独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

お勉強はめんどいもの

お勉強というのは、効果はあるのでございます。
しないよりかはした方が、人生のいろいろな局面で役に立つものでございます。
少なくとも、脳のしわの数は増えますし、シナプス(神経回路・記憶回路)のつながりも増えますので、思考は深く広く考えるようになるのでございます。
下手な金融商品には引っかからないことでしょう。
お勉強をしたことが、如実に差になって現れるのは、30歳以後のように見受けられます。
まず、顔つきが違ってまいります。
大学時代の友人でも、よく本を読んでいた方と、遊んでばかりいた方とでは、だんだんと差がついてきたように見受けられるのではないでしょうか。
身体というのは、否が応にも衰えてしまいますが、頭というのは使えば使うほど、良くなるというのが昨今の定説でございます。
テレビや漫画、ネットばかりで脳が緩みきっておられる方は、今を機に、何かをお勉強して脳の活性化を図られるように御助言致す次第でございます。
しかしながら、お勉強というのはめんどくさいものでございます。
幼少期はやらされるものでありましたが、長じては、わざわざやるものでございます。
英語で学校のことを「Scholl」といいますが、その語源のギリシア語とのことでありまして、「ヒマ」という意味がそもそもの学校の意味だそうでございます。
つまり、学ぶのはヒマの在る人が行うもんでありまして、朝起きればトーストと厚切りハムからし付きを口の中に放り込んであたふたと駅に向かったり、レンジで牛乳をチンして昨日の夕食の残りを暖めたりするわたくしどもが行うものではないものなのでございます。
昼寝をしたり喫茶店でだべったり、外回りと称して、購買と称して、○○説明会と称して、業者との説明会と称して漫画喫茶にいりびったりして、あれこれと忙しいことこのうえないのに、お勉強なのでございます。
ですから、お勉強というのは、しち面倒くさくてあたりまえのものなのでございます。
遠い古のギリシアでは、元は、暇な人が学校に行ってお勉強をするものだったのでございます。
忙しいわたくしたちにとっては、やはり困難なものといってもよいのでございます。
大変なことをしている、そういう風に自己の学習環境を見てくださればと存じます。
無理に無理を重ねれば、破綻するのは必定でございます。
ですから、まずはお勉強を無理にしないことが、独学のポイントであるかと思います。
無理でないところから始めて、徐々に身体を慣らしていく、生活とお勉強の折り合いを付けていくというのが、スタートアップにはよいかと存じます。
爪に火を点してゼニ儲けはできますが、お勉強は即断に否になってやめるのが落ちでございます。
こんなに少しでいいのかな、くらいの分量から進めていくことをお勧めする次第でございます。

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意味ない

意味のないことは、怖いのでございます。
たとえば、幽霊や心霊というのは、その意味がはっきりわからないこそ、恐ろしいのでございます。
幽霊や心霊があるとしたら、わたくしたちには窺い知れない、もうひとつの別の世界があるわけですから、恐ろしく感じるのも致し方のないことでございます。
しかし、そのもうひとつの世界が、たとえば、隣町程度に知ってしまったら、幽霊をどう思うのか、というわけでございます。
隣の市に住む、母方のおばさんの如くに、それほど、恐怖を感じるものではないかと思います。
幽霊はもしかしたら、もうひとつの世界から派遣されている警備員だとしたら、わたくしたちは、何かを思うことも心をかき乱されることもないかと思います。ご苦労さんと一声、かけるくらいかと存じます。
意味のないことは恐ろしく感じ、逆に、意味がわかったものには、何とも思わないのでございます。
恐ろしい、というのは、心理的な壁といいますか、プレッシャーといってもよろしいかと思います。
恐ろしいものやいやなものには、当たり前ですが、興味も関心はそれほど湧かないものでございます。
それ以上に、距離を取ろうとするのが、普通であるかと思います。
お勉強がいやになったり、なにかやる気が出ないときは、お勉強の意味をしっかりつかんでいるかどうかを、確かめてくださればと存じます。
意味がわからないからこそ、空恐ろしく感じて、やろうという気持ちからは正反対のものしか、持ち得ないのでございます。
意味というのは、深く考えなくても結構でございます。
このところからは、例年約○問程度の出題がある、とか、難易度は中級なので全部取れる、この章からはほとんどでない、程度の認識でも結構でございます。
また、この○○を勉強することで、ほにゃららについての知識を充実させることができる、とか、教養にいいねえ、おさえておきたいねえ、といった内面の動機付けても、よろしいかと存じます。
意味のないこと、意味のよくわからないことは、その有象無象の意味を見出してみることが、やる上で負担を和らげるかと存じます。
猪突猛進は役には立ちますが、ロスが多いのも事実でございます。
やる気の出ないことに、ひとつの巧妙が見出せば、途端にいろいろな手立てが見えてくるかと存じます。

