生兵法は大怪我の元と申します。
本当に大怪我をするかと存じます。車の運転でも、ちょっと自分が上手になったなと思ったときに、ぶつけたりこすったりするものでございます。
お金がなまじ財布にあると、何やかんやで無駄遣いして、あっという間に消失するものでございます。しかも、その金使いの荒さは元には戻らないのでございます。
そこそこ、ある程度、まあまあ。こうした状況にあるときこそ、身を滅ぼす魔物が隣に潜んでいると考えておけばよろしいかと存じます。
お勉強も同様でございます。
そこそこの成績、ある程度の実力、まあまあの点数。
こうした状態にこそ、落とし穴が待っていることをご理解くださればと存じます。
まあ、できるだろうとか、解けるだろうとかいって、目の前の誤りや間違いを軽視するようになるのでございます。
おそらく、本試験では軽く見たことが出題されて、やきもきすることでありましょう。
まあ、気持ちはわからなくはないのでございます。
そこそこの実力がありますから、模試などで点数は取れますし、全くのダメ圏であるかといえばそうでもありません。
テキストもまあまあ読めますし、問題集もそこそこに解けます。過去問もわりかし解けたり致します。
大体わかっていることばかりだから、お勉強に身が入らないのも想像できないことではないのでございます。
しかし、そうした緩んだ気持ちだと、あっという間に後進に追い抜かれてしまうものでございます。
試験は水物でございます。実力上り調子の人の追い込み加減は半端ではありません。
おそらく、現状が続けばそこそこ実力でも合格圏に滑り込むことはできましょう。
しかし、それは「現状」が続いたという条件付でございます。覚醒した追い込み人が100人も現われれば、あっという間に合格の席など奪われるのでございます。
そこそこの実力で、自分はできそうかなと思うことは、想像以上に危険であることをご理解くださればと存じます。
しかし、先ほどいいましたように、そこそこ程々まあまあの実力がありますと、やる気が出にくくなるのも事実でございます。
では、どうしたらいいかと申しますと、こうしたときには、生半可な実力など無いものとして考えていくとよろしいかと存じます。
実力はある程度ありますから、やり足りない箇所や欠けた部分を探すのは億劫でございます。
しかし、実力を無いものとして考えれば、最初から見ていく気持ちが湧いてくるかと存じます。
無いのですから、やるしかないわけでございます。
最初からやり直すのかといって気が重くなる人も居られるかと存じますが、「無いもの」と考えたとはいえ、そこそこの力は現に持っているのですから、わりかしすらすら進んでいくのでございます。
実際のところ、最初からやり直したほうが早い、とさえいうことができるかと存じます。
最初から見ていけば、何より良い復習になりますし、また、たくさんの勉強課題を見つけることでしょう。
個人的には、(アレも見ておきたい、コレも解いておきたい)といった、まだまだやらなくては感があるくらいで本試験を受けるのが良いかと考える次第でございます。
油断大敵と申しますが、本当です。サボりなどは小敵でございます。
中途半端な実力など無いものとして考えてやり直し、更に実力に磨きをかけてくださればと存じます。
合格できる力のみが実力であって、それ以外の実力などは無いも同然なのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年3月27日 11:47 AM |
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お勉強をしていますと、点数の伸び悩みに遭遇するかと存じます。
「以前は、10点20点と成績が伸びていたのに、いまや1点か2点しかアップしなくなった。」
下手をしたら、以前の模試よりも成績が下がることもあるくらいでございます。
なかなか伸びていかない実力に、悩んでいる方が居られるかと存じます。
しかし、そうしたことで、心を悩ますのは全くの無用であると考える人がわたくしでございます。
模試やテストの点数、成績、ランク、クラス、偏差値といった指標など、本当に参考程度にすべきものでございます。
本当は時々しか安くないのに、エブリディロープライスと言い張る安売り店並みの信用度しかないのでございます。
まず、試験というのは水物でございます。
本試験の問題が、これまでの傾向からがらっと変わる危険性がございます。
運よく、従来の問題が出たとはいえ、それが解けるかどうかはわかりません。
模試やテストの問題が、本試験に当たるかどうかも実に難しい問題でございます。
よく、本試験問題に的中!!などという文言をチラシやキャッチコピーで目にするかと存じますが、逆にいえば、それだけしか当たっていなかったというわけでございます。
模試やテストの結果が、直接的に本試験での結果に関わっているわけではないことがお分かりいただけるかと存じます。
また、わたくしたちのお勉強の進捗をも考慮に入れて、見ていかねばなりません。
試験の実力というのは、直前期のがんばりで本当にひっくり返ってしまうものでございます。
いくら安定して成績をたたきだせる人でも、実力が上り調子の人に席順で劣ってしまうことは多々ございます。
このように、中途の成績の諸々の指標など、当てにならないものなのでございます。
そうした、当てにならないもので心を煩わせてはならないのでございます。
