独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

無駄のある・なし

基本的に、お勉強には無駄が少ないものでございます。やればやるほど、力というのは付いていくものでございます。
しかしながら、無駄な勉強というのは、厳にございます。勉強なら何でもよいというわけではありませんので、この点、注意してくださればと存じます。
まず第一はムラッけのある、継続のないお勉強でございます。
お勉強と言いますのは事務作業や雑用・雑事の類ではありません。
例えば、家の片付けや掃除なら、ある日にまとめてやってしまい、他の日にはやらないという事が可能でございます。まとめる、と言う事が可能なわけでございます。
しかしながら、お勉強はそうは行きません。
ある日にドカンと、まあ10時間勉強すれば、後1週間は勉強しなくてもよい、と言うわけには行かないのでございます。
といいますのも、お勉強には記憶と言う不確定要素が付きまとうからでございます。
記憶と言う問題は一筋縄ではいきません。記憶は質より数、回数が記憶成功の重要な案件なのでございます。言い換えれば、回数こそ記憶維持の眼目なのでございます。
ですから、先の10時間学習で憶えようとするよりも、日々、1時間ずつ勉強して1時間ずつ復習していくほうが明らかに、記憶の定着がよいのでございます。
お勉強には一気にまとめてやると言う効率化手段が適いません。
コツコツと、時間を作ってはお勉強に臨むのがベストであり、ある特定の日のみしか勉強しないというのはあまり効率がよくはない事を、ご指摘させていただきたく存じます。
次なる無駄な勉強は、復習に欠けた勉強でございます。
復習は記憶と実に相性のよい作業でありまして、基本、記憶の大半は復習でできあがるといっても宜しいかと存じます。
読んだり書いたり解いたりした事は、復習による見直しを以って完結するわけでございます。
後日の復習あってこそ、お勉強をした事になるのでございます。
穏当の勉強時間があるのに、成績のよろしくない方は、得てして復習を軽視したお勉強と相なってございます。
復習を念頭に、お勉強と言うものを考えて欲しく思います。
例えば、調子がよいからといって進め過ぎると、後の復習が大変になってしまいます。ですから、ペースを緩めると言った塩梅でございます。復習が追いつかないほどには勉強しないというのも、1つの独学のコツであるかと存じます。
また、問題集や参考書の買い過ぎも、復習を念頭におくとよろしくありません。教材を買えば買うほど、復習すべきものが増えて参ります。復習できないのなら買わないのが、これまたコツでございます。
勿論の事、復習をすれば全てが解決するわけではありません。
1回復習すればかんぺきにできるようになる、確かな力が付く、確実に憶えるといった風でもありません。
「できない・わからない・忘れた」を「できる」状態までに持って行くのは、復習をやったとはいえども、結構な時間がかかるものでございます。それも今後、何度も手を入れることになるかと存じます。
なんだ、復習もそんなものかと思う方も居られるかと思いますが、確かに、1回の復習ではできる状態に到らないかもしれませんが、勉強した事をゼロにはしないのでございます。
復習に欠けた勉強だと、難しいところやよくわからないところは、あっという間にゼロの状態に、勉強しなかったくらいに真っ白になってしまいます。
復習をしておけば、前回はコウコウしたなあ、位の記憶は残っているもので、そこからお勉強を再開できるわけでございます。
この違いは、全くのやったはずなのにゼロから再開するのに比べたら、遙かに有利でございます。
やった事を次に活かすのも復習の大事な側面であるかと存じます。
再度申し上げますが、復習に欠ける勉強はかなり無駄でございます。必ず、復習を念頭にお勉強くださればと存じます。

