この年では記憶力が落ちて・・・と言い訳する方がございます。
もう本当に、定番といって良い言い訳でございます。
もちろんのこと、事実ではありましょう。
人は年齢を経るたびに、記憶力は落ちていくものでございますし、逆の若い時分の10代というのは、記憶する力は優れてございます。
年を取ると覚えが悪くなるのは、なんといっても、頭の中に有象無象の記憶物が入っているからでございます。
いうなれば、ぎゅうぎゅう詰めの押入れに、夏物秋物衣料を収納するのによく似ているのでございます。
もう既に頭の中は記憶で一杯で、新規の知識など無くても、それらで何とかやっていける現状でございます。
ですから、記憶力は相対的に、極端にいえば、新しい記憶が入る物理的スペースが無いが故に落ち込むかのように感じられるのでございます。
対して、若いうちの記憶の良さというのは、社会のルールやらこれから生きていくための知識を身に付けるために、記憶力が必須だからでございます。
白痴のままで社会に放り出されれば、痛い目に合うのはそれこそ己自身でございます。
ですから、さまざまに知識や知恵を蓄えるための記憶パワーが、先天的に備え付けられているわけでございます。
しかしながら、だからといって、年齢を経たために記憶ができない、憶えられないというわけではないのでございます。
やり方や工夫次第で憶えていくことは可能でございます。
「記憶力が落ちた」という人は、ならば、若いうちなら記憶力がよかったのかと自問してくださればと存じます。
中には例外の方も居られるでしょうが、ほとんどの人は、今も昔も記憶力は悪いものでございます。
わたくしなども覚えが悪い方で、小学生時分の漢字テストなど10点満点中2点か3点、良くて5点でありました。いま思い出しても、頭悪かったなあと苦笑している次第でございます。
独学のよさというのは、その柔軟性でございます。
覚えが悪い、記憶力が落ちたなら、それに応じて工夫を重ねる点に、独学のエッセンスは集約されてございます。
メモして目立つところに貼っておくなどすれば、長ったらしい用語でも覚えていくことは可能でございます。
最近のわたくしは、覚えたい言葉をポストイットに書いてディスプレイに貼っております。
クサンティッペやらプロンティステーリオンなどの言葉が書き付けられたポストイットが今でも、ディスプレイに貼り付けられております。
何度も目にする工夫を施せば、何とか憶えていくものでございます。
若い人は記憶力があるというのは、一部は事実でございますが、その大半は迷信でございます。
ならば、小学生のほとんどは歴史のテストで皆100点であり、老人や中年は点数が悪くなることになりましょう。
そんなわけはありませんね。
記憶力の悪い人は今も昔も悪いのでございます。
己の現状をしっかり捉えて、迷信に惑わされず、お勉強を組み立てていってくださればと存じます。
あたかも、自分は昔、記憶力が良かったなどと、すっぱい葡萄を食むような真似はしないことでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年12月11日 10:57 AM |
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基本的に、お勉強というのは不安との戦いでございます。
すぐに結果が出るのであれば、不安などゼロなのでございます。
いま目の前でやっていることが数量化できて、目でわかるように現われるのであれば、不安を抱かないものでございます。
しかしながら、試験勉強というものは、長期間に渡るうえに手応えというものが希少でございます。
いくら問題演習や過去問演習で完璧に近い状態になっても、不安の種は引きも切らないものでございます。
また、もしで良い成績、上位の成績であったとしても、本試験問題が模試の傾向と全く違うときもございます。
模試は究極的には模擬の試験でありますから、トップクラスの成績であっても、不安の種はなくならないものでございます。
もちろんのこと、普段のお勉強ではわからないことや理解できないこと、憶えられないこと、忘れていることばかりでストレスも溜まりがちでございます。
ですから、余計に、不安の気分に陥ってしまうかと存じます。
しかし、不安とは命を削るかんなかな、といいますように、不安が心中に巣くってしまうことほど、日常生に支障を与えるものはございません。
お勉強が非能率は言わずもがな、不調の元、果てには病気の元になりかねないものでございます。顔色も悪くなりますし、まあ、煙たがられます。
幸福とより良い生活を求めてのお勉強であるのに、これでは本末が転倒してございます。
「不安をどうするか」−これもお勉強のコツなのでございます。
まずは、何かを考え込んでいる人は、考えないようにしてみることでございます。
先週または先月という期間を取って、その期間をトータルで振り返り、いい考えが浮かんだかどうかを確認してみることでございます。
あれば、良いのでございます。改善点が見つかれば、結構至極。考え続ければ良いかと思います。
しかし、その期間の間、考えて妙案が浮かばないのであれば、単に膨大な時間を費やしただけでございます。
あれやこれや、自分の趣味や好きなことに投入しても結果は異ならなかったのでございます。
そんなに考えてみて不安がってみて、何もでないときは、現時点ではできないこと、解決する手段が無いときでございます。
ならば、全く違った形でアプローチをするしかないわけでございます。アレならいけるか、コレならいけるかと考えていったほうが、建設的でありましょう。
基本的に不安というのは、ぐるぐると同じ思考をしていることが多くございます。
