お勉強で大切なのは、かっとしないこと・イライラしないことでございます。
日ごろの試験勉強から、自身の感情をコントロールするようにしなければなりません。
平静を保つのも、大事な試験対策のひとつなのでございます。
といいますのも、本試験でかっとなって頭に血が上りますと、実に危険な領域に踏み込む事と相なるためでございます。
頭に血が上りますとケアレスミスは連発いたしますし、普段なら解ける問題でもなぜかわからなくなったりと、ろくな目に会いません。
うまくいきませんから、ますます気分が悪くなって、またもや頭に血が上り、解ける問題が更に解けなくなってしまうのでございます。
イライラも同様に、ますます事態を難しいものに変えるのみでございます。
怒りもいらつきもすべて自分に返って参ります。だからこそ、感情はセーブしなければならないのでございます。
基本的に、試験といいますのは、受験生を落とすために行うものでございます。
出題者は落とす事に一生懸命でございます。それこそ、あらゆる手立てを持って、わたくしたちを落とさんとするものでありましょう。
ほーーんとうに難しい問題が続くときがございます。
まったくテキストにも何にも載ってない問題が平気の平左で現われるときがございます。
問題文が長くて数ページにわたるときもございます。選択肢にもたっぷりと字数が割かれ、読むのでさえ時間がかかりそうな問題を出してきます。
こうした問題が続きますと、こちらと致しましては当然、焦ってまいります。
当てが外れてイライラしますし、解けなければくさくさもしてきましょう。
しかし、わたくしたちが忘れてはならないのは、これらも、ひとえに出題者側の努力の一部ということでございます。
出題者側の意図にのっかって素直にイライラしてしまうのは、自分から合格から遠ざかっているものとお考え下さればと存じます。
出題者側のいらいら・ムカムカ演出にひっかからないように、体勢をしっかり整えておかねばならないのでございます。
そのための練習が、日々のお勉強にあるのでございます。
問題集や過去問には、(よくもまあこんなくだらない問題をだすなあ)と思う事がありましょう。
(おめえがやれよ)と毒づきたい問題に遭遇する事でしょう。
テキストでも、(本当によくここまで難しく、複雑に、長く書けるもんだね)と日本語の悪文の例みたいなものに付き合わないとならないときがありましょう。
しかし、そここそ、出題者の演出である事をわたくしたちは知らねばならないのでございます。
ホラー映画が観客を怖がらせるように、サスペンスがわたくしたちをぞっとさせるのと同じく、そこにこそ出題者側のトリックがあるのでございます。
かっときて、メンドクセ!やっとれん!と切れた時点で、出題者は満面の笑みを浮かべる事でありましょう。
だからこそ、ぐっとこらえて、相手の手の内でも見させて頂きますかな、くらいに斜に構えて感情をセーブして接していく事でございます。
感情のセーブも練習の賜物でございます。日々のお勉強から、感情を暴走させないように配慮くださればと存じます。
それこそ、本試験で出題者の演出にもろに引っ掛かって失点を重ねる事ほど、彼ら達を喜ばせるものはありません。ガッツポーズをしていることでありましょう。
出題者側の罠やひっかけに引っ掛かるのは構いませんが、自分から墓穴を掘るような真似はなさらぬよう、今から心を練ってくださればと思う次第でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年2月22日 11:06 PM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |
基本的に、試験というのは受験生を落とすためにございます。
表立っては知識や能力、資質の有無をチェックしていると謳っておりますが、もちろん建前でございます。
実際の実務では、まあ年に1回、耳目にするようなことでも、なぜか試験では頻出と相なることが多々あるわけでございます。
またこれとは逆に、実務上、とても大事な事でも、試験では問題にし難いとの理由で、ひとつも問われない事も多々あるかと存じます。
このズレが原因といいましょうか、最初は能力チェックだったものが、だんだんと試験のための試験、選ぶための試験が落とすための試験ととなるわけでございます。
さて、試験が落とすためのものであるなら、わたくしたちは、落とされないようにしなければなりません。
この意味で、ミスと言うものをお考えくださればと存じます。
試験におけるミスとは、1点の取れる問題・できる問題を落とす事にほかなりません。
試験のミスとは、ぶっちゃけ、これだけでございます。その他のミスは、まあ、どうにでもなります。
逆にいいますと、難問・奇問の類を間違うのは、ミスではないのでございます。
それらでは、確実に点が取れないからでございます。
難問や奇問への対策は手間と時間がかかって費用対効果が悪いうえに、対策をしたとしても確実に1点が取れる保証がありません。
