何をしたらいいかわからないと、話は進みません。
何をしたらいいかをよくわかっていないと、やっぱり話はうまく進んでいきません。
以上は当たり前の事ですが、意外にお忘れになっている方が居られるかと存じます。
それはやはり、お勉強そのものの性質にあるかと存じます。
お勉強ではどうしても、未知の事を勉強する事となりますので、やっぱり、やる事の把握がぼんやりとしてくるわけでございます。
しかし、ぼんやりと曖昧なままにしておくのは危険でございます。
わたくしたちは、曖昧なものに対してはやる気が向かわないからでございます。
ぬえのように意見はコロコロ変わりどっちつかずで定見が無く、結論は言わず、言えばすぐに撤回するような人とは、まともに接しないかと思います。
これは、大人の世界に限った話ではなく、小学校1年生であってもこんな子は仲間はずれにはされる事でしょう。こんなクソガキとは、付き合う気が起きないからでございます。
具体性がなく曖昧な人や物、事柄については、「気」が起きないのがわたくしたちの性質なのでございます。
お勉強も同様の事情でございます。
具体的にやるべき内容を把握しているからこそ、日々、お勉強に対してのやる気が生まれてくるわけでございます。
こつこつやっていけば試験には穏当に合格する事はできますが、こつこつするには、何をこつこつするのか具体的に把握しておかねばならないのでございます。
何をするかを把握するのが、こつこつの最低限の準備なのでございます。
基本的に、独学で合格するというのは、魔法や特殊なテクニックの結果ではなく、どれだけ自分のやるべき事を具体的に把握して行ったかにほかなりません。
気合や精神力が優れているからお勉強ができるわけではなく、本当のところ、自分のすべき事をしっかり把握しているからこそ、お勉強しているのでございます。
あのあたりはまだやばいとか、過去問はまだやり足りていないとか、こういった自分の課題とその課題の重要性を明白に知っているからこそ、お勉強ができるわけでございます。
何にもない曖昧でのっぺらぼうの状態では、やはりお勉強の気は湧かないのでございます。
試験勉強は、ひいては合格するかしないかは、頭の良し悪しというより、お勉強の取り組み方や方法の違いに強く関係しているかと思います。
独学では学習計画を推奨しますが、それは、自分がこれから何をするかを具体的に把握するためなのでございます。
お勉強が進まないなあと思っておられる方が居られましたら、まずは、学習の計画作りから入ってくださればと存じます。
何を何時までにどのくらいの深度でやるか、こうしたことを考えるうちに、明日やる事、来週やる事が明白に頭に浮かんでくるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年1月27日 6:42 PM |
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本試験におきましては、それほど忘れ物を恐れなくても構いません。
絶対的に受験に必要なのは受験票のみでありまして、そのほかのものは何とかなってしまうからでございます。
大概、試験会場の近くにはコンビニがあるでしょうから、文房具や定規、消しゴム、ハンカチ・ちり紙といった小道具を忘れても、そこで買い揃えばしまいでございます。
そんなに数は居ないと思いますが、計算機や時計といった小機械類も今やコンビニで売られておりますので、ぶっちゃけ忘れても大丈夫でございます。
計算問題がある試験なのに、計算機を忘れコンビニで購う人を見かけて驚いた事がございます。ああ、便利な世の中になったなあと慨嘆した記憶がございます。
簿記といった計算機が必須の試験であってすら、計算機を忘れてもまあ何とかなってしまうのでございます。
もしコンビニが無くても、文房具類は隣の席の人から借りたり、試験官に言えば貸してもらえる可能性も大です。
時計は大概、試験会場のどこぞに備え付けられていますし、試験官がある程度の時間を言ってくれますので、時間配分の効かないきつい試験にはなりますが、何とかなるものなのでございます。
まあ、ぶっちゃけていうと、絶対的に必要な受験票すら、もしかしたら忘れても大丈夫かもしれません。
それほどに管理の厳しくない試験やこれまでに受験票関連の不正行為が無かった試験では、穏当に受験票の再発行などの処置が取られるかと思います。
受験票を忘れても一律に受験禁止となる試験は、余程の事情でもない限り、そこまで最悪のケースには陥らないかと存じます。
しかし、でございます。
忘れ物をしても大丈夫だからといって、忘れ物をしてもよいというわけではありません。忘れ物をしないに越した事はないのでございます。
忘れ物は心に影響を及ぼすからでございます。試験験のときは試験以外のことで煩いたくありません。
