独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

再び5つ以上はたくさんだ

電話番号は、○○○-○○○○-○○○と分けるのが常でございます。
どうしてかといいますと、5つ以上はたくさんだからでございます。
別段、○○○○○○○○○○といったように、単純に数字を連続しても良いのでございます。
しかしながら、5つ以上はたくさんになってしまうので、数字が頭にまったく入っていかないのでございます。
このため、3つか4つごとに区切っているのでございます。
「5つ以上はたくさん」というのは、真理であるかと存じます。
つまり、わたくしたちの日々の生活では、数字というのは5までしかないのでございます。
1、2、3、4、5、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん。。。なのでございます。
たとえば、配偶者か子供、部下にお使いを頼んだと致しましょう。
ええと、鉛筆とキッチンハイターとワイドハイターと布巾とラップと歯ブラシとたまごとパンとみかんと八朔とコリアンダーと4サイクル用エンジンオイルとバッテリー液に麦茶のティーバックと100W球の卓上電灯と普通の蛍光灯を買ってきて、あ、文具はあの店で、果物は○×青果店でその他はホームセンターの2Fで買ってねなどといいますと、眉間には、これ以上はないほど皺が寄っていることでしょう。
記憶どころか、理解も不能でございます。まとめていえ!と毒づかれることでありましょう。
また、これ以上はない忍耐力を発揮して、相手が買い物に行っても大概、買い忘れがあって余計な手間がかかるのでございます。
ですから、5つ以上の買い物を頼むときは、きちんと紙に書いて手渡すか、メールにでもして送っておくべきなのでございます。
日常生活に5つより先はありません。5つ以上は「たくさん」なのでございます。
タイトルに数字が入っている本は、大方ダメであるといわれますが、5つ以上はたくさんだからでございます。
最近、苦笑した本のタイトルに、「ほにゃららするための52のルール」というものがありましたが、52個も守れるか!と噴飯ものでありました。
おそらく、まじめに読んでも、砂を噛んで終わるだけでありましょう。要するに、その作者は、5つまでにまとめる能力がないか、または、ページを水増ししているからでございます。
読むだけ時間の無駄と言われるのも、さもありなんと思う次第でございます。
この「5つ以上はたくさんだ」は、様々に応用が効くものでございます。
部下への指示や教育におきましても、言うのは5つまででございます。上司への報告は大切なことを5つまでに絞り、残りのこまごましたものは雑記的にまとめます。
予定や計画の類も5つまでに絞ります。やるべきリストは5つまでにします。
小言は5つまで、なぜならそれ以上は逆上させるから、ほめるのも5つまで、なぜなら増長するから。
日々のおかずも5品まで、漬物海苔冷奴酢の物生卵で十分であります。
たくさんあって5つにまとめられないなら、上位のカテゴリ・概念を持ってきて、それぞれを5つまでに分類すべきでございます。
聖徳太子は一度に10人に話しかけられて、それぞれに適切な言を返した申します。一度に10もできる人は歴史に残るほどの高い能力なのでございます。
わたくしたちは平均的な人間ですので、5つまでの範囲でがんばるほうが、そつが無く賢明であるかと存じます。

