独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

脳は面白いね

世の中、本当に面白いものでございます。
先日、日本で最も著名な茂木某脳科学者が東京国税局より取り調べを受けたことは、皆様、ご存じであるかと存じます。
申告漏れどころではなく、まったくの無申告であったのは杜撰といいますか、子供っぽいといいますか、何ともかける言葉もなく、呆然とした方も居られるかと存じます。
いまどき、無申告なんてヤクザのフロント企業でもやらないことでございます。
最もたちの悪い負債である税金を甘く見ていたのは、凄いとしかいいようがありません。清水の次郎長を彷彿とするおとこっぷりでございます。その勇気だけは。
報道によりますと、過去3年間で計4億円の所得を申告しなかったとのことで、追徴課税は、約1億数千万円とのことでございます。
これだけでもムギュウという感じですが、報道されている分は、東京国税局の調査のみでありますから、所得税のみの話でございます。住民税もおって都税事務所か市役所から、催告書なりが送られることかと存じます。
まあ、本当に適当に他人事ですので、住民税額をざっと所得税の2割の2〜3千万円と見積もってみましょう。
しかしまだまだでございます。
未払いの税金には、延滞税という名の利息が付きます。これがまた、14%という消費者金融並みの利率なのでございます。
どれほど深刻な事態か、単純に計算してみたく思います。
国税・地方税含めまして、1億2000万円の未払いがあるとしますと、3年で割って4000万円が1年当たりの滞納分でございます。
3年前の税額分の利息が、4000*14%の560万円の3年分で1680万円。
2年前の税額分の利息が、4000*14%の560万円の2年分で1020万円。
1年前の税額分の利息が、4000*14%の560万円の1年分で560万円。
総合計、3260万円の利払いも併せて納付しなければならなくなります。
当然、来年からは、新たに「560万」の利息が発生することになります。月あたり47〜48万円。
利息の支払いだけで560万円。年収で560万円と言えば、上場企業のメーカークラスのお稼ぎでありましょう。凄いものでございます。
この「560万」は利息でございます。このほかに、元本部分に当たる未納分の税金を支払っていかねばなりません。
どうするのか、本当に他人事ながら空恐ろしいものがございます。
単純に、毎月100万円支払っても1年あたり1200万円ですから、未納額の1億2000万円までは10年。
1月当たりの数字は、生活費が20万円として、未納分の支払い100万円、延滞税分50万円強の合計で170万円の月収が必要となるわけでございます。
それを10年間。本当に凄いとしかいいようがありません。
また、これは、現状だけの分であります。おそらく、無申告だと悪質扱いになりますので、消滅時効にかかる7年前までにさかのぼって、納付状況を調べられることでしょう。
人といいますのは、突然売れっ子にはなりません。だんだん年収というものはあがるものでありましょう。
過去の分までさかのぼって、未納分の国税・地方税の額に14%の利子をつけて納めることと相成るかと存じます。
・・・ぞっと致しましたので、ここまでにしたく存じます。
税金は自己破産ができませんので、本当に破滅一直線でございます。
最もたちの悪い債務である税金をまったく考慮に入れていなかったのが、今回の事件の凄い点であるかと存じます。
どうすればそのような発想に到ったのか、その心理を知りたいものでございます。
脳研究者として世界的な業績と名声とがありましたのに、研究すべきは自分の脳であったなんて、笑えない話でございます。
古人は、「汝自身を知れ」と2400年前の昔から申しております。
看脚下の精神でございます。
皆様方におきましては、くれぐれも税金を甘く見ないようにしてほしく存じます。
* 税額等の計算に誤りなどありましたら、メールにてご一報くださればと存じます。

(さらに…)

全く正反対から

現状の数歩先や数歩後のことというのは、アレコレと考えることが可能でございます。
記憶は鮮やかですし、普通の人の洞察力で予想や推測も可能であるからでございます。
人間、できることを得てしてやってしまうものでございます。
現状の前後は、考えやすいものでございます。考えやすいが故に考えてしまうというわけでございます。
つまり、考えやすいがために、現実に拘泥してしまったり、現状に束縛されることもあるのでございます。
物事は、目の前のことのみをやっていれば進むというわけでもありませんし、うまくいくものでもありません。
どこぞで、飛躍をしてみるからこそ、見えてくるものもあるのでございます。
飛躍にも色々、距離やら視点やら観点やらで異なってまいりますが、1番簡単で簡便なのが、正反対に考えてみることでございます。
現状の全く反対の事態、全く反対のやり方、全く反対の生き方・考え方をして見るわけでございます。
できるだけ多く、できるだけ現実的に、できるだけ詳細・細部までに、でございます。
(絶対にやらなければならない!)と考えていることがあるなら、じゃあ、それをやらなかったとすればどうなるのかと考えてみるのでございます。
すると、(やはり、どうしてもしなければならない)といったように、その重要性を再度把握することができるときもあれば、別段、思っていたほど重要ではないことに気付くこともございます。
このやり方しかないと思っているなら、自分が最もダメなやり方に意を馳せてみることでございます。
全くダメだったなあ・・・と後悔していることがあるなら、どうしようかと頭を抱えているようであれば、それをしなかったらどうなっていたかを考えてみるのでございます。
やっぱり一度は経験しておくべき、必要なことだったのだと思える事もあるでしょうし、やっぱりダメだった、今後おなじ様なことはしないと、再度教訓を汲み上げられるかもしれません。
現状が幸福であると考えている人は全くの不幸を、不幸だなあと思っている人は幸福に思いを馳せてみるのでございます。
例えば、でございますが、わたくしの母方の祖父母は65を少し過ぎて、まず祖父が他界し、数年して祖母も後を追うように身罷りました。
当時はとても悲しかったのでありますが、今となっては周りの人がまだまだ体力もあり、介護やその他の余裕があったときに往生したのは、お互いにとって幸いではなかったかと考えるようになりました。
今考えていることや感じていることは、必ずしも絶対的でもないわけでございます。
本当に一面でしかなく、一面だけしか見えていないのに、あれこれと考え悩んでいるかもしれないのでございます。
合格するのに何年もかかったけれども、その分、みっちりとした試験以外の素養も付いて、合格後にとんとん拍子で人生の上り坂に入る人もございます。その逆も、当然ございましょう。
人生それ自体は、長い坂でございます。途中で抜け道や近道、間道を見つけてすらすらっと行けたとしても、長い坂の途中にあることには変わりはありません。
正反対の点から、現状を割り戻すように見ていけば、どこにおかしな点があったか、不都合な点があったか、飛躍や見落としがあったかを見出すことができるかと存じます。
また、同様に、現状のよい点、良かった点、幸運な点などもぼろぼろと見出せるかと存じます。
更によく、自分が見えてくるように思う次第でございます。

