独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

あとから見れば

独学では、別段に落ち込むこともないし、格別に調子の乗る必要のないのでございます。
たんたんと、目の前のことをこなしていけばよい話でございます。
模試その他の成績が振るわなくても結構でございます。
それが本試験で出なかったことを幸運に思い、穴を埋めていけばよい話でございます。
全く、気落ちする必要はございません。
逆に、成績や点数、合格判定がよかったからといって、過度に喜んだり当てにしてはいけません。
そのテストは本試験ではありませんし、本試験と被る問題など、1問か2問あるかないかでございます。
うどん選手権で好成績をとったそば職人のようなものでございまして、基本的に別物とお考え下さればと存じます。
模試の結果を当てにすることほど危険なことはありません。逆にいうなら、利敵行為になるものはありません。
成績の悪かった人は、必ず、その間違いを質して本試験に臨むことでしょう。
本試験のとき、隣の席に座る人はそういう人かもしれないのでございます。
合格証書を手に入れるまでは油断は禁物。
試験の優位不利などは紙一重、使い古したシャツのようにぺらぺらなものでございます。
結局のところ、自分ではうまくいっている、なかなか好調であると思っていても、あとから見れば、得てしてそれが失敗であったことは、実に多いのでございます。
隣で寝ている人の顔をまじまじと眺めてみれば、いっそう理解が深まるかと存じます。
今できなかった人は、次があると思えばよいのでございます。
今できている人は、次はないと思えばよいのでございます。
過度の落ち込みは疲れます。天上の喜びも、これまた疲れます。
起伏なく、目の前を淡々とこなすことが、実は疲れない作業でございます。
ちょっと先に視点を移して、現状を省みてくださればと存じます。
絶好調のときでも、こいつは先々やばいな、と思うかもしれませんし、絶不調であっても、こういうことは何回もあったなあ、と思えば気も和らぎます。
あとから振り返れば、今このときはそれほど悪くもないし、良くもないものでございます。
現状に拘泥してしまっている人は、「あとから見れば」の観点を活用してみてほしく存じます。

(さらに…)

何もしない

何もしないという選択肢もございます。
暑いとき、酷暑のとき、体力が落ちているとき、疲労が貯まっているときは、何もしないのが得策なのでございます。
消耗を抑えるのも、大事なことでございます。
何かをやらなければと、無理強いすれば、あとで必ず揺り戻しが起きるのでございます。
昼寝をするのもいいし、早めに床に就くのもよいし、喫茶店で取るに足らないデータを加工したり、グダグダ書類を作ったり、連絡先をチェックしたり、得意先のランクを見直したりして、その日を過ごせばよいのでございます。
お勉強ができる人、成績のよい人を観察すると、必ずといっていいほど、緩急がございます。
お仕事のできる人も同様で、するときはして、しないときはしません。できるときはばりばりと、できないときは昼寝中の犬の如く、何もしないものでございます。
ベテランと呼ばれる人は、何をやって何をしないでおくかに知恵が回る人でございます。
かのナポレオンも、「どうすべきかわからないときは、何もしないのが得策だ」と申しております。
何もしない、というのも、わたくしたちの行動の選択肢の重要なひとつであることを、ご理解頂ければと存じます。
お勉強も同様でございまして、どうにも気が乗らないときは寝るに限りますし、どうも調子に乗らないときはすっぱり諦めて、子供と相撲でもとったほうが賢明な時間が過ごせるかと存じます。
皆さんもご存知かと思いますが、試験では解ける問題に尽力して、解けそうもない問題はほったらかしにして、問題を全部解き終えたら見るように致します。
全部が全部の問題を真剣に解く必要もないし、すべての問題に全力投球をするわけでもないのでございます。
日々のお勉強で、緩急の付け方を意識しておくと、試験問題への鼻も効くものでございます。
意図的にサボりを推奨するものではありませんが、時や機を逸しているのに、やらなくちゃやらなくちゃと思い込んで、消耗し続ける人がございます。
すぎたるは猶及ばざるが如し、と申します。
がんばりすぎて体調を壊したり、調子を逸したりするほど馬鹿げたこともございません。
また、お勉強のし過ぎは、逆に記憶を混同させたり、忘れさせたりする原因でもあります。
独学のよいところは、強制されないこと、自分で緩急の調整を付けられる点でございます。
独学のよさを、ちゃんと享受くださればと存じます。

(さらに…)

暑さと脳

皆さんの多くは知らないかもしれませんが、パソコンにもサーモスタットがございます。
ほとんどの方は経験が無いかと思いますが、パソコンもブレーカーが切れるが如く、急に電源が落ちるようになってございます。
パソコン内部の排熱がうまくいかず、パソコンの脳にあたるCPUがある一定の温度を超えると、電源が自動的に切れる機能が組み込まれております。
バシーンといって突然、パソコンの電源が切れるのは、本当に恐ろしいものでございます。
パソコンは熱に弱いことを、ご理解頂ければと存じます。
なんかパソコンが重たくなったなあと思うようになったときは、まず、ウイルスを疑ってください。
お手持ちのウイルスソフトやオンラインのウイルススキャンをして、感染の有無を確かめます。
それでも重いときは、HDDの余分なデータを外付けHDDに移したり、要らないデータを削除したり、ゴミ箱を空っぽにします。
それでも、それでも重いときは、パソコン内部に埃がたまりにたまっております。
CPUファン周辺に、びっしりと埃が詰まっておりますので、それを綿棒か化学雑巾で拭い去ってみてください。それで、ぐんとパソコンは軽くなるかと思います。
なお、埃を掃除してもパソコンが重いときは、ユーザーサポートに電話してみてください。おそらくは部品の交換かと存じます。
さてさて、いいたかったことは、わたしたちの脳の動きも、暑さと関係していることでございます。
体調は普通なのに、まったく頭が動かないときがございます。
どうしたんだろうとぐったりしていると、後日、その日は熱中症で何十人がばたばたと倒れる、暑い日だったりするのでございます。
パソコンのCPU宜しく、わたしたちの脳も暑いときには動きません。
暑さは気合で吹き飛ばせってなことをいわれますが、身体的なことは気合でなんともなります。
手作業・農作業・肉体作業は、暑くても何とかこなせられます。
しかしながら、脳の活動だけは、気合でどうこうするのは無理でございます。
暑い最中のお勉強は、できるだけお避け下さるように申し上げます。
暑いときのお勉強は、この前に申しましたように、保冷剤や氷嚢で頭を冷やすとか、クーラーをがんがんに効かして、脳の熱を取り去りつつおやりください。
排熱がうまくいっていないのにパソコンを酷使すると、HDDがクラッシュいたします。
わたくしたちの脳も、暑いのにも拘らずお勉強で酷使すれば、やはり、記憶の損壊や損傷があってもおかしくは無いと考えます。
暑いと本当に脳は動きません。ですから、世界の多くの民族が、昼寝というシステムを有しているのでございます。
暑いときには頭を動かさない。時間の関係から動かさざるを得ないときは、できるだけ冷やす。早起きして涼しい時間帯にお勉強を済ませてしまう。空調の聞いているところでお勉強する。
などなどが夏のお勉強対策かと存じます。
暑さに無理は効きませんので、皆様各自で脳の排熱対策をおとりくださいまし。

(さらに…)