テストの段階とは、お勉強の最終段階でございます。
その名の通り、機械の動作確認をするように、憶えているか、理解しているか、解けるかどうかをチェックして行くのでございます。
お勉強におきましては、絶対に点を落としてはならないところがございます。
試験を受ける者なら誰でも知っていそうな基礎・基本的なこと。
試験委員のお気に入りなのか、なぜかよく出る頻出事項。
試験問題の定番の表やリスト、一覧表。
こうしたものが本試験にて問われたときは、100%確実に点を取らねばなりません。
受験生が1番固まるのは、得てして合格ライン(合格点)の前後3点の間でございます。
その試験で常識的なことを落とすと、一気に合格戦線は暗雲が立ち込めます。
失点1点で数百人に抜かれてしまうからでございます。
テスト期間では、こうした「絶対レベル」のことができているかどうかを、しっかり確認するわけでございます。
工場の機械を思い浮かべてほしく思います。もし、機械の完成品バージョンに欠陥があるのにもかかわらず市場に出たとしたら、どうなるでしょうか。
スイッチを入れて数時間たてば煙が出るようなものを売りに出せば、あっという間に市場の信頼は消え去り、回収作業という全く無意味な手間と労力とお金と時間とを払わねばならなくなります。
無意味さの塊である回収作業をするくらいであれば、市場に出すテストの段階であらゆるチェックを行った方が、「割に合う」のでございます。
名古屋人風に言えば、テストの段階で徹底した対策をした方が「おねうち」なのでございます。
お勉強でいいますと、徹底した確認を経ずに本試験に臨めば、皆が取る問題をぽろぽろ落とすことに相成りましょう。
もちろん、合格戦線は悪化を辿る一方でございます。そして、おそらくは、合格点まであと数点という悔しい結果に終わるのでございます。
これまでのお勉強の努力・時間・費用・手間は、水の泡になってしまうというわけでございます。
あと数点で合格に、なんて事態に陥ってもう1年がんばるよりかは、本試験前のテスト段階にて徹底に徹底したチェック確認憶え直し読み直し解き直しをした方が、名古屋人風に言えば、「そーうした方がまあトクだでね」となるのでございます。
何より思い起こしてほしいのは、テスト段階で見つかる失敗やミス間違い過ちというのは、おトクさの度合いが違うのでございます。
たとえば、頻出のAを間違えたとしても、本試験間近のテスト段階で間違いを100%質せば、本試験でも100%正解をたたきだせるものでございます。
それを、3ヶ月前に間違えて、そのときに100%できるようになったとしても、本試験までにはタイムラグがありますから、本試験時には8割7割くらいにまで、正解率は落ちると言っても過言ではないかと思います。
直前のテスト段階での過ちの発見は、即点数に繋がる超おトクでラッキーなことなのでございます。
こんな問題で間違うなんて、こんなことを忘れているなんてと、悲嘆する前に、ラッキーラッキーと連呼して憶えなおしたりするのが得策なのでございます。
なお、100%取るべきことを間違ったり忘れていたりしていたときは、「朝昼晩方式」で徹底対策するのがよかろうかと思います。
忙しい朝とはいえ、15分くらいなら時間は捻出できるものでございます。そこで1回見たり読んだり解いたりします。
昼の日中時には、間違ったことをまとめたメモを2〜3回見ます。
夜はもう一度、落ち着いて朝・昼やったことを確かめます。
朝昼晩を3日間続ければ、ほとんどの過ちと間違い、忘却は大いに改善できます。
不十分な状態で本試験に臨むよりも、テストの段階で確実に点の取れる状態となるべく、仕上げの作業を続けてほしく思います。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月14日 11:20 AM |
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試作の段階は、お勉強の段階のうち3番目の段階でございます。
お勉強を開始してある程度、学力が培われた状態でございます。
テキストを読んでも、かつてのようにチンプンカンプンというわけでもありません。何が重要で、何が頻出で、どこが問題に出たかくらいの把握はできております。
問題集は2〜3回ほど繰り返していますので、そこそこの難易度の問題であれば、正解を導くことができるように為ってございます。
素人でもないけれども上級者でもないという段階が試作段階でございます。まあ、できるようになったなあと自画自賛できる状態でございます。
しかしながら、まだまだ合格する実力状態には到っておりません。
要所要所はまだ事足らぬところがあり、部分部分には弱いところ・補わねばならないところがございます。
試験というのもは、1点を争うものでございます。弱いところや苦手なところであっても、取れる問題なら点を拾わねばなりません。
そこで、完成までには到ってないけれども全くの未完成でもない中間の状態を、本試験で確実に点数の取れる状態へとパワーアップさせるわけでございます。
試作の段階で欠かせないのは、実戦の洗礼である「過去問演習」でございます。
本試験の問題といいますのは、テキストを丸暗記して憶えさえすれば解けるというものではありません。
というのも、どのように問題が出るのかを把握しておかないと、記憶を上手に引き出せられないからでございます。
過去問の数ある問題は、それこそ実戦のかたまりでございます。