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本試験の慣らし

いざ本番となると、うまく力の発揮できない方が居られます。
勉強不足は勿論、問題外でございます。
テキストはよく読んだし、問題集も2〜3回は解いてみた。過去問も3回繰り返した。復習もした。重要な語句や用語は覚えている。定義や要件などはじっくり読み込んだ。
まあ、こんな風にお勉強が進んでおりますと、代表的なのは模試にて、そのほか実戦形式の問題集では相応の点数が出るものでございます。
しかし、なぜだかできないわけでございます。
模試の後で復習すると、個々の問題はできるのであります。
しかし、それが一時に数十問もやって来ると、忽ち頭は混乱したり錯綜したりでできなくなってしまうのでございます。
このように本番に弱い方は、毎日、本試験1年分の問題演習をやってみて頂きたく存じます。
問題は何でも構いません。
一問一答でも、問題集でも、予想問題集でも、過去問でも、なんでも結構でございます。
とにかく、毎日1年分の問題演習を行うのでございます。
本試験の問題数が50問なら毎日50問、70問なら毎日70問、120問なら毎日120問の問題演習数を維持するわけでございます。
本番形式になると力が出ないのは、ぶっちゃけていうとその問題数に慣れていないからでございます。
マラソンによく似ているかと存じます。いくら体力に自信があっても、10キロなら10キロ、30キロなら30キロの、その距離に応じた練習をしておかないと、やはり途中でばててしまうものなのでございます。
体力がある=上手に走れると言うわけではないのでございます。
個々の問題が解ける実力があっても、だからといって上手に本試験の問題が解けるとは行かないわけでございます。
本試験は相応の問題数がありますから、その数に応じた練習をもしておかねばならないのでございます。
ある程度まとまった演習をしておく事で、一定の時間内で問題を裁く力も付いて参ります。
余力があるなら過去問にて、1年分の問題を解くのにどのくらいの時間がかかるか調べてくださればと存じます。
そうしておくと時間意識が高まって、ペース配分や解くべきか解かざるべきかを判断する練習にもなるかと思います。
本試験と言いますのは、理解しただけでは不十分でありますし、暗記・記憶しただけでも不十分でございます。本試験の形式や雰囲気に慣れておく必要もあるのでございます。
実力はあるのにそれがうまく発揮できない方は、できるだけ本試験とよく似た条件下でお勉強を採ってくださればと存じます。
1番よいのは模試でありますが、時間もお金もかかりますので、多用はできません。しかし、できるだけ機会を捉えて模試の受講を進めるものでございます。
また、日曜祝日など朝から時間が使える時は、本試験のときと同じ時間から過去問を解いてみるなど、日々のお勉強で自分なりに本試験の環境を再現してみるのも、よい本試験慣れになるかと存じます。

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とりあえず、やる

お勉強の対象とは、基本的に難しい事や知らない事でございます。
よく知っている事を、敢えてわざわざお勉強する人はそう居ないかと存じます。
よく知らないものには近づくのだって抵抗を覚えるものでございます。
しかし、それを勉強していくのでございます。なかなかにうまく行くものではありません。
よくは知らないものを勉強しようとする時は、4の5を言わず、とりあえずやってみる事が肝要かと存じます。
右も左もわからないのでございます。ならば、試しにやってみるしかないのでございます。
基礎も応用も、簡単も難しいもごっちゃにして、やってみるしかないのでございます。
見知らぬものの中から基礎的なこと・基本事項を探し出して、それのみを勉強するなんて、そんな高度な事がどうしてできましょうか。
もっと言うなら、選別の作業自体が難しいものでございます。これは基礎レベル、これは応用レベル、この章は初学者には難しいかな、なあんて言えるのは相応の実力を身に付けた人以外に居りません。
ですから独学では、お試しにざっとテキストを読んで問題集を解いてみて、試験勉強の感触を掴む事から着手していくわけでございます。
勿論、泥縄でありますし、効率的とも言えません。基礎も付いていないのに難しいところや応用的な事も見ていかざるを得ないからでございます。
しかし、とりあえず泥縄式でもやってしまって、ある程度の見当が付いてから、これは基礎だからしっかりやろう、これは応用というか難しいから後にまわそうと判断して行ってもよいと思います。
とりあえずやってみる事でございます。
できることなら、1回はテキストや問題集を読んだり解いたりした後から、試験のこれからを真剣に検討考えてみて欲しく思います。
逆に言うなら、1回転目が済むまではあれやこれや深く悩んだり考えないわけでございます。
わたくしの実感からすると、とりあえず1回はやってしまってある程度の見当が付いてからアレコレと考えた方が実効性が高くて割によい考えになるかと思います。
よくはわからないものを目の前にして、あーだこーだ考えても、それほど正しい判断が出そうには思いません。
とりあえずやってみて、見当が付く、そこまで自分を持っていってくださればと存じます。
ぐだぐだ言わずに、取り敢えず「1回」という数を達成してみます。1回を終えたころにはきっと、今の10倍は視界が利くようになっているでしょう。そこからしっかり考えても全く遅くはないように思います。
考えの形式というのは色々ございます。
走りながら考える。走る前に考える。走ってから考える。などなどでございます。
お勉強におきましては、複合型でございます。少し走ってみてから考える、というような感じでございます。

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