独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

中くらい

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

中くらいというのは、中々に難しいものでございます。
焦ってもいない、急いでもいない。
尚且つ、だらだらもしていないしのんびりもしていない。
こうした均衡の取れた緊張状態を維持するのは、意外に困難なのでございます。
軽めの緊張を保ちつつ、歯磨きか洗面でもやってみれば氷解するかと存じます。なかなか、顔ひとつ満足に洗えないものでございます。
中くらいというのは、どっちつかずで曖昧のように見えて、実は心の張りが求められる高度な自己管理が求められるのでございます。
これまでのススメで、お勉強においても、程よくすること、バランスよくすることを推奨して来ました。
暗記だけでもダメですし、テキストのみ、問題集だけといった偏ったお勉強では、なかなか実力が身に付かないのでございます。
お勉強には、○○さえやればよい、ということはございません。すべてのことを、程よく手がけていかなければならないのでございます。
実をいうと、過度にやるというのは楽なのでございます。それだけに没頭すればよいのですから、他のことに煩わされずに済みます。
しかし、バランスの欠けたお勉強は、やってもやっても実力の伸びがそれほど見られず、途端に消耗してしまうのでございます。
問題演習をしたら、テキストを読む。テキストを読んだら、忘れていた用語や語句を憶え直す。憶え直したら、再び、問題集に戻って確かめてみる。
こうしたバランスの取れたお勉強が、実力の伸びも速やかで、お勉強の負担も軽いのでございます。
もちろんのこと、何かひとつのことを徹底するのも、お勉強の方策のひとつでございます。
たとえば、模試等で基本事項や基礎的な問題を落としてしまったら、懲罰的な意味で、テキストをひたすらに読んだり、問題集を3回4回繰り返すといったお勉強メニュウをこなさなければならないでしょう。
しかし、やはり何かに過度に傾いたお勉強は一時の方便でございまして、結局は、全体を見つつあれやこれやと手を加えなければならないのでございます。
逆にいえば、バランスの採れたお勉強ができるようになれば、実力がしっかりと根付いてきた証拠とも申せます。
目の前の自分の業務だけをしておけばいいのは、新人のやることでございます。
自分の仕事の縦と横のつながりを把握し、そして全体から見て業務が取れるようになって一人前でございます。役員は50歳以上でないと使えないのと同様の理でございます。
掃除洗濯・炊事に買出し、養育・育児に街頭おしゃべり、そして昼寝と間食がバランスよくできてこそ、良き家事執行者でございます。
目の前のことを淡々とやるのは、それのみを過度にやるのではありません。
過度に嵌るのを防ぎつつ、さりとて、おざなりにしないお勉強のことなのでございます。


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