独学でお勉強を続けておりますと、諸々の問題が生じるものでございます。
やる気が出ない。なかなか考えがまとまらない。何をしたらいいかわからない。
気持ちだけは急くのに身体が着いていかない。進むのが遅くていらいらする。
憶えられない、忘れてしまう、理解できない等々、様々な問題が発生するかと存じます。
こうした問題に対する特効薬は、基本的にありません。発生する都度、何とか工夫をして乗り越えて行くしかないのでございます。
しかし、まるで葛根湯のように、いつでもどこでも、どんな問題でも効く考え方がございます。
それは、皆様が耳にたこができるくらいにご存知である、かの「5W1H」の考え方でございます。
なあんだと思われる方も居られるかと思いますが、「5W1H」、何かと便利で手軽でありまして、問題解決の手法はこれに尽きるかと思われるのでございます。
当の本人が、(ほにゃららをしなければ!)と強く思っていても、いつまでに?と問い質してみると、途端に根拠のない期限や数字が返って来るものでございます。
法律で期限が決まっていたり、明白な締切日があるのなら急がねばならない理由もわかります。
しかしながら、お勉強の期限といいますのは、究極的に本試験のみでありまして、他の期限など屁みたいなものでございます。
「やらないといけないと思うけど、では一体何時までにやればいいのか」と考えてみれば、より具体的で実効性のあるやり方が見えてくるのではないかと思います。
同様に(やらなければ!)と思っていても、どうして?なぜ?と聞かれれば、途端に答に詰まってしまうものでしょう。
どうして○○ページをやらなくてはいけないの?の答には、出題実績を掴んでおくと、根拠のある返答ができそうでございます。
「どうして?→過去に○と○が出ているから」と応答できれば、やるべき価値をしっかり踏まえた上でのお勉強と言うことができましょう。
どうしてやるのかと考えたときに、よく考えてみれば、このページ(単元、節)のことはこれまで1回も出てないなあという単純な事実を見出すことができれば、労力ややる気をセーブして、より重要なところに割けるようになるかと思います。
(やる気が出ないなあ)→どうして?と考えてみれば、疲れているから、じゃあ、疲労回復の手段は何かしてるの?→してない→じゃあ、やってみたら?となるわけで、単調なお勉強への取り組みが変わってかと思われます。
わっからないなあ→どうして?と考えてみれば、何か抜け落ちや見落としに意が馳せるものでございます。
わっからないなあ→どのようにわからないの?と考えてみれば、わからんない点をより詳細に把握できるかと思います。
やる気が出ないなあ→どこだとでないの?と考えれば、こんなごちゃごちゃしているところで頭脳労働ができるか!と学習環境の改善に気付くかと思われます。
人口に膾炙に膾炙されていて、小学生でも知っている「5W1H」でありますが、これら6点が明白且つ明確であればあるほど、実効性は高く、うまくいくようになってございます。
また、「5W1H」の問いかけも工夫次第で、様々に変えることができます。たとえば、Whenは「いつ?」ですが、「どういうときに?」と問うこともできましょう。Whatは、「何?」ですが、「何のために?」と問うこともできましょう。
なかなかに奥が深い「5W1H」を、再実感してくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月7日 9:20 AM |
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もし、お使いのノートパソコンの電源が、5回に1回しか付かなければ、強烈なストレスを感じるかと思われます。
少しメールを確認したいだけなのに、ちょっとだけブログを読みたい、ワードの原稿を直したい、天気がどうなのか、ニュースの続報が知りたいだけなのに、パソコンの起動に何回も失敗すれば、本当に「脳の血管」が切れるような腹立たしさを憶えるのではないでしょうか。
そして、堪忍袋の緒が切れれば、ノートを手にして販売店のドアを蹴破り、売り場担当に人間に「こないな不良品、よう売りつけよったなあ!!」と投げつけるのではないでしょうか。
おそらく、わたくしなら、そうするかと思われます。
5回に1回しか動かないなど、全く機械として機能していないわけでございます。
機械といいますのは、何百回何千回と同じ動作をしても、同じ働きができるように期待されており、そして、そうなるように作られてございます。
1回できればいいじゃん、1回うまくいけばいいじゃん、という代物ではないのでございます。
特に、刃物や動力が付いている機械などは、それこそ、数万回の動作テストを行います。
もちろん、単一の動きを検査するのみならず、たとえば、機械が斜めになったところでもきちんと動作するか、濡れても動くか、子供が手を触れようとしたときにはどうなるか等々、様々な状況・場面を設定して、テストを繰り返すわけでございます。
わたくしたちの身の回りにある機械類は、膨大なテストを経たものでございます。
おそらくは、機械類の値段の1割から2割は、膨大な動作テストの費用にあたっているかと思うのでございます。
こうした機械テストとお勉強とは、合い通じるものがあるかと思われます。
わたくしたちは、試験勉強において、同じようなことを同じように繰り返さなければなりません。
