独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

試験の不安対策

お勉強は、不安との戦いでございます。
試験それ自体が根本的に不安を呼び覚ますものでございます。試験の結果は、「合格」と「不合格」のふたつしかないからでございます。
準合格みたいなものがあればまだしも、不安も少なくなるでしょうが、大半の試験は合否の二者択一でございます。
勿論、大概の試験は不合格者となる人の方が多いわけですから、確率的にも不合格となりやすいのでございます。
これだけでも不安要素は大きいのに、お勉強それ自身の作業も、不安を掻き立てやすいものでございます。
わからない。憶えられない。読めない。解けない。できない。
困った。間に合わない。遅い。時間がない。どうしたらいいかわからない。
お勉強をしていくと、こうした様々の不安要素とぶつかってしまうのでございます。
(こんなので合格できるのか?)とか、(終わる気がしない)、(もうできない)などの弱気ばかりが心に定住し始めましたら、以下の事をお試しくださればと存じます。
それは、「自分の葬式を考えてみる」のでございます。
とりあえず、来週に死ぬことになったとします。では、何が原因で身罷ることになったか、リアルに考えて行きましょう。
最も自分に近い死を考えてみてください。事故でしょうか、ケガでしょうか、病気でしょうか、トラブルに巻き込まれたのでしょうか。
ちなみにわたくし自身は、高血圧と糖尿病の合併症に至り、ちょっとした油断で風邪を引いて肺炎で死亡するのではないかと考えております。親兄弟親戚友人知人などを見てまいりますと、何だか自分はこうなりそうな気がするのでございます。慎重だから事故も怪我もないだろうし、そんなに悪人でもないからトラブルもない。しかし、甘いものが好きでしかも塩辛いものが好き、ならば・・・という塩梅でございます。
さて、自分の死因が決まりましたら、通夜の席を思い浮かべます。何人の人が来ているでしょうか。そして、何を食べ、何を飲んでいるでしょうか。アレコレ考えると色々なことが頭をよぎるかと思います。
まさかと思うが発泡酒を出さないだろうな、とか、いい酒を出してくれよ、恥だから、とか、どこの仕出屋に頼むのか、法的な手落ちはないやろうなあ、とかでございます。
通夜の想像の後は、葬式でございます。遺影に使う写真はあるのか、これまた何人の人が来るのか、いくら包みそうか、泣く人はいるのか、どの会場を借りるのか、自分は何宗でやるんかしらんとか、本当に考えることはたくさんあるかと思います。
そして、ついに出棺です。家族や親しい人は何を入れるでしょうか。果物でしょうか、菓子パンでしょうか、なんだろなあと他人の視点から今の自分の趣味や嗜好を思ってみてください。
そしていよいよ火葬場でございます。燃えるのか、燃えないのか、どう燃えるのだろうかと考えて見ます。
拾骨をするとき泣いている人はいるだろうか、嫌がってはないだろうか、骨太だからきちんと燃え切るだろうかなど、これまた考えられることはたくさんあるかと思います。
次はお墓。日当たりのいい場所かどうか、じとじとした場所はいやだなあ、今の死に金で足りるのかなど。もしかしたら予算不足でプラスチックでチープな、どこぞひとまとめに納められる簡易墓になるかも。
そして、遺品の整理。パソコンのHDDを覗いた家族はどう思うのか、はやく処分すべき物はすべきですね。
さって、長々と考えて参りましたが、ここで、先ほどまで心にあったお勉強のことについて、考えてみてほしく存じます。
やるべきことはひとつも減っていないし、問題は山積みでございます。しかし、心持ち軽くなった感じはしないでしょうか。
死の問題に比べたら、お勉強なんて屁のカッパレベルでございます。
お勉強はコレまでの合格者の数ほど解決されてきたのです。方や死の問題は、これまで誰も解決していないのです。
一連の死の想像をしてみると、心底、(まあなんとかなるべさ)という思いを新たにできるのではないかと存じます。
それこそ、元気とやる気の源でございます。あとは努力を厭わず、少しずつ小分けしてやっていけばいいだけの話でございます。

