| カテゴリー: 過去のススメ |
先日のススメにて、『三回』、食べ損ねたり買いそびれると、そのお店や商品からは足が遠のく旨を申しました。
三回、いきつけのお店が満員だったりお休みだったりして行き損ねると、なぜだか足が遠のいてしまうご経験を、誰しもお持ちではないかと存じます。
久々にあそこ行こうかなとフト頭に思っても、三回行きそびれた記憶が顔をもたげて、何回か休みだったし新しい店でも開拓するかな〜、などと思ってしまうのでございます。
恐ろしいもので、数年以上通ったお店であっても、三回、食べ損ねた経験があると不思議と行かなくなるものなのでございます。
それがどんなにおいしいお店であっても、でございます。
何度も何回も買っている定番の商品でも、品切れが三回続いて買いそびれると、じゃ、新製品の方を試してみるかな、となってしまうのでございます。
新しい商品が当たりますと、雨後の筍のように似たようなものが続々売りに出されるものでございます。
これは、先ほど言ったような、買いそびれ→他のものを試してみるという顧客の購買の流れ・移り行きが事実として厳にあるからこそ、2番煎じ3番煎じ商法が成り立っていると考える次第でございます。
さて、ここで「三回」というのを、3日と読み直してほしく存じます。
「3」という数字には、人間の習癖と申しますか、習慣のメカニズムと申しますか、実に示唆深いものがあるかと存じます。
まずいえることは、人は3日空けたらやらなくなる、ということででございます。
これまでの挫折したことや中断してずるずる止めてしまったことなどを、思い起こしてほしく存じます。
何時の間にかやらなくなった、気が付いたらしなくなっていた、というのが多いのではないでしょうか。
それは、3日間以上の間を空けてしまったからであると考えるものでございます。
人間の継続のリミットは、3日間強であると考える次第でございます。
3日間やらないと、心身ともに、(あ、こういうことはやらなくてもいいのだ)と深く納得してしまうのでありましょう。
3日という壁を越えると、まったく手も付けなくなるようなことが多い気が致します。
読もうと思っていた本、やろうと思っていた体操やダイエット、掃除に整理整頓、その他人間関係のコツや指導法・人生訓なども、この3日の壁で考えてみると、やらなくなるパターンをご実感いただけるかと存じます。
1日のサボりは良いのでございます。2日間かけてのリフレッシュも良いのでございます。
しかし、円滑に続けていくのであれば、3日間、空けないことが肝要であるかと存じます。
だらだらしてやりそびれても、3日目には必ずやるように、手がけるようにすべきでございます。
それが、たとえ10分・20分、30分という短い時間であってもでございます。
1〜2日は休んでも、3日目からは必ずやるようにした方が、お勉強の長期的な中断や放棄を阻止でき、結果的にお勉強の機会ロスを防ぐことができるかと考える次第でございます。
わたくしは、最新の心理学の研究やマーケティングの理屈よりも、単純なことわざや昔から言われていることを信じるものでございます。
3日には、かの有名な「三日坊主」にも用いられている数字でございます。
自分のパターンや習癖を考える上では、この「3日」を頭の片隅に置いて見てくださればと存じます。
きっと、今以上に己の行動を律することができるかと存じます。
「3」で
2009年2月23日 10:37 AM
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