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前進後退微調整

独学には、3つの段階あるかと存じます。
ひとつは、前進の段階でございます。
当雑文にはよく、「とりあえず」という言葉が出て参ります。
とりあえずテキストを読みきってしまう、とか、とりあえず問題集を解き切ってしまうといった風に使ってございます。
前進段階のお勉強が、とりあえずのお勉強でございます。
その目的は、試験範囲をとりあえず全部やってしまって、全体像を掴むことにあります。
「とりあえず」ですので、わかる・理解・憶えたなどは二の次でございます。大雑把に進めて、とりあえず最後のページ最後の問題まで到達いたします。
極端なことを言ってしまうと、前進段階では理解度や記憶の有無など問題外でございます。
もちろんのこと、とりあえずしかやっておりませんので、実力はほとんど付いておりません。おそらくは、3割4割くらいしか得点できないことでしょう。
5択の試験なら何もしなくても20%、4択なら25%は正解できるのでございます。
お勉強をしたとはいえ、ド素人に毛が生えた程度の実力にしかならないわけでございます。
しかし、それで良いのでございます。
これから何をするか、何が出るのか、いつまでにやればいいのか、何処にいくのか、どう進めるのかといった見当が付けば、前進段階では上々なのでございます。
さて、とりあえずの前進が終わりましたら、次は後退勉強の段階に入ります。
後退段階とは、そのままの意味でございます。
後退重視の進んでは戻るお勉強を執るのでございます。
とにかく、気になるところがあれば戻ります。忘れた感じがしたら戻ります。不安なら戻ります。
丁寧に丹念に行きつ戻りつ致します。前進段階では1日10ページ20ページ以上は進めていたのに、後退段階では、ほんの数ページ進めるのが関の山となることでしょう。
しかし、それでいいのでございます。丁寧に復習し、丹念に確認作業を続けて、理解と記憶を重ねて行くわけでございます。
まあまあわかる、ぼんやりとだが記憶の輪郭があるといった、まあまあの実力が付きましたら、後退の段階は終了です。次は、微調整の段階に入ります。
微調整は何をするかといいますと、またもその言の通りに、微々たる調整を加えるのでございます。
自分ができないところ、弱いところ、間違えたところ、理解不足のところを中心に勉強したり、理解の及ばないところを再挑戦します。もちろん、忘れたことは憶え直し致します。
微調整の段階は、いわば、仕上げのときと言うことができましょう。
仕上げとは基本的に個人的な問題ですので、アレをすべしコレをすべしといった客観的な指標はございません。
個人的に自分がすべきと思うことを、お勉強に中心に据えるのでございます。
これら3つの段階を経れば、比較的スムーズに実力は付いてくるかと存じます。
車というのは最初、前進するだけでした。しかし、それだけでは不便なので後退する方法を考え付きました。
とはいえ、まだまだ不便です。ですから、右折左折という微調整の方法を見出したわけでございます。
独学は、こうした単純なメカニズムを応用したものでございます。難しく考えず、シンプルにお考えくださればと存じます。

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余分なものは減らす

先だってのススメでは、不足を補うように申し上げました。
カルシウムが不足しているなら、小魚や海草、牛乳豆乳を飲むしかないのでございます。
当たり前のことですが、うんうんと唸っていても問題は解決しないのでございます。
精神力や気合ですべてが解決するわけでもなし。また、強烈な意識の作用を用いなくても、少しの出費で必要なものを買ってくればそれで済むものでございます。
馬鹿と鋏は使いよう、と申します。己の持っている意思の力は、必要で重要なときにお使いくださればと存じます。
さて、今回のススメは、逆のことについてでございます。
そう、余分なものがあれば減らそう!というわけでございます。
何かを減らしたり無くしたりすることも、物事をうまく運ぶ大切な要素でございます。
ボクサーやレスラーといった格闘技をする人は、減量を致します。なぜかといいますと、減量をすれば単純に強くなるからでございます。
筋肉というのは早々に落ちませんが、脂肪は落ちやすい性質がございます。
そこで、減量をして身体から脂肪という重みを取り除くわけでございます。
減量後には、あたかも軽量化されたボディに、これまでのエンジンが搭載された状態になるのでございます。
軽くなったボディに同じエンジンですから、相対的にスピードとパワーがアップするわけでございます。
減らす一例として、断食というものがございます。その名の通り、食を絶つわけでありますが、この断食は洋の東西を問わず、多くの宗教に取り入れられている行為でございます。
これほど採用されているのは、やはり身体に良いからでございます。
わたくしたちは知らず知らずのうちに、身体に余分なもの余計なものを蓄積してしまうのでございます。
断食をすると、身体のバランスなり恒常性機能が働くのか、排出できなかった老廃物やごみ、かす、有毒なものを出そうとします。
断食をすると身体から変な臭いがしてまいりますが、余分なものがある人ほど、強烈な異臭が致します。本当に鼻が曲がるほど禍々しい臭いです。
こうした臭いがするのは、おそらくは、身体に負担のあるものを出してしまって、存命できる時間を増やすためでしょう。
断食後には、身体が天使のようにかろやかになりますが(絶好調といった感じです)、さもありなんと思う次第でございます。
このように、余分なもの・余計なものを除くことで、わたくしたちは何かしらの改善を果たすことができるのでございます。
お勉強におきましても、同様でございます。
自身のしなくちゃという意識を一度お確かめくださればと存じます。
自分では正しいと思っていることでも、蓋を開けてみれば、単に不安に急き立てられていたり、焦りからやらずでもいいことをやらなくてはと思っていることが多いのでございます。
そうしたものは、心の重しでございます。漬物石のようにプレッシャーになって美味しく漬かれば結構ですが、過度の重石は勉強自体をダメにするものでございます。
わたくしたちの心は空気のようにはかないものでございます。
気持ちよくお勉強を運ぶには、重石はできるだけないほうが良いものでございます。
過度のプレッシャーなどなくても、わたくしたちはお勉強のできる資質を持ってございます。
それらを上手に刺激していけば、合理的でスムーズなお勉強が可能になるかと存じます。
最も必要なことをしっかりやっていってくださればと存じます。

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