独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

必ずやるとき

独学でのお勉強の基本は、「気楽」でございます。
何を甘ったるいことを言っているのだと言われる方も居られるかと存じます。
しかし、お勉強は仕事や家事ではありませんので、どうしても気楽に構えておかねばならないのでございます。
もし、自身の部下がお勉強に一生懸命になってド真剣になったと致します。
人間ですから、間違いは必ず起きるものでございます。おそらくは、お仕事の方の節々に影響が出るものなのでございます。
(あいつ大丈夫かな?)と訝しく思っていたら案の定、ということは枚挙の暇がございません。
それでもあなたは、「お勉強に全力を尽くせ」というのか、というわけでございます。
決してそうではないのは明瞭であるかと存じます。
お勉強に一生懸命になったために、その他のところでミスやトラブルが起きてしまい、その火消しや対策が増える事ほど、お勉強の敵・邪魔になるものもありません。
ならば、お勉強の優先順位は下げてできるだけその他に影響が及ばないようにするために、気楽に構えておいた方がよいではないか、と言うわけでございます。
しかも、独学でありますから、あまりに余裕のない勉強をしておりますと、プツンと緊張の糸が切れる時が来るのでございます。
そうしますと、おおかたスランプが到来するのでございます。
2〜3日で済めば傷は浅いでしょうが、2〜3週間もお勉強から遠ざかっていたら、これまで継続してきた成果など、あっという間に消し飛んでしまう事でしょう。
継続の上でも気を楽に構えていて、本試験が見えるようになってきたら本腰を入れる、くらいが1番よいのではないかと存じます。
なお、気楽にしているからといって、理解も記憶もできないものではありません。
一生懸命なら憶えがいいのかといいますとそうでもないのが、お勉強のつらい点でございます。
気楽だろうが一生懸命だろうが、大事な点は継続する・毎日続けるがポイントでございます。
この点のクリアを意識してくださればと存じます。
さて、基本の線は「お気楽」なのでありますが、怠ける・さぼると線引きが付き難いのがむずかしゅうございます。
ある人にとってはお気楽が、他人からすれば純然たるサボりにしか見えないときがありまして、ま、得てしてその通りに、力の出し惜しみをしていたり、言葉のママ、手を抜いているといった塩梅でございます。
本当に、サボりとセーブの線引きがむずかしゅうございます。
あまりに根を詰めると嫌になってしまうが、とはいえ、がんばらないと力がつかないので面白くとも何ともなく、実力も付かないと相なってしまうわけでございます。
そこで、「この時だけは負けてはならぬ」という一線を会得してくださればと存じます。
客観的などうこういう基準はないのですが、そこでぐたっとしてしまうと、ずるずるいく、そんな事態を予感する時でございます。
お勉強をしておりますと、絶対に引いてはならない、やめてはいけない、続けねばならない時があるのでございます。
こうした時には、気楽は一旦停止して、気合を入れ直して目の前の事にまい進してくださればと存じます。
気が乗らなかったり、やる気が出なかったりするときは、生のにんにんをかじるなり、しょうが汁を飲み干すなり、わさびを食べるなりしてでも、しゃんとしてその壁をお超え下さればと存じます。
他にもたくさんございます。塩を舐める、粒胡椒を噛み砕く、七味を口の中で振る、などなどでございます。身近なもので、よどんだ頭をスッキリさせることは可能でございます。
涙腺や汗線が一気に開いてしゃっきりするかと存じます。
お勉強では折に必ずがんばらないといけない時がございます。
毎回毎日全力でやろう!、とはいかないのがわたくしたちの日々でございます。
ただ、ときどき必ずがんばらないとならないときがございます。この時ばかりは、活を入れ、何をしてでもいいので突破くださればと存じます。
きっとあの時がんばったから合格できたんだという瞬間になるかと存じます。

