独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

別れ上手

別れ上手は恋上手と申します。
別れた後で、アイツほどいやな奴はいないね、とか、あんな人とは思わなかったと思われてこそ、恋の上手でございます。
2度と顔を見たくないと、相手に思われて別れるのが、上手な別れ方なのでございます。
向こうに情けが残れば、あとあとの禍根の元になるのは明白でございます。
仕事が手につかないでしょうし、新たな出会いを自分からぶち壊します。また、変な人や絶対に付き合ってはいけない人に引っ掛かったりもします。
そうこうして不満や怒りの矛先が、自分に向かってこないとも限りません。
相手の未練をきっぱり断ち切らせて別れに持ち込むのが、己のため相手のためにもよい結果を生むのでございます。
逆にいえば、相手がそっけなくなったり、いやな事を言い出したり、ひどいことをやり始めたら、別れのサインと申せましょう。
たとえば、屁をこきだしたり、遅刻をするようになったり、どうでもいい声色になったり、金を借りて返さなくなったり、いやみや小言をいったり、ひどくケチになったりでございます。
行く店が落ちてきたのも、よい証拠でございます。高級フレンチから餃子の王将や立ち食いそばになった意味をよく考えねばなりません。あと、太りだしたとか。まさに、身を捨てた別れ方と申せましょう。
それは、すっきり別れるための演出なのでございます。
お勉強においても、同様の理がございます。
やめ上手・あきらめ上手こそ、お勉強上手なのでございます。
お勉強というのは、最初こそ困難でめんどくさいものでありますが、ある程度に学習が進み、お勉強にも慣れてきて一定の峠を越すと、さくさくと進められるようになるものでございます。
お勉強が楽になってきてどんどんできるようになります。
お勉強をいうのは、やりすぎるのもいけないのでございます。
やりすぎてもよいのは、本当に直前期の1ヶ月から数週間前くらいであります。この時期に到れば、本試験も間近で緊張もテンションもよい状態が維持できます。
本試験後には、解放のカタルシスもございますから、無理に無理、過ぎたるに過ぎたるを重ねても、2重3重の保険がかかっているのと同様なのでございます。
しかし、試験勉強で1番長い中盤においてのやりすぎは考えないといけません。
次の日が完全な休みや、旅行などに行ってリフレッシュできるというのなら話は別でありますが、通常の日々のお勉強というのは、まだ出来るかな程度の8分のお勉強に留めるのがよいのでございます。
頭8分のお勉強にするには、どこでやめるか、あきらめるかを意識することが大切になってきます。
きれいに終われるところで終わるのも、お勉強のコツでございます。
さっとやめれれば、やる気を維持しながら、お勉強に日々臨むことが可能となります。
コンスタントにコツコツと、お勉強が続けられるわけでございます。
己の心理をうまく取り扱うことも、お勉強の一部でございます。
やるだけではなく、やめるのを見ていくのも意義深いことでございます。

(さらに…)

