独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

先はそんなに

考えても仕方のないことは、考えないのが賢明でございます。
考えずともよい事態とは、検証不可の不確定要素が多いときであります。
そして、未確定の事情が要因を構成しているときです。仮定の仮定の話が、この代表かと存じます。
加えて、過去にまったく前例がないときも、考えても消耗するだけなのでございます。
また、人間関係や人の感情、気持ちなども、ピントがずれるものでございます。
解答が出そうにないことは、考えないことでございます。
お勉強というのは、とかくに不安がつきまとうものでございます。
まず、試験問題が考えても未知であり続けます。
過去問があるにせよ、全部が全部、出題されるわけではありません。予想問題も、所詮は予想であります。
そして、自分の実力の不確定さ、不確実さがあります。
試験勉強中のほとんどは、実力は確固たるものでなく、そのため思考がブレがちでございます。
調子の悪いときなどは、こんなことで受かるのだろうかと不安に思うことも多いかと存じます。
はっきりいえば、遠い先のことを思い悩んで不安になっても、現実的な手立てが考えられない以上、深く追求しない方が賢明なのでございます。
独学で進めていくときは、本試験という目標は遠目で見つつ、目の前のこと、近い将来のことをやっていくスタンスが大切なのでございます。
わたくしたちが立てられる計画や予定というのは、1ヶ月先から2ヶ月先がいいところです。
その先はわからないし、考えようがないし、また、考えてもピントがずれ過ぎて意味がないものですから、今、無理に計画を立てても空手形、空証文の類になるのが落ちなのでございます。
よく考えたけど、ぜんぜん見当外れであった。悩んだけど、まったくそんなことはなかった。不安だったけど、起きてみればなんとでもなった、というのが世の実情かと思います。
深刻な問題は、そう多くはありません。また、深刻な問題というのは必ず前兆がございます。急に大問題が発生することはありません。
確実に破綻するものといえば、高金利の借金くらいでございます。
それ以外は、めくそはなくその類だと思って、スルーすればよいのでございます。
大概のことは自力で解決できるものでございます。
考えても仕方のないことで消耗するから、解決や対処、スルーするためのエネルギーが少なくなってしまうのでございます。

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計画は破れます

多くの人が、学習計画を立てていることかと存じます。
無闇矢鱈にお勉強をしても、空回りの空吹かしといった消耗があるからでございます。
全く見通しや見当もなく、分厚いテキストや問題集など見れたものではありません。
計画があるからこそ、コツコツと毎日やっていけるものであります。
何事につけて効率的にやることは、大切でございます。
雑用から大切な仕事、愛の家事に到るまで、ついでにの精神でぱっぱと、さっさと済ましたほうが気持ちがよく、ストレスがたまらないものであります。
グダグダぶつぶついいながらやるのを、奴隷の繰言と申します。
やはり奴隷では、毎日は面白くないことでありましょう。
さて、学習計画を立てることは、効率的にお勉強を進める第一歩と申せましょう。
性格にもよりますが、紙にきっちり書き出すのもよいし、手帳やスケジュール帳に計画を練るのもよいでしょう。わたくしは、カレンダーとメモ書きで済ませてしまっています。
形式はお好きな様に、でございます。しかし、計画の本質はどのような形式をとろうとも同じなのでございます。
計画の本質とは何か、といいますと「破綻する」ことでございます。
計画など破れてあたりまえ、という考えで臨むとよいかと存じます。
基本的に、学習計画を立てる計画力は、学習の実力が伸びるに従って上昇して行きます。
つまり、実力がないとまともな計画は立てられないのでございます。
ですから、学習序盤や中盤に立てる学習計画など、いつ破綻してもおかしくない脆い計画であるとお考えくださればと存じます。
実力が伸びれば、応じて計画力もアップしていき、きちんとした実行可能で効のある学習計画を練ることができるでしょう。
完全な計画が立てられるようになるには、合格できる実力が必要となるものなのでございます。
計画など破れてなんぼでございます。
いちいちクヨクヨせずに作り直していけばよいものでございます。

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日数を数える

数えるというのは、何よりも具体的な現実認識です。
妙に焦ってしまったり、そわそわと落ち着かない人は、まず数を数えることでございます。
お金がないと心配している人のほとんどは、自分の財産状態を知らない人でございます。
まず、いくらあるのか知るだけでも手立てができるだけ、現実的且つ有効な対策を練られるものでございます。
お金がないないといいながら、湯水の如く携帯や通信費にお金を投じたりするのでございます。
まずは基本的な現状認識からでございます。
現実的に捉えられれば、少しは落ち着くものでございます。
お勉強においては、まず最初に把握しなければいけない数字は、本試験までの日数でございます。
これがわからなければ、どうにもこうにも話が進んでいきません。
目の前のテキストをいつまでに読まなければいけないのか、問題集をマスターすべき締め切りはいつか、いつから過去問演習に入るかなど、計画の骨子となる部分が作れないからでございます。
まずは、カレンダーをめくって数えることでございます。
本試験までの日数の受け取り方は、人によってさまざまです。
「まだ何ヶ月もあるさ」と思っていたのに、日数でみると意外に短いなと思ったり、また逆に、「まだこんなに日は残っていたのか」と、落ち着いたりもします。
カレンダーをめくったついでに、月ごとに本試験日までの残日数を引き算してメモしておくことでございます。
そうしておけば、もっと具体的に皮膚感覚を持って、日数を自覚できるかと存じます。
このようにして、まだ見ぬ未来に見当をつけるわけでございます。
そうこうして、数字で未来を把握していけば、この月までにはコーして、あの月までにはアーなっておけばいいのね、という中間目標の作成も容易になってきます。
中間目標ができれば、その目標を更に細分化して、週ごとに日々ごとに目標や目的を達成しやすいように分割区分することもできましょう。
さすれば、日々の勉強の全体の位置もわかり、比較的余裕のある、精神的にゆとりのあるお勉強になるというわけでございます。
ま、計画計画でギスギスぎちぎちにしてしまうと、お勉強自体が破綻してしまうので、自分の趣味や楽しみや娯楽といったものを踏まえての学習計画にはなるかと存じます。
計画経済が破綻したのは歴史の必定でございますので、わたくしたちもあまり計画計画せず、いつもどおりの適当振りを、ほかの人が唖然とするがさつ振りを発揮していただければと存じます。
独学というのは、このように、小学生でもできる「すうじをかぞえよう」をモットーに進めるものでございます。
高等数学や高邁な哲学が要求されているわけではないのでございます。

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