脳科学者茂木某氏の続きでございます。雑文のお目汚しの程、お願い致します。
税金の無申告で税務調査を受けた某健一郎氏でありますが、税金の厄介さをおそらく彼の脳は認識していなかったように思うのでございます。
税金というのは、まず、自己破産が効きません。まず、この点が厄介なのでございます。
通常の借金といいますのは、破産の申し立てをして裁判所の取り調べ後に破産の決定が下されれば、ゼロとなります。
厳密には違うのですが、チャラになってしまうのでございます。
また、通常の借金といいますのは、話し合いができます。所謂、調停の可能性があるわけでございます。
お互いに話し合って、利息の支払いを待ってもらったり、元本の一部を免除してもらったり、支払額、支払回数を債務者の意図・事情を汲んで新たに決めるわけでございます。
貸した方も自己破産でもされて全額パーになるよりも、いくらかでも返済してほしい、利息入れてほしいわけですから、往々にして話し合いに応じることが多いとのことでございます。
しかしながら、税金というのは話し合いができません。聞く耳がないといいますか、話し合いのテーブルにすら登らないといってもようございましょう。
先日のススメでもいいましたように、延滞税の利率は14%でございます。
これが普通の借金であれば、まあ、利率を3%にしてくれ、とか、5%にしてくれ、果てには無くしてくれ、と話し合える可能性があるのでございます。
しかし、税金のみはこの利率への話し合いは絶望的でございます。14%となっておりますので、あくまで14%一本槍なのでございます。
きっちり14%分が請求され、ビタ1文として決してまかりません。支払うまでは絶対に許されず、日本国が存続するまで請求されるのでございます。
だからこそ、厄介なのでございます。会社を計画的に倒産する悪人でも、まず租税公課を支払った後に潰す算段を致します。勝てないことを完全に知っているからでございます。
しかし、脳の権威者某は、本当に赤子のような純粋さで日本国と接していたようでございます。
本当にどうなっていくのか、今後彼の研究対象は、自分の脳と相成ることかと存じます。
まだまだ税金の厄介な点がございます。後でまとまってやってくる点でございます。
先日のススメでは、某茂木氏の無申告の総額を国税・地方税合わせて1億2000万円くらいと適当に見積もりましたが、さて、問題は彼にいくらの貯蓄があるかでございます。
3年で総額4億の無申告ですから、1年当たり1億3000万強の収入があったわけです。
600万円の年収の人が、同額600万円の貯蓄があってもおかしくありません。
報道によりますと無申告分は支払った云々の文言がありましたので、おそらく一部は納付したのでありましょう。悪銭身につかずと言われるのに、貯蓄していたのは幸いでありました。
しかし、急に自分の年収分と同じ貯蓄を支払わねばならないとなると、精神的に実にきついのでございます。
貯蓄と言うのは一種の保険、生活激変の荒波に備える防波堤でございます。
それが、ごっそりなくなるのでございます。大きく人生設計と資金計画を練り直さねばならないかと存じます。
今後おそらくは、過去に遡って徹底的にカネの流れが洗われることでしょう。そして、これからも要注意人物として毎年、税調が入ることでありましょう。
おそらく、ぽろぽろと申告漏れがでてくるでしょう。豚は太らせて食えといいますが、蓋し、税金ほどこの言が当てはまるものもないかと思われます。
最もたちの悪い借金を抱えそうになる脳科学者の立ち回りが今後どうなるか、他人事ながら空恐ろしく感じているわたくしでございます。
おそらく某MK氏は、今回の無申告の件を受けて、仕事が少しは減るでしょうし、下手をしたら現職をくびになることだって考えられます。
しかし、生活のレベルは早々に下げられません。さてどうなるのか、これまた興味深い研究材料になるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年11月20日 8:52 PM |
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世の中、本当に面白いものでございます。
先日、日本で最も著名な茂木某脳科学者が東京国税局より取り調べを受けたことは、皆様、ご存じであるかと存じます。
申告漏れどころではなく、まったくの無申告であったのは杜撰といいますか、子供っぽいといいますか、何ともかける言葉もなく、呆然とした方も居られるかと存じます。
いまどき、無申告なんてヤクザのフロント企業でもやらないことでございます。
最もたちの悪い負債である税金を甘く見ていたのは、凄いとしかいいようがありません。清水の次郎長を彷彿とするおとこっぷりでございます。その勇気だけは。
報道によりますと、過去3年間で計4億円の所得を申告しなかったとのことで、追徴課税は、約1億数千万円とのことでございます。
これだけでもムギュウという感じですが、報道されている分は、東京国税局の調査のみでありますから、所得税のみの話でございます。住民税もおって都税事務所か市役所から、催告書なりが送られることかと存じます。
まあ、本当に適当に他人事ですので、住民税額をざっと所得税の2割の2〜3千万円と見積もってみましょう。
しかしまだまだでございます。
未払いの税金には、延滞税という名の利息が付きます。これがまた、14%という消費者金融並みの利率なのでございます。
どれほど深刻な事態か、単純に計算してみたく思います。
国税・地方税含めまして、1億2000万円の未払いがあるとしますと、3年で割って4000万円が1年当たりの滞納分でございます。
3年前の税額分の利息が、4000*14%の560万円の3年分で1680万円。
2年前の税額分の利息が、4000*14%の560万円の2年分で1020万円。
1年前の税額分の利息が、4000*14%の560万円の1年分で560万円。
