独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

坂道の玉転がし

一部の特殊な人を除けば、お勉強というのは、継続と量が求められるものでございます。
お勉強の実力といいますのは、ある程度継続して量を確保しなければ、点数の取れる真の意味での実力にはならないのでございます。
毎日、お勉強してお勉強してお勉強してお勉強してお勉強して、と週に5日ほどお勉強を続けることで、ようやくお勉強したことは実力に練りあがって行くのでございます。
一言で言えば、お勉強とは練成していく過程であるということができましょう。
「お勉強」というものに臨んで憶えておきたいのは、ある程度の実力になるまでは止めない、お勉強を継続するということでございます。
基礎レベルの力が付くまでは続ける、過去問レベルの実力になるまでは続ける、本試験で戦える実戦力を備えるまではお勉強する、といった塩梅でございます。
イメージするとしたら、坂道を玉転がしをして登っていくといった風でしょうか。
もちろん、坂の途中で玉を押すのを止めてしまえば、玉は重力に従ってごろごろ音を立てながら下に落ちていってしまいます。
ですから、一旦玉を押して坂を登り始めたのならば、坂の踊り場までは、兎に角何とかして押していかねばならないのでございます。
あらら、なんだかめんどくさいなあとお思いかもしれませんが、さもあらずでございます。
というのも、わたくしの一連の独学の経験からいいますと、踊り場まで一旦登った玉は、それより下に落ちていかないからでございます。
つまり、たとえば、基礎レベルを突破すれば、そこから多少のブランクがあっても、基礎レベルのことは判別できるものでございます。
過去問レベル、実戦力レベルも同様でありまして、一旦そこまで上がることができれば、そうやすやすと実力は落ちていかないのでございます。
もちろん、歯の欠けた櫛のように所々は忘れてしまって、穴があるかもしれませんが、ちょっと手をかければ元の実力レベルに戻るのでございます。
昔取った杵柄と申しますが、お勉強においては、如実に当てはまることわざであるかと存じます。
お勉強というのは、毎日継続して、ある程度のレベルに達するまでは続けなければいけないことがお分かりいただけたかと存じます。
基本、勉強をしているのに、実力が伸びない、成績が上がらないという方の大半は、やったりやらなかったりしているものでございます。
「やる」のはいいのですが、先ほどの例でいったように、実力の踊り場まで到達する前に、お勉強を止めてしまっているケースがとても多いのでございます。
やるからには、ある程度の形が出来上がるまでは、継続するように申し上げたく存じます。
逆に言えば、ある程度の形が出来たら、止めても構わない、止めてもこれまでやったことが全ておじゃんになるわけではないとお考え下さればと存じます。
ある程度の実力が付くまでは継続して、そこから、前後左右を見て続けるか、少し休むか、情報を集めるかを考えてみれば良いかと思います。
もちろん、いったんお勉強を止めるというのも、選択肢のひとつでございます。
仕事が忙しくなってきた、家庭がてんやわんやになってきたなどなど、事情があれば、お勉強の休止も致し方のないことでございます。
止める事情があるにしても、再開可能な位置まで、まずは続けることでございます。

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星の数ほど

お勉強を抱えた生活をしておりますと、どうしても、鬱々としてくるものでございます。
気付いたら、試験のことや勉強のことを考えたりしているものでございます。
そのためか、どうしても、それらのことが顔や表情、雰囲気に出て来るものでございます。
自己管理のできている人ならよいのですが、なかなか上手に管理できるものでもありません。
しかしながら、できることなら自己管理に意を払った方がよろしいかと存じます。
というのも、しかめっつらで暗い顔をしていれば、うまくお勉強が捗るわけではないからでございます。
難しい顔をしていれば、理解が増し、記憶が増え、すらすら読んだりもりもり解いたりばりばり書けたりするものではありません。
しかめっつらでいようと、難しい顔でいようと、実質的なお勉強の進捗には関係がないのでございます。
ならば、でございます。
難しい顔をして暗い雰囲気をしていようが、求めるものにプラスがないのであれば、ニコニコ・ニヤニヤ・ニッコリしていても同じであるというわけでございます。
いや、言ってしまうと、ニコニコ・ニヤニヤ・ニッコリするように心がけた方が賢明ではないかと思うのでございます。
なぜなら、ニコニコ・ニヤニヤ・ニッコリ具合に応じて、ストレスは和らぐように感じるからでございます。
しかめっつらをして常に心を試験や勉強のことで一杯にしておくのは、精神衛生上、よろしくありません。
何を見ても楽しくなく、感じなくなってしまって、心の動きが鈍くなってしまいます。
わたくしのない経験からいいますと、うまく行く人というのは、自己管理、特に心の状態の制御が行き届いた人でございます。
やるときはやりますが、やらないときは全くやりません。
やるときは凄く怖い顔・真剣な顔をしていますが、それ以外のときはニヤニヤへらへらしている人でございます。
お勉強時にはお勉強のことを一生懸命ですが、それ以外のオフ時は、お勉強のことも仕事のことも一切口に出さないものでございます。
一言で言えば、メリハリがあるのでございます。
先ほどいいましたように、お勉強を抱えてお勉強以外のときでも鬱々としていたら、それこそ常にストレスの影に蝕まれているのと同じでありまして、やはり、一旦はお勉強からはなれない限り、お勉強のストレスは解消されないように思います。
ストレスが解消されなければ、お勉強の能率も落ちて行くのが自然であるかと思われます。
そこで、さっと気持ちを切り替えて、お勉強のことは一切考えないようにして、心を空っぽにして風邪が通り抜けるような状態になった方が、何かと良いのではないかと思うのでございます。
普通に生きていても、良いことはたくさんございます。
コーヒーの旨さ、お茶を飲んだときのすがすがしさ、風呂上りのさっぱり感、清潔な下着に着替えたときの快感、面白い本に遭遇した喜び、綺麗なものを見た楽しさ、美しい音を聞いたときの満足さ、などなど、探せば普通にしていても、ストレスを発散させて鬱々振りを払いのけるものはたくさんございます。
世のいろいろなことを、つまらなくしているのは自身であることを、自戒の意味を込めて意識しておきたいものでございます。

