先日のことでございます。
あるお笑いコンビの片割れが監督・制作した映画を見たのでございます。
映画の内容は、作者の笑いの世界観をまさにそのまま出したものでありまして、見ていて辛いものがありました。
ダメだなあという感想を以って、その映画は終わったのでございます。
つくづく、彼の笑いというのは、ツッコミの相方がいてこそ成立するものであるのだなあ、と思った次第でございます。
その映画は、いうなればボケ役たる彼のボケのみで構成されておりまして、ツッコミ不在の世界だったのでございます。
ですから、見ていて本当に辛く、30分ずつ切って見た次第でございます。映画館で見たならば、お尻のあたりがむずむずして、厳しい時間を過ごしたかと存じます。
かのお笑いコンビが10年・20年と続いているのも、おそらく、彼らは自分がソロになってもダメなことを身をもって知っているからでありましょう。
ツッコミの方は、ボケ役の彼がいなければ単なるチンピラでしかなく、その言のきつさから早晩、ブラウン管から消えていったことでしょう。
ボケの方は、ツッコミ役の彼がいなければ現実から遊離しすぎて、誰の理解もなく消えていったことでしょう。
2人がそろってこそ、ひとつの完成された笑いとして、ひとつの作品として完結するわけでございます。
名コンビというのは、お互いが補い合うという言葉ではいい尽くせられないものがあるかと存じます。
補うどころの話ではなく、互いが互いを絶対的に必要とするときに、名コンビが出来上がるのだなあと考えた次第でございます。
さて、お勉強についてでございます。
お勉強には、先ほどの例で引いた名コンビまでとはいいませんが、ふたつでひとつのものがございます。
たとえば、好・不調でございます。
お勉強をしていますと調子の良いときがあるかと存じます。
しかし、好調なときというのは、不調のときとセットになっているものでありまして、必ずげんなりした不調の状態に陥るものでございます。
経験からいいまして、好・不調の波は必ずございます。
いいときがあれば絶対的に悪いときが巡って参ります。
ですから、わたくしは、お勉強の好調時には、これが自分の実力なんて考えないようにして、当てにしないのでございます。
不調のとき、調子のよくないときには、これが普通だと思って、いたずらに一喜一憂しないようにしているのでございます。必ずいいときが来ることを知っているからでございます。
何代も続く会社というのは、最盛期のない会社と申します。
いいときがないから社員にボーナスを大判振る舞いをしたことがありませんが、その分、下手な新規事業に手を出せず、本業一筋に営業できたというわけでございます。
業績ががあっと伸びて一躍有名になった会社が、あっという間にぽしゃった例は枚挙に暇がございません。
良いことがあってこそ、悪いことがあるのでございます。正と負、プラスとマイナスでございます。
お勉強の調子がいいときは、スランプに備えるが良いかと存じます。
ウザイ人が周りにいるのであるなら、いい人と出会える可能性がアップしたと思うが良いかと存じます。
こうした生きるうえでの方程式を実感すれば、好・不調の波にもまれることなく、あれこれに目を奪われることなく、着実に目の前のことをこなしていけるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年2月2日 10:11 AM |
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独学では、学習計画を立てることを重視してございます。
計画?!といっても大層なものではありません。
学習計画を立てるとは、びっちりと日程が詰め込まれた、秘書が持つようなスケジュール表やシステム手帳のようなものを作ることではないのでございます。
学習計画は、きちんとした完全なもの、体系的でシステマチックなものでなくても結構です。
学習計画は、この日くらいまでにこれこれの事はしておくかな、程度の把握ができれば用が済むものでございます。
わたくしなどは、カレンダーとメモ用紙くらいが、計画で使う小道具となってございます。
わたくしの学習計画の基本は、あの日までにこれこれを終わらせておくには、今日(今週)(今月)は○○をしておかねばならない、といった形でございます。
いうなれば、目標を先取りして、それを現在に割り引いていくのでございます。
このような先取り型の学習計画を立てると、先のことに多少の見当がつくので、日々やっていることにも方向性と意味づけが生まれてくるものでございます。
学習計画を立てるということは、予定表やスケジュール表を作るというわけではなく、自分が試験勉強全体でどういう位置にいるか、いま何をしているか、何をしていくべきなのかを掴むことにあることをご理解いただければと存じます。