(さらに…)

エジソンって偉いなあ

本日のススメは、わたくし事でございます。宜しくお目汚しの程、お願い致します。
わたくしの悪い癖で、裸ゼニを持ち歩くことがよくございます。
1万円札を崩した際にそのまま財布に入れるのがめんどくさくて、そのままポッケに入れて、財布」に入れそびれたまま持ち歩くという塩梅でございます。
もちろん、よいわけはありません。
現金を持ち歩けば何かと無駄遣いをしてしまいます。持ち歩くのが千円札でありますから、そらもう、あっという間に小銭と化して行くものでございます。
なにより、落とす危険がございます。
お金を落とすというのは、実に馬鹿らしいといいますか、納得できないといいますか、理不尽で喪失感が大きいものでございます。
これが、例えば賭博なり株なりでスッしまうというのとは、違うのでございます。
そういったもので、お金を無駄遣いするというのは、まあ、いいのでございます。そのリスクを納得した上での行為でありますから。
ダメ買い物・ダメ通販・ダメスポーツマシーンでも、まあ、赦せるものがございます。
腹筋マシーンで肩と首を痛めたことも、振動ブレードで肩甲骨が異常に痛くなったことも、ご当地ラーメンを注文したらコンビニのそれよりもまずかったことなど、今となってはいい思い出で、かけがえのない教訓を得た次第でございます。
しかし、先の無駄遣いが万単位・十万単位でも許せるのに、単にお金を落とすのだけは、100円ですら惜しく思われるのでございます。
ここまでで勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、先日、3千円か4千円の裸ゼニを落としてしまったわたくしでございます。
まあこの喪失感がストレートにやってくることといったら、言い様がございません。
ほんとにもう、損したなあと日に何度も思い返しては、逆上しているわたくしでございます。
なんでポッケに入れておくんだと、それも、手帳や携帯小銭入れといった、日に何度も取り出すのを同じポッケに入れるんだと、何度も落とした背景を思い浮かべては、くうゥと悔やんだものでございます。
このときフト、偉人エジソンの話を思い出したものでございます。
エジソンの凄いところはその楽天家ぶりでございます。
どんなひどい目に遭っても、「これも何かの役に立つ経験だ」と考える超ポジィティブ思考の持ち主なのでございます。
エジソンの逸話に、エジソンの住居兼研究所が火事に見舞われた話でございます。
ごうごうと燃え上がるマイホーム。もちろん、ローンも残っていることでしょう。高い金を出して駆った家具。月賦でありましょう。お金では購えない思い出が詰まった品々。お気に入りの洋服靴ズボン。もちろん、燃えている部屋の中には現金の蓄えや貴金属類もあったことでしょう。
それらが全部、目の前でごうごうと燃え上がり灰になろうとしているのでございます。
しかも、職場である研究所も燃えているのでございます。建物や什器類、実験用具、実験資材。業務用でありますから、どれも決して安いものではないことでしょう。
そして何よりも、これまでの研究資料、データ、そして、研究中の数々の発明品も、目の前で灰になっているのでございます。何年何ヶ月もの努力の結晶が、火に焼かれているのでございます。
わたくしなどは気絶することでしょう。
しかしながらエジソンは、我が子に「全財産が灰になるところなんてそう見れないぞ。よく見ておくんだ」と語りかけ、灰になるまでを見届けたとのことでございます。
燃え上がっている家と研究所を前にすれば、どんな気丈な人でも、茫然自失するか意気消沈するかがっくりうなだれるのが普通でありましょう。
それなのに、常人の量りを超えて「いい経験だ」と言えるエジソンは、これだけでも立派だなと思うものでございます。
「いい経験だ」なんて言は、本当に手垢にまみれて誰もが、中学生でさえ口に出す言葉でございます。
しかし、エジソンのシチュエーションになってでさえ、「いい経験だ」と言えるかどうか。わたくしは(スゲエ!)としか言い様がないのでございます。
かつて学生時代に、ネズミにインスタントラーメンをかじられて駄目にされたときから、ネズミが大嫌いになりミッキーマウスを見ても殺意が湧くわたくしでございます。
トムとジェリーであれだけジェリーが好きだったのに、今ではトム派。やっちまえ!とトムと一緒になっているわたくしでございます。
数千円の紙幣を無くしただけで、心底がっくりしているわたくしでございます。
フト、在りし日に聞いたエジソンの逸話を思い出し、自分の小ささを情けなく思った次第でございます。
まあ、命まで取られるわけでないし、今年は親類縁者友人家族にも大きなケガも病気もなかったし、厄払いかなと思って、ようやく落ち着きを取り戻しているわたくしでございます。
エジソンの髪の毛ほどくらいには、その楽天ぶりとポジティブさを見習いたいものでございます。

(さらに…)