ツンドクとは、耳慣れない言葉でございます。
漢方薬にありそうな名称ではありますが、お勉強方法の一種でございます。
ツンドクとは、「積んでおく」「積ん読」のもじりでございます。
お勉強というのは、なかなか着手しがたいものでございます。
また、一度やり始めても、諸般の事情から中断してしまうことも、多いものでございます。
ツンドクとは、とりあえず、テキストや問題集を机の上に、それも目立つところに、積んでおくことを意味するのでございます。
「目立つところ」に、積んでおくのが大切なのでございます。
目立つところにあれば、ふと、手にすることも多いのでございます。
手にして、ちょっとくらいは、目を通すことができるのでございます。
こうした、ちょっとした機縁が、お勉強そのものの機会やお勉強再開の糸口になるのでございます。
「ツンドク」とせず、テキストや問題集などを、机の引き出しにしまったり、本棚に置いたりと、目立たないところにおいてしまうと、そのまま、ホコリの中に埋没するのが関の山かと存じます。
目に付かないところに置けば、それはもう、意識の上で終わってしまうのでございます。
独学は、本当にひょんなことで中断してしまうことがございます。
別に、大きなスランプもなし、理解できないところやわからないところもなし、順調ではあるが、最高とはいえない、そんなときにぱたっとお勉強の手が止まることもあるのでございます。
わたくしの個人的な経験をいうと、お勉強の休憩に、ふとトイレに立ったときのことでございます。
せっかちなわたくしでございます。トイレに行く前に、アレコレと雑用をセットして、用を足すのはいうまでもございません。
そして、用が終わり、行儀悪くズボンの前をはだけてトイレから出たときでございます。.
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電話が鳴り出したと同時に、宅急便が来たのでございます。そして、同時にお茶のお湯が沸き、トースターでパンが焼きあがり、最後には携帯が鳴り出したという、なんといえず、間が悪い、タイミングが悪いときに遭遇したのでございます。
それほど電話もかからない境遇でございます。宅急便の頻度もすくのうございます。
それなのに、一時にわっと起こったのでございますから、てんてこ舞い。
一群の出来事が終わったときには、何か魂がほうけてしまい、1週間ほどお勉強から立ち離れてしまった次第でございます。
不思議なことですが、こうしたことでも、ぱたりとお勉強が止まることがございます。
そうしたときには、ツンドク療法が適切なのでございます。
目に付くところに、教材を積んでおくだけでよいのでございます。
目に付けば、いやになったわけでもないので、手にすることもありましょう。
意識がお勉強に向くようにすることが大切でございます。
困ったときのツンドクをお勧めするものでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年4月24日 10:55 AM |
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季節のよい時期でございます。1年の中で最も過ごしやすい時期が、今日昨今でございます。
まず、寒くありません。そして、暑くもございません。
少し動けば汗ばむけれども、その分、風の心地良さを体感できる毎日でございます。
杉の花粉も収まりだして、花粉症の症例も和らいでいる人も多いのではないでしょうか。
まったく気持ちのよい、不快のない毎日でございます。
自然のあるところを少しでも散策すれば、花々や草木は燃えんばかりに生い茂ってございます。
生命賛歌をしたくなるほどの生育振りに、こちらまで、生き返ってしまう気が致します。
とはいえ、こういったすごしやすい日は、短いというのが定説でございます。
スグに梅雨が、そして、熱帯夜の夏がやってまいります。
今週の土日にでも、お弁当をこさえて、遠足かハイキングにいっていただきたく存じます。
遠くにはいけないという人でも、ふらりと公園や河川敷に足を向けて、時間をかけて散歩するだけでも結構でございます。
それだけで、日ごろの鬱積がまったく取れることでございます。
しかし、土日に集中してお勉強をされる方もおられるかと存じます。平日にはお勉強時間が取れないため、どうしても土日にしわ寄せが来るものでございます。
土日に遊びに行きたいが、さりとてテキストが待っている、という方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、機に臨んでまさに遊ぶべし、と申します。
こういう気候のときに、遊ばずしていつ遊ぶのかというわけでございます。
梅雨の雨の日に、遠足は不適当でございます。
暑い日中に散歩をすれば、ビールの消費量が増えて、太鼓腹になるだけでございます。
いまは、無理をしてでも遊ぶべきでございます。
大いに遊ぶにはどうしたらいいか、そのコツは、先に楽しいことを設定しておくことでございます。
その楽しいことをフルに享受せんがために、いまなにができるのか、を考えるのが、お勉強のコツなのでございます。
土日に遊びたいなら、土日にやるべきことを、先取りして前倒しでやってしまうことでございます。
土日にするべきことでも、日割りにしてみれば幾分かは進められるものでございます。
どんどんやって弾みと勢いがつけば、何とかできてしまうものでございます。
また、日常の無駄な時間も目に付くようになります。
時間を捻出するために、空き時間や手持ち無沙汰な時間に意識が向かうようになります。
これまで、無駄になっていた時間を活かす生機が生まれてくるわけでございます。
先の楽しみのために、駆け込んでやってしまいましょう。
意外に、自分ってできるんだなを、御体験していただきたく存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年4月23日 10:30 AM |
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「大雑把、そして適当に」
これが独学のモットーでございます。
ある程度、お勉強が進むまでは、大雑把に、適当に進めていけばよいのでございます。
テキストはナナメ読みで結構ですし、問題演習も偵察程度で、ただ解説だけはしっかり読むくらいのお勉強でよろしいのでございます。
なにしろ、右も左もわからない現状でございます。
無闇矢鱈にすべてを細かく見ていくと、あっという間にやる気は消耗してしまいます。
そのうえ、細かくやっていっても、あっという間に記憶から抜け落ちるものでございまして、努力や苦痛、忍耐の割には、実力の向上がないものでございます。
しっかりと丁寧に見ていくのは、過去問演習あたりの中盤からにすればよいのでございます。
必要なときがくるまでは、ざっとやってしまえ!が、独学の変わらぬ本質なのでございます。
彫刻をイメージしてくださればと存じます。
ざっと全体を形づくってから細部に着手するのが、彫刻の作成でございます。
いきなり、髪の毛から、指先の爪から取り掛かれば、全体のイメージも湧かず、ウンザリしてしまうことでありましょう。
100年の恋も、耳毛や鼻毛、結構毛深い無駄毛のずさんさ、よく見たら荒れた肌、そんな矯正下着もあるのねなどの、細かい部分から入ってしまえば、即、色褪せるものでございます。
細かく見ないようにするのも、人生の知恵なのでございます。
とはいえ、全部が全部、おおまかでよいわけではありません。
必要なときには、徹底的に細部にまでこだわらねばならないのでございます。
それこそ、1字1句のレベルにまで、意識を集中して読み込んでいかねばならないのでございます。
何度やってもわからない、何回読んでも憶えないところは、大雑把な方針を180度、変えなければならないのでございます。
まず、気持ちの上で方針転換をしなければなりません。そして、じっくり腰を落ち着けて、丹念に読むことでございます。
意味のわからない言葉や、いまいちしっくり来ていない語句があれば、調べます。
ノートに書きだして見ます。わからない点を整理します。図にしてみます。
理解のために、憶えるために、微塵もゆるがせにしないことが大切でございます。
集中するときは、徹底的にやるよう御助言いたします。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年4月22日 10:34 AM |
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