犬ころが自分の尻尾を追い掛け回してくるくる回っているような愚かなことから脱却することが、不安対策の一助であるかと存じます。
また、「不考性(ふこうせい)」という言葉を頭に置いておくのもよろしいかと存じます。
それ以上考えられない、という状態まで行き着いたなら、もう考えなくても良いという意味でございます。
有体にいえば、やることはやった、考えられることは考えたといったさぱさぱした状態までまではしっかり考えて、それ以上はもう考えないようにすることでございます。
お勉強を毎日やってみて、それでも合格に不安を覚えるときは、「やることはやっている、合否をどうこう考えても仕方が無い。最悪、もう1年、同じことをやるだけの話だ」なんて風に考えをストップしてしまうのでございます。
考えないようにするのも、思考力を司るものではないかと存じます。
もっというなら、結論というのは、それ以上は考えない状態になることでもございます。
不安でぐるぐる同心円の思考に陥っていないか、同じことを同じように考えてはいないか、うまくいかないときはお確かめくださればと存じます。
おそらくそれらが、やる気を削いでいる原因であるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年12月10日 11:54 AM |
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温暖化は何処へやら、今年の冬は例年より2〜3度は低いとのことでございます。
皆様におきましては、しっかりと寒さ対策の程をお願い申し上げる次第でございます。
寒さを防ぐことが、冬期のお勉強の第一歩であるかと存じます。
身体の部位の中で一番暖かくしておかねばならないのは、やはり、足元でございます。
足元が冷えると全身の体温が下がり、平温動物のガラパゴスオオトカゲのようにまったり感とのほほん感に身体が包まれてしまいます。
そのため、活気がなくなるといいますか、やる気が削がれると申しますか、お勉強は捗らなくなってしまいます。
また、足元の寒さによって体温が下がると、抵抗力そのものを削いでしまいます。
そのため、足元のゾクゾクによって、要らぬ風邪を引いたりもするのでございます。
まずは、足元の寒さ対策でございます。厚めの毛糸の靴下や100円ショップで売っている「安い分すぐに効かなくなる10個入り貼るカイロ」を用いて、できるだけ冷やさぬようにするのが肝要でございます。
足の甲にやっすいカイロを貼ると、低コストで暖が取れます。お勉強の時だけ暖かければ良いわけですから、ぜひ、やっすいカイロを使って頂きたく存じます。
足元のほかには、腰でございます。
腰の辺りがスースーしているとそれだけで風邪引きの元でございます。また、腰痛の引き金になりかねません。
下手をするとぎっくり腰になるかもしれませんので、できるだけ暖かくしておくのが賢明であるかと存じます。
腰には、先ほど言ったやっすいカイロではなくて、普通のメーカーの貼るカイロのご利用くださいまし。
腰部のほかには、首や肩がございます。襟元がゾクゾクしているだけで首や肩はいっそう固まってしまいます。
タオルや手拭を一枚、巻きつけておくだけでも、凝りの度合いが異なってまいります。
できるだけ、冷やさぬようにしてくださればと存じます。
さて、このように冷えを気をつけるところを見て参りましたが、「冷え」たほうが良いところもございます。
それは、頭でございます。
頭はできるだけ暖かくしないことを御助言したく存じます。
といいますのも、頭というのは、たとえていうならパソコンのCPUとハードディスクが一緒になったものでございます。
パソコンが熱に弱いというのは、パソコンの各部品が熱を帯びて排熱できなくなると、能率ががた落ちになるからでございます。
パソコンにもサーモスタットがありまして、一定の温度を超えると強制的に電源が切れるようになってございます。
また、熱は誤作動・誤作業、データ飛びの元凶でもありますし、下手をするとパソコンをクラッシュしかねないものなのでございます。
パソコンはできるだけ冷やす、熱がこもらない場所におかねばならないのもこうした背景があるからでございます。
暖かいところに長時間居座ると、ぼーとしてくるかと存じます。
それは、頭の排熱がうまくいってないからでございます。もちろん、そんなぼーとした状態では、お勉強など全く進まないことでしょう。
ですから、お勉強中だけは、部屋の暖房をオフすることをお勧め致します。
部屋の温度が低いとその分だけ、頭も冷やされるからでございます。
眠くなったりぼーとすることはなくなるかと存じます。
とはいえ、暖房ゼロでは風邪を引いたり健康を損ねてしまいます。
そこで、わたくしの大好きなホームセンターの出番でございます。
昨今のホームセンターでは、平型アンカや小さい電気毛布などが低価格でごろごろと売られてございます。
そうした器具は、実に部分的な暖に都合がよく、しかも安い、また、電気代もかからないというメリットがございます。
こたつでのお勉強もいいのですが、あまりに快適で眠くなるという諸刃の剣でございます。
できるだけ、部分的な暖や使い古した毛布をひざ掛けに使うなどして、程ほどの暖かさを確保してくださればと存じます。
部分的に暖を取って、暖めるところは暖め、冷ますところを冷ますのが、冬のお勉強のコツなのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2008年12月9日 10:21 AM |
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