独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

見えないところで

失敗は成功の元といいますが、(あーあー)と残念に思う状況の中にも、よい側面・よい点が必ずあるものでございます。
たとえば、お腹周りのぜい肉でございます。
年を経てまいりますと、かつてのすっきりしたお腹ではなくなるのが、当世の世の習いでございます。
何しろ道を歩けば食べ物を扱う店、甘い飲み物を扱う機械が満ち溢れてございます。ついつい、食べて飲んでしまう機会は、かつて江戸や明治の人間に比べれば、数百倍はあるものでございます。
だらしなくなった身体を見て、何とかしようと志を立てますが、なかなかに腹筋をしようがスポーツをしようが、お腹と腰周りのぜい肉は取れないものでございます。
しかしながら、よくよく考えていただきたいのでございますが、お腹を壊す回数はいかばかりでありましょうか?
わたくし、10代から20代にかけて、すぐにお腹を壊す派でありまして、冷たいアイスやコーラ麦茶を飲みすぎたり、ビールや冷酒を痛飲すぎると次の日は決まってお腹が冷えて下痢気味になっていた次第でございます。
しかしいまや、冷えが原因でお腹を壊す方が少ないくらいでございます。今年は冷夏でありますが、ほとんどお腹を壊さなかったのでございます。
また、かつては、肌寒い日に薄着をしていると即断にお腹がごろごろとなり、トイレに駆けていたのでございますが、いまや、お腹を丸出しで寝ても何ともない毎日でございます。
これらのことを考えますと、おなか周りの贅肉が、内臓の保温や保護に一役買っているのではないかと思わざるを得ないのでございます。
また、お腹周りにお肉がありますと、浮きやすくなるのでございます。
わたくしは健康と運動不足の解消のために、週1でプールで泳いでおりますが、明らかにかつての遠い記憶の自分を比べて、泳ぎやすくなっているのでございます。
まず、カンタンに身体が浮くので、泳ぎの全般がラクになっているのでございます。
背泳ぎなど、特に泳ぎやすくなっており、余裕の陽之助状態となってございます。
脂肪というのは浮きますので(鍋物をした後の土鍋をご覧ください)、やはり、腰周りお腹周りのぜい肉が浮き輪の変わりとなっているのではないかと考えているわけでございます。
そうこう考えますと、お腹周りが豊かになったのは、完全なマイナス要因でもなく、プラスになった側面もあるのだなと思うようになった次第でございます。
また、痩せにくくなった身体を毎日風呂上りに見ることになりますから、自然と食べるもの飲むものへの配慮も行き渡るようになった次第でございます。
お腹周りのぜい肉に、これほど隠された利があるとは思いもよらなかった次第でございます。
さてさて、お話はワープして、お勉強についてでございます。
お勉強には、得てして徒労が多くございます。やったのに理解できず、憶えたのに忘れており、読んだのに内容が入ってこずと、なかなかに目に見えた成果が現れ難いものでございます。
しかしながら、成果のないお勉強というのはまさに一見でありまして、必ず見えていないところでプラスの面があるのでございます。
理解できずとも、頭は難解な文章についていけるようになっていることにお気づきください。普通の人間なら3秒で視線を外すその文章を、です。
忘れても、記憶力のアップには繋がっております。お勉強をしている人は、そうでない人と比べて明らかに記憶力があり、憶えようとする意欲に溢れております。それは態度に表れて、必ず資するものでありましょう。
ぜい肉でさえ利と用があるのでございます。況や、お勉強をやでございます。
現時点ではわからないけれども、後々、あのときのお勉強があるから今このときがあるいうことは多々あるものでございます。
利息や利子は将来受け取ることにして、目の前のことにお励み下さればと存じます。

