季節のよい時期でございます。1年の中で最も過ごしやすい時期が、今日昨今でございます。
まず、寒くありません。そして、暑くもございません。
少し動けば汗ばむけれども、その分、風の心地良さを体感できる毎日でございます。
杉の花粉も収まりだして、花粉症の症例も和らいでいる人も多いのではないでしょうか。
まったく気持ちのよい、不快のない毎日でございます。
自然のあるところを少しでも散策すれば、花々や草木は燃えんばかりに生い茂ってございます。
生命賛歌をしたくなるほどの生育振りに、こちらまで、生き返ってしまう気が致します。
とはいえ、こういったすごしやすい日は、短いというのが定説でございます。
スグに梅雨が、そして、熱帯夜の夏がやってまいります。
今週の土日にでも、お弁当をこさえて、遠足かハイキングにいっていただきたく存じます。
遠くにはいけないという人でも、ふらりと公園や河川敷に足を向けて、時間をかけて散歩するだけでも結構でございます。
それだけで、日ごろの鬱積がまったく取れることでございます。
しかし、土日に集中してお勉強をされる方もおられるかと存じます。平日にはお勉強時間が取れないため、どうしても土日にしわ寄せが来るものでございます。
土日に遊びに行きたいが、さりとてテキストが待っている、という方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、機に臨んでまさに遊ぶべし、と申します。
こういう気候のときに、遊ばずしていつ遊ぶのかというわけでございます。
梅雨の雨の日に、遠足は不適当でございます。
暑い日中に散歩をすれば、ビールの消費量が増えて、太鼓腹になるだけでございます。
いまは、無理をしてでも遊ぶべきでございます。
大いに遊ぶにはどうしたらいいか、そのコツは、先に楽しいことを設定しておくことでございます。
その楽しいことをフルに享受せんがために、いまなにができるのか、を考えるのが、お勉強のコツなのでございます。
土日に遊びたいなら、土日にやるべきことを、先取りして前倒しでやってしまうことでございます。
土日にするべきことでも、日割りにしてみれば幾分かは進められるものでございます。
どんどんやって弾みと勢いがつけば、何とかできてしまうものでございます。
また、日常の無駄な時間も目に付くようになります。
時間を捻出するために、空き時間や手持ち無沙汰な時間に意識が向かうようになります。
これまで、無駄になっていた時間を活かす生機が生まれてくるわけでございます。
先の楽しみのために、駆け込んでやってしまいましょう。
意外に、自分ってできるんだなを、御体験していただきたく存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年4月23日 10:30 AM |
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「大雑把、そして適当に」
これが独学のモットーでございます。
ある程度、お勉強が進むまでは、大雑把に、適当に進めていけばよいのでございます。
テキストはナナメ読みで結構ですし、問題演習も偵察程度で、ただ解説だけはしっかり読むくらいのお勉強でよろしいのでございます。
なにしろ、右も左もわからない現状でございます。
無闇矢鱈にすべてを細かく見ていくと、あっという間にやる気は消耗してしまいます。
そのうえ、細かくやっていっても、あっという間に記憶から抜け落ちるものでございまして、努力や苦痛、忍耐の割には、実力の向上がないものでございます。
しっかりと丁寧に見ていくのは、過去問演習あたりの中盤からにすればよいのでございます。
必要なときがくるまでは、ざっとやってしまえ!が、独学の変わらぬ本質なのでございます。
彫刻をイメージしてくださればと存じます。
ざっと全体を形づくってから細部に着手するのが、彫刻の作成でございます。
いきなり、髪の毛から、指先の爪から取り掛かれば、全体のイメージも湧かず、ウンザリしてしまうことでありましょう。
100年の恋も、耳毛や鼻毛、結構毛深い無駄毛のずさんさ、よく見たら荒れた肌、そんな矯正下着もあるのねなどの、細かい部分から入ってしまえば、即、色褪せるものでございます。
細かく見ないようにするのも、人生の知恵なのでございます。
とはいえ、全部が全部、おおまかでよいわけではありません。
必要なときには、徹底的に細部にまでこだわらねばならないのでございます。
それこそ、1字1句のレベルにまで、意識を集中して読み込んでいかねばならないのでございます。
何度やってもわからない、何回読んでも憶えないところは、大雑把な方針を180度、変えなければならないのでございます。
まず、気持ちの上で方針転換をしなければなりません。そして、じっくり腰を落ち着けて、丹念に読むことでございます。
意味のわからない言葉や、いまいちしっくり来ていない語句があれば、調べます。
ノートに書きだして見ます。わからない点を整理します。図にしてみます。
理解のために、憶えるために、微塵もゆるがせにしないことが大切でございます。
集中するときは、徹底的にやるよう御助言いたします。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年4月22日 10:34 AM |
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試験勉強においては、凡ミスこそ、克服すべき筆頭でございます。
凡ミスの存在を意識し、自分の凡ミスを知ることほど、確かな1点確保もございません。
しっかり、凡ミス対策を取っていただきたく存じます。
そのミスがなければ合格していたという人は、本当に多数にわたることを忘れないでほしく思います。
さて、凡ミスの筆頭は、知ってるミスでございます。
自分の知っていることが出題されたときに、勢い余って犯すミスのことでございます。
自分のよく知っていることが出題されたときは、問題文をよく読まないことが多いのでございます。
「知ってる!知ってる!」と有頂天になってしまうことが、原因の最たるものでありましょう。
わかったような気になって、正解したも同然の気分になって突っ走り、いつもの慎重な配慮を払わずに解答をくだすのでございます。
そして、問題の趣旨に外れた解答をして、間違うのでございます。
確かに、知っている嬉しさはよくわかります。しかし、困ります。
勝って兜の言がありますように、知っている問題が出たときこそ、問題文をしっかり読んで、自分の答えが問題の求めと外れていないかを注意することに致しましょう。
自分の知っている問題は、最も1点に近い問題でございます。絶対に取りたい、落としたくない問題でございます。
こうした問題を落とすと、底のない自己不信に陥ってしまいます。
嬉しくなってしまう反面、間違うと実に落ち込むのが、知ってる問題の特色でございます。
1問だけに終わらないことを踏まえて、丁寧に解答していただければと存じます。
凡ミスには、個人的なパターンと傾向があります。ケアレスミスに較べれば、なんとも対策の取りやすいミスかと存じます。
ですから、丹念にミスの構造を分析することで、凡ミスはたやすく克服できるもの。
「知ってる!」という先入観に惑わされずに、しっかり問題に対面していただきたく思います。
何事においても、どの世界にいっても、知ってそうな顔は嫌われるものでございます。そして、イヤなものでございます。
何度、わかってよ!と心で叫んだことでありましょうか。
凡ミス対策は、素直さ、謙虚さの修行でもあるのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年4月21日 10:13 AM |
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