本日のススメは深刻でもないし、難しいことをいうのではないので、ご安心くださいまし。
さて、生きていたら自分がいやになることは多いかと思います。
手ひどいミスを犯したり、失敗続きであったり、いやな目に遭ったり、ウザイ奴につきまとわれたり、なかなか良縁にめぐり合えないなど、なかなかに順調ではないのが人の道でございます。
何でこうなんだろう、愚図でのろまな亀なんだろうと、悩むこともあるでしょう。
自分の才能のなさに、絶望してしまうこともあるでしょう。
ですから、ときには自分を変えたいと思うのも致し方のないことかと存じます。しかしながら、三つ子の魂 百までと申します。
また、よくよく考えてみれば、子供のときから、目はふたつに鼻はひとつ、口もひとつで耳ふたつのまま、生きてきているわたくしたちでございます。
学者の養老さんは、えらそうにいう現代人に向かって、縄文人とあなたたちはどうちがうんだい?と皮肉っておられます。
そう考えてみれば、なかなかに身体の一部を構成する自分の心や性格、自分なんてものは、変わらないものなのでございます。
自転車に向かって車に変われ!といっても、自転車は困った顔をするだけでしょう。
できることをやっていこう、それが独学のモットーでございます。
自分を変えるというのは、自分のエネルギーの出し方を変えることでございます。
たとえば、掃除がめんどくさいと思っているのは、掃除に対してエネルギーが向かっていないということでございます。
ならば、ほかごとに向かっているエネルギーを掃除に向けるよう意識するのでございます。
そうすれば、多少は掃除ができるでしょうし、本来片付け嫌い掃除嫌いのわたくしでも、始業前には手早く自分の周辺を片付ける週間が出来上がったのでございます。
たとえば、かっ!と怒りやすい性格であったとしましょう。よく、この性格で損をしています。
かっとなるのは、怒りにエネルギーが供給されていると考えるのでございます。
それをまずは断ち切り、そして他の方向にエネルギーが向かうよう意識するのでございます。
それだけでも、ぐっと怒りの頻度は少なくなるかと存じます。
無理やり自分を変えるのをマインドコントロール、薬物やその他の拷問で変えるのを洗脳と申します。
自分を変える極限には、そうした世界が待っているものでございます。
結婚すると人が変わるといいますが、それは相互にエネルギーの向かう方向が変わったからでございます。わかりやすいですね。
もともとの自分というものは、大きく変わらないのでありますから、エネルギーの出し方を調整しましょうというわけでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年3月12日 11:22 AM |
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お勉強というのは頭を使うものですから、どうしても頭脳系の話題が多いものでございます。
たとえば、なんたらゲンやDDTといった栄養素は記憶にいいとか、神経回路のシナプスが繋がる事で記憶になるとか、なかなかに難しい話が多いものでございます。
しかし、思いますに、お勉強のコツというのはそれほど複雑なものではないと考える次第でございます。
実のところ、あれこれと勉強方法に悩む前に、姿勢に気をつけることをお勧めするものでございます。
お勉強にも、いい姿勢と悪い姿勢、疲れる姿勢と疲れない姿勢がございます。
一度やってみていただきたいのですが、肩肘を突いたり頬杖をしながら、テキストを読んだり問題集を解いてみてください。
30分くらいで身体の節々が凝ってくるというか、どんより重くなってくるのでございます。
疲れるお勉強が、余計に疲れるものでございます。
逆に、背中をしゃんと伸ばして、姿勢のよい状態でお勉強に臨むと、1時間程度のお勉強ではそれほど疲れないのでございます。
それどころか、お勉強前に疲れていても、今日一日の課題が終わったときには、意外にスッキリして疲れが抜けることもあるくらいでございます。
人の内面というのは、傍から見てもわかるものでございます。
沈んだ雰囲気の人は、やはり落ち込んでいるでしょうし、靄がかかったように見える人というのは、やはり何かを悩んでいるものでございます。
ヘンな人というのは、ひと目でわかるものではないでしょうか。姿勢というものは多くを語るものでございます。
逆のこともいえます。心が沈んでいても、明るく振舞ううちに明るくなってしまったことは、多々、ご経験があるかと存じます。
内面のコントロールというのは、意思の力だけではきびしいものがございます。
外側の姿勢なら、まだ、コントロールがしやすいかと存じます。
姿勢が悪いとそれだけで、損をしていると思うわたくしでございます。
姿勢というのは、基本的には骨格と筋肉の関係でありますので、日々意識しておれば自然とよくなるものでございます。
注意するだけでいいのでコストもかからないし、それほど苦労をするものでもありません。
ま、よい姿勢を維持するのが疲れるという人は、腹筋と背筋が弱っているので多少の筋肉トレーニングをしなくてはなりませんが、トレーニングは腰痛の防止にもなるし、健康にも資するものがございます。
また、椅子の高さを調整したり、クッションや座布団をうまくつかうだけで、姿勢がよくなったり、姿勢の維持が楽になったり致します。
自分のお勉強時の姿勢から、日々のお勉強を振り返っていただければと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年3月11日 11:32 AM |
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決心や決意というのは、なかなか下せないものでございます。
いったん決めたら最後までやってしまう己の性を知っているからでございます。
ですから、やろう!とかやるぞ!という決意を固めたときの人の顔は美しいものでございます。
しかしながら、美しいものには棘があると申します。決意という崇高な精神の結晶も、取扱にはご注意あそばせなのでございます。
というのも、やろう!と思うときは心が沸き立っておりますので、物事の完成やゴールを一足先に想うからでございます。
心が背伸びの状態になっているのでございます。
まずは、決意のメカニズムをご理解いただきたく存じます。
決意というものは、大きなものしか向かいません。納豆を買ってくる目標に、決意は要らないものでございます。
大きな目標だからこそ、人は燃え立つのでございます。
しかし、燃え立つのはその時点まででありまして、そのあとは冷静に小さくて些細なものから着手し、少しづつ進めていくしかありません。
大きなものに向かって決意を固めたはいいが、途端に挫折する人のパターンは、燃えっぱなしなのでございます。大きな事だけしか眼中になく、小さなことをあまり考慮に入れていないのでございます。
試験勉強というのは、どうしても長丁場になります。要領的にはマラソン・長距離走とよく似ているのでございます。
走り始めたときに数キロ先のゴールを考えるとしんどいものでございます。往年の名ランナーは、手近な目標を目指して走るのが疲れないコツと申しております。
お勉強にも当てはまる真理かと存じます。
お勉強も、数歩先を見てやるくらいで調度よいのでございます。あまり先を考えないことでございます。
3の力の人は、3をやるのが精いっぱいでございます。
3の人が5を目指したり、10をやろうとしても、効は少ないものでございます。
それどころか、ねたみや嫉妬が心中に巣くい、性格がひねくれかねないのでございます。
そうなっては、幸福になるためのお勉強が不幸街道まっしぐらでございます。
3という力は、3なのでございます。
この数字は、良くも悪くもございません。実力がまだついていないだけ、伸ばせばよいという状態でしかございません。
3なら次は4、背伸びしても5を目指していくだけでございます。
そうこうして、力が10くらいになったら、最終形や完成形も見えてくることでしょう。
見れるようになって、考えたらよいというのが、独学のスタンスでございます。
目の前のことを着実に仕上げていくことが、ハズレのない進め方なのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年3月10日 10:52 AM |
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