お勉強の真理をお話したく存じます。
お勉強というのは、わかってくると面白くなるのでございます。
逆に、お勉強がつまらなかったり嫌なのは、わからないからでございます。
「わかるようになれば、おもしろくなってくる。」
タイトルままではありますが、これがお勉強の変わらぬ真理であることを、頭の片隅にでも置いてくださればと存じます。
お勉強は、決して最初が肝心ではありません。最初の方など、わからぬ・知らぬ・存ぜぬの連続でございます。
この点、お取り違いなさらぬよう、ご助言申し上げたい次第でございます。
映画やドラマといった出し物は、最初の5分が大切だと申します。
最初の5分間で「おお!」と来たものは名作か、記憶に残る作品になるものでございます。
しかし、序盤の5分で何にも来なかったものは、得てして駄作に終わるものでございます。
最初が「おお!」の作品は、途中で多少だらけようとも、いい映画を見たという感想を持てるものでございます。
しかし、一方の序盤でこけた作品は、それ以後でどう盛り上げようとも、劣勢は変わらず、お金を払って見たはずなのにタイトルすら忘れる駄作・凡作になるのでございます。
今度、映画館に行くか、DVDを借りるでもして、お試しくださればと存じます。
「最初良ければ高評価。」
「最初ダメなら全部ダメ。」
これらふたつの評価方法は、得てして外れていないのではないかと思います。
さてさて、お勉強のことにお話を戻したく存じます。
お勉強は、映画等の映像作品とは真逆といいましょうか、最初の方はからっきしダメなのでございます。
数日から数週間は、??と不愉快な思いをするかと存じます。
しかし、あるときお勉強の峠を越えますと、坂を転がる丸岩のように、お勉強はすらすらコロコロと進むようになるのでございます。
お勉強のコツは、いうなれば、その峠を越えるまでをどう耐えるか、どう考えるか、どう捉えているかでございます。
お勉強に挫折する方の多くは、このしんどさがいつまで続くのか疑心暗鬼になって、楽に、楽しく、面白くなる前に止めているように見受けられる次第でございます。
だいたいのことは、続けさえすれば面白くなってくるものでございます。ダメなやり方に固執していなければ、ではありますが。
お勉強が嫌になってきたら、山登りをしている自分をお思い起こして下さればと存じます。
わたしはどういった立ち居地にいるのだろう、何合目だろう、とお考えくださればと存じます。
そうすれば、あのあたりまで行けば楽になるかもといった、見通しが立つかと存じます。
峠を越えるまでは、がんばってみることをお勧めいたします。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年2月6日 10:44 AM |
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独学というのは、基本的に先に進むのがモットーでございます。
先にどんどん進んで、最後まで到達した後から、ゆっくりやっていけば良いという考えでございます。
それは、たとえ、わからないことや理解不能の箇所があっても、先に進んで行くのでございます。
というのも、いちいちわからないところで立ち止まってしまうと、勢いが削がれるからでございます。
いちいち立ち止まるよりも、わからないところはほったらかしにして、最後までやりきって全体像をつかみ、そこからゆっくり時間をかけて取り組んでも遅くはないのでございます。
わたくしは、この先々のやり方でやって参りましたので、皆さんにとってもそれ程、不都合なことはないと考える次第でございます。
とはいえ、いつもいつも前進ばかりで、先へ進むのみというわけではないのでございます。
先へ進んでは見たが、何か実力不足を感じたり、基礎・基本的な素養の少なさを体感したり、(あそこの○○をきっちりおさえておかないとダメだなあ)と思ったときには、作業ヤメ、回頭180度となるのでございます。
自分のわからないところが先々で必要になると知ったときには、今やっていることは中断して、マスターべきページに戻り、1つの文章に10分20分、1ページに1時間かけて、彫るように進んで行くのでございます。
それも、徹底して理解に勤めて行きます。
このときのポイントは、大雑把にやらず、1テキスト、1センテンス、1ワードにまで、わからないことをどんどん細かくわけていくことでございます。
自分のわかっていないところがどこなのかわかるだけで、わからないことは大幅に改善されていきます。
そして、やるべきところを細かくすることで、乏しい実力しかなくても、何とか理解の糸口を発見できるようになるのでございます。
困難は細分化せよ、といった古人の言は、お勉強にも当てはまるものでございます。
わからないことは、わからないところをそっくりそのまま考えるのではなく、まるで解剖学の授業のように、細かく分けて見ていくことをお勧めいたします。
きっと何か、見落としていたもの・勘違いしていたこと、憶えるべきであるのに憶えていなかったことを発見するのではないかと存じます。
しかしながら、細分化はいいことばかりではないのでございます。
