独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

ちょっと現実主義

現実主義といいますと、なんだか堅実で、確実で、頼もしく、しっかりしている感じを受けるものでございます。
しかしながら、現実主義というのは、深みに嵌れば単に現実に埋没するのみでございます。
目の前のことだけしか見えないというのは、いうならば、夢見る暇も、先を慮る余裕もないということでございます。
ある意味、現実主義者の現実とは、過酷で可憐で、不調の状態にあるといえましょう。
目の前のことで手一杯であるからこそ、現実主義者になるのです。
また、過度の現実主義は、飛躍ができなくなります。
飛躍こそ、現状を突破するものでございます。就転職・結婚、住居の選定、出産、学校の決定などなど、ほとんどは現実を超起したものでございます。
ただ、ひたすら現実のみを見るのは、体重計の目の前くらいに止めておくべきでありまして、そのほかのときでは、まあ現実主義程度がよろしいのでございます。
現実のみしか見れないよりかは、ホラを吹く方がマシでございます。
とはいえ、大ホラはよくはありません。大きなホラや嘘をつくお人は、大概が現実を直視できないほど貧相な状況なのでございます。
現実逃避の意味での大ホラでありますから、そういった人とは、できる限り、距離を取るべきでございます。
本人ですら信じていないことに関わる必要はありません。まったくの時間の無駄。
また、話す内容が大きい人ほど信用はできません。声が大きい人も同様でございます。。
中が空洞だから声が大きいのでございます。笛の中には何もありません。
ホラを吹いてもいいけれど、中ホラ程度に止めておきたいものでございます。
たとえば、合格して就転職を果たしたい!、収入を上げたい、もっといい仕事をしたい!、独立開業を!といった中ホラなら、別に害毒もございません。
そもそも、人生の設計をホラといわれたら、ほとんどの人がホラ吹きになってしまいます。
中ホラは、多少なりとも現実との接点が多数ございます。ある意味、現実主義的に未来を図っているということができましょう。
自分の望むものとは、現実のみを見て拘泥するよりも、多少のホラを吹いていた方が、実現しやすいのも事実でございます。
ちょっと現実主義でありつつ、ホラを織り交ぜるのが、ベターな姿勢かと存じます。

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できないな

人は、自分の想像できないことはできないのでございます。
たとえば、わたくしなど甘いものが嫌いなので、一人で和菓子屋さんに入ったり、甘亭に入ってぜんざいを普通に食べたり、また、ケーキ屋に入って「レアチーズケーキと季節のフルーツプリンとブルーべリタルトをふたつずつください。」「ありがとうございます。お祝い事のカードはどういたしましょうか?」「いや、いりません。(ひとりで食べます)」などと問答することなど、想像もできないのでございます。
ですから、わたくしにとってこれらの行為は、まったく実行不可なのでございます。
想像できないことはできない、想像し難いことは行動になり難いのでございます。
たとえば、本をほとんど読んだことのない人は、テキストを1日あたり100ページをも読めやしません。読んでいる自分を想像できないからですございます。
独学をしていると、お勉強に纏わる種々の問題が発生いたします。
問題の解決は、想像力が付くものから考えていくように、進める次第でございます。
想像もつかないものはできないと、割り切って問題解決の優先順位を決めていって欲しく存じます。
こーしてあーしたらいいんでないかい、という目途が付いてから真剣に問題解決を図ればよいのであって、なんでもかんでも、解決を図ろうとするのは愚かでございます。
テキストの理解が不十分であるなら、精読時間を設けて1ページ1ページ、丹念に読んでいけば解消いたします。じっくりとページを繰る己を想像できるから、可能なのでございます。
問題を解くのが遅いのであれば、ストップウオッチを手に、5問10問をまとめて解くには何分かかるかを計りながら、自分の解凍の無駄を浮き立たせることもできましょう。これまた、想像可能ではないのでしょうか。
暗記や記憶も同様でございます。1日に10ページも20ページにわたる内容を憶えていっている自分に想像がつくでしょうか。おそらくは、駄目でしょう。ならば、こうした暗記は無謀ということができます。
能力というのは、背伸びをして伸びるものとだめになるものがございます。
スポーツの世界では、多少の背伸びがよい結果をもたらします。
自分ならできると思い込んで、泳いだり走ったりすれば、いい結果が出ますし、筋トレでも通常を超える負荷をかけることで身体が鍛えられていきます。
しかし、お勉強というのは、背伸びをすると駄目になることが多でございます。
特に独学では顕著で、あまりに過度のお勉強を課し続けると、早晩、お勉強の放棄が待っているのでございます。
想像という視点から、できない対策に着手頂ければと存じます。
同じ「できない」にも、ピンからキリがございます。解決の想像のつかない「できない」は、先送りです。
自分の想像のつく範囲から着手して、しっかりとこなしていくことでございます。

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期間比較

昨今の試験では、新傾向問題と揶揄される出題が続いております。
従来の試験問題とは、趣が大きく変わるので、多くの受験生が苦手にしているのではないかと存じます。
新傾向問題は、内容が一定しないので、どうしても対策が後手に回ったり、効果のない対策に躍起になったりするものでございます。
こうした新傾向問題の対策は、まず、信頼できる出版社の問題集を入手することでございます。
あれこれ、自分で情報の海を彷徨うよりも、これ!と対策を一本化したほうが賢明でございます。
一本筋を通してから、あれこれと情報を取捨選択するほうが、右往左往しない分、効率的かと存じます。
また、新傾向の問題の期間比較を、ぜひ、行って欲しく思います。
一見して何の関係もなさそうな新傾向問題ですが、3年なら3年、5年なら5年と連続して見てみると、一定のパターンや傾向を見ることができるのでございます。
たとえば、新傾向問題のうちの時事問題では、毎年、問われることは一見してばらばらですが、時事を扱った問題だけで期間比較をしていけば、特定の年に限定されて出題される、政策動向を踏まえた出題がなされる、グラフ上の代表的な数字が問われるなど、特定のパターンを読み取れることができるのでございます。
こうした見当をつけて、傾向に沿って勉強していけば、大きく本筋から離れないお勉強が可能となるわけでございます。
なお、期間比較という方策は、新傾向問題だけに限るものではありません。
過去問にも、十分にその威力を発揮するものでございます。
過去問を何度も解いていくと、同じ問題が同じように出題されていることに気づくかと思います。
問題だけでなく、選択肢ですら使い回されていることにも、聡い人なら気づくかと思います。そうしたものを発見すれば、試験が優位に進むのはいうまでもありません。
こうしたことを見つけるのも、期間比較という発想からでございます。
お勉強中には、(あれ、これ、どこかで見たなあ)という既視感があるかと存じます。
それは、まさに点を生むたまごでございます。その既視感はとりあえずメモっておいて、どこぞに貼り付けておきましょう。
そうすれば、どことどこが同じように出題されているか、発見しやすくなります。発見したらこっちのものでございます。
期間で比較するというのは、長い目で、広い視野で見るということでもございます。
ときには、隣にいる人や配偶者の気遣いを期間比較してみてはいかがでしょうか。
気持ちも、期間の比較で色濃くわかるものでございます。

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