独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

本試験の慣らし

いざ本番となると、うまく力の発揮できない方が居られます。
勉強不足は勿論、問題外でございます。
テキストはよく読んだし、問題集も2〜3回は解いてみた。過去問も3回繰り返した。復習もした。重要な語句や用語は覚えている。定義や要件などはじっくり読み込んだ。
まあ、こんな風にお勉強が進んでおりますと、代表的なのは模試にて、そのほか実戦形式の問題集では相応の点数が出るものでございます。
しかし、なぜだかできないわけでございます。
模試の後で復習すると、個々の問題はできるのであります。
しかし、それが一時に数十問もやって来ると、忽ち頭は混乱したり錯綜したりでできなくなってしまうのでございます。
このように本番に弱い方は、毎日、本試験1年分の問題演習をやってみて頂きたく存じます。
問題は何でも構いません。
一問一答でも、問題集でも、予想問題集でも、過去問でも、なんでも結構でございます。
とにかく、毎日1年分の問題演習を行うのでございます。
本試験の問題数が50問なら毎日50問、70問なら毎日70問、120問なら毎日120問の問題演習数を維持するわけでございます。
本番形式になると力が出ないのは、ぶっちゃけていうとその問題数に慣れていないからでございます。
マラソンによく似ているかと存じます。いくら体力に自信があっても、10キロなら10キロ、30キロなら30キロの、その距離に応じた練習をしておかないと、やはり途中でばててしまうものなのでございます。
体力がある=上手に走れると言うわけではないのでございます。
個々の問題が解ける実力があっても、だからといって上手に本試験の問題が解けるとは行かないわけでございます。
本試験は相応の問題数がありますから、その数に応じた練習をもしておかねばならないのでございます。
ある程度まとまった演習をしておく事で、一定の時間内で問題を裁く力も付いて参ります。
余力があるなら過去問にて、1年分の問題を解くのにどのくらいの時間がかかるか調べてくださればと存じます。
そうしておくと時間意識が高まって、ペース配分や解くべきか解かざるべきかを判断する練習にもなるかと思います。
本試験と言いますのは、理解しただけでは不十分でありますし、暗記・記憶しただけでも不十分でございます。本試験の形式や雰囲気に慣れておく必要もあるのでございます。
実力はあるのにそれがうまく発揮できない方は、できるだけ本試験とよく似た条件下でお勉強を採ってくださればと存じます。
1番よいのは模試でありますが、時間もお金もかかりますので、多用はできません。しかし、できるだけ機会を捉えて模試の受講を進めるものでございます。
また、日曜祝日など朝から時間が使える時は、本試験のときと同じ時間から過去問を解いてみるなど、日々のお勉強で自分なりに本試験の環境を再現してみるのも、よい本試験慣れになるかと存じます。

