お勉強とは、行き当たりばったりで進めるのではなく、やはり、ある程度、計画にのっとって進めていくべきでございます。
勿論の事、計画を立てさえすればよい、計画があれば万全とは行きませんが、少なくとも計画の存在を支持する理由のひとつに、疲れない事が挙げられるかと思います。
計画といいますのは、スケジュールや日程以上の積極的な意味がございます。
それは、これからの道筋を決めていく過程に良き効能があるのでございます。
あーしてこーしてと、近い将来をありありとイメージしながら、計画は練られるからこそ、実際の作業がやりやすくなるのでございます。
全く想像もしていない事を突然行うのは、意外に疲れます。それが、たとえ同じ分量の事であっても、でございます。
(今日は○○を何処そこまでやる)と知っているときと、全く知らずに霹靂に(今日は○○をしないといけないの?!)というときでは、疲れ方は大きく異なってくるかと存じます。
だからこそ、計画を契機にして、やる前からある程度のイメージの固まる学習計画がお勉強に資するものとなるわけでございます。
しかしながら、先ほどもいいましたように、計画の全てが達成されるわけではありません。
本日のススメでは、よい進捗と悪い進捗について、一言申し上げたく存じます。
進み具合や達成度を難しくいいますと、進捗(しんちょく)と申します。
学習計画の低い進捗度は、それはそれで構わないのでございます。
例えば、計画全体のうち40%、50%、下手をしたらそれ以下の達成度であっても構わないのでございます。
どうしてかといいますと、それは明白な失敗原因があるからでございます。
計画の作り方がまずい、現状の認識が間違っている、希望的観測が含まれている、時間の捻出ができなかった、遊んでしまった、などなどでございます。
こうした計画達成の大きなお邪魔虫を取り除く事は、比較的容易でございます。
計画の立て方に工夫を持たせる、例えば、時間に余裕をもつ、収容所の囚人のようなきつきつの計画にしないなどでございます。
現状の認識を厳しくします。例えば、自分の進み具合をもっと少なく、どんなに疲れていても確実にできる数量・分量・難易度で計画を組み立てるといった塩梅でございます。
甘い考えを捨てます。例えば、今酒を飲みに行けば、二次会三次会に行くのは目に見えているから辞退するなどなどでございます。
こうした諸々の計画達成の障害物を意識的に除いていけば、自ずから学習計画の進捗度は増して行くものでございます。
ま、お読みの皆様のそれぞれに、個性と生活、リズムがありますから、一概に(こうしたらよい)とはいえませんが、自分なりのコツさえつかめれば、さくっと計画は進んでいくものなのであります。
以上は進捗のよいケースでございます。
次に述べたいのは、悪いケースでございます。
それは、進捗が90%台の場合でございます。
正直言って、90%までいけるのであれば、もうひと頑張り、ひと踏ん張りしたらできるものでございます。
100%まであと少しなのに、何ゆえにそこで諦めるのか、というわけでございます。
振り返ってみれば、あと少し、やれるだけの力なり時間なりがあったはずでございます。
どうしてそれを使わないのか?!といった次第でございます。
確かに独学におきましては、無理は禁物でございます。
しかしだからといって、全力を尽くさなくてもよいというわけではありません。
100%できるのであれば、自分の決めた事でございます。やりぬかねばなりません。
ぎりぎりの所で90%台までこぎつけたのであれば構いませんが、それ以外のケースで90%ならば、少しく反省しなければならないかと存じます。
筋肉トレーニングにおいては、筋肉が引きつり、びりびり痺れガクガク震えているときの数回分の運動が更なるパワーを生むのでございます。
商談・営業においても、恋や愛においても、意外にあとひと押してみれば・頑張ってみれば、良い結果が出る事は多々ございます。
ぶっちゃけいえば、100%できた筈なのに90%台で止めてしまうのは、力の出し惜しみでございます。
この「力の出し惜しみ」ほど、長期的に我が身を損なうものもありません。
いざというとき、本当に必要なときになって必ず、怯む様に、全力を傾ける事ができなくなってしまいます。それは、困ります。
何時の日か痛い目に遭いますので、100%できるときは100%完全に達成してくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年1月5日 7:38 PM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |
新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
年明け正月休み明けでぼけっとしておられるかと存じます。
あまり気乗りのしないときは、是非とも身の回りのメモの類を処分してくださればと存じます。
できなかった事は過去の事。やろうと思うことは今の事。今度やろうと思う事は未来の事。
まずは時間の意識をキッチリ取り戻してくださればと存じます。
ひとまず、去年分のメモや手帳の整理、メールの整理から致しましょう。
わたしたちは忘れないためにメモ書きをするものでありますが、逆のケースがママあるかと存じます。
そうなのです、メモを取ったがゆえに忘れてしまうという現象でございます。
備忘のためのメモが忘却に拍手をかけている事があるのでございます。メモを取ったがために、余計に忘れる性質がわたくしたちにはあるように思います。
ざっと身の回りを見渡して、忘れていたメモ・ポストイット、書類といった紙の処分から始めましょう。
基本的に、メモ帳や手帳、ポストイットへのメモ書きの期限は、最長7日以内としておきたく存じます。
というのも、7日という時間が過ぎると、メモの理由と背景を完全に忘れてしまうからでございます。
どうしてそれをメモするに到ったのか、書いた本人が「???」と首をひねるわけでございます。
こうなると思い出すための手間ヒマがかかるわけで、大いに無駄でございます。
1週間を過ぎたメモなど重要でなく、する価値がなかったが故、そのままであったわけでございます。
この時間を過ぎたものはよっぽどの事でない限り、どんどん捨てていきますう。
次に整理するのは、メールでございます。
パソコンのメール、携帯のメールの受信フォルダを見ていきましょう。
