独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

カンニング行為について

昨日のススメでは、カンニングペーパー作りに言及いたしました。
本日のススメは、カンニング行為自体について述べておきたく存じます。
結論から言いますと、カンニング行為はリスクに見合う利をもたらしません。
カンニングがばれて試験中止・今後の受験禁止ともなれば、これまでの労力・時間・お金がすべてパーとなります。
そして何より恥ずかしいわけで、やる人は居ないかと存じますが、カンニング行為は宜しくありませんこと、胸に刻んで欲しく存じます。
おそらく多くの方は、試験中の自分がどれほど明白鮮明に見えているかわからないかと存じます。
アルバイトか何かで試験監督をした方や教室の壇上に登った方は即断のご理解をいただけるかと思いますが、本当に全員が何をしているのか、それこそ、鼻の頭を掻くふりをしてこっそり鼻くそをほじっていることまでわかってしまうのでございます。
教室の自分の席では、自分周辺の狭い四方しか感知できませんので、ばれないだろうなんて思われるのでしょうが、事実上、丸見えでございます。
しかも、試験という作業は誰がやってもほぼ同じ作業姿勢でありますので、カンニングをせんと不自然な体勢になっただけで、大目立ちなのでございます。
ぶっちゃけいうと、カンニング行為というのは、ばれていないのではなく、見逃してくれているのでございます。
注意するのがめんどくさいときは、カンニング者の周りをうろうろしたり、さてカンニングペーパーを見ようとしたら近づいていくというような一種の威嚇をして、不正行為をやらせなくさせるものでございます。
ばれるとめんどくさいのです。注意してカンニング行為の事実を確認し、証拠を押さえ、上司なり管理職に報告して、その報告は口頭だけでなく書面での報告も求められるかもしれません。ああめんどくさ、というわけであります。
ばれていないのではなく、見逃されていますこと、ご留意くださればと存じます。
次に、カンニングをしてはならない根拠として、資格試験の事情があるかと存じます。
普通の試験ですと、点数は重要な要素でございます。
20点よりも25点、30点よりも40点と、点数は多ければ多いほどよい判定が付くわけですから、点を増やすことに大いに意味はあるわけです。
しかし資格試験は、この点の事情が違うのでございます。
資格試験では60点の合格点、70点の絶対合格ボーダーの点数をとることが大事なのでございます。
つまりは、それ以外の点数は全く無駄なのでございます。
0点だろうが10点だろうが、45点だろうが55点だろうが、59点だろうが、合格点に達していなければ意味がなく「0点」に等しいのでございます。
資格試験にはふたつの点しかないのでございます。合格点以上か、合格点未満であるか、のふたつであります。
ですから、カンニングで数点底上げしたとしても、もともとの実力がないならまさに焼き石に水、無駄なのでございます。
加えて、試験のどこが大事で、自分にとってどこがやばくて、どのあたりが覚えられていないのか、それらがはっきりしているなら、記憶完了まではもう後すぐ、という事でございます。
山の9.5合目あたりで頂上はもうすぐなわけでございます。
あとちょっとがんばれば記憶に残るのに、不正行為のリスクを取るのはあまり賢明ではありません。
もう少しがんばれば済むのですから、カンニングに頼らずお勉強なさいと言いたく思います。
まとめにまとめる、濃密に濃密を重ねる、絞りに絞るカンニングペーパー作りはよいお勉強になりますが、カンニング行為自体は言うほど利しません。
再度申し上げます。やる人は居られないと思いますが、お控えくださればと存じます。