また、他の受験生も穏当に解けないでしょうから、間違ったとしてもこちらに大きなマイナスはないのでございます。
ですから、できなくて点が取れずとも、ミスして失点しようとも、少しも気にする必要はありません。
難問奇問をいくら落とそうが、実質的にはミスにあらず、過ちにあらず、なのでございます。
ミスと聞くと何やら深く考えがちですが、単純に考えてほしく存じます。
わたしたちは試験のミスに絞って、つまりは、取れる問題を落とさない、できる問題を落とさないことのみを考えればよいのでございます。
ミスと言うのは性格や精神的なウッカリの所産ではなくて、処置の方向性の差に過ぎないのでございます。
全てのミスが等しく価値を持つのではなく、無視してもいいミスもあります。
取れる問題を落とさない・できる問題を落とさなくすることは、誰でも可能です。
重大なミスにたっぷりと時間と手間をかけ、そうではないミス、実質的にミスとも言えないミスについては、さらっと軽く手がけるだけでよいのでございます。
この点、勘違いをしないよう、ご助言したく存じます。
重要なのでもう一度言いますが、ミスとはあくまで、1点の取れる問題・できる問題を落とす事にほかなりません。
できるはずの問題、1点のとれる問題を落としたり間違った際には、時間を取って予防策をお取りくださればと存じます。
逆にいえば、わたくしたちがミスに対して深刻に処さねばならない時は、上記の時のみなのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年2月19日 8:59 AM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |
お勉強に気の乗らない時があるかと存じます。
テキストを読んだり、問題を解いたりする事に、飽きてしまう事もあるかと存じます。
しかしながら、このようなときでも、続けたほうが良いのがお勉強の真実でございます。
とはいえ、めんどくさいのも、これまた真実でございます。
こうした、やりたいけどやりたくない、二律背反の状態に陥った時は、これまでとは違ったタイプのお勉強で過ごすのが良いかと存じます。
無理やり従来のお勉強内容を強行すると、例えば、問題演習の上に問題演習を、テキスト読解の上にテキストを乗っけられたら、やる気が大激減してしまいます。
だから、他の違ったお勉強でクッションを設けるわけでございます。
オススメしたいのは、テキストの巻末にある索引を利用したお勉強でございます。
索引を利用して、見落とした用語・語句、忘れてしまった言葉がないかを確かめるわけでございます。
やり方は簡単で、ざっと「あ」行から、順に流して見ていくだけでございます。
「あ」が終れば、「い」、「う」と続けて、最後まで語句の確認を続けるというわけでございます。
途中、知らない用語、見たことのない用語、あやふやな用語があれば、テキストの該当文にあたっていきます。
重要な語句であれば赤丸かチェックを入れて再確認のときの目印を付けておきます。
どうでもいい、それ程重要ではないものなら、索引上に「ソレホド」「ヒマナトキ」「△」などと記しておけば、復習時や確認時に無駄な事で時間を使わずに済むかと存じます。
このように作業自体は単純なのですが、これがなかなか手強い上に作業量も多く、また、勉強効果も高いのでございます。
テキストの文章上や問題集の問題の中ではわかることでも、語句そのものを直接出されるとうまく考えられない事は多々ございます。
試験には出ない語句、重要でない語句、編集上の理由で載せられただけの語句なら、別にできなくても構いません。といいますか、できなくて普通です。
しかしながら、試験の頻出事項や重要な用語がピンと来ないのは、いただけないものでございます。
出題者側はわたくし達の盲点を突いて参ります。出るもの・重要なものについては、できるだけ手厚い処置が必要でございます。
一個一個を見ていくのは手間がかかりますが、しっかり抜け落ちをお手当くださればと存じます。
できていると思っていた重要語句や用語が意外にできていなかった事に気付き、まだまだだなという新鮮な気分を味わえるかと存じます。
これまでのお勉強の進め方の見直しにも繋がるかと思います。
さて、この索引勉強は、試験によって索引にある語句数は変わってくるでしょうが、結構な時間がかかるものかと存じます。
当然ではありますが、1日やそこらでやってしまう暴挙は止めてください。1週間から十日くらいは見ておいても構わないかと存じます。
小分けしてノルマ化して、1日に適度な数の用語を確認するようにしてください。この言葉の海を泳ぎ切ると、これまでにはない自信が生まれるかと存じます。
違うお勉強で自分を満たしたら、新たに手にした自信を元に、従来のお勉強にお戻りくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年2月18日 9:41 AM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |