わたくしの部屋の特徴は、こざっぱりしていること、こぎれいなことでございます。
こざっぱり・こぎれいというのは、壮麗美麗ではないということでもございます。
家にロココ調の凝った家具や椅子机など、ひとつもありません。
ただ、単純にこざっぱり、こぎれいなのでございます。
言い得て妙だったのが、わたくしの部屋を称して「農家の納屋」といわれたことがございます。
確かにそんな感じなのでございます。
装飾品は2〜3の骨董を除けば何もありませんし、あるのは実用品ばかりでございます。
そう、まるで農機具をしまったり置いたりする農家の納屋の如しなのでございます。
農業というのは意外にたくさんの農機具があるものでして、トンガやら鍬でも数種類以上あるものでございます。
そうした道具類はきちんと手入れして整理しておかないと、錆びてしまってすぐに使えませんし、中には金属で尖っているものもあるので、いっそうの整理意識が求められるのでございます。
大概の農家では、きちんと指導が行き届き、あるべきものはきちんとそろい、置くべきところに置かれており、まるで会計事務所の如く整理整頓されていると忖度してございます。
では、どうして、わたくしの部屋は、こざっぱり・こぎれいなのかということでございます。
わたくしが、掃除好き・綺麗好きなのでは決してありません。
基本はめんどくさがりなので、掃除は週に1回と決めてございます。
では、なぜに、といくところでございますが、タネは簡単でございます。
暇つぶしや気散じ、運動不足の解消がてらにあれやこれやに手を付けているだけでございます。
ちなみにわたくしの財布も、部屋と同じく小奇麗で無駄なものはないのですが、それは、お勉強の合間や手持ち無沙汰な時間に、暇つぶしをかねて整理するからでございます。
ぼーと面白くもないフリーの、タダより高いものはないペーパーや、10年1日の内容で古聞ならぬ新聞に目を通すくらいであれば、財布やら鞄の整理をした方が、よろしいかと存じます。
何かを整理すると気持ちまで整理され、不思議にリフレッシュするものでございます。
身の回りのものが整理しきってしまえば(意外に、整理するところがなくなるものでございます!)、次は小掃除に向かえばよろしいかと存じます。
薄くなって汗も吸わず、保温もできない下着などは、窓のさんを吹くのに最適でありまして、汚れを取って真っ黒になったものをゴミ箱に叩き捨てるだけで、すうっとすっきりするものでございます。
下着類に限らず、古いハンカチ、薄くなってよどんだタオル、穴の開いた靴下、型落ちYシャツなども、こうした小掃除に大変向いてございます。
バカらしい、めんどくさいとお思いの方も居られるかと存じますが、これもよく着たなあと思いつつ、水でぬらしてなかなか手の届かない汚れた箇所を拭き、ごくろうさんと汚れた布をゴミ箱に投げ捨てるのは、何ともいえない爽快感があることを明記しておきたいと思います。
お勉強が煮詰まり、頭がどろどろ、もわもわとしてきたとき、30分以上考えても解答が浮かばないとき、理解の糸口が見えないときには、ぼろ布を手に何かをお磨きくださればと存じます。
身の回りも綺麗になるし、気分転換にはなるし、時間は有効に使えるし、そして、不思議にそうした雑用後に問題が解決することをご実感くださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年2月17日 11:03 AM |
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お仕事に上達する手っ取り早い方法は、上手な人の真似をすることでございます。
円滑かつ効率的な仕事の進め方に、特許も著作もありません。
真似のいいか悪いかは二の次、どんどん盗んで吸収していけば良いかと存じます。
なぜ、真似るのがよいかといいますと、まず、仕事そのものの性質があるかと存じます。
ほとんどの仕事においては、独創性や個性は求められていないものでございます。
ほんとうに、ごく一部の職業と仕事内容のみに、それらは求められている次第でございます。
いうなれば、美術や芸術、工芸の世界においてのみ求められているのが、独創性や個性でございます。
通常の世間一般の仕事には、独創性や個性など邪魔なことが多いのでございます。
逆にいえば、そうしたものがあるからこそ、目の前の仕事が進んでいかないことが多いと忖度いたします。
ですから、仕事のやり方などは、どんどん真似ていっても、何の不都合もないのでございます。
その次の理由としては、他人がうまくいっていることは、自分が真似てみてもうまくいくという点でございます。
もちろん最初のころは、真似るのにも一苦労でありましょうが、その真似る過程も、能力や経験の磨き上げに貢献しているものでございます。
何もしないに較べれば、真似でもやっていった方が格段に仕事能力は上昇し、最終的にはうまくいく算段が立つのでございます。
うまくいきやすいというのが、真似の2番目の理由でございます。
そして、真似の最後の理由です。
真似るのは考えなくても良いという最大の利点がございます。
下手な考え、休むに似たりと申します。
下手に考えても時間と労力の無駄になるばかりでありまして、そうしたロスを発生させるくらいなら、他の人のいいところをそっくり盗んだ方が効率的なのでございます。
真似るのは基本的に見たままを自分で再現するものでございます。
頭を下手に使わない分、ロスは少なく、それだけ効率的なのでございます。
さて、以下に述べますのは、少しく難易度の高い上級レベルのコツでございます。頭の片隅にでも置いてくださればと存じます。
そのコツとは、自分で自分のことを真似ることでございます。
好調なときやさくさく進んだときのことを思い出して、どうしたらああいう風にできるのか、何が要因でああいった風に進んだのかを反芻して、当時にどうやったのかを真似てみるのでございます。
このやり方だと、ほかならぬ自分を真似るわけですから、真似やすいという利点がございます。
また、真似る対象は自分ですから、真似の材料が無くなることがありません。
そして、自分を真似るわけですから、あれこれといろんな角度から見れますし、その内面的な部分も観察できるわけでございます。
自分がうまくいった方法なのですから、うまくいく可能性は大でありますし、また、一度か二度経験したのですから、それを再現しやすいというこうができましょう。
自分のうまくいったときを真似ることで、よりやり方や考え、心構えが洗練されていくかと存じます。
しかしながら、この自分を真似るというのは、きちんと己を把握する必要がございます。
手前味噌で主観オンリーで己を振り返ってみても、引き出されるものは少ないでしょう。
きちんと自分を客体化できるかどうかが、この自分を真似る最大の難所であるかと存じます。
こーだからこうなんだ、あーだからあーなんだ、こうしたら自分はやるといった、自分を動かすコツをお探りくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年2月16日 10:38 AM |
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悪いことは続く、重なると申します。
けだし、名言であるかと存じます。
突然に雨に降られたその日に、なぜか数年ぶりにすってんと大転びして買い物袋や鞄の中身を、そこら一面に大放出するものでございます。
皆様方には、何か悪いことが起きたとき、良くない前兆を感じるとき、不穏な予兆がしたときには、いっそうの注意をば、お願いしたいところでございます。
逆にいうなれば、何か悪いことが起きそうだったり起きたときには、「はい、1個目〜」というくらいに、受け止めておくのが賢明であるかと存じます。
何か良からぬことがアレコレと続くだろうと、鉄兜を被りきちんと顎紐を結んで、戦闘態勢をとっておくだけでも、トラブルやアクシデントの影響から身を守れるかと存じます。
さて、ここで、もう一度、今日のススメのタイトルと読み直してくださればと存じます。
「重なっている」と、現在でも進展中のように表現している次第でございます。
どうしてこのように書いたのかと申しますと、わたくしたちにとっての悪いことやいやなこと、引いてはわからないことには、種々類々の問題点や課題点、改善点が積もり重なっているからでございます。
悪いことは草々に解決や解消がされるわけではありません。おそらく、時間がかかるかと存じます。
それは、単に種々のやるべきことがたくさんあるからに他ならないからでございます。
ですから、焦ったり急いだりしていては、やるべきことに手落ちやミス、至らなさがぽろぽろと発生し、問題の解決からますます程遠くなるのでございます。
最悪、うまく行くやり方であるのに、杜撰にやったために失敗し、まったく解決の糸口がなくなって袋小路に追いやられる結果に至ることもございます。
短気は損気、急がば回れ、のことわざ通りの事態に陥るのでございます。
基本的に、真理とは難しい哲学書や人生論の本にあるのではなく、小学生が知っていることわざ・慣用句の中にあるかと存じます。
さて、悪いことでございますが、悪いことがぽこぽこと起きだしたら、一筋縄ではいかないと心を決めることでございます。
そして、いっぺんに解決しようとしたり、済ませようとしたり、直そうとしないことでございます。
何年も整理をしていない押入れや倉庫のの片づけをするが如しでございます。
地道に、ひとつひとつ潰していくか、やるべきことを整理して取り組むとか、リストアップしてみるとか、腹を括って対処してほしく存じます。
結局のところ、完全な解決や解消には、地道にやるしか方法はないかと考えます。
中途半端に済ませておくと、また、そこに何やかんやが積み重なっていくもの。
時間や手間はかかりますが、問題はほぼ確実に解消されることを考えれば、最終的にはトクになるのではないかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年2月13日 10:24 AM |
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