独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

過去問のあれこれ

試験勉強におきまして、最大のキーワードは何かと申しますと、それは、「過去問」に尽きるかと存じます。
お勉強と言いますと、記憶やら理解やら、方法やノウハウが大いに語られますが、そういったものは極言すれば、2次的3次的なものでございます。
いくら記憶力が優れていても、試験範囲の全てを憶えられるわけではありません。
試験に出るところを憶えていかねばならないわけでございます。
では、その「憶えるところ」はどこなのか、それが決まってくるのが、過去問なわけでございます。
理解も同様の事情でございます。
試験と関係ないことを理解に理解しても、全く点数には貢献いたしません。どこをどのように、どのような深さにまで理解するか、それが決まってくるのが、過去問なわけであります。
試験の本質中の本質は、過去問でございます。過去問こそ、試験突破の最大のキーなのでございます。
過去問を甘く見ていた方々。問題集に毛が生えたものくらいに考えていた方々。昔の問題でしょ、未来の方が大事ジャンとしか見ていなかった方々。
今のうちに、過去問への意識を180度、変えてくださればと存じます。
とはいえども、なかには、過去問と聞くと気分が重くなる人や自信の持てない人が居られるかと存じます。
確かに、過去問が難しいのは事実でございます。
しかしまあ、そう気に病むことなく、気楽に構えておいてくださればと存じます。
といいますのも、試験問題の傾向やパターン、問題のひねり方はそうたくさんあるわけでもなく、数年分の過去問を何回か繰り返せば、誰でも身に付けることができるからでございます。
試験問題というのは基本、受験生を落とすために作られるのでありますから、外見も、意図的にわかりにくく、難しく見えるようにしているのでございます。
しかし、過去問をやっていくうちに、そうした迷彩や演出は次第に取れていってしまうものでございます。
過去問の難しさとは、半分くらいが見た目も難しさでありまして、やりさえすれば、安物のペンキのようにペりぺりと剥げ落ちて行くものでございます。
現に、これまでに、それこそ合格者の数だけ、過去問ができるようになった人がいるのですから、別段、あなただけが特別にできない理由は成り立ちません。
過去問はやればできますし、やらなければできない、ただそれだけのことでございます。
見た目の難しさに惑わされることなく、果敢に、そして、早いうちに過去問とご対決くださればと存じます。

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追い込む

本試験が近づきますと、「追い込みをかける」という言葉を耳にするものでございます。
独学でも「追い込み」は重要なお勉強でございます。
追い込みとは何か簡単に申しますと、単純にバリバリと猛勉強することです。
質・量ともに、従来の2倍から3倍以上のお勉強を致します。
例えば、これまでは過去問1年分に1日の勉強を充てていたのなら、追い込みとなれば倍の2年分・3年分の演習を1日で済ませる、というわけでございます。
試験とは水物でありまして、本当に本試験直前の追い込みで、合格者の席順はぐいんぐいんと入れ替わるものでございます。
直近の模試で合格判定がSだろうがAであろうが、追い込みにて一気に詰め寄られるとお考え下さればと存じます。
模試などは本当に氷山の一角でございます。模試と本試験の受験者数とを比べれば、模試の成績がいかに信憑性の無いものか、実感できるかと存じます。
模試で重要なのは、その成績や判定、偏差値ではなく、問題にございます。模試の問題こそ模試を受ける眼目であります。成績の良し悪しなど気にせず、またあてにはせず、復習に邁進くださればと存じます。
よく、実力十分・成績上位の人がひょっこりとおちる事がありますが、その原因の大半は、追い込み時にサボったからでございます。
やってきたことに自信を持つのは結構でございます。また、模試等で客観的なデータもあって、安心してしまう事もありましょう。
しかし、でございます。
世の中には、スロースターターの人が居られます。再受験組、再々受験組の方も居られます。現役の受験生の中にも飛び抜けてできる人が居られます。
本試験では、こうした人たちと、合格をめぐって丁々発止のバトルを繰り広げるわけでございます。
あなたが実力者なら、他の受験生も実力者。虎視眈々と隙を窺っているものでございます。
ですから、これまでに十分にやってきたからといって決して手を抜いてはいけないのでございます。
決して、でございます。手を抜けば、負けでございます。
追いかけてくる人と同等かそれ以上の勉強をしなければならないのでございます。
正直申しまして、「試験では諦めるな」と言う金言が通用するのは、合格レベルにある人が追い込みをさぼったり直前期での調整に失敗したりして、チャンスが舞い込むがためと考えております。
実力が完成している人、仕上がっている人でも追い込みはしなくてはなりません。追いつかれその席を奪われる可能性は大です。
まだ実力が付いていない人、完成していない人も、追い込みをしなくてはいけません。
うっかりしている間の抜けた実力者が必ず居ます。また、不幸にも体調を崩す実力者が必ず居ます。彼らの席を奪うためにも、追い込みをしなくてはならないのでございます。
本試験までは、どれほど実力を有していようとも、やらなくてはならないという事でございます。
本試験後はもうそのお勉強をすることはないのですから、追い込みに追い込んで猛勉強くださればと存じます。

