独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

隙間を埋める

おそらく、皆さんのお勉強は、きちんと学習計画を練った上でのお勉強家と存じます。
課題や日課、ノルマをきちんと決めた上で、日々のお勉強に臨んでいるかと存じます。
さて、こうした計画的なお勉強では、量や質の面でメインのお勉強を決めてから、その他あれこれのお勉強のメニュウを考えるものでございます。
今日はこれだけは絶対にやろう!というメインのお勉強を決めた方が、学習計画が組み立てやすいからでございます。
メインを決めてから、その他のこまごまとしたを追加していくわけでございます。
とはいえ、メイン−サブという形で日々のお勉強を見ていきますと、メインのお勉強が済むと、魂のチャージが切れると申しますか、緊張が解けると申しますか、やる気の素がなくなると申しますか、ふっと萎えてしまうこともあるのではないかと存じます。
気合を入れてみても、ボーとしてしまったり、活を入れても手が付かなくなることも、あるのではないかと考えます。
まあ、これは、一種の自然現象とでもお考えくださればと存じます。
たとえていうなら、メイン級のお勉強というのは、メインディッシュと同じなのでございます。
焼肉をたらふく食べた後では、やはり、とんかつや唐揚げを食べたくは無いものでございます。
何かこざっぱりした煮つけや煮物、または、冷たくて甘いものを頂くのが、セオリーかと存じます。
お勉強においても、事情は同じことでございます。
たとえば、メイン級の50問の問題演習をしたのであれば、もう、問題演習はお腹いっぱい、いや、頭いっぱいと考えたほうがよいのでございます。
50問の問題演習の後に、更に30問の問題演習のような、メイン級のメニュウを組み込むよりも、テキストを読んだり、不安な重要語句を書いたり、忘れてそうなところを確認してみたり、ちゃんと記憶できているかをチェックした方がよいのでございます。
もちろん、それらの作業は短く切り上げていきます。
メインディッシュの後のデザートといますか、突き出しといいますか、そういうものとして、おさえていくのでございます。
メイン級のお勉強で頭がいっぱいになったのであれば、その後でできるお勉強は、そのいっぱいになった頭の隙間を埋めるかのようなお勉強でございます。
荷物でいっぱいになったスーツケースやセールで食材を買い込みすぎた冷蔵庫を思い起こしてくださればと存じます。
そんないっぱいいっぱいのところに、何か巨大なものを入れようとしても無理でございます。
そういうときは、小分けにして、大きな物と物の間の隙間に詰め込むのがセオリーであるかと存じます。
逆にいうと、もうこれ以上の勉強は無理かなと思っても、小さな作業、ごく短い作業であれば、やれてしまうものでございます。
こうしたことが、後々のお勉強の成果(合否)に影響を与えるのは言うまでもございません。
あと一歩の勉強は、上手な詰め込みで可能となるのでございます。

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気づかぬ疲れ

瀉血(しゃけつ)という療法があったことを、御存知でしょうか。
瀉血とは、意図的に血を抜く治療法でございます。
悪い血・毒の血を身体から除去するのが、その目的でございます。
主に、蛭(ひる)を患部に当てて、血を吸い出していたといいます。
かのモーツァルトも、この瀉血の治療を受けていたとか。
今となっては、蛭で血を吸い出すなんてとぞっとしてしまいますが、かつては、割合、一般的に行われていたそうでございます。
頭に血が上りやすい人などは、血が無くなれば、それだけカッとすることも少なくなるし、怒る度合いも柔らかくなるわけですから、全く効のないものでもなかったのだろうと、考える次第でございます。
やはり、血と体調の関係は深いものがあったのだなあと思う次第でございます。
お勉強においても、「血」というものは、縁のあるものでございます。
お勉強というのは、ひとつの姿勢を強いられる作業でございます。
ですから、わりかし、身体に負担をかけているのでございます。
これは、日常生活で感じる諸々の疲れとは違った、独特の疲れであると考える次第でございます。
仕事や家事の後では、はっきりと、ああめんどくさかった、だるかった、終わった終わったと、疲れを意識できるかと存じます。
しかし、お勉強の疲れは、どんよりした、くぐもった疲れといいましょうか、ほとんど知覚のできない疲れといえるのでございます。
お勉強の疲れは、別種の疲れであるとお考えくださればと存じます。
何時間かのお勉強をした後で、ラジオ体操のなかの体操をひとつかふたつしてみれば、その疲れを実感できるかと存じます。
身体を動かしてみると、意外なところに痛みがあったり、重さを感じるものなのでございます。
わたくしなどは、腰痛持ちであはありませんが、長く座る姿勢を取った後に身体を動かしてみると、腰の辺りに鈍い痛みを感じるものでございます。
ですから、腰をフラフープでもするように回転させてございます。
そうすると、本当に爽快といいますか、血の巡りがよくなって気力が回復するといいますか、大分、疲労が和らぐかと存じます。
お勧めなのは、お相撲さんのように股を開いて中腰になり、肩を右肩なら左へ、左肩なら右の方向に押して肩を入れる体操でございます。
お勉強というのは、肩と背中と首、そして、意外に腰に負担がかかってまいりますので、この肩を入れる体操であれば、疲労箇所全てをほぐすことができるかと存じます。
わたしは、イチロー選手がこの肩を入れるストレッチをやるのをテレビで見て、それ以来、愛用の体操のひとつとなっております。
びりびりと身体の疲労箇所に、血がめぐっていくのを実感できるかと存じます。
お勉強も体力勝負でございます。
こまめに疲労を抜くことも、お勉強のひとつであることを御理解いただければと存じます。

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使いどころ

お金というものは、使い所がございます。
たとえば、下着類でございます。
シャツや靴下、アンダーウェアは、そこら辺のホームセンターで買うよりも、百貨店まで足を伸ばして、買った方がよいのでございます。
値段は張りますが、保ちが全く違ってくるからでございます。
数回洗濯したらもう着れなくなる下着ほど、安物買いの銭失いを体現したものはございません。
結局は、穴が開くやらぺらぺらになって寒くて着れなくなって、毎年の如くに買い替えに至るわけでございます。
よいものなると、それほど買い換えることがございません。大切に着れば、2年・3年以上は着れてしまいます。
最終的なコストを考えれば、よいものを買った方が安く付くのでございます。
いくら安いといってもダメはダメでございます。それを買う手間、運ぶ手間、洗う手間、そして、買い換える手間を考えれば、損をこいていることを御理解いただければと存じます。
さて、お勉強においても、お金の使い所はございます。それは、徹底して教材の質にこだわる点でございます。
教材の選択においては、絶対によいほうを選ばなければなりません。
値段が張る張らないは問題外でございます。
500円、1000円の差を物とせずに、よいほうをお買い上げくださればと存じます。
正直申しまして、教材の値段の差など、質の問題に較べれば、屁の様なものでございます。
再度申し上げますが、値段の差など、問題ではありません。
徹頭徹尾、その質で選択をお考えくださればと存じます。ちなみに、わたくしの生活のなかで、値段を度外視する珍しき買い物分野が教材の選択でございます。あとは、お菓子と菓子パン。
結局のところ、ダメ教材を使っては合格は覚束なく、大概は、不合格になって再度買い直すか、試験勉強の途中で買い換える羽目に陥るのでございます。
ダメ教材は、安物買いの銭失いになることを肝に銘じてくださればと存じます。
テキストならわかりやすさ、説明の多さ、見易さを徹底して吟味ください。
問題集なら、問題の作りや解説の言をしっかり吟味くださればと存じます。
過去問も同様でございます。しっかりした解説が付いているかを調べた上で、レジにお運びくださればと存じます。
過去問というのも、実は、解説が重要な教材でございます。
問題と答えのみの過去問というのは、本当にゴミなので買うのはお控えくださいまし。そんなお金があるなら、ちょっといい肉を買うべきでございます。
わたくしたちは、解説を元に勉強をしていきますから、解説のほとんど無い過去問など、勉強にならないのでございます。
解説がいらなくなるのは、試験勉強の本当に最終局面だけでございます。
そのときだけは、自分が解けるかどうかを確認するのみなので、解説は必要ありませんが、それ以外のお勉強のときでは、解説を読み込まねばなりません。
過去問には、ピンとキリがございます。しっかり、見極めてくださればと存じます。
お勉強においても、安物買いの銭失いは厳然と存在する真理でございます。
買い物間違えは合否に直結いたします。お金をケチらないように、御助言したく存じます。

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