合格と言いますのは、最終的な目標でございます。
試験勉強におきましては、取り敢えず挙げておく看板のようなものでございます。
どうしてかといいますと、試験勉強の殆どの期間において、合格などという目標は実効性がないからでございます。
実質的に、「合格」というものが目標足りえるのは、本試験前の1ヶ月から2ヶ月あたりでありまして、そのほかの期間では、目標となりえないのでございます。
例えば、試験勉強の序盤で突然「合格!」と言う目標を挙げても、さて、では、合格と言う目標に繋がる何をしたらよいというのでしょうか。
右も左もわからない序盤で、合格に直結することなどしようがありません。
ですから、序盤におきましては、まあ、テキストの内容を把握する、理解する、基本的な問題集を解くといった、「合格」以外のことが目標と相なってくるわけでございます。
中盤となりましたら、過去問を完全にするとか、模試を受けるとか、応用的な問題集を3冊は解くといった事柄が、試験勉強上の目標となりましょう。
試験勉強の終わりかけになって、ようやく、「合格」と言う目標が、差し迫った皮膚感覚の持てる目標と相なるわけでございます。
皆様方におきましては、突然、合格などと言う巨大で、内容の乏しい虚空の目標を挙げないようにしてくださればと存じます。
最初の方は本気では考えず、先ほどいいましたように、看板程度に挙げておくべきでございます。
真剣に目指すのは、たとえば、テキストの完読であったり、問題集・過去問のマスターであって、合格そのものではないのでございます。
合格と言う最終目標は後の後の後の話である事を意識してくださればと存じます。
突然、最終目標を出されてきても、こちらとしてはしんどい、めんどくさい、気が重いと言うのが実情。あたかも、頂上のみを見ながら2000メートル、3000メートル級の山を登るが如しでございます。
「合格!」という絶対的な響きのある目標に比べれば、テキスト精読の方がよっぽど着手しやすいですしやり易いものでございます。
合格と言う大きな目標は幾つかに細分化して、その細分化した目標を通じてがんばって頂ければと存じます。
段階的にやっていく方が、やり易く、達成し易く、そして自信が付きやすいという利点がございます。
一冊でも問題集を完全にやり抜くと、その問題集の内容以上の力が身に付きます。これは、経験上のことなので、コウコウこういう理由からそうなると言えないのが玉に瑕ですが、やはり、確かな力が付くとしか言いようがないのでございます。
細分化した目標をキッチリとやり抜くことで、応じて小さな自信が生まれていき、それが積もり積もって、合格を窺うまでの自信が付くわけでございます。
カラ自信や自己暗示の類ではない自信を付けるにも、手短な目標をこつこつ制覇していく事が宜しいかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年12月28日 12:10 PM |
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試験慣れ、と言う言葉がございます。
その文言の通りに、試験になれるという現象を指すわけでありますが、本当にそういうものはあるのかというわけでございます。
試験慣れは、ふたつの場合に分けて考えるのが宜しかろうかと存じます。
ひとつは、試験というものに慣れてしまった事が挙げられるかと思います。
そう、もう、試験という考査を何回も経験したために、緊張する事もないし慌てふためくことも無いというわけでございます。
しかし、試験というものは個々の試験によって個性がございます。
どんなに試験というものを経験しても、新しく受ける試験はそれなりに新しいわけで、緊張するのが自然の理であるかと存じます。
まあ、よっぽどレベルの低い試験、例えば大学生が小学生漢字テスト受けるレベルの差があるのであれば、緊張のきの字も感じないでしょう。
しかしそんな、その当人にとって低いレベルの試験に価値があるのか、というわけでございます。おそらく、大学生にとって漢字テストなど何の価値もないでしょう。漢字の彼方にあるもの、漢字を用いたもので大学生は評価されるべきでございます。
このようなことから考えますと、個々の試験に慣れることはないし、慣れた状態の試験というのは、難易度の難しくない物と考えられるわけでございます。
試験とは誰でも緊張するものであり、緊張しない試験などよっぽどレベル差のある試験、得てして難易度の低い試験でありましょう。
「試験慣れしたよ」なんて事をわざわざ言う御人が居られましたら、話半分に伺った方が宜しいかと存じます。
さて、試験慣れには、もうひとつ、意味がございます。
それは、同じ試験への慣れでございます。不名誉なことではありますが、何回も落ちに落ちるということは十分に考えられます。
人間不思議な物で、1回でも見聞きした物には驚かなくなる、心を動かされることが少なくなる物でございます。
試験といえども例外ではなく、最初の時に比べれば、緊張も幾分和らぐものでございます。
大学受験で言えば浪人生にあたる、1度落ちてしまった再受験組の人たちは、まあ、穏当に合格していくものでございます。
初めて受ける受験生に比べれば、2回目の分の試験勉強がありますから、実質倍の勉強量があるわけですから、まあ、受かるのが普通でありましょう。
しかし、再受験組の合格率の高さは、勉強量のみに還元できないかと思います。
勿論、勉強の量があってこその勝利合格なのでありますが、やはり、心の余裕と言いますか、2回目というのも、大きく受験の解答に影響を及ぼしていると言うわけでございます。
何しろ、試験といいますのは大概、同じ場所・同じ季節・同じ時間帯で行われます。
ですから、まあ、再受験のときも、かつて知りたる同じ場所・同じ季節・同じ時間帯で受験することと相なるわけでございます。
一度受けたことがあることがメンタルの強みとなって現われるというわけでございます。
ですから、最低1回でも本試験の形式を疑似体験できる模試を受け、1度くらいは散歩がてらに試験会場の下見をするのが良いかと思います。
ま、土地勘のある場所で試験が行われるのであれば、試験会場の下見は必要ありませんが、模試は受けておく事を推奨いたします。
模試には、実力の考査や実力チェック以外にも、模擬で本試験を体感しておくと言う重要な役割がございます。
一度でも、模擬の試験とはいえ模試にて、本試験の感触を味わい、本試験の予行演習をしておけば、本試験当日に心の余裕となって現われるかと思います。
タフで何事にも動じない人なら結構でありますが、緊張しいや見知らぬ場所に行くのがストレスになる方などは、時間を作ってで下見や模試に行くことをお勧めいたします。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年12月25日 9:34 AM |
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忘年会シーズンでございます。年も明ければ新年会のシーズンでございます。
そこで今回のススメは、お勉強からは離れ食事についてお話したく存じます。
宜しくお耳汚しの程、宜しくお願いいたします。
さてさて、身体には悪い、太るとは知ってはいても、やはり、脂ッけのあるものはおいしいものでございます。
かけだけでは素っ気のないうどんですが、かき玉でも乗せれば口当たりはぐっとマイルドに、おいしくいただけるものでございます。
考えてみれば、うどんのトッピングには、きつねうどんのお揚げや、肉うどんのすじ肉の煮込み、てんぷらうどんのてんぷら、あとは油粕(てんかす)など、油まみれの副食材が豊富でございます。
うどんには七味を入れますが、これも脂肪がらみからでございます。
七味(七色)とおがらしを煮物や何かしに振り掛けますと味がぐっとよくなりますが、七味には脂肪分の多い白ゴマや黒ゴマ、アオサや麻の実が入っているからこそ、味がマイルドになる次第でございます。
わたくしたちは、脂ッけの強いものをおいしく感じるのでございます。
焼肉やステーキがおいしいのも、そこに脂分があるからでございます。野菜がそれほどおいしく感じないのも、そこに脂肪分がほとんど無いからでございます。
ピザ、ケーキ、クッキーなどのおいしさを思う浮かべれば、それは、バターやチーズ、クリームがたっぷり含まれているが故においしく感じているわけでございます。
フォアグラなど、単に脂肪肝でございます。それでも美味として通用してございます。
脂っこいものほど「おいしい!」と感じるのは、わたくしたちの遺伝子の為せる業でございます。
多くの人は忘れているかと思いますが、人類が飢えから解放されたのはこの50年60年の間でありまして、有史以来、人類の歴史のほとんどは飢えとの戦いであったのでございます。
現代に入るまで、料理と言うのは調理味付け以上に、どうやって食べ物を保存するかに眼目が置かれておりました。何しろ冷蔵庫や貯蔵庫が無く常温保存のみでございます。
漬物は今こそ味が重視されていますが、かつて漬物というのは野菜の保存を主目的とされてきました。味以上に痛みやすい野菜をどう保存するかに目的があった食べ物が漬物なのでございます。
ビールは飲むパンといわれます。つまり、麦を粒状・粉状で保存するよりかは、液体にしてたる詰めしアルコール発酵した状態の方が、腐らずカビも生えず長期間保てるというわけでございます。
味噌も古い歴史がありますが、これも大豆の長期保存を図ったものといわれてございます。魚の干物も保存食の代表例でございます。
料理や調理の大半は、如何に食品・食材を腐らずに保存するかに眼目が置かれていたのでございます。
さて、ながながと飢えと食べ物について述べたのは、わたくしたちの遺伝子というのは、飢えから生命を守るために脂肪を蓄積するように「設計」されているという事実を言わんがためでございます。
どう設計されているかといいますと、「脂っこいものほど美味しく感じる」ようになっているのでございます。
フライやてんぷらを頭に浮かべてみれば、食材は油で揚げたほうがおいしいという人が大半であるかと存じます。生のたまねぎやにんじんも美味しくはありますが、てんぷらにした方がおいしいです。
皆様方におきましては、忘年会などで色々とおいしいものを頂くことと相なりましょうが、おいしいと感じるそのことは、実は遺伝子が相させているのだと意識の片隅にでも置いていてくださればと存じます。
また、この遺伝子は、脂肪=あればあるほどよいと考えているようで、身体がどんなに脂肪を蓄積しても更に蓄積しようとする=おいしく感じさせる機能を持ってございます。
部屋から出られなくなるほど太った人の画像や映像を見たことがあるかと思われますが、それも、遺伝子の為せる業と言ってもよいかと思います。
遺伝子のレベルで、わたくしたちは脂っこいものを好む性質がある事を、意識の片隅において年末年始を飲食くださればと存じます。
脂っこいものの食べ過ぎは、遺伝子が制御しませんので、いっそうの注意が必要でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年12月24日 6:01 AM |
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