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思ったことの半分を

独学というのは、まあ、やろうかなと思ったことの半分ができれば、御の字なのでございます。
それも、1日や2日の話ではないのでございます。
1週間くらいの期間を見て、やろうかなと思っていることの半分くらいができれいれば、よいのでございます。
まず、「続いた」ということが、素晴らしきことでございます。
ある意味、お勉強というのは、続きさえすれば何とかなるものでございます。
逆にいえば、修正ありき、訂正ありきが、独学といってもよいかと思うのでございます。
まるで、スケジュール表かのように、お勉強を見るのは、よっぽど時間の余っている方くらいにしか、できない芸当でございます。
そもそも、お考えくださればと存じます。
時間割のようなお勉強はうまく行くのかどうか、と。
うまくいくのであれば、わたくしたちのほとんどは、通信簿でオール5を取っていたことでありましょう。
得てして、スケジュール表のように、お勉強をシステマチックに考えていると、失敗するのでございます。
今日やったことは、明日、必ずしもできるわけでもありませんし、来週、再来週、1ヵ月後にできるとはいえないのでございます。
つまり、難しくいうと、お勉強というのは、時間的に断絶しているのでございます。
工場の生産ラインや事務作業のように、やれば済むという代物ではないのでございます。こうしたことは、時間が連続してございます。
今日作った部品なり、行った作業は、次の工程なり上級管理職の決済やその他の部署にまわされて、また、作業化されるものでございます。連続しているわけでございます。
しかしながら、やったところで、済んだことにならないのが、お勉強の真実なのでございます。
ですから、きっちりしたスケジュール表のような学習計画を立てても、それほど、うまくはいかないのでございます。
その通りには、試験勉強の現実は進まないものでございます。
お勉強の性質のほかに、仕事が忙しいときや、立て込むときがあるでしょうし、風邪を引き体調を崩すこともあるでしょう。
それか、お勉強に手がつかない事態に陥ることもあるでしょう。
また、お勉強の当の内容も、大きな影響力を有しています。
重要事項や頻出事項が連続するために、予定よりはるかに時間がかかることもございます。
問題集においても、将来的に2点・3点・5点を生む良問が並べば、やはり、腰を落ち着けてじっくりと取り組まざるを得ません。
先だって述べました、半分しかできないお勉強事情があることを、御理解いただければと存じます。
一通りテキストを読み、問題集を解き、過去問をやってみて、ある程度の実力が付けば、スケジュール表のような学習計画を立てても、手馴れている分、可能ではあります。
しかし、お勉強の難しさは、その「ある程度の実力」に、如何にして漕ぎつけるかでございます。
実力が未相応なときには、余裕に余裕、余分に余分を見て、お勉強を見てくださればと存じます。
見栄を張って小さ目の服を買うよりも、ちょっと余裕のあるサイズにした方が、得てして、現実的に着れる服になるのと同様の理を持って、お勉強の進め方をお考えくださればと存じます。

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