総合計、3260万円の利払いも併せて納付しなければならなくなります。
当然、来年からは、新たに「560万」の利息が発生することになります。月あたり47〜48万円。
利息の支払いだけで560万円。年収で560万円と言えば、上場企業のメーカークラスのお稼ぎでありましょう。凄いものでございます。
この「560万」は利息でございます。このほかに、元本部分に当たる未納分の税金を支払っていかねばなりません。
どうするのか、本当に他人事ながら空恐ろしいものがございます。
単純に、毎月100万円支払っても1年あたり1200万円ですから、未納額の1億2000万円までは10年。
1月当たりの数字は、生活費が20万円として、未納分の支払い100万円、延滞税分50万円強の合計で170万円の月収が必要となるわけでございます。
それを10年間。本当に凄いとしかいいようがありません。
また、これは、現状だけの分であります。おそらく、無申告だと悪質扱いになりますので、消滅時効にかかる7年前までにさかのぼって、納付状況を調べられることでしょう。
人といいますのは、突然売れっ子にはなりません。だんだん年収というものはあがるものでありましょう。
過去の分までさかのぼって、未納分の国税・地方税の額に14%の利子をつけて納めることと相成るかと存じます。
・・・ぞっと致しましたので、ここまでにしたく存じます。
税金は自己破産ができませんので、本当に破滅一直線でございます。
最もたちの悪い債務である税金をまったく考慮に入れていなかったのが、今回の事件の凄い点であるかと存じます。
どうすればそのような発想に到ったのか、その心理を知りたいものでございます。
脳研究者として世界的な業績と名声とがありましたのに、研究すべきは自分の脳であったなんて、笑えない話でございます。
古人は、「汝自身を知れ」と2400年前の昔から申しております。
看脚下の精神でございます。
皆様方におきましては、くれぐれも税金を甘く見ないようにしてほしく存じます。
* 税額等の計算に誤りなどありましたら、メールにてご一報くださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年11月19日 5:29 PM |
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現状の数歩先や数歩後のことというのは、アレコレと考えることが可能でございます。
記憶は鮮やかですし、普通の人の洞察力で予想や推測も可能であるからでございます。
人間、できることを得てしてやってしまうものでございます。
現状の前後は、考えやすいものでございます。考えやすいが故に考えてしまうというわけでございます。
つまり、考えやすいがために、現実に拘泥してしまったり、現状に束縛されることもあるのでございます。
物事は、目の前のことのみをやっていれば進むというわけでもありませんし、うまくいくものでもありません。
どこぞで、飛躍をしてみるからこそ、見えてくるものもあるのでございます。
飛躍にも色々、距離やら視点やら観点やらで異なってまいりますが、1番簡単で簡便なのが、正反対に考えてみることでございます。
現状の全く反対の事態、全く反対のやり方、全く反対の生き方・考え方をして見るわけでございます。
できるだけ多く、できるだけ現実的に、できるだけ詳細・細部までに、でございます。
(絶対にやらなければならない!)と考えていることがあるなら、じゃあ、それをやらなかったとすればどうなるのかと考えてみるのでございます。
すると、(やはり、どうしてもしなければならない)といったように、その重要性を再度把握することができるときもあれば、別段、思っていたほど重要ではないことに気付くこともございます。
このやり方しかないと思っているなら、自分が最もダメなやり方に意を馳せてみることでございます。
全くダメだったなあ・・・と後悔していることがあるなら、どうしようかと頭を抱えているようであれば、それをしなかったらどうなっていたかを考えてみるのでございます。
やっぱり一度は経験しておくべき、必要なことだったのだと思える事もあるでしょうし、やっぱりダメだった、今後おなじ様なことはしないと、再度教訓を汲み上げられるかもしれません。
現状が幸福であると考えている人は全くの不幸を、不幸だなあと思っている人は幸福に思いを馳せてみるのでございます。
例えば、でございますが、わたくしの母方の祖父母は65を少し過ぎて、まず祖父が他界し、数年して祖母も後を追うように身罷りました。
当時はとても悲しかったのでありますが、今となっては周りの人がまだまだ体力もあり、介護やその他の余裕があったときに往生したのは、お互いにとって幸いではなかったかと考えるようになりました。
今考えていることや感じていることは、必ずしも絶対的でもないわけでございます。
本当に一面でしかなく、一面だけしか見えていないのに、あれこれと考え悩んでいるかもしれないのでございます。
合格するのに何年もかかったけれども、その分、みっちりとした試験以外の素養も付いて、合格後にとんとん拍子で人生の上り坂に入る人もございます。その逆も、当然ございましょう。
人生それ自体は、長い坂でございます。途中で抜け道や近道、間道を見つけてすらすらっと行けたとしても、長い坂の途中にあることには変わりはありません。
正反対の点から、現状を割り戻すように見ていけば、どこにおかしな点があったか、不都合な点があったか、飛躍や見落としがあったかを見出すことができるかと存じます。
また、同様に、現状のよい点、良かった点、幸運な点などもぼろぼろと見出せるかと存じます。
更によく、自分が見えてくるように思う次第でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年11月18日 9:43 AM |
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