独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

「ながら」はいけません

雑用や雑事の類であるなら、「ながら」の作業でも構わないのでございます。
データを整理しながらテレビを見る。定式化された書類に記入しつつ撮り溜めした録画を見る。靴を磨きながら煮物を作る。
アイロンをかけながら、電話をしながら、洗濯物をたたみながらなどなど、「〜しながら」でもできる作業とは数多くございます。
もちろん、雑事や雑用は一緒にやってさっさと終わらせたほうが賢明でございます。
わたくしなどは、毎週、パソコンのウイルスのチェックをしつつの靴磨きと財布・レシート・領収書の整理が週課となってございます。
同時並行で行っても支障のないものは、どんどん同時に進めて行くべきでございます。
とはいえ、同時並行に適さない作業もございます。そう、お勉強でございます。
お勉強はどんな作業であっても、「ながら」でできるものではないことを指摘しておきたく存じます。
できないという意味は、効果がないと言うことでございます。外見的には、何かをしながらお勉強をできないことはございません。
しかし、お勉強の内容は、少しも頭の中に残らないのでございます。
音楽を聴く・BGMを流しながらのお勉強なら、まだよろしいかと思います。
全くの無音で風が木の葉を撫でる音が聞こえるほどの静寂であると、人間眠たくなってしまいますので、ある程度、心地の良い感情の高ぶらない音楽を流すのは、お勉強の効率アップにも資するものがございます。
ラジオを聴きながら、というのもまだよろしかろうと存じます。というのも、ラジオには、たくさんの人に聞かせようという動機が少ないからでございます。
もちろん、ラジオ関係者の人にとっては、たくさんの人に聞いて欲しいとは思っているでしょうが、万難を排して、万金をはたいて広告を打ちキャンペーンを張ってでも聞かせたい!というほどではないかと存じます。
といいますのも、ラジオ放送というのは、放送・通信の分野で最も合理化が進んだ分野でありまして、午前・午後の部の放送というのは、それぞれ2〜3人でまわしていると聞いてございます。
ですから、ラジオ放送はあらゆる手練手管で聞かせようとする姿勢は少なく、時には聞いてくださいな、いいこといっていますから、というように1歩引いた姿勢があるのでございます。
ラジオを聴きながらのお勉強というのは、推奨は致しませんが、聞きながらでもそう支障はないかと存じます。お勉強に飽きてきたら、聞きながらのお勉強もよろしかろうと存じます。
ここまでは、「ながら」でも結構でございます。以下は、やってはいけない「ながら」の説明でございます。
まずいけない筆頭は、テレビを見ながらのお勉強でございます。
全くだめです。テレビの視聴率競争の激しさは知っておられるかと存じます。そのため、効果音やらなんやらで、少しでもテレビの画面に目を行かせようと、血のにじむような工夫をしてございます。
このため、全くお勉強に集中できず、テレビを見ながらテキストを読んでも、全く頭に入っていかないのでございます。
お勉強の作業の中で最も負荷の少ない確認作業ですら、ロクにできないのが「テレビを見ながら」でございます。
それほどテレビが見たいのであれば、録画するか、お勉強を済ませてすっきりした状態で見るが良いかと存じます。パソコンでの動画視聴も同様に、よろしくはありません。
最もよくない「ながら」は、お酒が入った状態でのお勉強、そう、飲みながらのお勉強でございます。
アルコールというのは、何かを忘れるときに飲むものでありまして、何かを憶えようとするお勉強とは、全く相性のよくない、正反対のものなのでございます。
断言しておきますが、アルコールの入った状態でお勉強しようとしても、全く何ひとつ、頭に入っていかないことを申し述べておきたく存じます。
酒に酔ったままお勉強をするくらいなら、コップ一杯水飲んで、早々に床に就くが賢明でございます。本日分の勉強は、朝早く起きてやればよいではありませんか。
お勉強に「ながら」は大敵でございます。
やるときはやる、やらないときはやらないと、めりはりのあるお勉強をして欲しく存じます。