計画で立てたことの多くができなくても、100%完遂できなくても良いのでございます。
できなければできないなりにその理由を考え、新たな学習計画に反映させていけば良いだけの話でございます。
まあ、全くゼロでは困りますが、計画を立てていると何がしらのことはしていくものでございます。
計画をうまく立てられない人は、完全な学習計画を作ろうと足掻いているのではないかと忖度致します。
それは間違いで、学習計画など適当で良いのでございます。
学習計画は、大雑把なもので良いのでございます。
お勉強で重要なのは、頻出事項や基礎・基本をしっかりと身につけることでありまして、学習計画の出来・不出来などは二の次・三の次でございます。
学習計画について取り違えている人は、(ちゃんとした学習計画を立てなければ)言葉を濁すうちに、日数を浪費していきます。
そうこうするうちに本試験が近づいてしまい、結果的に闇雲な試験勉強で本試験に臨む羽目に至るのでございます。そして、不合格という残念な結果に至るのでございます。
お勉強に較べれば、計画を立てることは全く楽な作業になるかと考えます。
無闇矢鱈にお勉強に突撃するよりかは、あれこれと先のことを考える機会となる学習計画をはさんだ方が、ずっとうまく事が運ぶかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年1月30日 11:06 AM |
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ワンルームマンションという住居がございます。機能性と効率性、そして経済性のみで出来上がった空間でございます。
わたくし、ワンルームマンションの類が大嫌いで、二度と住むことはないかと存じます。
何しろ、そこには生存に当たっての最低限度の機能しかありません。
バスはあるにせよ、ほとんどシャワー用であり、排泄のためのトイレ、簡単な食事しかできないキッチン、そして寝るためと少しの私物を置くスペースだけの部屋という間取りでございます。
わたくし、ワンルームマンションは、鉄格子のない収容所と呼んでございます。
収容所といって差支えがあるのなら、留置所といっても良いかと存じます。
このワンルーム、壁紙とフローリングを剥がしてしまえば、そっくりそのまま、立派に収容所や留置所の機能を果たせられると考えます。
マンション自体の外観も、収容所・留置所の類とそっくりでございます。外観写真に、「北朝鮮の政治犯を収容する施設」とでも書かれていたら、違和感ゼロで、誰も疑うことはなく(そうなんだ)と思うかと存じます。
大概のマンションは灰色がかって味気なく、硬質で、味気のないものでございます。
人間、こうした無機質な環境に住むと荒れると申します。
何だか無性に疲れたり、意欲をなくしたり、やる気がうせていくと申します。
無機質で味気ないワンルームマンションのゴミ置き場は、決まってめちゃくちゃ・ぐちゃぐちゃでございます。
一度、街中を歩くときなどに、確認してくださればと存じます。ゴミ置き場は、そこに住む人たちの内面を色濃く示してございます。
これをお読みの方は、できるだけ無機質で冷たいワンルームマンションを避けて、どこか少しでも温かみのある住居に住むようにお勧めしたく存じます。
さて、お勉強についてでございます。
お勉強においても、無機質ぶりはご法度であるかと考えます。
お勉強の環境も、ほおっておくとどんどんと効率性・利便性ばかりが高まっていくものでございます。
気付いたら、紙類や文房具類しかないことも、多々あるかと存じます。そして、ますます、何か味気なく色気も何にもない空間へと変わっていくのでございます。
なぜ、人類に芸術があるのか、美術が、工芸があるのかというなら、効率性・利便性ばかりでは、逆に能率が落ちるからでございます。
試しに、みかんのひとつでも、勉強机の上にでも置いてみてくださればと存じます。
りんごをひとつ、目に付くところに置くだけで、何とも雰囲気が変わっていくのを、感性の鋭い人ならお分かりいただけるかと存じます。
ペン立てひとつでも、金属の入れ物に入れるよりかは、木製の凝った意匠のあるものの方が、気分が落ち着くものでございます。
わたしたちは環境の生き物でして、環境の影響をもろに受けてございます。
ならば、良い影響を受けていった方が良いのに決まってございます。
身の回りが無機質で寒色になっているようなら、何かサボテンくんでも何でも結構でございます、生命のあるものを置いてくださればと存じます。
何とも雰囲気が変わって、応じて気分も変化していくのを体感してほしく思います。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年1月29日 11:18 AM |
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