あーしてこー問われるという実戦の情報を通して、記憶というのもはより確かに、そして、思い出しやすくなって行くわけでございます。
過去問演習なくして、実力は完成致しないことを断言しておきたく思います。どんな試験であっても過去問の洗礼を受けておくように、口を酸っぱくして述べておきたいと思います。
もちろん、過去問は、これまでやってきた問題集より数倍、手ごわいものがあるかと存じます。
しかし、問題集の問題というのは、いうなれば解き易くやり易く加工された練習用に過ぎないとお考えください。
本当の敵は過去問でございます。本当の敵を見ずしては、勝てる戦いも勝てません。
試作品は、過去問演習を通して本作品となります。
試作段階に到れば、まず、過去問での実戦的なお勉強を通じて、要所要所を完全なものに、部分部分をより確かなものへと変えていってくださればと存じます。
なお、過去問演習後のお勉強は、個人個人によって大きく異なってまいります。
ある人はAをしっかりやらないといけませんが、やらなくてもいい人もいるでしょう。
Aさんはテキストを精読して知識を整理しなくてはならないのに対して、Bさんはテキスト読み込み以上に過去問や模試等で実戦の経験を踏んでいかねばならないかもしれません。
徹底して暗記や記憶の作業をしなければならない人もいれば、テキストを読み込まねばならない人、問題演習をしていかねばならない人もいるでしょう。
わたくしたちは、試験に勝つための実力を身に付けて合格を果たすのが最終目標でありますが、そこに到る道は個人差があることを忘れないようにしてほしく思います。
他の人がやっていることを、そのままやれば良いというわけではないのでございます。
自分に足りないものをしっかり意識して、それを補うお勉強を執ってくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月13日 8:33 AM |
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本日のススメは、先日のススメの続編と相成ってございます。
先日は、序盤のアイデアの段階についてお話させていただきました。
最初の方はアイデアの段階なのだから、試験の全体的なこと、何をしていけばいいのか、何をするのか、どんな内容なのか等、試験について適当にわかっていけば良い、ということでした。
さて、アイデアの段階の次が本日の実験の段階でございます。
実験の段階とは、その名の通り、実験を繰り返すようにお勉強に臨む段階のことでございます。
実験といいますのは、実地に試してみること・経験してみることでございます。
テキストを読んで、読んだことが頭に入っているか問題集で確かめてみたり、問題集でテキストで読んだことをブラッシュアップ致します。
簡単に言うなら、普通のお勉強・モデル的なお勉強をするといえるでしょう。
しかし、「実験」という言葉には、深い意味が込められてございます。
それは、いくらでも失敗しても良いという意味があるのでございます。
どれだけ忘れても構いませんし、理解できずとも構わないのでございます。
実験と名を打っているのは、まさに試行錯誤してもよいということを意味しているのでございます。
この点、確実に正解をたたき出さねばならない本試験やテストの段階とは異なってまいります。
本試験では、個々の問題を試行錯誤して解くわけにも行きません。
本試験で試行錯誤していれば、あっという間に時間は過ぎ去り、最後まで問題を解く前に試験は終了することでしょう。
全くの準備不足としかいいようがありません。本試験での試行錯誤は、明白な「失敗」なのでございます。
また、テスト段階で試行錯誤するのも、ダメでございます。
直前期で、あーだこーだ考えながら問題を解くなんて、お勉強が全く消化できていない証拠でございます。
テストの段階は、目の前の問題がきちんと正確に短時間で解けるかどうかを確かめる段階であって、うんうん考えるときではないのでございます。
もちろん、時に、基本問題なのに落とした、基礎への理解が足りなかったなどを発見し、深くじっくり考えないといけないときがありますが、それは、ごく少数でなければいけません。
テストの段階では、ごく少数の例外を除いて、試行錯誤をするようなことをしてはならないのでございます。
皆様方に憶えておいてほしいのは、試行錯誤すること・失敗できること・間違えられること・トライアンドエラーは、「特権」なのでございます。
試行錯誤できるのは、まだまだ間違ってもよく、失敗や過ちは、最終的な結果に影響を及ぼさないのでございます。
実験の段階では、どんどん間違えるのもよし、忘れるのもよし、理解せずともよき段階でございます。
失敗や間違いを恐れず、どんどん実験的にお勉強の内容を吸収していけばよいのでございます。
そして、もっと良い憶え方、理解の仕方、まとめかた、解き方、読み方があるはず、そう思って実験を繰り返していけばよいのでございます。
これまでに聞いたことのない専門用語で出来上がった世界など、おいそれと物にできるわけがありません。
完成を目指さず、実験的に臨めばよいのでございます。
失敗やミス、過ちなどは後で気にすることにして、失敗を実験の証拠と見立てて、目の前のことにお励み下さればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月12日 11:04 AM |
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