独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

大量のお湯で一杯のお茶を

暦の上では立春と相なりましたが、まだまだ寒い毎日であるかと存じます。
ある日はとても暖かくジャンパーを着て出歩くと汗ばむくせに、次の日になるととてもじゃないが寒くて仕方がない日があるかと存じます。
ほんとうの春までには、あと2〜3回くらい、こうした寒暖差があるかと思います。
くれぐれもうっかりしてお風邪など召しませんように、お気を付け下さればと存じます。
先だってわたくしも、ついつい油断をして軽装で居たところ、あっという間に風邪を引いてしまいました。
風邪を引くとしんどいは、喉は痛い、仕事は滞る、薬代・ドリンク代で余計な費えとなるわで、あまりよい事ではありません。
風邪を引く前に注意をしてくださればと存じます。
さて、お勉強のお供といえば、お茶でございます。
なぜお茶を飲むのか、というならば、やはり身体が温まって元気が出るからでございます。
暖房というのは、身体の表面ばかりを暖めるものでありまして、意外に寒いのでございます。
基本的に、わたくしたちが気を付けなければならないのは、皮膚的な寒さではなく、内臓的な内部の寒さでございます。
寒い寒いといって手足が冷たくなるのは別に構わないのでございます。外気の温度が上がったり、血行さえよくなれば、すぐさま温かさは回復するからでございます。
しかし、内臓的な寒さはそうはいきません。例えば、腰部の寒さでございます。
腰がいったん冷え切るとほんとうにカイロを何個貼り付けようとも、空調の温度を上げようとも、厚着をしようとも、まったく暖かくならなくなります。外からの熱では暖かくならないのでございます。
身体の心が冷えてしまうと、再び暖を取り戻すには結構な時間がかかってしまいます。その間は、まるで雨に打たれた子犬がじっとしているように、何も手が付かなくなるのでございます。
身体の内部を冷やさない、これが涵養であるかと存じます。
では、冷やさないようにする、または、暖めるにはどうしたらいいかと申しますと、手っ取り早いのは「お茶」なのでございます。
しかし、単に飲めばいいというものではなく、淹れ方に一工夫あるものでございます。
まず、お湯は大量に沸かします。ガス代・電気代が心配という人も居られるかと思いますが、風邪薬1錠程度のコストでありましょう。
たっぷりのお湯でまずは急須を温めます。ついで、カップ・湯のみ茶碗を温めます。ここでケチケチしない事がポイントでございます。
急須が暖まったら中のお湯は捨て、お茶の葉なりティーバッグをいれ、少しお湯をかけて蒸らします。40秒くらいで結構かと存じます。
インスタントコーヒーをご愛飲の方は、お湯をかけた後にティースプーンでゴリゴリと練るようにして下さい。
意外にコーヒー粒というのは大きな構造をしておりまして、お湯を注げば一見解けているように見えますが、それは色・見た目だけでありまして、うまみの成分やにおいの成分は未だ固形のままとの事でございます。
ですから、蒸らす際にスプーンで練りに練って、味と香りが沸き立つように下ごしらえするというわけでございます。
お茶の葉が蒸せましたら、カップに入れたお湯を捨てて、いよいよ注ぐことと相なります。
こうして淹れたお茶はいつもより数度高い温度であるかと存じます。たかが数度でありますが、その数度が冷えた身体には実に心地よく、じんわりと中から身体を温めるのでございます。
寒いときこそ、あつあつの一杯で、身体の内部からお暖め下さればと存じます。
内臓が温まれば、元気も回復するかと存じます。

