独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

木登りの要領

木登りは皆が皆、上を向いて登攀するものでございます。
なかなかに、下を向いて登ったり、横をきょろきょろしつつ登るようなことはできないかと存じます。
上を向いているからこそ、高い木に登れるのでございます。
逆に、上を向いている状態の方が安全と申します。
木登りの途中で落ちるのは、大概が呼ばれて振り向いたときや、木から降りようと下を向いているときでございます。
上を向いて登るのが、木登りの理に適っていると申せましょう。
さて、お勉強も木登りのように、横や後ろを見ることなく、上や先だけを見て行くほうがよいのでございます。
あーしていこう、こーしていこうと、前向き・未来志向でお勉強を進めていくべきなのでございます。
わき目もふらず、と申しますが、実はこちらのほうが、彼方此方きょろきょろしながらのお勉強よりも、負担が軽いのでございます。
過去を振り返ったり、あれやこれやと世迷いしつつのお勉強は、通常のお勉強よりもしんどい上に効率も悪くなるばかりでございます。
前進志向こそ、お勉強の理に適っていると申せましょう。
ですから、もし、お勉強に取り掛かる前に気になることがあるのなら、それに始末をつけておかねばならないのでございます。
しかしながら、長丁場となるお勉強のことでございます。
どうしても途中でわき見をしたくなるでしょうし、または、気になる問題が出自しないとも限りません。
そのようなときは、どうしたらよいかというわけでございます。
この対処も、木登りの要領でございます。
わき目をしつつ気を登るのが危険なのでございます。ですから、登るのを止めるのが先決でございます。
途中で休める枝を見つけて、そこで登るのを止まればよいだけでございます。
お勉強においても同様に、気もそぞろであるならお勉強はストップすることでございます。
そうして、そのわき見の原因をじっくり検討して、現時点での結論を導くことでございます。
基本的に、湧き出る余所見の原因は、自分にとって必要で見るべき意味があるからこそ、気になるし見たくもなるのでございます。
よくいわれる、サインや兆候といわれるものでございます。こうしたものを無視するのは、得策ではございません。虫の知らせと申します。
それらを時間をとって検討して結論をだしてから、お勉強の再開と行きたいところでございます。
もちろんのこと、検討に膨大な時間を費やさなければならない必要もありませんし、答えの出がないようであれば、さっさと見切りをつけて行くだけでございます。
立ち止まるというのも、方便であることをご理解頂ければと存じます。

(さらに…)

腕振り体操効果報告−39

お勉強では、よく考えることが必要でございます。
昨今の試験では憶えることばかりで、考えることがおざなりな感がいたします。
しかし、それでも、よく考えた方が成績も伸びるものでございます。
あれこれと思いや考えをめぐらせた方が理解が深まりますし、そして、ここがポイントなのですが、記憶というのは理解と比例するのでございます。
よくわかっていることは、憶えやすいのでございます。
たとえば、車の車種や種類はもとより、作りや歴史までに精通した車好きの方は、あっという間に新車の名前を憶えますし、どんどんと新しい車情報を吸収するものでございます。
お菓子好きの人が、お菓子の店名とお菓子名を一度聞けば憶えてしまうのと同様の理屈なのでございます。たとえば、井筒八ツ橋のあの風味はニッキ(肉桂・桂皮未)であってシナモンともいう、といった小理屈などは、お菓子好きならすぐに憶えることでありましょう。
記憶と理解には、強い因果関係のあることをご理解頂ければと存じます。
もちろんのこと、「憶えたらしまいだ!」というように、腕力でわしわしと憶えて行くやり方もございます。
お勉強では、考えても仕方のないことは多数上ります。ですから、こうした事項は、腕力で丸暗記してしまうのがようございます。
要は、理解で憶える、腕力で丸憶えするという、2本立てで記憶は進めていきましょうということでございます。
さて、よく考えるという点でございます。
お勉強のは多数のわからないことがございます。
文脈や言葉の意味、文章の定義を考えてみても、今ひとつぴんとこないときがあるかと思います。
いや、もっとどぎつくいえば、お勉強などはぴんと来ないことが大半でありましょう。
そうした、わかったようなわからないようなものに囲まれたときに、どうすればよいか、というわけでございます。
基本的に、30分間考えてみても理解の糸口がないときは、考えないようにします。
理解に至る道というのは、ひらめきや発見の類でございまして、それが内面に発生しない限り、どうにもならないからでございます。
ま、わからないことの大概は、「こう考えてみるかな」といった発見で、考える切り口を見つけて、わからない壁を突破するのが多いかと存じます。
しかし、考えないといっても気持ちが悪うございます。そこで、推奨致しますのが、恒例となっております腕振りでございます。
わたくしは、腕振り運動の存在を知ってから、100の沈思より5分の腕振りと相成っております。
うーーーーん、と机の前で苦吟するより、すっくと立って両腕を前と後ろにぶんぶんと、何も考えずに腕を振っているほうが、脳がすっきりしていく分、よい考えが閃くような『気が』致します。
腕振り後だと、意外に自分の見落としたところや考えの浅い点を発見するものでございます。
また、思考の割り切りにも、腕振りは有用でございます。
腕を100回振ったあとのすっきりした脳で再度考えてみても、名案が浮かばないときは、それは、現時点の己の実力では無理なのだろうと結論付けております。
いい考えが浮かばなかったときは、未決事項として割り切って、次のことを考えるようにしております。
意外に独学とはアバウトなものでございます。
お勉強とは考えるばかりでもよろしくありません。また、全く考えないのもいけません。
このあたりの塩梅を、腕振りを通じて体感して頂ければと存じます。

