりでは車が進まないのと同様の理でございます。
一気にグッと迫らないといけないけれども、逆に毎日の電話やメールは欠かさないのと同じ理でございます。
最も忌避すべきは、同じテンポでダラダラのお勉強でございます。
メリハリとバランスでございます。
わからないところは集中して、率先して、何度も徹底に、意中の人を射落とすが如く!!!
逆に、できたところ・わかったところは、コーヒーを飲みながら、ざっと済ませるのでございます。
意中の人以外への顔つき、その夜叉面を向けるが如くのバランス感覚でございます。

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勝手にへこたれないで

お勉強を進める中で大切なのは、へこたれないことでございます。
独学には、いくつかの壁がございますが、最大の壁は、「わかならい」壁でございます。
いったん、わからない罠に入り込んでしまうと、易々とは抜け出せないものでございます。
しかし、憶えておいて欲しいことは、「必ず、わからないは解決される」ことでございます。
まず、本試験の日までを計算してみましょう。
あと何日、残っているのでしょうか。
計算してみれば、それだけ余裕があるのでございます。
それだけ日数があれば、大概、問題は解決するものでございます。
多くのわからない問題は、毎日欠かさずお勉強を進めていくうちに、パッと解決法が浮かんだり、自分の見落としやミスに気づいて解決に至るものなのでございます。
独学では、勝手にへこたれないのが大切なのでございます。
やってさえいれば、いつかわかるさと、ノンキに構えることが肝心でございます。
というのも、「わからない」は、一生懸命がんばってもみても解決せず、ひょんなことから解消するからでございます。
ですから、何度考えてもわからないことには、「ヤレヤレ」といって、少し寝ることをお勧めいたします。
テキストや問題集から離れて、少し時間を置けば解決するかもしれません。
本を読んでみることでございます。
書店をぶらついて、実務関連本に目を通すと、試験とは違う角度の視点を持つことができるでしょう。
親しい人に話してみることでございます。
問題のポイントを全く無知の人に話すのも、お勉強でございます。
御内儀か御亭主、お子様に話を聞いてもらい、相手が何なのかわかっていないときは、あなたの説明が悪いのでございます。
BBSで聞いてみることでございます。
読んでもらうに足る文章を書くというのも、お勉強でございます。
夜明け前が一番暗いと申します。
理解前が1番わからないのでございます。
「うーむ」という思考の煮詰まりが、飛躍のもとなのでございます。

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