地図のない旅も、時には良いのでございます。
目的地を決めず、ぶらぶらと散歩をするものも良いものがございます。
風任せ足任せでぶらぶらしてみると、同じ道でも新鮮な発見があるものでございます。
こんな店があったのか、あの店はもう潰れたのか、こんな抜け道があったのか、こんな花が咲いていたのかなどなど、これまでは見えてこなかったものが目に飛び込んでくるかと思います。
全く目新しいものを見るよりも、こうした日常の中の新しい発見の方が意外に面白いものでございます。
心にじんわり来るといいますか、中々のリフレッシュ効果があるものでございます。
とはいえ、ずーと当てのない散歩を続けると面倒になってくるものでございます。
毎回毎回、目的地のない散歩はそれほど長く続かないものでございます。
結局、続く散歩というのは、今日の散歩は公園まで、神社まで、図書館まで、スーパー・ホームセンターまで云々といったように、特定の目的地を定める形式になるのでございます。
どうして続くのかといいますと、やはり、行くべき場所・目的地が決まっているということと経路がわかっているという2点を挙げることができるかと存じます。
これら2点がはっきりしていると、徒労感といいますか気後れがなくなるといいますか、一種の安心感を持って歩いていけるのでございます。
このくらいの疲労があるだろう、このくらいの時間がかかると勘定できた方が、そつがなくうまくいくものなのでございます。
お勉強も同様でありまして、今日やるべきことについて、ある程度筋道を立てておきますと、進み方は順調であるかと存じます。
やはり、今日はアレをしてコレをする、少し休憩を入れて後は語句の見直しでもしておこうといった風に、今日のお勉強で何をしてどう進めるかを把握していた方が身の入るお勉強になるかと存じます。
やるべきこととその順序を明白にしておくだけでも、お勉強の進捗はスムーズでございます。
「あれをやる!」と一本調子のお勉強は、倦んだ現状を打破するにはよいのでありますが、ずーとその調子でやっていくのは難しいものがございます。
行き当たりばったりのお勉強も時には気楽で良いものがありますが、「それ」だけになっていないかをお確かめくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年4月9日 11:52 AM |
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めっきり春めいてまいりました。
若葉の鮮やかな緑色や花々の色彩が日の光を反射させるのでしょうか。
長かった冬の日々に比べれば、日中の輝きの量は大幅に増えたのではないかと存じます。
草花に負けぬよう、ときには明るいお召し物でお出かけくださればと存じます。
周りのものは何も言いませんが、おおーわかやいどるなあと思っているものでございます。是非、お試しをば。
黒系の服は細く見えたり仕事着の定番の色ではありますが、わたくしたちはカラスではありません。
着ている服の色を変えるだけでも気分は大きく変わるかと存じます。
さて、春の花といいますと桜でございます。
皆様におきましても、街頭路の、公園の、畑の脇、堤防沿いの桜の花々に目を楽しませておられるのではないかと存じます。
しかし、桜といいましても、皆が皆同じというものではありません。
3月のまだ寒さも残る頃から早々と花をつける桜がある一方で、4月となってようやく蕾を付け始めた桜もございます。
樹種が違うのでありましょうが、同じ桜でもかくのごとき咲くに至るまでは個性があるのでございます。
このことは、お勉強と言い換えましても、通じるものがあるのではないかと存じます。
早く咲く桜があるように、早々にできるようになる人がございます。
一方で、ゆっくりと春爛漫になって漸く咲き出す遅咲きの桜のように、だんだんと実力が身に付いていく人が居られます。
また、やるべき対象によって、早咲きになるか遅咲きになるかも変わってくるでしょう。
Aというタイプの勉強であれば早々と勉強できてしまう人が、Bという形式の勉強となると全く遅々たる歩みになることはよくあるものでございます。
桜を見て思いますに、早かろう遅かろうというのはそれほどに大きな影響はないということでございます。
穏当な努力を続けていれば、いずれ必ず花を咲かせるものでございます。
極度の悲観、過度の楽観に陥らないように、淡々と目の前のことをこなしていってくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年4月8日 1:02 PM |
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当サイトでは、常々、お勉強は続けることが大切だと申し上げてまいりました。
1日だけ10時間の勉強をするくらいであれば、1時間を7日間続ける方を推奨するものでございます。
合計7時間の勉強の方が、1日だけの10時間より、記憶の定着も実力の伸びの双方が良いのでございます。
お勉強というのは、事務作業や雑事・雑用の類とは異なってございます。
これらのことは、逐一手がけるよりもまとめてやった方が効率的でございます。
しかし、お勉強というのは、これらの作業とは質的に異なるものでございます。
やりさえすれば憶えるのかといえば、そうはいかないのがお勉強の実際でございます。
お勉強とは、まとめてやることが適さないことを頭の片隅に置いてくださればと存じます。
時間がなくて週末にまとめてやってしまおうとお考えの方、または、現に行っている方は、考えを改めくださればと存じます。
お勉強に限れば、そうしたやり方は損なのでございます。
それよりも、毎日30分程度でもよいので、日々お勉強ができるような手立てを考えたほうが、最終的にうまくいくことでしょう。
お勉強を続けるキーは、配分と細分でございます。
序盤や不調なときは量を減らします。できるところや得意科目は無理が利きますので大目で短期間で済ませてしまいます。
難しいところはいっぺんにやろうとせず、今日はここまでの記述をおさえる、次の日はここまで、明後日はこれまでの見直しといった風に、すこしづつ日々に切り分けていきます。
こうした配分と細分に観点をおいて、お勉強の予定を考えていけば、30分程度でできるメニュウを算出できるかと存じます。
ノルマ形式や日課方式は、ある程度の実力が身に付いて、やるべきことの検討とやることの要領がつかめた後に、功を奏す進め方でございます。
それまでは柔軟に考えて、お勉強は続くようにやっていってくださればと存じます。
また、続けることにはもうひとつのメリットがございます。
それは、続けていたことを再開するのはたやすいという事実でございます。
お勉強を続けていくと、お勉強したことが蓄積されて経験や体験の形に昇華されるのでございます。
トラブルやアクシデントで、お勉強を中断せざるを得ないときでも、お勉強の経験があれば、意外な速さで元の実力に戻ることができるのでございます。
もちろん、忘れていたり出来なくなったりで苦虫を噛み潰すこともあるかと存じますが、自分の経験を再利用すると申しましょうか、皆さんの考える以上に、元に戻ることができるのでございます。
続けることは、実力の伸び、記憶の定着、そして、再開の保険までを確保できるものでございます。
ことわざで、継続は力なりといいますが、お勉強においては真であるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年4月7日 9:35 AM |
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