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点・点・点

本試験がすぐ近くまで来ると、やはり、気は焦ってくるものでございます。
おそらく、多くの方が精神的に揺さぶられる時かと存じます。
ほんとうに簡単な間違いや取るに足らない誤り、しくじりの類がずしんと心に重く響くこともあるかと存じます。
夜寝ているときに、不安やプレッシャーで嫌な汗をかくかと思います。
さて、そのようなときには、どのようにして凌げばいいか、というわけでございます。
最も手っ取り早いのは、アルコールでございます。適量のアルコールは緊張を和らげ、血流を良くしてくれます。軽く飲めば元気が出るので、身体には実に宜しいのでございます。
風邪を引いたブンチョウに薄めたワインや日本酒を飲ませると、少しく生気が出て来るものでございます。
ブンチョウですらそうなのですから、況や人間をや、でございます。
しかし、なのでございます。
アルコールの最大の欠点は、飲みすぎると記憶がなくなる点でございます。
泥酔したときの事はあまり憶えていないものでございます。これと同様の事がお勉強にも起きてしまうのでございます。
つまり、今日憶えたことどもは、ガブガブ飲めばあっという間に忘却の彼方に飛んでいってしまうわけでございます。
試験の不安を和らげるためのアルコールが、今度は逆に、ますます不安を高じさせる「忘却」の原因と相なるわけでございます。
アルコールによっては、やはり、試験の不安・プレッシャーの問題は解決しないわけでございます。
しかし、ここに副作用もない特効薬がひとつございます。それは、「お勉強」でございます。
お勉強によって、1点1点を取るのでございます。
正直なところ、この「点」しか不安を和らげるものはないかと存じます。
「点」が付ける薬なのでございます。「点」だけが不安やプレッシャーを和らげてくれるのでございます。
基本的に、試験勉強から解放されるためには、一定の点を取るしかありません。試験である以上、「点」しかないのです。
では、点を取るにはどうしたらいいかといいますと、お勉強しかないのでございます。
やはり、元の場所に戻らざるを得ないのでございます。やはり、お勉強しないのでございます。
お勉強は確かに時に嫌で気乗りのしないものでございます。
しかしながら、本試験の不安を和らげるのに、これ以上のものはないのでございます。
不安が強い時は、点を取る事のみを意識して、それ以外の雑念はシャットアウトしてお勉強にお臨み下さればと存じます。
本試験後はいくらでも雑念に身を委ねられるのですから、今だけの話でございます。
「点・点・点」と唱えながらでも結構でございます。重要事項や頻出事項をおさらい、確認、仕上げていってほしく思います。
「点」とがつがつするのも、この2〜3ヶ月だけの話でございます。
いろいろと周囲の雑音や安っぽい意見が気になる事ですが、点数に関係のないことはキッパリ割り切って点の試験勉強のみに勤しんでください。
逆に、こう考えると楽かもしれません。
「点以外のことは考えなくてもよい」と。少し思考停止して危険ではありますが、本試験間近の勉強としてはあながち間違ってもいません。
点に関係しないことに一生懸命になる危険に比べれば、点に関することだけをしていた方が合格は近づきます。「点・点・点」をキーワードにお励み下さればと存じます。

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追い込みの注意点

本試験の1ヶ月前あたりから、だんだんと追い込みの準備をしていきます。
試験勉強期間を長く取っていた人や気の早い人は、2ヶ月前あたりから追い込みをしていってもようございます。
本試験が間近になれば、どうしてもテンションは上がりますから、日々のお勉強にがんばれるようになります。
昔の人は、ケツに火がつくなどと申しましたが、なるほど、言いえて妙かと存じます。
普段ののん気モードは何処に言ったのやら、ばりばりと目の前の事を処理していくようになります。
さて、追い込みでは、お勉強にがんばりにがんばるわけですが、わたしたちはいったい何をがんばればよいのか、というわけでございます。
追い込みでがんばるのは、ただひとつ、復習のみでございます。
これまでやってきたこと全てを、総復習いたします。
テキストは読み直し、問題集は解き直し、過去問ももう一度、模試も時間を測って解き直します。
復習のみ、なのでございます。
ということは、もはや、追い込みの時には、新しい問題集その他には手をつけないのでございます。
ですから、直前○○問題集とか、直前チェックと銘打たれた問題集は解かないのでございます。同様に、直前総チェックなんたらの資料集なりミニテキスト、サブテキストも読みません。
「新しい事はしない」−ここが肝要でございます。
どうして新しい事は手を付けないのかというと、マスターまでには漕ぎ付けられないからでございます。
新しく問題集なり資料を買ってきたと致しましょう。さて、では、それを残すところあと1〜2ヶ月の間で、手垢で真っ黒ぼろぼろよれよれのテキストや問題集、過去問のレベルにまで使い込めるのかというわけです。
新教材を一心に信じて、それのみをやるならば使い込みは可能でしょうが、おそらくは時間的に不可能であるかと存じます。
その新教材が、ほんとうによっぽどのもので、受験生の8割は使い見ているようなものなら話は別ですが、そういう教材というのは、ほとんどない、いや、ないといっても良いかと存じます。
実際には、追い込みの時には、重要事項や頻出事項、用語や語句、定義や説明、表・リストなどの確認が残っております。その、優秀なる教材のみに構うわけにも行かないのでございます。
新しい教材をやるときには、その教材がこれまでの教材よりも優れている、または、やる価値があるという確かな理由がない限りは、やらない方が賢明ではないかと思います。
もっといってしまうと、これまで使ってきた馴染みの教材を放棄するだけの理由があるのか、というわけでございます。新教材がそんなにも凄いものなら、わたしたちはそれを最初から使うべきでありましょう。
というわけでありまして、本試験の追い込みになって、新しい教材に手を出すような事はお控えくださればと存じます。

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