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とりあえず、やる

お勉強の対象とは、基本的に難しい事や知らない事でございます。
よく知っている事を、敢えてわざわざお勉強する人はそう居ないかと存じます。
よく知らないものには近づくのだって抵抗を覚えるものでございます。
しかし、それを勉強していくのでございます。なかなかにうまく行くものではありません。
よくは知らないものを勉強しようとする時は、4の5を言わず、とりあえずやってみる事が肝要かと存じます。
右も左もわからないのでございます。ならば、試しにやってみるしかないのでございます。
基礎も応用も、簡単も難しいもごっちゃにして、やってみるしかないのでございます。
見知らぬものの中から基礎的なこと・基本事項を探し出して、それのみを勉強するなんて、そんな高度な事がどうしてできましょうか。
もっと言うなら、選別の作業自体が難しいものでございます。これは基礎レベル、これは応用レベル、この章は初学者には難しいかな、なあんて言えるのは相応の実力を身に付けた人以外に居りません。
ですから独学では、お試しにざっとテキストを読んで問題集を解いてみて、試験勉強の感触を掴む事から着手していくわけでございます。
勿論、泥縄でありますし、効率的とも言えません。基礎も付いていないのに難しいところや応用的な事も見ていかざるを得ないからでございます。
しかし、とりあえず泥縄式でもやってしまって、ある程度の見当が付いてから、これは基礎だからしっかりやろう、これは応用というか難しいから後にまわそうと判断して行ってもよいと思います。
とりあえずやってみる事でございます。
できることなら、1回はテキストや問題集を読んだり解いたりした後から、試験のこれからを真剣に検討考えてみて欲しく思います。
逆に言うなら、1回転目が済むまではあれやこれや深く悩んだり考えないわけでございます。
わたくしの実感からすると、とりあえず1回はやってしまってある程度の見当が付いてからアレコレと考えた方が実効性が高くて割によい考えになるかと思います。
よくはわからないものを目の前にして、あーだこーだ考えても、それほど正しい判断が出そうには思いません。
とりあえずやってみて、見当が付く、そこまで自分を持っていってくださればと存じます。
ぐだぐだ言わずに、取り敢えず「1回」という数を達成してみます。1回を終えたころにはきっと、今の10倍は視界が利くようになっているでしょう。そこからしっかり考えても全く遅くはないように思います。
考えの形式というのは色々ございます。
走りながら考える。走る前に考える。走ってから考える。などなどでございます。
お勉強におきましては、複合型でございます。少し走ってみてから考える、というような感じでございます。

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アレコレとをはっきりと

何をしたらいいかわからないと、話は進みません。
何をしたらいいかをよくわかっていないと、やっぱり話はうまく進んでいきません。
以上は当たり前の事ですが、意外にお忘れになっている方が居られるかと存じます。
それはやはり、お勉強そのものの性質にあるかと存じます。
お勉強ではどうしても、未知の事を勉強する事となりますので、やっぱり、やる事の把握がぼんやりとしてくるわけでございます。
しかし、ぼんやりと曖昧なままにしておくのは危険でございます。
わたくしたちは、曖昧なものに対してはやる気が向かわないからでございます。
ぬえのように意見はコロコロ変わりどっちつかずで定見が無く、結論は言わず、言えばすぐに撤回するような人とは、まともに接しないかと思います。
これは、大人の世界に限った話ではなく、小学校1年生であってもこんな子は仲間はずれにはされる事でしょう。こんなクソガキとは、付き合う気が起きないからでございます。
具体性がなく曖昧な人や物、事柄については、「気」が起きないのがわたくしたちの性質なのでございます。
お勉強も同様の事情でございます。
具体的にやるべき内容を把握しているからこそ、日々、お勉強に対してのやる気が生まれてくるわけでございます。
こつこつやっていけば試験には穏当に合格する事はできますが、こつこつするには、何をこつこつするのか具体的に把握しておかねばならないのでございます。
何をするかを把握するのが、こつこつの最低限の準備なのでございます。
基本的に、独学で合格するというのは、魔法や特殊なテクニックの結果ではなく、どれだけ自分のやるべき事を具体的に把握して行ったかにほかなりません。
気合や精神力が優れているからお勉強ができるわけではなく、本当のところ、自分のすべき事をしっかり把握しているからこそ、お勉強しているのでございます。
あのあたりはまだやばいとか、過去問はまだやり足りていないとか、こういった自分の課題とその課題の重要性を明白に知っているからこそ、お勉強ができるわけでございます。
何にもない曖昧でのっぺらぼうの状態では、やはりお勉強の気は湧かないのでございます。
試験勉強は、ひいては合格するかしないかは、頭の良し悪しというより、お勉強の取り組み方や方法の違いに強く関係しているかと思います。
独学では学習計画を推奨しますが、それは、自分がこれから何をするかを具体的に把握するためなのでございます。
お勉強が進まないなあと思っておられる方が居られましたら、まずは、学習の計画作りから入ってくださればと存じます。
何を何時までにどのくらいの深度でやるか、こうしたことを考えるうちに、明日やる事、来週やる事が明白に頭に浮かんでくるかと存じます。

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