(さらに…)

できるだけでは

お勉強の歩みは、ゆっくりでもよいのでございます。
しかしながら、単にだらだらするのとは、全く意味が異なるのでございます。
お勉強では、ある程度の実力が身に付いたら、次にスピードや速さを考えていかねばなりません。
コツコツ型・まじめタイプの人は、歩みは遅くても最後には、テキストや問題集といった基礎的な教材を仕上げます。しかし、それだけでは、本試験に勝てないことを知ってほしく存じます。
テキストと問題集を仕上げても、それは、「時間があればできる」実力が身に付いただけだからでございます。
本試験には時間制限がございます。
くわえて、試験会場の独特の空気と合格へのプレッシャーが待ち構えています。そして、本試験問題というひねくれた問題群が追い討ちをかけてきます。
「時間があればできる」実力しか身に付いていない人は、難解な本試験問題を見た時点で浮き足立って、普段の実力が発揮できないまま、試験終了時間を向かえてしまうのが常でございます。
問題を解くスピード・速さも、お勉強には必要な要素であることを、頭の片隅にでも置いてほしく存じます。
テキストの習得や問題集のマスター、その他知識を記憶化するのは、ゆっくりでよいのでございます。
しかし、そのあとは、それを如何に効率的に使えるようになるかが大切になってきます。
ある程度実力が完成したら、一定の時間でどれだけのことができるかを確認してほしく存じます。
おそらくは、時間という制限を加えられると、ケアレスミスを頻出させたり、なかなか思い出せなかったり、問題文を読み間違えたりと、これまでに気づかなかった実力の抜けや穴を見出すかと思います。
また、ある程度実力が付くと、お勉強がだれがちになります。こうしたときにも、時間を意識して、たとえば、過去問1年分を時間を計りながら演習してみたりすると、意外に自分の実力なんてまだまだだなと実感するものでございます。
やる気を新たにすることもできるでしょう。
ひとつひとつを正確に、そしてすばやく解けるようになった方が、本試験では磐石でございます。
本試験の賢明な進め方は、解ける問題は時間をかけずにさっさと解いて時を稼ぎ、時間をかけて粘れば点数の取れそうな問題にたっぷりと(15分から30分くらい)時間をまわして解答することでございます。
実力というのは時間の磨きもかけないといけません。
ただ、勘違いしてほしくないのは、何でもかんでも素早くやらねばならない、というわけではないことです。
焦る乞食は儲けが少ない、といいますように、自分にとって大事なところは、しっかりと時間をかけてやっていくことを肝に銘じてくださればと存じます。
できるようになったところは、前よりも解答スピードや読解の速度を上げていきましょう。

(さらに…)