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不摂生は天敵です

お勉強も体力勝負であることを、忘れないようにしていただきたく思います。
学生時分は、体力があまりに余っていたからこそ、お勉強の体力問題は意識にすらあがらなかったのでございます。
しかし、お勉強と体力は密接な関係があることを、うすうす肌で感じられている方がたくさん居られるのではないかと思います。
はっきりいいますと、お勉強の出来・成績・実力は、体力と密接な関係がございます。
体力が低下すると、如実にお勉強の能率も落ちていきます。
なんだか机の前に据わるのが億劫になったり、座り続けられなくなったり、果てには、テキストを読んだり問題を解くことが馬鹿らしくなるなどの拒否反応を起こして、身体をお勉強から離れて休ませようとするのでございます。
もし、お勉強の進捗がはかばかしくないのであれば、体力の有無、残像量、疲労具合に意をお払いくださればと存じます。
体力といいましても、オリンピッククラスの体力が必要なのではありません。常人レベルの体力を維持できればいいのでございます。
急激に体力を付けることはできませんが、今持っている体力の浪費は防げるものでございます。
ひとつは、食べ物・飲み物に気をつけることでございます。
世の中には、疲れる飲食物が存在してございます。それらを避けるだけでも、身体の軽さを実感できるのではないかと思います。
食べ物で最も疲れるのは、やはり、ファストフードや中食の揚げ物・フライ物でありましょう。
消化にどえらい時間がかかるものは、やはり、疲れるのでございます。
これらの食べる量を減らして、湯がいた野菜や生のきゅうりやトマトに替えるだけでも、身体の疲労振りが異なってくるかと存じます。
飲み物で疲れるのは、やはり、アルコールでございます。
晩酌に一杯飲む方は多いと思われますが、過度の飲酒は身体の疲労の元でございます。
アルコールを飲んで寝ると、内蔵はアルコールの分解に忙しくて実質的には『寝て』いないとのことでございます。アルコールを多飲した翌日は二日酔いになりますが、同時に身体の重さを感じるのは、内臓が全く休めていない証左であるかと思います。
急に晩酌を止めることは出来ませんが、身体が重い、疲れが取れていないなどの自覚があって、お酒が切れたときは、これを機に3日ほど、お酒を買うのを控えてみるとよろしいかと存じます。
お酒を少し控えるだけで、身体の体力の浪費を抑えられ、しかも、内蔵を休ませることができるので、身体の軽さを実感できるかと思います。
身体の重さやしんどさに、(もう年かなあ)と思い出した方は、ぜひ、お酒を控えるようにしてくださればと存じます。週2くらいのペースにするだけで、十分、お勉強への体力を確保できるかと思われます。
飲み物はアルコール以外にも、疲れてしまう飲み物がございます。
炭酸飲料や清涼飲料水でございます。これらも毎日飲んだり、過度に量を取ると、如実に身体の不調を感じ始めることでしょう。
「だるさ」が堅調に現われるかと思います。気合が入らなかったりやる気がだだ漏れになっていたら、こいつらのせいかもしれません。
最も疲れにくいのは、水、そして、麦茶の類でございます。
飲み物を意図的に調整するだけでも、夏場の体力確保を果たすことが出来ます。
お勉強なんだかなあ、と宙ぶらりんになっておられる方は、ぜひとも、飲んでいるもの・食べているものを点検してくださればと存じます。
不摂生の箇所を正すだけでも、お勉強への体力とやる気を十分に確保できるかと存じます。

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