細分化によって悪化することもあるのでございます。
それは、お菓子の食べ過ぎでございます。
ブリキ缶に入っている高級チョコレートの大きさを思い浮かべてほしく存じます。ほとんどのチョコは、1.5センチから2センチ程度の大きさであるかと存じます。
それはなぜかといえば、食べやすいからでございます。
板チョコ1枚どんと置いていても、食べ難いのかそれほど量は減っていかないかと存じます。
しかし、同じ板チョコであっても、ピースごとにばらばらにして、タッパーなり陶器の小物入れに入れておくとあっという間に、蒸発したの如く、食べてしまえるのでございます。
飴ちゃんも同様の事情にございます。
飴ちゃんを袋に入れたままにしておくと、取り出しにくいのか、あまり量は減っていきません。
しかし、先ほどの板チョコのように手に取りやすくしておく、たとえば、常に机の上に数個置いておく、といった処置をしておきますと、何とはなしに口に放り込んでしまい、すぐさま無くなっていくものでございます。
細分化は、食べ難いものでも、あっというまに平らげてしまう魔法の効能がございます。
お菓子を細分化すると危険なほど食べてしまえるので、ご注意の程をば、お願い申し上げる次第でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年2月5日 11:00 AM |
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お勉強とは基本的に負担の多い作業でございます。
面白おかしく楽しくはなく、リラックスできるものではありません。
頭をぎりぎりと捻って脂汗が流れることの方が多いかと存じます。
こういった苦痛というものを身体はよく憶えているものでございます。
お勉強がだんだんと気重になるのは、身体の拒否作用であるといえるのでございます。
しかし、だからといって、我が身に素直になり、お勉強を拒絶して居れば良いというわけではありません。
お勉強というのは継続が大切でありまして、やったりやらなかったりが一番、損をする勉強の仕方となってございます。
時間をお勉強に配分しているのに、実力があまり伸びないという人は、例外なくやったりやらなかったり型のお勉強となってございます。
お勉強というのは、続けさえすれば誰でもできるようになるのが、その真実でございます。
しかも、身体が嫌がるのは、ある程度の実力が付くまでの間のことでございます。
ですから、いやいやであってもお勉強を続けて力を蓄えていくことが大切なのでございます。
とはいえ、身体のほうは嫌がってございますので、いざお勉強を始めるまで時間がかかるのも、これまた真実でございます。
症例の軽いうちは、お茶でも入れてやるかといった風に、(よし、やるか!)と思い立って実際のお勉強に取り掛かるまでの時間が短くなってございます。
おそらく、お湯の湧く5分くらいのタイムラグでありましょう。
しかし、奨励が重くなるにつれて、取り掛かるまでの時間が5分から10分、10分から15分、15分から30分と伸びて行くのでございます。
このようにお勉強までの着手時間が長くなればなるほど、澱のように心中にグダグダ感が積もっていくものでございます。
そして、いつの日か爆発してしまうのでございます。
また、精神衛生上もよくはありません。(べんきょうせんとなあ)と思って何かほかの事をアレコレしていても気は晴れず、何とも気重になるばかりでございます。
では、どうしたらいいかというわけでございます。
まず確かめてほしいのは、嫌だなあと思ってだらだらぐだぐだお勉強に取り掛かっても、いざ始まれば30分1時間2時間とお勉強が続く点でございます。
できることはできるという事実でございます。
何か物理的な理由、たとえば体調が悪い、吐き気がするといった目に見える障害はないのでございます。
多くは、実体のない気の迷いなのでございます。
ならば、そんな幽霊モドキを相手することなく、さっさとやって気持ちよくお勉強を終えればいいだけの話。
何だかぐだぐだするようになったときには、5分後云々といわず、すぐに一瞬で取り掛かるようにすることをお勧めいたします。
朝、暖かい布団からでるときの、一瞬の気合をお勉強に用いるわけでございます。
ぐだぐだすることを完全に否定するわけではありません。一種のテンションアップタイムであったり準備運動時間であったりするからでございます。
しかし、30分以上、アイドリングに時間をかけるのは、お勉強の効率の上からも、メンタルの上からも賢明ではないかと考えます。
人間、スイッチのオンオフを切り替えるが如く、一瞬で気持ちを変えることは可能でございます。
やると思った瞬間、何も考えず着手する方法のほうが、低調で低空飛行を続けるときには有効であることをご理解頂ければと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年2月4日 11:45 AM |
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