独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

復習しのぎ

ほんとうに暖かくなって参りました。あと少しで桜が満開となる頃合でございます。
とはいえ、まだまだ肌寒いのも事実でございます。
皆様におかれましては、くれぐれも風邪を引かないようにご注意の程、お願いする次第でございます。
春先は特に風邪を引きやすくなってございます。
着込んで出かけると暑い→汗をかく→身体を冷やす→ぞくぞくとする→風邪を引く。
これに懲りたので軽装で出かける→肌寒い→ぞくぞくする→結局、風邪を引く、と相成るわけでございます。
花粉症は和らぎましたが、体調管理に手を抜いてはなりません。
元に戻って元々。ちょっとした油断で寝込むなんて本当に割に合いません。
いっそう気をつけて、体調の管理を継続してくださればと存じます。
とはいえ、ついうっかり体調管理に失敗することもございます。
若さをアピールするため薄めの春の装いをしたら体調を崩すこともありましょう。もう若くはない。
冬季愛用の長袖シャツとアンダーステテコを脱いだ井出立ちで出勤したら即効で体調を損ねることもありましょう。4月も標準装備。
ブイヨンとソーセージで煮込んだ春キャベツを肴にしたら痛飲してしまい、ついうっかりリビングで寝てぞくぞくすることもありましょう。旨さは諸刃の剣。
そのほか、風邪を引いて寝込むまでには至ってないが、何だか身体や頭が動かないというときがあるかと存じます。
このようなときには、無理をしないのが肝要でございます。
テキストを読んでも問題集を解いても、頭がぼーとして入っていかないときは、いったん新規のお勉強はストップするか、歩みを遅くするのがよろしいかと存じます。
そして、その分を保守点検たる復習作業にいそしむのがよろしいかと考えます。
たとえば、これまでに問題集で100問の問題を解いてきたのであれば、その100問をもう一度解きなおしたり、できない問題のみをピックアップして演習したりするのでございます。
作業の難しさ・困難度は、明らかに復習のほうが楽でございます。
新しいことをするのは、意外に難しくて手のかかる方が多いのでございます。
ですから、体調の優れぬときは、新しいことは少なめにしてお勉強の多くを復習に充てるのが適切でございます。
復習なら、多少、ぼーとした頭でもお勉強の効果はあるものでございます。
新しいところを無理して、何の成果の実感もなく勉強していくよりも、復習というこれまでのことを丹念に仕上げていったほうが、作業的にも達成感のうえでも、良いものを得られるかと存じます。
復習は、体調不良のその場しのぎにもなることを頭の片隅に置いてくださればと存じます。
もちろんのこと、熱があるとか鼻水が止まらないなどの明らかな風邪の症例が出たときは、おとなしく寝ることをお守りください。
風邪を引いて熱がある状態では、まったく記憶の定着はよろしくありません。いや、ほとんど憶えられないといってもよいでしょう。熱々のHDDに何かを書き込むが如しでございます。
元気になったら、進撃を再開すれば良いだけでございます。