メールの期限は、最長3日でございます。これを越えたものはどんどん捨てていきます。
心配な方はバックアップを取っておくべきですが、まあ99.999%、バックアップは必要でないでしょう。
本当に大切な内容のメールはもう既に、それなりの対処がされてございます。
残ったメールは残り粕といいますか、重要なものは残されていないか、単に何の重要性もなかったものばかりでございます。
どんどん捨てていきましょう。
近い人からのメールを捨てるのは、少し心惜しい気も致しますが、そういうメールこそ捨てたほうがすっきり致します。メールが大事なのではなく、その近い人の方が大事でございます。
メールを大事にする気があるなら、その当の本人を大事にしてあげましょう。
さて、まだ新年が始まって4日目ですから、去年のメールがデータに残っている方が多いかと存じます。
どんどん整理して、躊躇することなく捨てていきましょう。
本当に大事な用件が未処理なら「再送」とかかれて再送信されますし、まあ、大事な用件を忘れるトンマも居られないでしょう。
ざっと件名欄を見てどんどん消去であります。
しかし中には、去年のメールどころか、2年、3年前のメールを律儀に残している方も居られるかと思います。即効で捨てましょう。
年賀状じゃあるまいし、そんな物を残していても、精神の澱、心の重荷になるだけでございます。それほど過去にしがみつかなくてもよいでしょう。
単に数キロ数メガの電子情報に何を求めるのかというわけでございます。
ざくっと捨ててしまったほうが、本当に晴れ晴れと致します。繰り返しますが、わたくし個人で、過去のメールを捨てて困った事は、これまで一度もありません。
消去してしまえば本当にすっきり致します。肩の荷が下りるといいますか、下らぬ徒労に心を割いていたと感じられるかと存じます。
身の回りのメモ類の整理、メールの整理が付きましたら、こんどは、鞄の中、財布の中の整理でございます。
要らぬポイントカード、会員証、レシートの残り、ストラップ、小物、お守り、こうしたものはどんどん破り捨ててゴミ箱に捨てていきましょう。本当に要りません。
財布の中は心の中を現すと申します。財布の中に何でこんなものがあるの?と思うときは、心も同じように下らぬ事で占められているものでございます。
さくっと財布の中のいらないものを捨てて、すっきりした気分を取り戻してくださればと存じます。
意外にこうした整理整頓の時間は取れないものでございます。
あと2〜3日も経てば、他に雑事があったりでざっくり取り組めないものでございます。
今日のうちにざざっと消去・処分して、本当に新しい気分で新たな1年を御始め下さればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年1月4日 11:07 AM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |
お勉強をしておりますと、時に本当に「わっからねえ」という事態に陥るかと存じます。
「本当に何をいっているんだ、この問題は?!」といったプチ難問はお勉強の日常茶飯事でありますが、本当に皆目ぜんぜんわからないときがあるのでございます。
そんなに数は少なくありませんが、絶対数はございます。
今回のススメでは、そんな全くわからないときにどうしたらいいかを考えてみたいと思います。
わからん!!と切れそうになったときは、ひとまず深呼吸を致しましょう。
そして、そのわからない内容が、どのくらいの重要度であり、そしてどのくらいの頻出度なのかを調べてみることと致しましょう。
といいますのも、お勉強の内容や中身によっては、相性が合わず捨て問題・無視問題・放棄問題となる可能性があるからでございます。
試験といいますのは1点の戦いであることは重々承知でございます。
ですから、どんな内容であれ備えをして手を打っておくべきかと思います。
しかしそれは理想でございます。嫌なものは嫌だし、合わないものは合いません。
ですから、合いそうに無いものは全く勉強せず捨ててしまい、試験に出たときは解答を運否天賦に委ね、その分の労力と解答時間はほかの問題にまわすという作戦に出るわけでございます。
この作戦が功を奏すのは、試験というのは、100点を取らなくてもよいからでございます。
6割で合格、7割取れれば完全に合格ラインと言われております。ですから、多用は禁物ですが、少しできないところがあっても他のところを落とさなければ、合格できると言う塩梅でございます。
嫌な所をイヤイヤやってストレスを募らすよりも、さっくり諦め他の箇所をがんばろう、ほかで点を取らんとするわけでございます。
受験生、まあ誰しも捨て問の1問や2問は持っております。全く皆目できないときは、捨てるかどうかをご検討くださればと存じます。
さて、問題なのは、重要度が高く、出題数も多く、配点も大きいところが皆目わからない時でございます。
捨て問といいましても、1問や2問程度の話でありまして、3問・4問・5問ともなると、それは流石に考えねばなりません。
3問以上をその他の問題でカバーするのは、よっぽどその他のところを、それ以外の箇所を徹底してみっちりやっておかねばならないわけで、そんな強度の高い作業をするなら、合わなくてもやってみた方が割に合うかと思います。
さて、全く合わないときはどうしたらいいか、ですが、まず、遠巻きにして見ることでございます。
そして、何度も何回も、短い時間で結構ですので、接することでございます。
喩えるなら、猛獣の類を飼いならせるような感じでございます。
ゆっくり時間をかけ、接触を増やしていけばだいぶ、理解できる点、考えの及びそうな点、簡単そうな点が見えてくるかと存じます。
先の猛獣ならしでいうなら、どういうときに機嫌が悪く、どういうときに接したらいいかがわかるような塩梅でございます。
読書も有効な皆目わからない対策の一手でございます。
捨てようがない重要なところが皆目わからないときは、短兵急に解決・解消を急がず、それこそ、本試験までにできればいいという長い目でもって、解決に勤しんでくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年12月29日 9:37 AM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |