独学というのは、まあ、やろうかなと思ったことの半分ができれば、御の字なのでございます。
それも、1日や2日の話ではないのでございます。
1週間くらいの期間を見て、やろうかなと思っていることの半分くらいができれいれば、よいのでございます。
まず、「続いた」ということが、素晴らしきことでございます。
ある意味、お勉強というのは、続きさえすれば何とかなるものでございます。
逆にいえば、修正ありき、訂正ありきが、独学といってもよいかと思うのでございます。
まるで、スケジュール表かのように、お勉強を見るのは、よっぽど時間の余っている方くらいにしか、できない芸当でございます。
そもそも、お考えくださればと存じます。
時間割のようなお勉強はうまく行くのかどうか、と。
うまくいくのであれば、わたくしたちのほとんどは、通信簿でオール5を取っていたことでありましょう。
得てして、スケジュール表のように、お勉強をシステマチックに考えていると、失敗するのでございます。
今日やったことは、明日、必ずしもできるわけでもありませんし、来週、再来週、1ヵ月後にできるとはいえないのでございます。
つまり、難しくいうと、お勉強というのは、時間的に断絶しているのでございます。
工場の生産ラインや事務作業のように、やれば済むという代物ではないのでございます。こうしたことは、時間が連続してございます。
今日作った部品なり、行った作業は、次の工程なり上級管理職の決済やその他の部署にまわされて、また、作業化されるものでございます。連続しているわけでございます。
しかしながら、やったところで、済んだことにならないのが、お勉強の真実なのでございます。
ですから、きっちりしたスケジュール表のような学習計画を立てても、それほど、うまくはいかないのでございます。
その通りには、試験勉強の現実は進まないものでございます。
お勉強の性質のほかに、仕事が忙しいときや、立て込むときがあるでしょうし、風邪を引き体調を崩すこともあるでしょう。
それか、お勉強に手がつかない事態に陥ることもあるでしょう。
また、お勉強の当の内容も、大きな影響力を有しています。
重要事項や頻出事項が連続するために、予定よりはるかに時間がかかることもございます。
問題集においても、将来的に2点・3点・5点を生む良問が並べば、やはり、腰を落ち着けてじっくりと取り組まざるを得ません。
先だって述べました、半分しかできないお勉強事情があることを、御理解いただければと存じます。
一通りテキストを読み、問題集を解き、過去問をやってみて、ある程度の実力が付けば、スケジュール表のような学習計画を立てても、手馴れている分、可能ではあります。
しかし、お勉強の難しさは、その「ある程度の実力」に、如何にして漕ぎつけるかでございます。
実力が未相応なときには、余裕に余裕、余分に余分を見て、お勉強を見てくださればと存じます。
見栄を張って小さ目の服を買うよりも、ちょっと余裕のあるサイズにした方が、得てして、現実的に着れる服になるのと同様の理を持って、お勉強の進め方をお考えくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年11月10日 11:29 AM |
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潮の流れの変化というものがございます。
海水浴に行きますと、潮の流れの変化を実感できるかと存じます。
お昼ごろまではのん気に凪いだ海面が、3時過ぎになると少し荒れてくるものでございます。
潮の流れの変化は、地域にも寄りましょうが、結構、大きなものがあるのでございます。
潮の流れが変わってきたら、まあ、小さいお子様は浜に上げておくのが、親としての良心でありましょう。
流されるととんでもない沖まで運ばれる可能性もございます。
下手な心労を買うくらいであれば、浜で砂の城(夫婦生活のことではありません)でも作って遊ぶのが賢明であるかと存じます。
お勉強においても、潮の流れの変化といいますか、お勉強の体温が変わると申しますが、一気に難易度が変わることがございます。
富に顕著なのは、過去問でありましょう。
過去問は、基本的に難易度が増してございます。
テキストや基礎的な問題集の倍は、難解であるかと存じます。
過去問というのは、本試験をまとめたものでございます。
では、本試験とは何かといいますと、受験生を選別するものでございます。
テキストや問題集は、知識のスムーズな習得を目的としております。