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カンニングペーパー

お勉強をしておりますと、時にエアポケットに入ったようにやる気の燃え上がらないときがございます。
また、これまでにやってきたことが何とのう不安に思えて気もそぞろとなり、落ち着いて目の前の事に着手できないときもありましょう。
そこで、でございます。
こういうときは、お勉強という高度の頭脳労働は止めて、カンニングペーパー作りに勤しめばどうかとご助言する次第でございます。
細かい文字を追うことは止めて、何か物を作ってみようと言う試みでございます。
勿論、カンニングペーパーとはものの喩えでありまして、本試験に使うものではありません。
また、カンニングペーパー作りと言いましても、学生がやるような折りたたんで手に平で隠せられるような、ミニのペーパーを作るわけではありません。
ハガキ大のメモ用紙か、12*18くらいのシステム手帳の中身用紙、A4やB5の用紙で作っていくことと相なります。
意外にも、カンニングペーパー作りは、お勉強のよい整理、点検、確認と相なるからでございます。
注意点はふたつございます。
ひとつ、カンニングペーパー作りは、ノート作りではない、という事でございます。
独学では基本的には、ノートは作りません。といいますのも、ノートを作っても何をどうまとめればいいかわかりませんし、テキスト自体が結構まとまっているので、ノートにわざわざ書き出す必要性が薄いからでございます。
いちいちノートを作るような時間と手間があるなら、一気に問題演習に入ってしまうのが独学でございます。
カンニングペーパー作りは、ノート作りではない事を必ず意識してくださればと存じます。
テキストを写しただけのものや単に表やリストを書き出したものではいけないのでございます。
そんな事をするならコピーを取りましょう、10円10秒で済みます。人力でする必要はありません。
そして、ふたつ目の注意事項でございます。
カンニングペーパー作りは、1枚の用紙しか使ってはいけません。何枚にも渡って書いてはなりません。
書き込む内容は絞りに絞ってお書きくださればと存じます。
ですから、取捨選択・優先順位・必要不必要をよくよく考えたあとで、カンニングペーパー作りに入らないといけないのでございます。
何を書くか、何を選ぶか、これが実によいお勉強になるのでございます。
自分にとって何が大事か、よくよく考えないとすぐに紙はいっぱいになってしまいます。
ですから、例えば、○○5原則という試験お決まりの頻出事項があるなら、そのなかで自分の知らないもの・憶え切れていないもの・出されたら危ないもののみを書くことになりましょう。
だいたい5つ並んだものは最初と最後はよく憶えますので、まあ、真ん中の3や4の原則を書く事と相なりましょう。残った1・2・5の原則が心配なら、記憶を呼び覚ますようなキーワードでも併記しておけば宜しいかと存じます。
カンニングペーパー作りの利点は、わたくしたちに、制限があるからこそまとめられることを教える点でございます。
自分にとって大事な事、大事な所をぎゅうぎゅうに絞りに絞るからこそ、意味の濃いペーパーができるわけでございます。
上っ面だけをなぜたようなカンニングペーパーは作らないようにして欲しく存じます。
己が絶対に落としたくないこと、覚えたいこと、逆にどうにも憶えられないことをペーパーに書き記して欲しく思います。
濃密なカンニングペーパーができれば、本試験直前まで使える最高の暗記グッズ、明日の細切れ時間を最高に活かす暗記カードが出来上がるかと存じます。

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今と先とを

お勉強の困ったところは、努力の成果は将来にわたって発揮される点でございます。
今努力したことが即、現われるのでしたら、お勉強をする人はもっと多いのではないかと存じます。
しかし世の中は、明日の100より今日の50で動いております。
そら、借金・負債を抱えている企業や個人は、毎月の利払いと返済がありますから、どうしても現実的に、目の前のキャッシュに専念しなければならないことでありましょう。
しかし、でございます。
目の前のことのみに一生懸命であればうまくいくわけではありません。
確かに、登山では先のほうは見ずに足元を見て1歩1歩進む事に専念する方が、疲労は少ないものでございます。
しかし、視線が足元だけに固定されて、進む方向が間違えている事に気が付かねば、道に迷って余計に歩くは時間を食うはで散々な目に遭うものでございます。
船頭多くして船山に登るなんてことわざがございますが、そんなことないわ!ばかばかしいことわざだな!と言い切れないところが世の恐ろしくも可笑しいゆえんでございます。
例えば、子供手当でございます。
子供手当歓迎と言う人は自分が頂けるから歓迎するのでしょうが、子供が全員15歳以上となれば手当をもらえなくなる事を忘れてしまっているのでしょう。
手当を貰えるどころか、子供が15歳以降は税負担・社会保障負担が増えるわけで、死ぬまでほかの子供に向かう子供手当分の負担を引き受けるのです。
実質的に、将来に渡って自分たちが払う負担分を先に貰うだけなのに、「歓迎」なのでございます。一度、頭の中がどのくらいのメモリなのか、調べて見たいものでございます。
トータルで絶対に損になるのに、何が歓迎なのでしょう。そんなに手当分の現金が欲しいのなら、無利子の奨学金か県や市や町の低利融資を探す方が余程賢明でありましょう。
分数のできない大学生が騒がれましたが、さんすうのできない人が人の親をしているわけですから、驚くべきことではありません。
まさか子供手当欲しさに子供を生み続ける人も居られますまい。本当に朝三暮四を地で行く人たちでございます。いや、朝五暮(-七)でありますね。先に貰って後でどっかと取られるわけです。
損するのはわかっているのに歓迎する人がいるのですから、船が山に登るのも全くありえないことではないのでございます。
さて、わたくしたちは、目の前の事をするだけではなく、時には先の事をも計らねばならないわけでございます。
特にお勉強では、目の前の事と先の事とをバランスよく、見ていかねばなりません。
目の前のことだけに埋没するのは確かに集中できてマスターもできます。しかし、それは、その勉強するものの内容と方向性が正しい時に限ります。
全く傾向違いなところや試験に出そうに無いところ、ほとんど出題実績の無いところに埋没すれば、それこそ時間の無駄・労力の無駄でございます。
ですから、先のほうの本試験を見据え、過去問を調べて傾向を確かめ、その他の試験情報に接して自分の向かっている道が正しいのかを確かめなければならないのでございます。
確かめつつ1歩1歩、それがお勉強のコツではないかと存じます。

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