単純に考えた方が、うまく行く事は多々あるかと存じます。
難しく複雑に、たくさんを考える事で、余計に袋小路に入り込むものでございます。
頭が良いのなら、賢明なのかというと、そうではないものでございます。
見ざる言わざる聞かざるに、わたくしは「考えざる」を付け加えたく思います。
というのも、思考を発展させない、膨らませない事で事態の収拾を図ることができるからでございます。
考える事で、問題を複雑にしない・増やさない効果も狙っております。
うんうんと唸りに唸って何も名案が沸かないなら、今度は逆に、どんどんシンプルにお考え下さればと存じます。
新たな切り口、余計なもの、邪魔もの、障害物などが見つかるかと存じます。
さて、お勉強におきましては、単純・シンプルに考えるのは、数字で考えるのが適当であるかと思います。
例えば、できる・できないの判定やマスターの基準というのは、意外に難しいものがございます。
そもそも、その判定者が自分自身なのでございます。大いに主観的なわけでございます。
「できるのか、といわれたらできそうな気もするけども、できない感じもする。」
本音のところでは、このように感じているのではないかと存じます。
しかし、こういうのは、判別でも何でもないといわれても仕方がありません。
そこで、数字で考えるわけでございます。
例えば、テキストや問題集でございます。
テキストや問題集のマスターにあたっては、「3」という数字を念頭に勉強して行きます。
「3」という数字は、3回繰り返す事を意味します。
簡単な試験では「3」回という数字が多すぎる事もありますが、ほとんどの試験では、テキストと問題集は3回行えば、穏当にできるようになるものでございます。
わたくし自身の経験を振り返ってみても、1回やったきりでは、理解は不十分でしたし、2回でもまだまだの状態、3回目でようやく自信の萌芽が見え始めたのでございます。
3回やった後で、次の段階の勉強や課題に進んだ次第でございます。以降のお勉強は、比較的、スムーズに進んだ感がいたします。
どうなったらマスターなのかというのは、定義したり基準を決めたりするのは難しいものがございます。ぶっちゃけいうと、そんな作業を真剣にするくらいなら、復習をしていた方がはるかに合格に近づく事ができるでしょう。
だからこそ、数字で単純に考えるわけでございます。3回やれば相応の力は身に付きます。勿論、細かい部分で仕上がっていないところもあるでしょうが、それでも、多くができるようになるのは間違いありません。
3回という数字をこなせば、こなす前に比べたら、言う事も考える事も現実的で確かなものへと変化いたします。
「3」という回数が、薄っぺらな名目上だけの受験生から、やることをやっている実質的な受験生へとクラスチェンジさせるのでございます。
今回のススメでは、テキストと問題集の3回繰り返しを例として挙げました。このように、どんどん自分のお勉強を数字で割り切っていってくださればと存じます。
本当にすっきりするかと思う次第でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年2月4日 5:13 AM |
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試験勉強におきまして、最大のキーワードは何かと申しますと、それは、「過去問」に尽きるかと存じます。
お勉強と言いますと、記憶やら理解やら、方法やノウハウが大いに語られますが、そういったものは極言すれば、2次的3次的なものでございます。
いくら記憶力が優れていても、試験範囲の全てを憶えられるわけではありません。
試験に出るところを憶えていかねばならないわけでございます。
では、その「憶えるところ」はどこなのか、それが決まってくるのが、過去問なわけでございます。
理解も同様の事情でございます。
試験と関係ないことを理解に理解しても、全く点数には貢献いたしません。どこをどのように、どのような深さにまで理解するか、それが決まってくるのが、過去問なわけであります。
試験の本質中の本質は、過去問でございます。過去問こそ、試験突破の最大のキーなのでございます。
過去問を甘く見ていた方々。問題集に毛が生えたものくらいに考えていた方々。昔の問題でしょ、未来の方が大事ジャンとしか見ていなかった方々。
今のうちに、過去問への意識を180度、変えてくださればと存じます。
とはいえども、なかには、過去問と聞くと気分が重くなる人や自信の持てない人が居られるかと存じます。
確かに、過去問が難しいのは事実でございます。