わたくしたちが煩わさなければいけないことは、模試なりテストの問題の基本・基礎的な問題、過去問に類似する問題がきちんと解けているかどうかでございます。
もし、そうした点が取れる問題を一問でも落としていたのであれば、それこそ、心を砕かねばならない「真の問題」なのでございます。
まずは、問題への視点を変えなければならないかと存じます。
点数や偏差値や合格可能性の判定など、鰯の頭程度のものでございます。
それ以上に、取れる問題で落としたものの復習のほうが先決でございます。
タイトルに伸び悩んで上々と申しましたのは、伸び悩んでいる方が、失点や誤りといった形でやるべきことがわかるからでございます。
実は、実力が付けば付くほど、やるべきことがよくわからなくなってくるのでございます。
しかし、伸び悩み時期には、やるべきところがそこかしこに、やるべき対象を見出すかと存じます。
そして、それらを復習していくだけで、ピンポイントに実力を伸ばすことができるのでございます。
やるべきこととその効果が明白になっていることのお勉強ほど気楽なものはありません。
もし、トップクラスの成績で伸び悩んでいたとしても、十分に合格圏にいるわけですから、従来のお勉強が間違っていない証拠でございます。実力の維持を図れば良いわけでございます。
中間層での伸び悩みしても、それは、やるべきことが明らかになっているだけですから、復習していけば良いだけの話でございます。
成績の下のほうで伸び悩んでいるのは、単に勉強していないだけなので、問題外でございます。
伸び悩み中だからこそわかることを、しっかりキャッチしてくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年3月26日 11:18 AM |
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お勉強をしておりますと、ときには、やりたくないこともあるでしょうし、めんどくさく思うこともあるでしょう。
見たくもないことも、当然あることかと存じます。
こうした、軽いスランプに陥ったときには、心中に不安が無いかどうかをお調べくださればと存じます。
お勉強が嫌になるときは、そう数多くはないものでございます。
たとえば、憶える端からどんどん忘れる徒労感とか、難しいことが連続したときの困難感、やることはわかっているけどめんどくさい忌避感などでございます。
こうした感情を抱いたときに、お勉強というのは嫌になるものでございます。
しっかりと、自分がどうしてそう思っているのか、お調べくださればと存じます。
お勉強が嫌になる原因が、体調不良とか時間が取れないといったことなら致し方もございませんが、もし、根底に不安がそのあるのであれば、考え直さなければなりません。
というのも、わたくしたちには、「不安」なる機制が備わっているからでございます。
わたくしたちは、将来に備えるために、先天的に「不安」という身体機能を有しているのでございます。
もし、わたくしたちの祖先が、過度に楽観的であれば当の昔に人は滅んでいたことでしょう。
雪山登山のパーティーで、アハハ大丈夫大丈夫と進んでいくバカ集団と、地図を何度も確認し方位を確かめ隊員の体調を重視し、慎重に歩を進めるパーティーとどちらが生存可能なのかというわけでございます。
不安というのは、危険予知能力と言い換えても良いかと存じます。
先々に備えようとするからこそ、不安に思うのでございます。
わたくしたちの諸々の感情のうち、不安は実に根深くて持続性の高いことを思い浮かべれば、ご理解いただけるかと存じます。
さあて、お勉強のイヤン感についてでございます。
お勉強が嫌に感じるようになったときは、まず、不安が無いかどうかを確かめることでございます。
不安という機制は役にも立ちますが、まったく役に立たないこともございます。取り越し苦労という奴でございます。
お勉強で難しいことが続けば、この先もずっと難しいことや面倒なことが続いて更に苦労するかも知れない?!といったように、わたくしたちの不安機制が働いていることがあるのでございます。
お勉強したことを忘れまくれば、わたしはこれからも憶えられないのでは?と不安の機制が働くのでございます。
しかし、これまでの合格者の数の人が克服して打ち勝ってきたのであります。別段にあなただけができないわけではありません。
いくら忘れるといっても、ひとつくらいは憶えているものですし、やり方がひどく悪いだけかもしれません。
平均的なわたくしたちは、平均的にやっていけば、平均的な確率でうまくいくものでございます。
また、ざっと先をページを覗いてみれば、難しいと思っていたところはあと数ページということもありましょうし、先々の章はいまやっている所よりもずいぶん楽そうという発見もあることでございます。
不安は不安で、お勉強の原動力となって良いのですが、中身の無い不安には付き合わないほうが良いかと存じます。
結局、お勉強の不安は、お勉強を通してでしか解消できないものでございます。
不安に思ってあーだこーだとだらだらするのはほどほどにして、お勉強という名の投薬をお続けくださるようご助言する次第でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年3月25日 11:10 AM |
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