忘れ物をするとどっと汗をかきますし、心臓もバクバクいうものでございます。
忘れた!!!と気が急きながら、コンビニを探し回ったりするのは、愚かでございます。
忘れ物がらみの雑用にかかる手間と時間は無駄そのものでございます。
要らぬ緊張と動揺を強いるような真似は控えるべきかと存じます。
忘れ物なんてのは、本試験前日にでも願書を見ながら指差し確認をしながら用意すれば防ぐことができます。
前日にバタバタしたくない人は、持って行くものなんて決まっているのですから、1週間前から鞄に放り込んでおけばよいだけでございます。
忘れ物なんかで試験に影響が出ることを恐れてくださればと存じます。
万全の状態で試験に臨めるよう心がけてくださればと思います。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年1月26日 1:32 PM |
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幽霊の正体見たり枯れ尾花、なんて申します。
不安な心持ちでいると、なんでもないものでも恐ろしく感じてしまう喩えでございます。
心にやましいものを抱く者は、配偶者の何気ない一言にも慌ててしまうものでございます。
最近は帰るのが早いのね、くらいの一言でアウアウしてしまい、うの字が発覚した友人を知っております。
まさかうの字の代償のために早く帰ってきたのが裏目になるとは思いもよらなかったでしょう。
さて、これと同様の理屈が、お勉強にも成立してございます。
わたくしたちは、よくわからないものを不安に思う生き物でございます。そのうえ、忘れっぽい生き物でもございます。
「よくわからないものを不安に思う」この文章から、「もの」を抜き取りますと、「よくわからない」と「不安」の意味になります。
つまり、です。よくわからんなあ、とかいまいち意味がつかめないところがあっても、その時は、その「ところ」がはっきりしていますので、それほど不安には思わないのでございます。
しかし、忘れっぽいのがわたくしたちの性でございます。2〜3日も経てば、その「ところ」を忘れてしまうのでございます。
ですから、頭に残るのは「よくはわからない」という意味の断片が居座り続けるのでございます。
これが、お勉強上の不安の元ダネとなるわけでございます。
お勉強に不安は付き物でありますが、それはわたくしたちが、その不安の真の発生源・元のところ・原点をすっかり忘れてしまうからございます。
逆に言うなら、不安の元ダネを忘れさえしなければ、不安はそれほど大きく成長しないのでございます。
もっと逆に言えば、不安の原点を忘れるに任せておれば、お勉強が進むに連れてよくわからない事はどんどん増えて参りますから、結果的に不安ばかりが大きくなっていくのでございます。
お勉強中におきましては、メモでもポストイットでも日記でも構いません。不安に思うところを書いておく事を推奨するものでございます。
そして、1週間なら1週間、10日なら10日で、一覧表にまとめる事をお勧めいたします。
個々ばらばらの不安を一堂に集めてみますと、元気がやる気が出るわけではありませんが、(ああ、ここはやっとかなあかんなあ)とか(こら、要注意だわ)とか、(見直しておかんと)と思いを強めるかと存じます。そうなのです、不安はそれほど湧かず、潰してしまうべき復習項目を思うのみなのでございます。
テキストの読み込みや問題演習をするうちに、自分の不安な箇所を発見するかと思います。
「コレ苦手だなぁ」「コレはどうしても忘れてしまうなあ」「コノ問題はなんだか間違えそうだ」と不安に思ったものは、取り敢えずはページ数、単元名、項目名、問題番号をメモしておきましょう。
今はその不安に対処できませんが、後でやればよいだけの話。ならば、その後の時に備えて、その場所を残しておくわけでございます。
そして、ある程度溜まってきたら一覧表にしてくださればと存じます。
この日々のメモから一覧表にまとめる作業は、日々のお勉強のみならず、模試前や本試験前にも功を奏すかと存じます。
本試験の1週間前や前日、当日ともなりますと、意外にする事がなく、手持ち無沙汰になるときがございます。しかし、何だか試験への不安のみが燻ってございます。
こうした時に、一覧表にリスト化された不安な箇所をひとつひとつ潰していくと、不安を帳消しにして逆に、自信がもりもり湧いてきるかと存じます。
不安に思ったことはおざなりにせず、メモに、そして一覧表化して残していきましょう。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年1月25日 8:41 PM |
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