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テストの段階

テストの段階とは、お勉強の最終段階でございます。
その名の通り、機械の動作確認をするように、憶えているか、理解しているか、解けるかどうかをチェックして行くのでございます。
お勉強におきましては、絶対に点を落としてはならないところがございます。
試験を受ける者なら誰でも知っていそうな基礎・基本的なこと。
試験委員のお気に入りなのか、なぜかよく出る頻出事項。
試験問題の定番の表やリスト、一覧表。
こうしたものが本試験にて問われたときは、100%確実に点を取らねばなりません。
受験生が1番固まるのは、得てして合格ライン(合格点)の前後3点の間でございます。
その試験で常識的なことを落とすと、一気に合格戦線は暗雲が立ち込めます。
失点1点で数百人に抜かれてしまうからでございます。
テスト期間では、こうした「絶対レベル」のことができているかどうかを、しっかり確認するわけでございます。
工場の機械を思い浮かべてほしく思います。もし、機械の完成品バージョンに欠陥があるのにもかかわらず市場に出たとしたら、どうなるでしょうか。
スイッチを入れて数時間たてば煙が出るようなものを売りに出せば、あっという間に市場の信頼は消え去り、回収作業という全く無意味な手間と労力とお金と時間とを払わねばならなくなります。
無意味さの塊である回収作業をするくらいであれば、市場に出すテストの段階であらゆるチェックを行った方が、「割に合う」のでございます。
名古屋人風に言えば、テストの段階で徹底した対策をした方が「おねうち」なのでございます。
お勉強でいいますと、徹底した確認を経ずに本試験に臨めば、皆が取る問題をぽろぽろ落とすことに相成りましょう。
もちろん、合格戦線は悪化を辿る一方でございます。そして、おそらくは、合格点まであと数点という悔しい結果に終わるのでございます。
これまでのお勉強の努力・時間・費用・手間は、水の泡になってしまうというわけでございます。
あと数点で合格に、なんて事態に陥ってもう1年がんばるよりかは、本試験前のテスト段階にて徹底に徹底したチェック確認憶え直し読み直し解き直しをした方が、名古屋人風に言えば、「そーうした方がまあトクだでね」となるのでございます。
何より思い起こしてほしいのは、テスト段階で見つかる失敗やミス間違い過ちというのは、おトクさの度合いが違うのでございます。
たとえば、頻出のAを間違えたとしても、本試験間近のテスト段階で間違いを100%質せば、本試験でも100%正解をたたきだせるものでございます。
それを、3ヶ月前に間違えて、そのときに100%できるようになったとしても、本試験までにはタイムラグがありますから、本試験時には8割7割くらいにまで、正解率は落ちると言っても過言ではないかと思います。
直前のテスト段階での過ちの発見は、即点数に繋がる超おトクでラッキーなことなのでございます。
こんな問題で間違うなんて、こんなことを忘れているなんてと、悲嘆する前に、ラッキーラッキーと連呼して憶えなおしたりするのが得策なのでございます。
なお、100%取るべきことを間違ったり忘れていたりしていたときは、「朝昼晩方式」で徹底対策するのがよかろうかと思います。
忙しい朝とはいえ、15分くらいなら時間は捻出できるものでございます。そこで1回見たり読んだり解いたりします。
昼の日中時には、間違ったことをまとめたメモを2〜3回見ます。
夜はもう一度、落ち着いて朝・昼やったことを確かめます。
朝昼晩を3日間続ければ、ほとんどの過ちと間違い、忘却は大いに改善できます。
不十分な状態で本試験に臨むよりも、テストの段階で確実に点の取れる状態となるべく、仕上げの作業を続けてほしく思います。

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試作段階

試作の段階は、お勉強の段階のうち3番目の段階でございます。
お勉強を開始してある程度、学力が培われた状態でございます。
テキストを読んでも、かつてのようにチンプンカンプンというわけでもありません。何が重要で、何が頻出で、どこが問題に出たかくらいの把握はできております。
問題集は2〜3回ほど繰り返していますので、そこそこの難易度の問題であれば、正解を導くことができるように為ってございます。
素人でもないけれども上級者でもないという段階が試作段階でございます。まあ、できるようになったなあと自画自賛できる状態でございます。
しかしながら、まだまだ合格する実力状態には到っておりません。
要所要所はまだ事足らぬところがあり、部分部分には弱いところ・補わねばならないところがございます。
試験というのもは、1点を争うものでございます。弱いところや苦手なところであっても、取れる問題なら点を拾わねばなりません。
そこで、完成までには到ってないけれども全くの未完成でもない中間の状態を、本試験で確実に点数の取れる状態へとパワーアップさせるわけでございます。
試作の段階で欠かせないのは、実戦の洗礼である「過去問演習」でございます。
本試験の問題といいますのは、テキストを丸暗記して憶えさえすれば解けるというものではありません。
というのも、どのように問題が出るのかを把握しておかないと、記憶を上手に引き出せられないからでございます。
過去問の数ある問題は、それこそ実戦のかたまりでございます。
あーしてこー問われるという実戦の情報を通して、記憶というのもはより確かに、そして、思い出しやすくなって行くわけでございます。
過去問演習なくして、実力は完成致しないことを断言しておきたく思います。どんな試験であっても過去問の洗礼を受けておくように、口を酸っぱくして述べておきたいと思います。
もちろん、過去問は、これまでやってきた問題集より数倍、手ごわいものがあるかと存じます。
しかし、問題集の問題というのは、いうなれば解き易くやり易く加工された練習用に過ぎないとお考えください。
本当の敵は過去問でございます。本当の敵を見ずしては、勝てる戦いも勝てません。
試作品は、過去問演習を通して本作品となります。
試作段階に到れば、まず、過去問での実戦的なお勉強を通じて、要所要所を完全なものに、部分部分をより確かなものへと変えていってくださればと存じます。
なお、過去問演習後のお勉強は、個人個人によって大きく異なってまいります。
ある人はAをしっかりやらないといけませんが、やらなくてもいい人もいるでしょう。
Aさんはテキストを精読して知識を整理しなくてはならないのに対して、Bさんはテキスト読み込み以上に過去問や模試等で実戦の経験を踏んでいかねばならないかもしれません。
徹底して暗記や記憶の作業をしなければならない人もいれば、テキストを読み込まねばならない人、問題演習をしていかねばならない人もいるでしょう。
わたくしたちは、試験に勝つための実力を身に付けて合格を果たすのが最終目標でありますが、そこに到る道は個人差があることを忘れないようにしてほしく思います。
他の人がやっていることを、そのままやれば良いというわけではないのでございます。
自分に足りないものをしっかり意識して、それを補うお勉強を執ってくださればと存じます。

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