地図というのは便利な道具でございます。
老若男女、誰がどう使っても各自の目的地に到達することのできる道具でございます。
市役所に行こうと思えば、下は小学生から上はお年寄りまで、地図を見れば行くことができるのでございます。
まさに、この地図を見る能力・知識は、わたしたちの生活の中で確かなものということができそうでございます。
わたくしたちのまわりには、さまざまなテクニック、ノウハウ、技、技術、知識に知恵、智が溢れてございます。たとえば、料理のレシピやダイエット法・健康法でございます。
わたくしたちは、こうした物に接するときには、「地図の見方」を基準に考えていけば過ちを犯さないように考える次第でございます。
こうした物には、誰でもできる・すぐできる・簡単などと明記されておりますが、いざやってみるとめんどくさいものでございます。
実際には、さまざまに必要なものが出て来るのでございます。気力とか根気さとか、手間隙を惜しまない心といったものでございます。
しかしながら、そうした物には、それ以外に必要となるものは列記されておりません。ですから、大量のレシピを買い込んだといえどもひとつも作らずじまいとなったり、痩せるために毎日ランニングだとシューズを買っても埃を被ることになるのでございます。
それで本当に十分なのか、それは本当に正しいやり方なのか、こう考えるときに地図なみにできるものなのかを考えていけば、妖しい・危険・要注意のランプが点灯するのではないかと存じます。
○×式体操や○○ダイエットなどに何度も騙された方は、地図なる簡明な道具を「1」と見立てて、それらの方法論がどれほどの難易度を含むものであるかをお考えくださればと思います。
きっと、嗚呼やっぱりダメだったと臍を噛むことも少なくなるかと存じます。
さて、お勉強についてでございます。
お勉強においても、さまざまな方法論がございます。
そのひとつひとつを見ていくわけには行きませんが、お勉強におきましては、続けること・復習して記憶を新たにすること・過去問を何度も解くことの3つが地図なみの明快さで実力を伸ばすものであるかと考える次第でございます。
続けることは記憶と理解の元でありますから、実力アップに欠かせないものでございます。
復習も記憶の維持と更新に欠かせません。復習によって記憶は出来上がるものでございます。
過去問は試験の中で最も重視すべき教材ですから、これまたしっかりとやっておかねばなりません。
大小さまざまの方法論がありますが、上記3つさえカバーできていれば、誰でも実力を伸ばすことのできる方法ということができましょう。
逆にいえば、これら3つのうち何かが欠けていたり記述が少ないときは要注意であるといえましょう。
わたくしたちが求めているのは、確実なものであることを思い出してくださればと存じます。
ダイエットの真髄が腹八分であるように、外見に惑わされずに地図並みの明快さをお求めくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年4月10日 10:15 AM |
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地図のない旅も、時には良いのでございます。
目的地を決めず、ぶらぶらと散歩をするものも良いものがございます。
風任せ足任せでぶらぶらしてみると、同じ道でも新鮮な発見があるものでございます。
こんな店があったのか、あの店はもう潰れたのか、こんな抜け道があったのか、こんな花が咲いていたのかなどなど、これまでは見えてこなかったものが目に飛び込んでくるかと思います。
全く目新しいものを見るよりも、こうした日常の中の新しい発見の方が意外に面白いものでございます。
心にじんわり来るといいますか、中々のリフレッシュ効果があるものでございます。
とはいえ、ずーと当てのない散歩を続けると面倒になってくるものでございます。
毎回毎回、目的地のない散歩はそれほど長く続かないものでございます。
結局、続く散歩というのは、今日の散歩は公園まで、神社まで、図書館まで、スーパー・ホームセンターまで云々といったように、特定の目的地を定める形式になるのでございます。
どうして続くのかといいますと、やはり、行くべき場所・目的地が決まっているということと経路がわかっているという2点を挙げることができるかと存じます。
これら2点がはっきりしていると、徒労感といいますか気後れがなくなるといいますか、一種の安心感を持って歩いていけるのでございます。
このくらいの疲労があるだろう、このくらいの時間がかかると勘定できた方が、そつがなくうまくいくものなのでございます。
お勉強も同様でありまして、今日やるべきことについて、ある程度筋道を立てておきますと、進み方は順調であるかと存じます。
やはり、今日はアレをしてコレをする、少し休憩を入れて後は語句の見直しでもしておこうといった風に、今日のお勉強で何をしてどう進めるかを把握していた方が身の入るお勉強になるかと存じます。
やるべきこととその順序を明白にしておくだけでも、お勉強の進捗はスムーズでございます。
「あれをやる!」と一本調子のお勉強は、倦んだ現状を打破するにはよいのでありますが、ずーとその調子でやっていくのは難しいものがございます。
行き当たりばったりのお勉強も時には気楽で良いものがありますが、「それ」だけになっていないかをお確かめくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年4月9日 11:52 AM |
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めっきり春めいてまいりました。
若葉の鮮やかな緑色や花々の色彩が日の光を反射させるのでしょうか。
長かった冬の日々に比べれば、日中の輝きの量は大幅に増えたのではないかと存じます。
草花に負けぬよう、ときには明るいお召し物でお出かけくださればと存じます。
周りのものは何も言いませんが、おおーわかやいどるなあと思っているものでございます。是非、お試しをば。
黒系の服は細く見えたり仕事着の定番の色ではありますが、わたくしたちはカラスではありません。
着ている服の色を変えるだけでも気分は大きく変わるかと存じます。
さて、春の花といいますと桜でございます。
皆様におきましても、街頭路の、公園の、畑の脇、堤防沿いの桜の花々に目を楽しませておられるのではないかと存じます。
しかし、桜といいましても、皆が皆同じというものではありません。
3月のまだ寒さも残る頃から早々と花をつける桜がある一方で、4月となってようやく蕾を付け始めた桜もございます。
樹種が違うのでありましょうが、同じ桜でもかくのごとき咲くに至るまでは個性があるのでございます。
このことは、お勉強と言い換えましても、通じるものがあるのではないかと存じます。
早く咲く桜があるように、早々にできるようになる人がございます。
一方で、ゆっくりと春爛漫になって漸く咲き出す遅咲きの桜のように、だんだんと実力が身に付いていく人が居られます。
また、やるべき対象によって、早咲きになるか遅咲きになるかも変わってくるでしょう。
Aというタイプの勉強であれば早々と勉強できてしまう人が、Bという形式の勉強となると全く遅々たる歩みになることはよくあるものでございます。
桜を見て思いますに、早かろう遅かろうというのはそれほどに大きな影響はないということでございます。
穏当な努力を続けていれば、いずれ必ず花を咲かせるものでございます。
極度の悲観、過度の楽観に陥らないように、淡々と目の前のことをこなしていってくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年4月8日 1:02 PM |
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