独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

忘れ物

本試験におきましては、それほど忘れ物を恐れなくても構いません。
絶対的に受験に必要なのは受験票のみでありまして、そのほかのものは何とかなってしまうからでございます。
大概、試験会場の近くにはコンビニがあるでしょうから、文房具や定規、消しゴム、ハンカチ・ちり紙といった小道具を忘れても、そこで買い揃えばしまいでございます。
そんなに数は居ないと思いますが、計算機や時計といった小機械類も今やコンビニで売られておりますので、ぶっちゃけ忘れても大丈夫でございます。
計算問題がある試験なのに、計算機を忘れコンビニで購う人を見かけて驚いた事がございます。ああ、便利な世の中になったなあと慨嘆した記憶がございます。
簿記といった計算機が必須の試験であってすら、計算機を忘れてもまあ何とかなってしまうのでございます。
もしコンビニが無くても、文房具類は隣の席の人から借りたり、試験官に言えば貸してもらえる可能性も大です。
時計は大概、試験会場のどこぞに備え付けられていますし、試験官がある程度の時間を言ってくれますので、時間配分の効かないきつい試験にはなりますが、何とかなるものなのでございます。
まあ、ぶっちゃけていうと、絶対的に必要な受験票すら、もしかしたら忘れても大丈夫かもしれません。
それほどに管理の厳しくない試験やこれまでに受験票関連の不正行為が無かった試験では、穏当に受験票の再発行などの処置が取られるかと思います。
受験票を忘れても一律に受験禁止となる試験は、余程の事情でもない限り、そこまで最悪のケースには陥らないかと存じます。
しかし、でございます。
忘れ物をしても大丈夫だからといって、忘れ物をしてもよいというわけではありません。忘れ物をしないに越した事はないのでございます。
忘れ物は心に影響を及ぼすからでございます。試験験のときは試験以外のことで煩いたくありません。
忘れ物をするとどっと汗をかきますし、心臓もバクバクいうものでございます。
忘れた!!!と気が急きながら、コンビニを探し回ったりするのは、愚かでございます。
忘れ物がらみの雑用にかかる手間と時間は無駄そのものでございます。
要らぬ緊張と動揺を強いるような真似は控えるべきかと存じます。
忘れ物なんてのは、本試験前日にでも願書を見ながら指差し確認をしながら用意すれば防ぐことができます。
前日にバタバタしたくない人は、持って行くものなんて決まっているのですから、1週間前から鞄に放り込んでおけばよいだけでございます。
忘れ物なんかで試験に影響が出ることを恐れてくださればと存じます。
万全の状態で試験に臨めるよう心がけてくださればと思います。

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一覧表化

幽霊の正体見たり枯れ尾花、なんて申します。
不安な心持ちでいると、なんでもないものでも恐ろしく感じてしまう喩えでございます。
心にやましいものを抱く者は、配偶者の何気ない一言にも慌ててしまうものでございます。
最近は帰るのが早いのね、くらいの一言でアウアウしてしまい、うの字が発覚した友人を知っております。
まさかうの字の代償のために早く帰ってきたのが裏目になるとは思いもよらなかったでしょう。
さて、これと同様の理屈が、お勉強にも成立してございます。
わたくしたちは、よくわからないものを不安に思う生き物でございます。そのうえ、忘れっぽい生き物でもございます。
「よくわからないものを不安に思う」この文章から、「もの」を抜き取りますと、「よくわからない」と「不安」の意味になります。
つまり、です。よくわからんなあ、とかいまいち意味がつかめないところがあっても、その時は、その「ところ」がはっきりしていますので、それほど不安には思わないのでございます。
しかし、忘れっぽいのがわたくしたちの性でございます。2〜3日も経てば、その「ところ」を忘れてしまうのでございます。
ですから、頭に残るのは「よくはわからない」という意味の断片が居座り続けるのでございます。
これが、お勉強上の不安の元ダネとなるわけでございます。
お勉強に不安は付き物でありますが、それはわたくしたちが、その不安の真の発生源・元のところ・原点をすっかり忘れてしまうからございます。
逆に言うなら、不安の元ダネを忘れさえしなければ、不安はそれほど大きく成長しないのでございます。
もっと逆に言えば、不安の原点を忘れるに任せておれば、お勉強が進むに連れてよくわからない事はどんどん増えて参りますから、結果的に不安ばかりが大きくなっていくのでございます。
お勉強中におきましては、メモでもポストイットでも日記でも構いません。不安に思うところを書いておく事を推奨するものでございます。
そして、1週間なら1週間、10日なら10日で、一覧表にまとめる事をお勧めいたします。
個々ばらばらの不安を一堂に集めてみますと、元気がやる気が出るわけではありませんが、(ああ、ここはやっとかなあかんなあ)とか(こら、要注意だわ)とか、(見直しておかんと)と思いを強めるかと存じます。そうなのです、不安はそれほど湧かず、潰してしまうべき復習項目を思うのみなのでございます。
テキストの読み込みや問題演習をするうちに、自分の不安な箇所を発見するかと思います。
「コレ苦手だなぁ」「コレはどうしても忘れてしまうなあ」「コノ問題はなんだか間違えそうだ」と不安に思ったものは、取り敢えずはページ数、単元名、項目名、問題番号をメモしておきましょう。
今はその不安に対処できませんが、後でやればよいだけの話。ならば、その後の時に備えて、その場所を残しておくわけでございます。
そして、ある程度溜まってきたら一覧表にしてくださればと存じます。
この日々のメモから一覧表にまとめる作業は、日々のお勉強のみならず、模試前や本試験前にも功を奏すかと存じます。
本試験の1週間前や前日、当日ともなりますと、意外にする事がなく、手持ち無沙汰になるときがございます。しかし、何だか試験への不安のみが燻ってございます。
こうした時に、一覧表にリスト化された不安な箇所をひとつひとつ潰していくと、不安を帳消しにして逆に、自信がもりもり湧いてきるかと存じます。
不安に思ったことはおざなりにせず、メモに、そして一覧表化して残していきましょう。