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無駄のある・なし

基本的に、お勉強には無駄が少ないものでございます。やればやるほど、力というのは付いていくものでございます。
しかしながら、無駄な勉強というのは、厳にございます。勉強なら何でもよいというわけではありませんので、この点、注意してくださればと存じます。
まず第一はムラッけのある、継続のないお勉強でございます。
お勉強と言いますのは事務作業や雑用・雑事の類ではありません。
例えば、家の片付けや掃除なら、ある日にまとめてやってしまい、他の日にはやらないという事が可能でございます。まとめる、と言う事が可能なわけでございます。
しかしながら、お勉強はそうは行きません。
ある日にドカンと、まあ10時間勉強すれば、後1週間は勉強しなくてもよい、と言うわけには行かないのでございます。
といいますのも、お勉強には記憶と言う不確定要素が付きまとうからでございます。
記憶と言う問題は一筋縄ではいきません。記憶は質より数、回数が記憶成功の重要な案件なのでございます。言い換えれば、回数こそ記憶維持の眼目なのでございます。
ですから、先の10時間学習で憶えようとするよりも、日々、1時間ずつ勉強して1時間ずつ復習していくほうが明らかに、記憶の定着がよいのでございます。
お勉強には一気にまとめてやると言う効率化手段が適いません。
コツコツと、時間を作ってはお勉強に臨むのがベストであり、ある特定の日のみしか勉強しないというのはあまり効率がよくはない事を、ご指摘させていただきたく存じます。
次なる無駄な勉強は、復習に欠けた勉強でございます。
復習は記憶と実に相性のよい作業でありまして、基本、記憶の大半は復習でできあがるといっても宜しいかと存じます。
読んだり書いたり解いたりした事は、復習による見直しを以って完結するわけでございます。
後日の復習あってこそ、お勉強をした事になるのでございます。
穏当の勉強時間があるのに、成績のよろしくない方は、得てして復習を軽視したお勉強と相なってございます。
復習を念頭に、お勉強と言うものを考えて欲しく思います。
例えば、調子がよいからといって進め過ぎると、後の復習が大変になってしまいます。ですから、ペースを緩めると言った塩梅でございます。復習が追いつかないほどには勉強しないというのも、1つの独学のコツであるかと存じます。
また、問題集や参考書の買い過ぎも、復習を念頭におくとよろしくありません。教材を買えば買うほど、復習すべきものが増えて参ります。復習できないのなら買わないのが、これまたコツでございます。
勿論の事、復習をすれば全てが解決するわけではありません。
1回復習すればかんぺきにできるようになる、確かな力が付く、確実に憶えるといった風でもありません。
「できない・わからない・忘れた」を「できる」状態までに持って行くのは、復習をやったとはいえども、結構な時間がかかるものでございます。それも今後、何度も手を入れることになるかと存じます。
なんだ、復習もそんなものかと思う方も居られるかと思いますが、確かに、1回の復習ではできる状態に到らないかもしれませんが、勉強した事をゼロにはしないのでございます。
復習に欠けた勉強だと、難しいところやよくわからないところは、あっという間にゼロの状態に、勉強しなかったくらいに真っ白になってしまいます。
復習をしておけば、前回はコウコウしたなあ、位の記憶は残っているもので、そこからお勉強を再開できるわけでございます。
この違いは、全くのやったはずなのにゼロから再開するのに比べたら、遙かに有利でございます。
やった事を次に活かすのも復習の大事な側面であるかと存じます。
再度申し上げますが、復習に欠ける勉強はかなり無駄でございます。必ず、復習を念頭にお勉強くださればと存じます。

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