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整理整頓プラス

お勉強になかなか身が入らないという人も居られるかと存じます。
何だか集中できない人、すぐに止めてしまう人も居られることでしょう。
こういうときは一度、お勉強場所の整理整頓を始めてくださればと存じます。
整理なる字句を分解すれば、理を整えることでございます。
うまくいっていないということは、何かしら理が滞っておるというわけでございます。
やる気はあるのに、しようという気持ちがあるのにも関わらずできないといいますのは、やはり、どこぞで理が曲がってしまっているというわけでございます。
ですから、理を元に戻す一環として、身の回りの整理整頓をやってみるというわけでございます。
まあまず、手始めに文具類のストックをチェックしてくださればと存じます。
硬派な方は、あっしはペン一本でいいっすと思うかもしれませんが、文具類は色取り取りに、アレもコレも揃えておいて損はありません。
東急ハンズなどの雑貨店に行きますと、あれやこれや、たくさんの文具類を見るかと存じます。必ず、ぐっと心曳かれる「コレあったら便利だなあ」というブツを発見するかと存じます。
値段もそんなに高くありませんので、ちょこちょこと気に入ったペンやら何やらは買っておくようにご助言させて頂きたく思います。
カラフルだとそれだけスグに認知できますので、便利でございます。
文具のストックができましたら、いつでも直ぐに使えるようにセッティングをします。
ペンはどこだ?!というようなことが絶対に起こらないように、かつ、テキストや問題集を開く上で邪魔にならないところに置きます。ページを繰るときに少しも触れないところがベストでございます。
次に、ノート類やメモ帳、ポストイットの残量を確かめましょう。できるだけ余るくらいに買っておくのが良いかと存じます。メモがひとつだけだと、いざ書きたいときに「メモメモ!!」と騒ぐことに相なります。
以上のように、お勉強に必須のブツの整理整頓をすると同時に、要らないもの、お勉強に必要の無い物はどんどん捨てていきましょう。
切り抜こうと思っていた雑誌新聞はいつまで経っても切り抜かれることはありませんので捨てましょう。読んでない記事が多くても捨てましょう。縁がなかったのでございます。
惜しいと思う方も居られるかと存じますが、スグに読む必要の無かった記事など、捨てたところで1日経てば捨てたことすら忘れるものでございます。今捨てればただ今処置できました。それでいいじゃないですか。人生は短い。
次に、メモ類を整理いたしましょう。メモの最大賞味期限は7日でございます。それ以上過ぎると、何のために書いたのか忘れてしまいます。ざざっと目を通してピンと来ないものは、即、紙ごみと致しましょう。
そのほか見回せば、お勉強に関係のないものがたくさんあるかと存じます。どんどん捨てましょう。
机を見ればその人がどのくらいできるかわかる位に、机の周辺はお勉強に影響を与えるものでございます。見回して、知的な空間なのかどうか、確かめてくださればと存じます。
さて、以上のことが終わったら、真打たる「教材置き場」の選定を致しましょう。
教材は必ず、スグ目の付く所に置いてください。見えないところ、例えば、引き出しの中に仕舞ったりしては絶対になりません。
経験的に仕舞うと必ずやらなくなる、と断言できます。教材はどンな事があっても見えるところに置くようにしてください。
加えて、スグに手に取れる場所に置かねばなりません。できるだけ、全ての教材を一箇所かその周辺に置けるように工夫してください。スペースがないときは、折り畳みの椅子やミニ机を買ってきて、そこに置くと具合がよいように思います。
教材を出せるスピードが、実力の証といっても過言ではありません。
実力が付いていない人は、テキストを出すのですら、とろとろするものでございます。出すのに時間がかかるなら、開くにも、読むにも、理解するのにも時間がかかることでしょう。まだまだでございます。
どの教材が必要になっても、シャっと出して、パッと開けるようにしてくださればと存じます。

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3日・7日にプラス1

新しく何かを始めるのは、なんとも気持ちのよいものでございます。
何かが始まっていくのは、ウキウキするものでございます。
しかし、注意すべき数字が3つほどございます。
タイトルにあるように、「3」日と「7」日、そして「1」の数字でございます。
「3」は、皆様に大変ご縁のあります三日坊主の3でございます。
かねて太古より、人は3日で何でも飽きたようでございます。
坊主になるくらいですから、よほどの発心があったに違いありません。しかし、哀しいかな、どれほどの思いと気持ちで出家しても、3日も経てば緊張もほぐれ、テンションもさがり、意欲もモチベーションもなだらかな下降線を描くものでございます。
これはもう、仕方がないんでしょう。ですから、新しい事を始めたときは、まず、3日目に注意をしなければならないのでございます。
前もって、3日目には飽きるであろう、いやになるだろう、やる気はでないだろうと、踏んでおかねばならないのでございます。
そう思った上で、予定なり計画なりを立てねばならないのでございます。
「7」の7日目も注意すべき日でございます。
1週間は7日で構成されておりますが、かつてフランスでは1週を10日に、ソビエトでは5日にしたのですが、全くの不評で7日に戻った次第でございます。
どうも7日で1周といいますか、1回転といいますか、7日1サイクルが最も人間の感覚に適っているようでございます。
しかし、この「日」から始まり「土」で終わり、そして、再び元の「日」から始まる1サイクルが意外に罠でございまして、折角、毎日やってきたことでもリセットされかねないのでございます。
毎日ずうとやっていたのに、フトやらなくなってしまうのは、週末・週明が多いように思われます。
これも、7日間隔で元に戻る人間のメカニズムなのでありましょう。ですから、わたくしたちとしましても、7日目あたりが危ういと考えておいて損はないかと思う次第でございます。
最後の「1」ですが、それは、翌日の事を指します。
3日目を気を付け、7日目を気を付けたのはいいが、その次の日に限って何か用事なりが発生し、やらず仕舞い、そして、ずるずるっとやらなくなることが多いように思います。
3日・7日という鬼門を過ぎたとはいえ、まだ油断してはならぬというわけでございます。
ま、2週間ほど続けられたならば、だいぶ安定してきて、1日や2日やらずに間が空いても、再開は容易であるように思います。勢いに乗ったとも、身体が慣れてきたともいえるかと存じます。
皆様におきましては、何かを新しく始めたときは、3日目と7日目、そしてそれらの翌日には、よくよくの注意を払ってくださればと存じます。
まず、「やらなくなる可能性が凄く高い」ことを強く意識することでございます。カレンダーに赤丸を付けていても良いかと思われます。
そして、即断に着手して済ませしまうことでございます。後回しにすると、そのままやらず仕舞いになる可能性大でございます。
そしてもうひとつ、やる量を減らして、やり易く・終わらせ易いような、作業量に調整しておきます。
(たったのこれだけ?!)位の量で良いかと思います。膨大な量をやらなくてはならないかと思うと、気も塞いでくるものでございます。
危険日さえ越してしまえば、量を増やしても大丈夫でしょうから、一時の便法として、減らしておくのが良いかと存じます。
同様にやさしめの事をすべきかと存じます。理由も同じく、難しいことが控えているだけで忌避感がもくもくと沸いてくるからでございます。
こうした処置を取っておけば、三日坊主・ワンウィークマンションなどという不名誉な失敗は犯さないかと考える次第でございます。

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