独学で危険なのは、バランスの欠けた考えに陥ることでございます。
他人から見れば、取るに足らないことが、心労に圧し掛かっていたりするのでございます。
そして、独学ゆえに、独り悩んでしまう人が多いのです。
基本的に、考えるべきことは、先4:今4:後2の割合でございます。
たとえば、現実の今だけを見つめて(わたしはどうしたらいんだ?)と考え込んでみても、妙案はまず湧かないものでございます。
なぜこんなにできないんだ、と考えてみても、できないが続くだけでございます。
そこで、○日までにできるようになるためにはどうしたらいいか、と考えをひねってみたら、アレをやらないことにして時間を確保して、やるべき課題のみを集中的にやってみようとか、○日までに○回はできそうだから繰り返してみよう、といった取り組みが可能になるのでございます。
同じように、(わたしはどうなるんだ?)と先のことだけを考えても、建設的な考えは浮かばないものでございます。
将来・未来というのは、その時の通りに、突然来るもの、いまだ来ていないものでありますから、いくら考えても細部はわからないのでございます。
こんなことで受かるのだろうか、と本試験のことを想ってみても、まあ、それだけでは受からないものでありましょう。
必要なのは実際のお勉強であって、本試験の想像・妄想・妄念の類ではないからでございます。
先のことと今のことをバランスよく、比率からいえば4:4で考えることが、問題を解決するポイントであるかと存じます。なお、残りの2は過去を振り返ってみることでございます。
過去のことが「2」というのは、まあ、過ぎたことをあれこれ考えてみても仕方がないからでございます。
失敗から教訓を得ることも必要ですが、得たことを先々と今に活かすことに力を尽くすべきことでございます。
教訓やら何やらは、すぐに見つかるものではないでしょうか。逆に、得たものを活かす方が、実は、難しくて大切なのでございます。
人は容易きに流れます。
教訓や名言、失敗例ばかりを抱え込んでも仕方がありません。
よくいわれるのは、「お前はことわざ(著名人の名台詞、名言)で生きているのか」ということでございます。
今と先の両方としっかり考えてみて、そして、過去のスパイスを効かせれば、個々単独で頭を捻るよりかは、はるかに考えやすく、名案や突破口が閃くかと存じます。
下手な考えは休むに似たりと申します。
ダメ考えはどこまでいってもダメなので、少しく、考えの主軸をいじってくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年10月31日 11:30 AM |
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夏の残暑は過ぎ去って、涼しいというよりかは、時折、寒く感じる時候となって参りました。
皆様方には御自愛の程をお願いする次第でございます。
布団を出したり、毛布をいれる、いちゃいちゃ出来る相手を探すなどして、冬支度をお考えくださればと存じます。すでに居る方は今のうちから機嫌を取り、暖を取る準備をしていただきたく存じます。枯れ木も山の賑わい、いないよりかはましでございます。
さて、寒くなりますと、一際、お風呂というものがよくなって参ります。
夏などは一風呂浴びると、茹蛸のようになって爽快からは程遠かったのでありますが、肌寒い季節頃となりますと、暖かさと涼しさが同居して、何とも気持ちがよいものでございます。
過度に汗を掻くわけでもなく、かつてお風呂は医療行為であったというのも、さもありなんと思うしだいでございます。
お風呂の後では、毒気が抜けると申しますか、老廃物やその他もろもろが排出された身の軽さを感じることかと思います。
さて、皆さんも御存知ではありましょうが、「血」というものは固まりやすいものでございます。
水のようにさらさら流れるものではありません。どろっとしているものでございます。
血管が詰まったり固まったりする病気もございます。
こうした「血」の意識は、意外にお勉強とかかわりがあるのでございます。
お勉強は当然の如く、頭を酷使するものでございます。
うんうん考えたり、文章を追ったり、何かを憶えたりしたときなどは、頭がぼうっとするかと存じます。
それは、頭から血が引いたというよりかは、脳が活発に動きました故に、頭に血が行き過ぎているのでございます。
脳みそにびっしり、ぎっしりと血液が入り込んで、ぱんぱん状態であると、想像してくださればと存じます。
その上、頭を使いに使いまくっておりますから、エネルギーの粕やらなんやらが多量に含まれた、血になっておりましょう。
本当に、煮詰まるとはよく言ったもので、そういう血で頭がいっぱいになれば、検証を待つことなく、まあ、頭が働かなくなるのも頷けることかと存じます。
お勉強の足が止まってしまったときは、そういう脳の状態になったとお考えくださればと存じます。
そこで、軽い運動をしたり、お風呂に入ったり、シャドーボクシングの真似事をしてどたばたしてみると、すうっとするのでございます。
もちろん、頭に行き過ぎていた血の巡りがよくなったというわけでございます。
お勉強というのは、気合ややる気や精神力も大事ではありますが、それだけではないのでございます。
自分の持っている身体の機能や、今置かれている状態と向き合うことも、秘訣なのでございます。
坊さんは修行として、お経ばかりを読んだり経典のみを憶えてはいないかと存じます。
托鉢をしたり掃除をしていることを鑑みれば、机の前のみのお勉強が完全によいものではないことがお分かりいただけるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年10月30日 9:48 AM |
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直前期でやるべきことは、もちろんのこと、追い込みでございます。
ここでがんばれば、合格圏間違いなしのお方は、合格の保証書をえることができますし、合格ボーダーぎりぎりの人は、安全合格圏に入ることができます。
もちろん、勉強時間が足りず危うい人であっても、直前期にがんばりにがんばれば、合格圏に滑り込むことも可能なのでございます。
しかし、直前期には、ほかにやるべき大切なことがございます。
それは、コンディション作りでございます。
本試験で実力を100%発揮できるように心身をともに調整していかねばならないのでございます。
直前期では、勉強だけをむしゃらにやってもだめなのでございます。
「全力を尽くす」にも、準備が必要でございます。
睡眠不足では、風邪気味では、朝ごはんが食べられない身体では、夜型で午前だとふらふらするようでは、到底、実力は出し切れないものなのでございます。
直前期では、体調や生活を整えることも、大事なカリキュラムのひとつであることを、御理解いただければと存じます。
さて、この調整というのは、殊、直前期だけの話ではないのでございます。
日々のお勉強においても、調整は重要でございます。
お勉強に集中できないようであれば、体力の低下を疑ってみます。
同じ姿勢を取るのも、実は体力の為す業でございます。
京都南禅寺琵琶湖疎水に哲学の道がございますが、これは、考える上では、体力が、足腰の強さが必要になることの証左であるかと存じます。
京大の偉い哲学教授でさえ、体力が無ければその知力を発揮できなかったのでございます。
況や我々をや、でございます。
集中力が続かないなあと思う節があるのなら、ちょっと生活を見直してみることでございます。
お勉強時間を少し減らしてでも、散歩をしてみるとか、各種運動の講座に参加してみるのもようございましょう。
ちなみに散歩は、ランニングと同じくらいのカロリー消費がございます。わたくしのように走るのが嫌いな人は散歩での体力アップをお勧めいたします。
そのほか、歩きやすい靴に変えるとか、風邪気味であれば、さっとおさらいして暖かくして寝るとか、甘いものを常食するために日々の食事から炭水化物を少なめにするとか、照明や室温、部屋の色彩を変えてみるとか、いろいろと生活の調整は付くかと存じます。
ちょっとの変化と工夫で、お勉強はずっとやりやすく、手がけやすく、そして、継続するものとなります。
お勉強とは机の前のみでやるにあらず、そうお考えくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年10月29日 9:51 AM |
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