本日のススメは、難しいことを述べたく思います。
基本的に理想論でございます。現実にはそうなるのは極めて限られてくるかもしれません。
しかし経験則として、できるだけ合致させねばならないかと存じます。
できるだけ、可能な限り、という条件付でございますが、皆様の試験勉強のご参考になればと存じます。
試験勉強で大事なのは、「質」と「量」のふたつを充実させることでございます。
両方とも、欠けてはならないのでございます。
「質」のよい勉強ばかりしていてもダメなのでございます。
同様に、「量」だけの勉強のみでもよろしくないのでございます。
いくら丁寧で、細心まで心を砕いたお勉強をしても、演習数・読解数・試行数が少なければ身につかないのでございます。
逆もまた然りでございます。
いくら莫大な量の、何百時間にわたるお勉強をしても、ひとつひとつが杜撰であれば、本試験ではぽこぽことつまらない失点を犯し、その結果に涙を流すことでしょう。
「質」と「量」は皆様もご存じの通り、相反するものでございます。
質を高めれば時間がかかりますので、量を稼ぐことができなくなります。
量を稼げば、ひとつひとつは疎かにならざるを得ないので、質は低下するといった次第でございます。
しかし、合格のためには、両方が必要と相なる次第でございます。
非常に困った問題かと存じます。
しかし、まずは、「量」と「質」のふたつがいるんだくらいの認識が持てただけでも、今後の試験勉強は変わっていくのではないかと存じます。
時折見かけるのでございます。
ただ質だけの人、ただ量だけの人、をでございます。どちらかに傾くだけではならないことをご理解くださればと存じます。
では、どうしたらよいのか、でございます。
基本は、量の路線でお進みくださればと存じます。というのも、量を稼げば誰でもある程度の実力を有することができるからでございます。
しかし、量のお勉強である程度の実力が身に付くとはいえ、それで終らせてはならないのでございます。
ところどころ、欠けた櫛ののように、憶えそこなったもの、もう忘れてしまっているもの、理解不足のあるもの、勉強していないもの、丁寧に見ていないものがあるはずでございます。
そうなりますと、量のお勉強はトーンダウンして、質のお勉強に移行致します。
個々詳細を丁寧に見ていって、確固撃破をするという次第でございます。
質のお勉強によって実力のムラがなくなってきたら、再び量のお勉強に戻りまして、何回も繰り返して実力に定着させていきます。
あとはループでございます。
ある程度の実力が付いたとしても、まだまだ、やり足りないところ・見落としているところ・間違うところがあるはずでございます。
ならば、再度、質のお勉強に戻り、個々を丁寧にケアしてまいります。手当が済めばまた、演習数なり読解数、確認数を稼ぐといった次第でございます。
難しいし、そううまくいきませんが、どうか質と量の両面からお勉強をお考えくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年3月19日 12:41 PM |
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基本的に、お勉強とは何かと申しますと、復習であるかとつくづく考える次第でございます。
試験勉強の序盤であろうとも、中盤であろうとも、終盤に差し掛かろうとも、復習は不動のものでございます。
試験勉強の個々の側面で、やるべきことはどんどん変わってまいります。
序盤なら試験の雰囲気を掴んだり、試験科目の全般的な理解に一生懸命です。
中盤では過去問を解いて本試験の実際に触れたり、序盤で勉強したことをきちんと確実に消化吸収してまいります。
事態が終盤に到っても、復習は行います。いや、いってみれば、試験勉強の終わりは復習一色となる次第でございます。
テキストを読んでも、復習でございます。
問題を解いても、過去問を解いても、復習でございます。
暗記や記憶の作業をしても、復習でございます。
復習しても復習でございます。
1章が終れば復習でございます。半分が終れば復習でございます。1冊終れば記念にざっと復習いたします。
復習をするからこそ、お勉強をしたことが定着して参ります。
やったことを確実に残すのが復習でございます。
蓄えたことを維持するのも復習でございます。
お勉強といいますのは、ある程度、手を入れ続けなければならない、荷やっかいなぬか漬けづくりとお考えくださればと存じます。
ぬか漬けを作るような人はもう少数でありましょうが、ぬか漬けのぬか床は毎日かき混ぜねばなりません。手を入れないと腐ってくるからでございます。
やったことというのは、それだけで終るのではなく、それを維持するための作業も必要なのでございます。
復習を通して、蓄えた知識と実力を本試験まで維持してくださればと存じます。