しかしまあ、そう気に病むことなく、気楽に構えておいてくださればと存じます。
といいますのも、試験問題の傾向やパターン、問題のひねり方はそうたくさんあるわけでもなく、数年分の過去問を何回か繰り返せば、誰でも身に付けることができるからでございます。
試験問題というのは基本、受験生を落とすために作られるのでありますから、外見も、意図的にわかりにくく、難しく見えるようにしているのでございます。
しかし、過去問をやっていくうちに、そうした迷彩や演出は次第に取れていってしまうものでございます。
過去問の難しさとは、半分くらいが見た目も難しさでありまして、やりさえすれば、安物のペンキのようにペりぺりと剥げ落ちて行くものでございます。
現に、これまでに、それこそ合格者の数だけ、過去問ができるようになった人がいるのですから、別段、あなただけが特別にできない理由は成り立ちません。
過去問はやればできますし、やらなければできない、ただそれだけのことでございます。
見た目の難しさに惑わされることなく、果敢に、そして、早いうちに過去問とご対決くださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年2月3日 1:26 PM |
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本試験が近づきますと、「追い込みをかける」という言葉を耳にするものでございます。
独学でも「追い込み」は重要なお勉強でございます。
追い込みとは何か簡単に申しますと、単純にバリバリと猛勉強することです。
質・量ともに、従来の2倍から3倍以上のお勉強を致します。
例えば、これまでは過去問1年分に1日の勉強を充てていたのなら、追い込みとなれば倍の2年分・3年分の演習を1日で済ませる、というわけでございます。
試験とは水物でありまして、本当に本試験直前の追い込みで、合格者の席順はぐいんぐいんと入れ替わるものでございます。
直近の模試で合格判定がSだろうがAであろうが、追い込みにて一気に詰め寄られるとお考え下さればと存じます。
模試などは本当に氷山の一角でございます。模試と本試験の受験者数とを比べれば、模試の成績がいかに信憑性の無いものか、実感できるかと存じます。
模試で重要なのは、その成績や判定、偏差値ではなく、問題にございます。模試の問題こそ模試を受ける眼目であります。成績の良し悪しなど気にせず、またあてにはせず、復習に邁進くださればと存じます。
よく、実力十分・成績上位の人がひょっこりとおちる事がありますが、その原因の大半は、追い込み時にサボったからでございます。
やってきたことに自信を持つのは結構でございます。また、模試等で客観的なデータもあって、安心してしまう事もありましょう。
しかし、でございます。
世の中には、スロースターターの人が居られます。再受験組、再々受験組の方も居られます。現役の受験生の中にも飛び抜けてできる人が居られます。
本試験では、こうした人たちと、合格をめぐって丁々発止のバトルを繰り広げるわけでございます。
あなたが実力者なら、他の受験生も実力者。虎視眈々と隙を窺っているものでございます。
ですから、これまでに十分にやってきたからといって決して手を抜いてはいけないのでございます。
決して、でございます。手を抜けば、負けでございます。
追いかけてくる人と同等かそれ以上の勉強をしなければならないのでございます。
正直申しまして、「試験では諦めるな」と言う金言が通用するのは、合格レベルにある人が追い込みをさぼったり直前期での調整に失敗したりして、チャンスが舞い込むがためと考えております。
実力が完成している人、仕上がっている人でも追い込みはしなくてはなりません。追いつかれその席を奪われる可能性は大です。
まだ実力が付いていない人、完成していない人も、追い込みをしなくてはいけません。
うっかりしている間の抜けた実力者が必ず居ます。また、不幸にも体調を崩す実力者が必ず居ます。彼らの席を奪うためにも、追い込みをしなくてはならないのでございます。
本試験までは、どれほど実力を有していようとも、やらなくてはならないという事でございます。
本試験後はもうそのお勉強をすることはないのですから、追い込みに追い込んで猛勉強くださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年2月2日 12:21 PM |
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