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カフェイン様々

わたくしは、お茶が大好きでございます。
紅茶は少し苦手ですが、緑茶、ほうじ茶、コーヒー等々、飲まない日はないというほど、愛飲してございます。
もう、本当にお茶を抜きにしては生活が考えられないほどでございます。最近のような梅雨中時の蒸し蒸しした毎日であっても、熱い緑茶を飲まない日はありません。
どうしても美味しいといわざるを得ないのでございます。
やはり、こうも飲んでしまうのは、お茶が有するカフェインに起因するかと思います。
カフェインは脳を覚醒致します。カップいっぱいの緑茶が、ぼんやりとする脳を覚醒させ、目の前のことに取り組ませる集中力をもたらすのでございます。
やあ!!と気合を入れて目の前のことに集中するよりも、濃いお茶を一杯飲んだ方が話が早いとつくづく感じるのでございます。
とはいえ、単にお茶っ葉にお湯を注いでを飲めばよいというわけではありません。
カフェインパワーを満喫するには、ある程度の作法が必要であるかと存じます。
まず第一は、お茶っ葉を蒸らすことが肝腎でございます。
これは、緑茶だけでなく、コーヒー、紅茶等にも当てはまるかと存じます。
まず、少量のお湯でお茶っ葉を濡らします。ま、簡単に言えば、急須にお湯を少々入れてくるくる回し、お茶っ葉を濯ぐが如くして、濯いだお湯を捨てます。お湯がもったいないと思う貧乏性の人は、カップに注いでカップを暖めればよいでしょう。
さて、次が重要でございます。そのまま、急須は3分ほど放置して、お茶の葉を蒸します。
3分は意外に長いものでございます。この間に、今日お勉強するところを確認したり、さっきしたところで不安なところを見直してみたり、憶えるべき対象を暗記するがよいでしょう。
お茶の葉が十分に蒸せたら、お湯をたっぷり注いで頂くことに相成ります。
こうして少し手間をかけたお茶には、カフェインが十分に溶け出して入るのでしょうか、頭が覚醒するのを体感できるかと存じます。
特に昼下がりや帰宅後など、頭がドンヨリしているときに、カフェインたっぷり茶を飲むとしゃっきりするかと思います。
ま、夕方から夜にかけて、カフェインを過剰に摂取致しますと、寝つきが悪くなるなど、不眠症になってきますので、そのあたりは体調管理の一貫としてご留意くださればと存じます。
お茶の第二の注意点は、1回のお茶の葉につき2杯までということでございます。
出がらし茶というのは、色が付いているだけのお湯でございまして、カフェインや滋養となるものは出き切っている感がしてなりません。
覚醒の度合いも低く、3杯目以降はそれほど美味しくないというのが実感でございます。
また、お茶には利尿作用がありますので、飲みすぎるとトイレが近くなりも致します。やはり、2杯でお止めておくのが、最も美味しく、且つ、その他に支障のない頂き方であるかと思います。
お茶の有するカフェインを有効利用して、すっきりした頭でお勉強に取り組んでいただければと存じます。
何ゆえにお茶が、水やアルコールその他をおさえ、わたくしたちの飲み物のチャンピオンになっているか、お分かり頂けるかと存じます。

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精神の赤字

赤字とは、入るよりも出る方が多い場合に発生するものでございます。
当たり前なのですが、収入に見合わない支出がある場合、赤字に転落いたします。
赤字になると貯金を取り崩したり、借金をして不足分を賄わねばなりません。
同時に、収入を増やす努力をするか、支出をおさえるべく、無駄な経費・出費を見直して行くことになります。
ここまでは、皮膚感覚でわかるものですので、自明のことであるかと存じます。
そう、家計上の赤字、または会計上の赤字というのは、わかりやすいのでございます。
しかしながら、精神の赤字というと、多くの人がピンと来ないのでございます。
精神の赤字とは、やる気が全くでなくなった絶不調や大低調期の精神状態とお考えくださればと存じます。
やる気も満れば欠けるものでありまして、補充しなければ欠けたままであるのは言うまでもないのでございます。
お勉強というのは、その時間の半分を己に強いる性質がございます。少なくとも、アハハと笑いながらできるものではありません。
ときには、精神的にはきついこともあるでしょう。お勉強中においては、やる気は、出て行くばかりなのでございます。
そして、やる気をずーと、無理やりに出し続けていると、最後は蓄えも無くなって、精神の赤字となるのでございます。
お勉強の実際といいますのは、できるまでが大変でございまして、逆に言うと、できるようになると楽になるのでございます。
ときたま、10時間以上も机に向かっている受験生の存在を耳にすることがあるかと存じますが、種を明かせば、やっていることの負担が少ないか軽いが故に、それほどの時間をお勉強に費やすことができるのでございます。
負担が軽いとは、できることの再確認であったり、記憶の改めであったり、見聞きしたことをもう一度チェックしたり、解いたことのある問題を解きなおしてみたり等々、作業の負担はゆるいのであります。
全く知らないことを読んだり理解したり憶えようとするのは、実に負担のある作業なのでございます。
ですから、こうした見知らぬことをするときは、ストレス強度が高いことを意識して、やる気の算段をつけねばならないのでございます。
お勉強といいますのは、読みさえすればいいわけでもなく、書きさえすればいいだけでもなく、調べさえすれば、まとめさえすれば、要事だけつかめばよいというわけではないのです。
きちんと頭に入れてそれを本試験時に紙の上で展開できなければならないのでございます。
机前の作業の中でも、ストレスのかかる作業であるといえましょう。ですから、今日だけでなく明日以降も、どう、やる気を維持するかの視点が大切になるのでございます。
本試験が間近に見えているならまだしも、まだまだ日があるのにやる気を消耗し尽くすようなお勉強は控えたほうがよろしいかと存じます。
また、根を詰めず、お勉強の合間にこまめに雑用でもして、息抜きと気分の転換を図るべきかと考えます。
お勉強といいますのは、短期決戦ではなく長期戦でございます。長期戦で必要になるのは補給でございます。
ちょっと上等な菓子で自分を釣ったり、あれやこれやでやる気の補給線を確保していって欲しく存じます。

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