しかし、なかには、復習が怖いと感じている方も居られるかと存じます。
単刀直入に申します。
それは復習が怖いのではなく、自分のやったことがきちんとできているかどうかが不安なだけでございます。
あなただけではなく、受験生に共通して、やったことができていない・憶えられていない現実に触れるのは怖いものでございます。
しかし、そんな感傷は慣れ次第でございます。
わたくしなどは、やったことは2〜3回は手を入れないとできないと心底わかっておりますので、多少どころかやったことのすべてが真っ白になっていても、いつもどうりのことさ、と平気の平次郎となってございます。
怖いなと思いつつ復習と距離を取ると、ますます記憶は薄れてまいりますし、衝撃も大きくなってしまいます。
1回でできる頭じゃあるまいし、と思っておりますと、ショックも和らぐように思います。
はやめにはやめに復習をしてくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年3月18日 12:03 PM |
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人生論の本を読んでおりますと、よい習慣を身に付けなさい、と書かれている事かと存じます。
確かにその通りでございます。お勉強も最初はしんどくても、習慣化さえすれば比較的しんどさが軽減していくものでございます。
とはいえ、なかなかに「よい」習慣とは身につける事が困難でございます。
習慣付けるにはやはり、長い時間をかけて同じ事を継続せねばなりません。
しかし、得てして長く続く事とは、「快」であったり「楽」であったりすることでございます。
お酒やお菓子、昼寝やサボりといったものは、あーっという間に身に付くものでございますが、お勉強のような「苦」にあたるものは、なかなかに身に付かないものでございます。
孔子師の言葉を引くまでもなく、お勉強というのはなかなかに習慣とならないものなのでございます。
ですから、わたくしたちは、無理やりにお勉強を習慣付けるよりも、何か別のことで代用すべきかと考える次第でございます。
それは、習慣よりは型落ちすると申しますか、儀式付けでございます。
簡単に言えば、「先に飴、後に鞭」でございまして、ある事をしたらお勉強に必ず取り掛かるといった塩梅でございます。
たとえば、わたくしなどは、普段用のお茶・コーヒーとは別に、「とっておき用」のものを戸棚に入れてございます。
そう、百貨店で購った高級茶(コーヒー)を飲んだら、必ず自身がやろうと思っている難題、めんどくさい事、作業量が膨大にある事に対して立ち向かうのでございます。
かっこよくいいますと、特別の一杯を頂きながら、コンセントレーションを高めるのでございます。
この儀式付けは、「飴」の部分をいかに準備するかが肝要でございます。
特別にぜいたくで、最も自分の好ましいものを準備する必要がございます。
理想や建前で考えず、本当にほんとうのところの自分の好ましいものをそろえねばなりません。
濃密なプリン、ひとついくらのチョコレートなどが「飴」の筆頭であるかと存じます。
また、この「飴」には、アルコールも解禁しても良いかと存じます。
焼酎鳥飼といった、濃密で少量ながら、お猪口いっぱいで十分に酒飲み心を満たしてくれるものなら、十分、「飴」になるかと存じます。
こういった飴で口の中と頭を喜ばせてから、本丸のお勉強なりに突撃するといった次第でございます。
なお、砂糖には麻薬に似た作用があるといわれておりまして、緊張や不安の緩和、リラックスを生み出すとのことでございます。
アルコールも糖が変化したものでありますから、まあ、糖と似たようなものですし、お茶類のカフェインも覚醒作用がございます。
飴後の苦難に立ち向かう、よい心準備になるかと存じます。
気合や精神力でお勉強に突撃しても、まあ、以って数日、数週間であるかと思います。
お勉強とは長丁場でございます。楽しみがなければやってられないものがございます。
お勉強という「苦」と引き合うものを用意するのも、お勉強のコツであるかと存じます。
また、「飴」の準備が意外なる自分の嗜好を顕現化させるもの。わたくしの菓子ずきもお勉強がなければまったく知られずじまいであったことでしょう。
ちなみにわたくしの10代はほとんど甘いものを摂らず、自販機でもコーラすら飲まずウーロン茶を買うような子供でありました。それが今や、微塵の面影もありません。夏といえば、我慢の果てのコーラでございます。
楽しみを以ってお勉強を儀式付けてくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年3月17日 1:33 PM |
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