いつ、いかなるときでも、そして、どのように問われても、そのことが頭に浮かぶレベルまでは到達しておかねばなりません。
それこそ、1回できたからいいじゃん、という世界ではないのでございます。何度も見返し読み直して、頭の中に蓄えてゆかねばならないのでございます。
そうしないと本試験で点数が取れないからでございますが、繰り返し学習は、単なる試験対策だけに限らない意味があるのでございます。
晴れて本試験に合格し資格を取れば、最早素人ではなくなって、準プロともいえる立場になるものでございます。
素人なら、失敗は構わないのでございます。3回に1回しかうまく行かなくてもいいのでございます。
しかし、準プロともなれば、失敗は恥ずべきものとなります。3回に2.7回はうまくやらねばならないわけでございます。
3回に1回しかおいしくない料理人の料理を誰が食べるでしょうか。それと同じ理屈かと思います。
繰り返すというのは、単調だしつまらないし、身も入らぬものでございます。
しかしそれは、機械のテストのように、準プロとしてきちんと動けるかどうかの確認作業でもあるのでございます。
繰り返しに飽きてきたら、この作業こそ、プロへの一里塚と思うようにしてくださればと存じます。
単に知っているだけなら素人でございます。しかし、いつでも知っているのがプロであり熟練者なのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月6日 9:13 AM |
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ようやくちらほらと梅雨明け宣言が出て、完全な夏日が多くなって参りました。
とはいえ、突発的な雨には要注意でございます。
どう見ても晴れ日和なのに、天気予報を見ると降水確率が30%ほどある日もございます。
晴れの井出立ちでスコールに降られると、まあ、書類や本、ノートの類がずぶぬれになってしまいます。念のため、軽い折り畳み傘を常備するのが賢明であるかと存じます。
ちなみに、わたくしは完全な雨男ですので、鞄から車と到るところに折りたたみ傘を備え付け、出かける際には曇りの日でも傘を持ち歩いてございます。
それでも雨に降られて鞄やリュックサックを乾かす羽目に到っております。
暑い盛りに雨に降られ、濡れたものを乾かすといった無駄手間でいらいらしないように、ご助言したく存じます。
さて、暑いときには、ちょっとしたことでいらいらしてしまうものでございます。
かあっと頭に来てしまうものでございます。コピー機が紙詰まりを起こしたり、インク切れになっただけでかあっと来ることがございます。
全て暑さのせいではありますが、周りに当り散らしたり、ぶつくさ愚痴っても、余計に苛立ちが増すばかりで健康によろしくありません。
いらいらは全ての敵でございます。
つまらないミスを頻発させるし、周りの評判は落ちますし、配偶者子供も近寄らなくなります。
しかも、いらいらは周りに伝染するので、貴方がいらつくと周りもイラつき、そして更に増幅されたいらつきが返って来るのでございます。本当に馬鹿馬鹿しくございます。
お勉強におきましても、心中にいらつくものがありますと、途端に能率は落ち込んでまいります。
いらつかないのは、お勉強のコツでもありますので、できるだけ自制してくださればと存じます。
考えてみれば、かあっときていらいらしてムカついて、何か良くなるというものはありません。
仕事が減るわけでもなく、雑用がなくなるわけでもなく、すべきことが雲散霧消するわけでもなく、誰かがお金をくれるわけでもなく、本当にプラスのことは何ひとつ起きません。
むしろ、マイナス面のほうが多いくらいでございます。
いらいらしたりむかむかすると、事態は後退していると考えるようにするのが賢明であるかと思います。
心の状態を平穏にまで戻すという、余計な作業が増えるからでございます。
思い返せば、多くのいらいら・むかつきのなかには、引き返すポイントが多々ございます。
かあっとして感情の導火線に火が付く前に、一呼吸おいて火を消せば、何事も無く済むということが多いのではないでしょうか。
いらいらやむかつきは、それ自体で増殖増幅するものでございます。
細菌やウイルスの如く、増える状況下ではどんどん増えて行くわけでございます。
わたくしたちがすべきは、その増える状況を如何にコントロールするかでございます。
先ほど言いました、コピー機の紙詰まりや紙・インク切れの事態など、かつて、それが起きても何ともなく、冷静に対応したときがあったはずでございます。
そのときの自分を真似れば、かあっとする感情は抑えられるかと思います。
いらいらやむかつきは、ある程度までコントロールすることが可能でございます。
ATMや銀行で待たされても、後で大事な商談や重要な仕事があるならまだしも、大概はやれやれとするくらいがオチでございます。
いらいらしても、むかむかしても話は進みません。
しっかり状況と心をコントロールして、無用なエネルギーと活力の浪費をお防ぎ下さればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月5日 10:56 AM |
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