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何をしたらいいのやら

独学といいますのは、基本的に自分ひとりで全てを賄わないとなりません。
これが通信や通学でありますと、講師教師陣はもとより、受験仲間、チューター相談員アドバイザー相談窓口アフターケア係に相談する事が可能でございます。
ですから、多少のスランプはなんとか解決できるものでございます。
先にいいましたように、独学とはその字の如く、1人で全部を取り仕切っていかねばなりません。
独学の過程においては、おそらくは、やる事がわからなくなってきたり、どこから手を付けたらいいかわからくなったりするかと存じます。
まあそれは、独学の構造上の問題であります。
だって、今、目の前のお勉強は全て未知であるし、これまでの経験に無いものでございます。当然、合格しておりませんから、ゴール自体が明白ではありません。
「何をしたらいいのかわからなくなる」のは、実はよくある事なのでございます。
しかし、よくあるからといってノホホンとばかりしても居られません。なんとか手立てを取らねば、緊張感も薄れるし、やる気は蒸発して、本当に勉強から距離を取るようになってしまいます。
これでは、これまでのお勉強で積み重ねてきたものも、3割4割減の効果しかなくなってしまいます。
さすれば、どうしたらいいか、というわけでございます。
まずは、右往左往するのはやめる事でございます。
どうしたらいいかわからないというのは、やる事が多く見えていて優先順位が固まっていない状態とも言えるかと存じます。
右往左往とは、いわば、あれも大事これも大事と頭がお手盛り状態なのでございます。ですから、あっちに手を付けこっちに手をつけてしまうわけでございます。
やるべき事が見えているのは、実力の証拠、伸びた証でございますが、その反面、ありありとやるべき事が見えてくるわけでございます。
力の無い状態だと、それほど迷いません。というのも、目の前のことでいっぱいで他に目が行かないからでございます。
とりあえず、どうしたらいいか、なにをしたらいいかわからないときは、自分の力の集中運用を念頭に置いてくださればと存じます。
1点に集中的に用いるからこそ、エネルギーや力という見えないものは実体化致します。
実力が伸びるにつれて、お勉強のやるべき事がどんどんと見えて参ります。焦りや不安から、アレやコレやと広範囲のものに手をつけがちです。
気力・実力ともに充実している時期であれば、そう考えずに同時多面八面六臂の活躍で、やってやれないこともないでしょうが、心が焦りや不安であればし損ねるほうが多いでしょう。
ですから、まずは1つに的を絞って集中して取り組むのでございます。
優先順位が付いておりませんから迷うかもしれませんが、この時ばかりは自分の直感を信じて、適当に(これでもやるか)程度に決め、バリバリとお勉強くださればと存じます。
テキストを読み直すのも良し。問題集や過去問を解き直すのも良し。間違った問題だけをやり直すのも良し。テキストの黒字・太字だけを拾い読みするの良し。不安箇所をノートにまとめて見るのも良し。
基本的に、何をしたらいいのかわからない右往左往状態は一過性のものですから、次第に不安や焦りの大波も引いて、冷静に物事を見れるようになるかと存じます。言い換えれば、やるべき事がたくさんある状態に慣れてしまうわけです。慣れたらこっちのものです。
精神的に揺れ動く時には、それにつられてこちらまで揺れ動かぬよう、じっくり腰を落ち着けて下さればと存じます。
それには、何かに集中するのが1番でございます。

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