ですから、難しいことや変なこと、ちんちくりんなことは省いているのでございます。
しかし、本試験は受験生を、あからさまに言うなら、落とすことに目標がございます。
ですから、ぐぐぐっと難易度は高めになるのでございます。
何を言っているのかすらわからない、問題に遭遇することもありましょう。
皆様方にとっては、過去問とは、テキストや問題集といったものとは、別個のものであると、お考えくださればと存じます。
もともとの性質が全く違うのでございます。
テキストや問題集と、同じような気持ちで過去問に進むと、手痛い目にあうかと存じます。
過去問へと、足を運んだときには、その問題の流れの変化を、いち早くお気づきくださればと存じます。
とはいえ、まあ、過去問というのは、やれば誰でもできるようになっていますし、下手な過去問をつかまぬ限り、やるべき問題と捨てる問題との区別を、解説で暗にしてくれているものでございます。
過去問の難しさに、いたずらに引っかからないように申し上げる次第でございます。
ああ、できない!、ああ、難しい!!と受験生に思わしめるのが、過去問のお仕事なのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年11月7日 10:46 AM |
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おそらく、皆さんのお勉強は、きちんと学習計画を練った上でのお勉強家と存じます。
課題や日課、ノルマをきちんと決めた上で、日々のお勉強に臨んでいるかと存じます。
さて、こうした計画的なお勉強では、量や質の面でメインのお勉強を決めてから、その他あれこれのお勉強のメニュウを考えるものでございます。
今日はこれだけは絶対にやろう!というメインのお勉強を決めた方が、学習計画が組み立てやすいからでございます。
メインを決めてから、その他のこまごまとしたを追加していくわけでございます。
とはいえ、メイン−サブという形で日々のお勉強を見ていきますと、メインのお勉強が済むと、魂のチャージが切れると申しますか、緊張が解けると申しますか、やる気の素がなくなると申しますか、ふっと萎えてしまうこともあるのではないかと存じます。
気合を入れてみても、ボーとしてしまったり、活を入れても手が付かなくなることも、あるのではないかと考えます。
まあ、これは、一種の自然現象とでもお考えくださればと存じます。
たとえていうなら、メイン級のお勉強というのは、メインディッシュと同じなのでございます。
焼肉をたらふく食べた後では、やはり、とんかつや唐揚げを食べたくは無いものでございます。
何かこざっぱりした煮つけや煮物、または、冷たくて甘いものを頂くのが、セオリーかと存じます。
お勉強においても、事情は同じことでございます。
たとえば、メイン級の50問の問題演習をしたのであれば、もう、問題演習はお腹いっぱい、いや、頭いっぱいと考えたほうがよいのでございます。
50問の問題演習の後に、更に30問の問題演習のような、メイン級のメニュウを組み込むよりも、テキストを読んだり、不安な重要語句を書いたり、忘れてそうなところを確認してみたり、ちゃんと記憶できているかをチェックした方がよいのでございます。
もちろん、それらの作業は短く切り上げていきます。
メインディッシュの後のデザートといますか、突き出しといいますか、そういうものとして、おさえていくのでございます。
メイン級のお勉強で頭がいっぱいになったのであれば、その後でできるお勉強は、そのいっぱいになった頭の隙間を埋めるかのようなお勉強でございます。
荷物でいっぱいになったスーツケースやセールで食材を買い込みすぎた冷蔵庫を思い起こしてくださればと存じます。
そんないっぱいいっぱいのところに、何か巨大なものを入れようとしても無理でございます。
そういうときは、小分けにして、大きな物と物の間の隙間に詰め込むのがセオリーであるかと存じます。
逆にいうと、もうこれ以上の勉強は無理かなと思っても、小さな作業、ごく短い作業であれば、やれてしまうものでございます。
こうしたことが、後々のお勉強の成果(合否)に影響を与えるのは言うまでもございません。
あと一歩の勉強は、上手な詰め込みで可能となるのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年11月6日 9:55 AM |
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