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集中攻撃のとき

独学においては、ひとつのところに止まることや執着することをあまり推奨しないものでございます。
というのも、そのところが試験上大切なことなのか、頻出事項なのかわからないからでございます。
一生懸命やってみた、時間を取ってみたのはいいが、ほとんど問題にされないところであれば、上手に時間を使ったとはいえないのでございます。
ある程度、試験勉強が進んで右も左もわかるようになればいいのですが、それまでは、過度にひとつのところに執着するのはお控えくださればと存じます。
まじめさは、全てを解決する万能の杖ではございません。
また、うっちゃっておくことが、良いこともございます。
というのも、時間が解決することがあるからでございます。
そのときはわからなくても、時間が経過した後に見直してみると、わかるようになっていたり、どこをどう見ればいいいか、何を重要視しておけばいいか、憶えるべきところはどこかなど、以前には見えてこなかったことが判別できるようになっているものでございます。
本格的な解決はそのときになって行っても、全く遅くはないのでございます。
わたくしたちには、本試験までの期限があるのですから、その期限をフルに活用すれば良いのでございます。
しかし、中には、どうしてもできないことやいつまでたっても苦手意識のあるもの、(できた)と思ってはいてもいつの間にやらできなくなるものには、アプローチを変えなければいけません。
ぱっと見や表層的な取り組みを変え、徹底して解決に乗り出すのでございます。
おそらくは、学習計画や予定などがあることかと存じますが、いったん中断して、(こいつはダメだ!!)の箇所に多くの時間を取るのでございます。
3日・4日、果てには1週間、解決のための時間を取っても結構でございます。とにかく、ひたすらに集中的にやってみることをお勧めいたします。
小手先のことを続けても解決しなかったことは、それ以後、小手先の時間と労力を投入しても、解決には至ることはないでしょう。
解決しないことを続けても、時間や労力を捨てているのと同然でございます。
ですから、力と時間の分散をやめて、それのみに集中投下するのでございます。
力が分散した状態では歯が立たないのであれば、力をまとめてぶつけるだけでございます。
そして、いったん壁が崩れれば、その苦手としていたところも、その他の箇所と同じようになることでありましょう。突破さえすれば、こちらのものでございます。
ばらばらになっているものでもひとつにまとめれば、相応のエネルギーを持つものでございます。
我が家の得意料理である残り物のごった煮(カレー風味)の如しでございます。
あれやこれやの勉強メニュウや課題に分散している自分の力は、まとめて使うことができることとを、頭の片隅に置いてくださればと存じます。

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未完成品

「完成」したものというのは、それほど数多くないものでございます。
いや、人類の歴史を振り返っても、完成したものというのはなかなかにないものでございます。
完成したものとは、これ以上手が付けようがないもの、改善・改良の余地がないもの、発展させる必要がないものでございます。
こうした条件に適う「完成品」を考えてみると、完成品とはそうないことがお分かりいただけるかと存じます。
逆にいえば、わたくしたちの身の回りのものは、ほとんどが未完成品なのでございます。
手を加えなければならないもの、工夫をしなければならないもの、改善の余地のあるものばかりなのでございます。
これはお勉強においても、同様の理なのでございます。
わたくしたちがお勉強で使っている、テキストや問題集、過去問といったものも、未完成品なのでございます。
語弊があるので言っておきますと、未完成品だから不良品というわけではありません。
中には生ゴミのダメ教材もありますが、大半は市販される価値のあるものでございます。
未完成品と申しましたのは、「自分にとっては」未完のものという意味でございます。
つまり、テキスト等の教材には、まだまだこちらの方から手を付ける箇所・部分が残されているのでございます。
難しい文章のところにはわかりやすいコメントを書き加えたり、こう考えるべきといった方針や指針をメモしたりといったように、杓子定規の説明を自分なりにわかりやすく書き換える余地はふんだんにあるものでございます。
また、表やリストといった憶えるべき対象も、教材の通りに憶える必要などさらさらないわけですから、自分が憶えやすいように配置や攻勢を直したり、まとめ直したりすることもできるのでございます。
目の前のテキストや問題集、過去問には、まだまだやるべき何か、書き加えるべき何か、付け足す何かがあるのでございます。
教材には、何かを加えるべき空白・空間のあることを意識してくださればと存じます。
逆にいえば、これら仮定の空白・空間に、何を加えていけば理解と記憶の足しになるのかを見ていってほしいのでございます。
何かを加え補うことこそ、本当に使いこなせているのではないかと考える次第でございます。
基本的に、試験勉強に使う教材というのは、年度が変われば法改正やら改定で使い物にならなくなるのが大半でございます。
持ち主に役立ってこその、道具でございます。遠慮は無用でございます。
教材というのは、永久不変の原点でも古典でもないのですから、持ち主たるわたくしたちが使いやすいように、実力が伸ばしやすいようにどんどん手を入れていけば良いのでございます。
道具たる教材に振り回されたり、使われることのないようお気をつけくださればと存じます。

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