素人パワー

もちろん、お勉強においては、その前提知識の有無で、負担が大きく変わるものでございます。
プログラミングやシステムエンジニアの経験があれば、基本情報技術者などの情報系の資格取得は楽になることでしょう。
経理の知識があれば、簿記の勉強負担は軽くなることでしょう。その他もろもろ、これまでの知識や経験があれば、お勉強は有利に働くのは間違いはありません。
とはいえ、決定的な合否の要因になるかというと、そうではないのでございます。
「多少」お勉強の進み方がはやくなるとか、テキストが読みやすいとか、問題が解きやすいとかそういったレベルでありまして、最終的には前提となる経験や知識の差は、解消されるのでございます。
独学では、おそらく多くの人が、試験分野や試験科目の素人か初心者でありましょう。
しかし、そのハンディキャップは解決可能であり、試験勉強の数ヶ月後には解消されているものなのでございます。
逆に、素人や初心者のほうが、うまく行くことも多いのでございます。
余分な知識があるために、それが足かせとなり、余計に合格から遠ざかってしまう人というのもいるのでございます。
その道の専門家であっても間違うということは多々ございます。
専門家であっても100%正しかったり、うまくいくわけではないのですから、わたくしたちも、それほど自分の経験や知識のなさを深刻に捉えなくてもよいのでございます。
とっぴな例ではありますが、太平洋戦争の戦艦大和がよい例かと存じます。
史上最大の戦艦(※)と流布されている大和でございますが、実はこの大和の建艦では、経験の少ない素人・初心者レベルの技官が建造責任者になったのでございます。
そして、3年という建造期間で進水までこぎつけたのでございます。わたくし、この史実を小耳にはさんで驚きました。いかに素人パワーというのが凄いのかということに感心したのでございます。
※ 大和が史上最大の戦艦なのは、口径や排水量、装甲の厚さなどから間違いがありませんが、海上戦闘は戦艦の砲弾戦より空母の航空戦に質的な移行が進み、戦艦を作るなら空母を作ろうというようになったという、「結果的な史上最大」がその真実でありましょう。
素人であるからこそ、従来のムダやムラ、ムリが見えてくるのでございます。
それらを大きく改善する、新たな視点が生まれるのでございます。プロなら仕方がないと手をつけないところに、素人なら果敢に挑戦することができるのでございます。
ときおり、自分の経験や知識の差を過大に評価して、自ずから尻込みをしている方がおられます。
そんなにいうほどの差ではないよ、とご理解頂ければと存じます。
そして、自分の持つ素人の革新パワーを存分に発揮していただきたく存じます。

(さらに…)

野菜を置いて

お勉強とは、基本的に同じことの繰り返しでございます。
ですから、どう日々のお勉強に新鮮味を見出していくかが大切なのでございます。
今回のススメは、お勉強の雰囲気作りでございます。
やはり、お勉強というのは、あれこれと手をつけるより、同じテキスト、同じ問題集、同じ過去問を繰り返し解くほうが、実力の伸びは速やかなのでございます。
この繰り返し勉強は、てきめんに実力アップをもたらしますが、反面、飽きの面も激しいのでございます。
これまでは、お勉強の場所を変えたり、BGMの選曲などを申してきましたが、意外に簡単にお勉強の雰囲気作りに貢献するものを発見した次第でございます。
それは、植物でございます。無味乾燥なお勉強机に、観葉植物のひとつでもあれば、ぐっと場が締まるものでございます。
季節は春。公園や野原、原っぱ、山や堤防には春の草花が満開と着ております。
自然が身近にない人でも、ホームセンターには色とりどりの観葉植物が取り扱われてございます。
ぜひとも春を機に、お勉強環境に植物がある質的充実を図っていただきたく存じます。
要は、緑のものであればいいので観賞植物に限りません。
わたくしは、買ってきた野菜を目の前においております。
水の入ったコップにネギを突っ込んでおくのもいいですし、葉菜を水差しに入れておくだけでも結構です。
お皿に水を張って、玉ねぎやジャガイモを置いておくのもいいでしょう。
これだけのことで、お勉強場所が実に新鮮味のある風景に変わるのでございます。
野菜は、多少の水っ気があるだけで、本当にイキイキとしてきます。
伸びゆく根や開きゆく芽を目にすると、生きようという偉大な意思を感じるのでございます。
お勉強とは単調になりがちでございますが、生きているものが近くにあるだけでも、空気ががらりと違ってくるのでございます。
疲れているときになど、ふと、これらの伸びゆく野菜に目をやるだけで、疲労が抜けて不思議な力が湧いてきます。
ああ、やっぱり野菜も生きているし、自分も生きているんだなあと生命賛歌の気分などを味わっていただきたく存じます。もちろん、これらの野菜は時が来たらおいしく頂きます。
観葉植物や野菜が身近にあれば、何かと忘れていたことを思い出したり気づいたりするものでございます。
わたくしたちも自然の生き物。自然の生き物は、やはり同じ自然の生き物から癒しの効果を受けるものでございます。

(さらに…)