独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

しょせん「まあまあ」

わたくしたちの生活には、「まあ」が溢れてございます。
全くの無用は少ないのが、わたくしたちに日常でございます。まあやっておくかな、といえるものに囲まれている日々でございます。
「まあ、重要なこと」「まあ、大切なこと」「まあ、やっておくべきこと」が、雑用と呼ばれるものでございます。
雑用はさっさと済ませたい、というのが本音かと存じます。
とはいえ、雑用を甘く見てはならないのでございます。
雑用の進め方・捉え方で、その人の性根部分がわかってしまいます。意外に見られてございます。
その粗相が、心中で「あーあー」と思われているものでございます。
また、こんな取るに足らないこと、まじめにやってられるかという人は、おそらくは大きな仕事は任されないものでございます。
使うものにとって必要なのは、よく動く手足であるからでございます。取るに足らないことでも、よく動くかどうか、その信用が計られているのでございます。
とはいえ、雑用ばかりに一生懸命になっても、それはそれで仕方の無いのでございます。
雑用に平行して、自分のやるべきこと、価値の生まれることもやっていかねばならないのでございます。
雑用の最大の罠は、やってしまえばすっきりして、達成感のある点でございます。
やったような気分になってしまうのでございます。
そうこうして、雑用ばかりに目が行って、自分に必要なことへの時間や手間が少なくなってしまうのでございます。
目先の取るに足らないことにかまけて、本当に大切な何かを忘れていないか、おざなりになっていないかを、よくよくご確認くださればと存じます。
意外に意外に、自分では重要と思っていたことがそれほど重要ではなかったりするものでございます。
わたくし個人でいえば読書でございまして、あれこれと読み散らかしているので、なかなかに自分の読もうと思っている著作集に手が伸びない現状でございます。
これではいけないと、それほど読まなくても良いものを整理している最中でございます。
まあまあのものをいくら積み重ねても、まあまあが残るばかりでございます。
これって役に立っていないなあと思うことから、進歩は始まるかと存じます。
ちなみにわたくしの妹は、15年以上ダイエットに取り組んでおりますが、それほど効果は出ておりません。その15年という年月に、何かひとつの研究に当てていれば、何事が成し遂げられたのか、驚くばかりでございます。
時の流れに敏感になる、涼しき八月の後半が始まったばかりでございます。
あれこれこと、時間の活用に思いを馳せてくださればと存じます。

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眠たい作業

独学というのは、問題演習を重視した勉強方法でございます。
なぜかといいますと、まず、演習したことは記憶に残り易いことが挙げられます。そのほか、理解が進む、問われ方がわかる、解き方が蓄積される、知識が整理されるといったメリットを挙げることができましょう。
とはいえ、もっと根源的な理由がございます。
それは、問題演習は眠くならないという点でございます。
問題集と格闘したり、過去問と死闘を繰り広げているときは、意外に眠たくならないものでございます。
よっぽどお疲れでない限り、問題演習をしていくと、眠気が取れ、頭が覚醒していくかと存じます。
問題演習は脳の使用量が多いため、血流も増加するからでありましょう、目が冴えてくるのでございます。
ですから、夜遅くの問題演習は生活のリズムを崩す元になりかねないのでございます。
ようやく暑さも和らぎ、朝晩が過ごしやすくなる折でございます。夜更かしの罠が現れ始めるので、御警鐘をばと存じます。
さて、お勉強のうち、問題演習は眠たくなりませんが、これとは逆に、眠たくなる作業もございます。
代表的なものは、テキストの読解や暗記・記憶の作業でございます。
テキストの字面を淡々と読み進めていたり、頻出の表やリスト、定義や要件を頭に入れようと必死こいているときは、光速で眠たくなるものでございます。
本当に、あっという間でございまして、最も布団に近い作業なのでございます。
お勉強には、眠たくなる作業と眠たくならない作業のふたつがあることをご理解頂ければと存じます。
もし、生活のリズムが崩れ、夜型・夜更かし型になっている場合は、夜遅くなってからの問題演習は控えて、暗記や記憶にいそしむとよいでしょう。
すうっと気持ちよく眠れるかと存じます。枕元の目覚まし時計を見てはひやひやしなくてもよくなるのでございます。
また、頭が冴えているときには、テキストの読解に手を付けて眠たくなるよりかは、問題演習をしてお勉強を進めるのがよろしいかと存じます。
せっかく頭がいい状態なのですから、フルに利用しなければなりません。覚醒しきった頭をクールダウンするために、暗記や記憶、テキストの読みをしていくとよいでしょう。
ちょっと眠たいときには、問題演習で勢いをつけて、今日の日課をこなしていけばよいかと思います。
眠いのを我慢して、お勉強をしなければならないときもありましょう。
しかし、お勉強の眠さの性質をよく利用すれば、眠さを我慢する苦学の数も減るかと存じます。
作業ごとの性質を把握して、日課メニュウのお考えくださればと存じます。

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真正面の反対意見

やらなねばならない事や物、やりたい事ややってみたい事は、多数に上るものでございます。
考え出すと、あまりに多くて目が回りそうでございます。
とはいえ、無闇矢鱈に手を付けていっても、効率は良くないものでございます。
優先順位をつけて手を付けて行かないと、やる気と熱意は空回りをするものでございます。
もったいない話でございます。
しかし、やるべき順位を付したとはいえ、やるべきかどうか、迷ったり躊躇したりするかと存じます。
やるか否かに迷うときは、全くの正反対の意見をぶつけてみることでございます。
たとえば、何でこんなことをやらないといけないのか?!と、不満タラタラ愚痴ダラダラ垂れ流しながら、テキストや問題集に臨んでいるとしましょう。
このようなときは、正反対の意見である「こんなことは全く、寸毫ほどもやる価値はない!」と考えてみることでございます。いったんは完全否定してみるのでございます。
ぴしゃりと全否定してみると、不思議なことにあれこれと、これまで考えもつかなかったことが、頭によぎるものでございます。
この公式を覚えておくと解くのが楽になるしなア、とか、細かい数字だけど憶えたらそれで仕舞いだしなア、とか、どっちかつーと簡単な方だしなア、などと考えるようになるのでございます。
未練ともいえるものが、ボコっ、ボコッと泡立ってくるのでございます。
そうして最後には、(それほど悪くもないな)という考えを、毒突いていたものに持つようになるのでございます。やはり、それは、やるべき価値のあることが証明されたのでございます。
この完全否定の練習はお手軽でございます。
どうしてこんな人と一緒になったのかと、ぐうぐうと音を立てている顔を見て考えてみることでございます。
いったん、「こんな奴は人間としてダメだ!」と完全に否定してみることでございます。
まあ、別に酒乱じゃないし、金は家に入れるし、なんだかんだ家のことをやってくれるしなあ、と思うことでしょう。
まあ、美人には痛い目に遭っているしなあとか、ブランド物に狂っているわけでもないしなあ、まあ、やってくれているんではないかい、と思うようになれば、もう少し我慢もできることでしょう。
少しもいいところがなかったら、篤とこれからを考えてみることでございます。
完全否定は、意外に現状の認識を変えるパワーを持っております。
いったん全否定をしてみて、目の前のことをもう一度、捉えなおしてくださればと存じます。

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