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ゴールから

上手な学習計画作りは、ゴールの設定から始まります。
まず、最初にゴールを作ってから、日々のお勉強内容を落とし込んでいくわけでございます。
この点、スケジュール管理や日程の設定とは違うかと存じます。
当たり前の話なのですが、ゴールがあるからスタートがあるのでございます。
何にも考えずに野菜を切ったり、お湯を沸かしたり、靴を履いたり、外套を羽織ったりはしないはずでございます。
何か目的・ゴールがあってこそそうするわけであります。学習計画も、まずゴールからなのでございます。
計画作りの下手な人は、ゴールを設定せずに、毎日の日課なりを決めていきます。
目的も目標も、期限も決馬頭に突然、1日にテキスト○○ページ、問題集○○問をするといった計画を立てるのでございます。
こうした意図も企図もない学習計画は、穏当に三日坊主で終ります。
計画というのは、明白な目標・ゴールと期限があってこそのものでございます。そのふたつがなければ計画などではないのでございます。
学習計画を作るに際してはまず、いつまでに、何を、どこまで済ませたいかを決めてほしく存じます。
適当で構いません。
(今週いっぱいで5章まで終らせたい)(問題集をここまでやっておきたい)といった感じでようございます。
いつまでに○○を終らせたいというゴール像を作ってから、それを日々に割り振っていくわけでございます。
期限までの日数で割ったものを各勉強日に割り振るのもいいでしょうし、緩急つけてある日は少なく次の日は多く、平日は少なく土日は多め振るといった塩梅で結構でございます。
そのあたりは、皆様方の生活状況に応じた作業量を振り分ければ良いかと存じます。
上手な計画作りというのは、ゴールの設定が先にあります。逆ではないのです。
ゴールがあるから、そこに到るまでの詳細が決まってくるわけです。
最初にしっかりしたゴールを設定するからこそ、建設的かつ具体的に、そして、柔軟性をもって計画に向かい合うことができるのです。
ゴールの設定は中盤あたりまでは適当で構いません。といいますか、完全なる目標など立てないようにするのがコツでございます。
学習計画なんて風邪を引けばひっくり返るものなのですから、想像が付く範囲で、このくらい程度の曖昧かつ適当な目標でよいのでございます。
勿論のこと、ゴールの設定を誤りとてもできそうにないどでかい目標を立てたりもしましょう。
しかし、それも実力未分化の状態では仕方のないことでございます。
お勉強に慣れ試験範囲の各項目の難易度が把握するにつれて、より正確な目標と期限の切り方が付いて参ります。
ある程度の事ができるようになってから、正確かつ精密な計画を立てるようにすればよいかと存じます。それまでは、適当で進んでいけばよいでしょう。
取り敢えずは、明白なゴールと期限を定めた学習計画を作る事から、お勉強に取り組んでほしく存じます。

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大量のお湯で一杯のお茶を

暦の上では立春と相なりましたが、まだまだ寒い毎日であるかと存じます。
ある日はとても暖かくジャンパーを着て出歩くと汗ばむくせに、次の日になるととてもじゃないが寒くて仕方がない日があるかと存じます。
ほんとうの春までには、あと2〜3回くらい、こうした寒暖差があるかと思います。
くれぐれもうっかりしてお風邪など召しませんように、お気を付け下さればと存じます。
先だってわたくしも、ついつい油断をして軽装で居たところ、あっという間に風邪を引いてしまいました。
風邪を引くとしんどいは、喉は痛い、仕事は滞る、薬代・ドリンク代で余計な費えとなるわで、あまりよい事ではありません。
風邪を引く前に注意をしてくださればと存じます。
さて、お勉強のお供といえば、お茶でございます。
なぜお茶を飲むのか、というならば、やはり身体が温まって元気が出るからでございます。
暖房というのは、身体の表面ばかりを暖めるものでありまして、意外に寒いのでございます。
基本的に、わたくしたちが気を付けなければならないのは、皮膚的な寒さではなく、内臓的な内部の寒さでございます。
寒い寒いといって手足が冷たくなるのは別に構わないのでございます。外気の温度が上がったり、血行さえよくなれば、すぐさま温かさは回復するからでございます。
しかし、内臓的な寒さはそうはいきません。例えば、腰部の寒さでございます。
腰がいったん冷え切るとほんとうにカイロを何個貼り付けようとも、空調の温度を上げようとも、厚着をしようとも、まったく暖かくならなくなります。外からの熱では暖かくならないのでございます。
身体の心が冷えてしまうと、再び暖を取り戻すには結構な時間がかかってしまいます。その間は、まるで雨に打たれた子犬がじっとしているように、何も手が付かなくなるのでございます。
身体の内部を冷やさない、これが涵養であるかと存じます。
では、冷やさないようにする、または、暖めるにはどうしたらいいかと申しますと、手っ取り早いのは「お茶」なのでございます。
しかし、単に飲めばいいというものではなく、淹れ方に一工夫あるものでございます。
まず、お湯は大量に沸かします。ガス代・電気代が心配という人も居られるかと思いますが、風邪薬1錠程度のコストでありましょう。
たっぷりのお湯でまずは急須を温めます。ついで、カップ・湯のみ茶碗を温めます。ここでケチケチしない事がポイントでございます。
急須が暖まったら中のお湯は捨て、お茶の葉なりティーバッグをいれ、少しお湯をかけて蒸らします。40秒くらいで結構かと存じます。
インスタントコーヒーをご愛飲の方は、お湯をかけた後にティースプーンでゴリゴリと練るようにして下さい。
意外にコーヒー粒というのは大きな構造をしておりまして、お湯を注げば一見解けているように見えますが、それは色・見た目だけでありまして、うまみの成分やにおいの成分は未だ固形のままとの事でございます。
ですから、蒸らす際にスプーンで練りに練って、味と香りが沸き立つように下ごしらえするというわけでございます。
お茶の葉が蒸せましたら、カップに入れたお湯を捨てて、いよいよ注ぐことと相なります。
こうして淹れたお茶はいつもより数度高い温度であるかと存じます。たかが数度でありますが、その数度が冷えた身体には実に心地よく、じんわりと中から身体を温めるのでございます。
寒いときこそ、あつあつの一杯で、身体の内部からお暖め下さればと存じます。
内臓が温まれば、元気も回復するかと存じます。

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