| カテゴリー: 過去のススメ |
本日のススメは、先日のススメの続編と相成ってございます。
先日は、序盤のアイデアの段階についてお話させていただきました。
最初の方はアイデアの段階なのだから、試験の全体的なこと、何をしていけばいいのか、何をするのか、どんな内容なのか等、試験について適当にわかっていけば良い、ということでした。
さて、アイデアの段階の次が本日の実験の段階でございます。
実験の段階とは、その名の通り、実験を繰り返すようにお勉強に臨む段階のことでございます。
実験といいますのは、実地に試してみること・経験してみることでございます。
テキストを読んで、読んだことが頭に入っているか問題集で確かめてみたり、問題集でテキストで読んだことをブラッシュアップ致します。
簡単に言うなら、普通のお勉強・モデル的なお勉強をするといえるでしょう。
しかし、「実験」という言葉には、深い意味が込められてございます。
それは、いくらでも失敗しても良いという意味があるのでございます。
どれだけ忘れても構いませんし、理解できずとも構わないのでございます。
実験と名を打っているのは、まさに試行錯誤してもよいということを意味しているのでございます。
この点、確実に正解をたたき出さねばならない本試験やテストの段階とは異なってまいります。
本試験では、個々の問題を試行錯誤して解くわけにも行きません。
本試験で試行錯誤していれば、あっという間に時間は過ぎ去り、最後まで問題を解く前に試験は終了することでしょう。
全くの準備不足としかいいようがありません。本試験での試行錯誤は、明白な「失敗」なのでございます。
また、テスト段階で試行錯誤するのも、ダメでございます。
直前期で、あーだこーだ考えながら問題を解くなんて、お勉強が全く消化できていない証拠でございます。
テストの段階は、目の前の問題がきちんと正確に短時間で解けるかどうかを確かめる段階であって、うんうん考えるときではないのでございます。
もちろん、時に、基本問題なのに落とした、基礎への理解が足りなかったなどを発見し、深くじっくり考えないといけないときがありますが、それは、ごく少数でなければいけません。
テストの段階では、ごく少数の例外を除いて、試行錯誤をするようなことをしてはならないのでございます。
皆様方に憶えておいてほしいのは、試行錯誤すること・失敗できること・間違えられること・トライアンドエラーは、「特権」なのでございます。
試行錯誤できるのは、まだまだ間違ってもよく、失敗や過ちは、最終的な結果に影響を及ぼさないのでございます。
実験の段階では、どんどん間違えるのもよし、忘れるのもよし、理解せずともよき段階でございます。
失敗や間違いを恐れず、どんどん実験的にお勉強の内容を吸収していけばよいのでございます。
そして、もっと良い憶え方、理解の仕方、まとめかた、解き方、読み方があるはず、そう思って実験を繰り返していけばよいのでございます。
これまでに聞いたことのない専門用語で出来上がった世界など、おいそれと物にできるわけがありません。
完成を目指さず、実験的に臨めばよいのでございます。
失敗やミス、過ちなどは後で気にすることにして、失敗を実験の証拠と見立てて、目の前のことにお励み下さればと存じます。
試行錯誤
2009年8月12日 11:04 AM
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