独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

儀式付ける

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

人生論の本を読んでおりますと、よい習慣を身に付けなさい、と書かれている事かと存じます。
確かにその通りでございます。お勉強も最初はしんどくても、習慣化さえすれば比較的しんどさが軽減していくものでございます。
とはいえ、なかなかに「よい」習慣とは身につける事が困難でございます。
習慣付けるにはやはり、長い時間をかけて同じ事を継続せねばなりません。
しかし、得てして長く続く事とは、「快」であったり「楽」であったりすることでございます。
お酒やお菓子、昼寝やサボりといったものは、あーっという間に身に付くものでございますが、お勉強のような「苦」にあたるものは、なかなかに身に付かないものでございます。
孔子師の言葉を引くまでもなく、お勉強というのはなかなかに習慣とならないものなのでございます。
ですから、わたくしたちは、無理やりにお勉強を習慣付けるよりも、何か別のことで代用すべきかと考える次第でございます。
それは、習慣よりは型落ちすると申しますか、儀式付けでございます。
簡単に言えば、「先に飴、後に鞭」でございまして、ある事をしたらお勉強に必ず取り掛かるといった塩梅でございます。
たとえば、わたくしなどは、普段用のお茶・コーヒーとは別に、「とっておき用」のものを戸棚に入れてございます。
そう、百貨店で購った高級茶(コーヒー)を飲んだら、必ず自身がやろうと思っている難題、めんどくさい事、作業量が膨大にある事に対して立ち向かうのでございます。
かっこよくいいますと、特別の一杯を頂きながら、コンセントレーションを高めるのでございます。
この儀式付けは、「飴」の部分をいかに準備するかが肝要でございます。
特別にぜいたくで、最も自分の好ましいものを準備する必要がございます。
理想や建前で考えず、本当にほんとうのところの自分の好ましいものをそろえねばなりません。
濃密なプリン、ひとついくらのチョコレートなどが「飴」の筆頭であるかと存じます。
また、この「飴」には、アルコールも解禁しても良いかと存じます。
焼酎鳥飼といった、濃密で少量ながら、お猪口いっぱいで十分に酒飲み心を満たしてくれるものなら、十分、「飴」になるかと存じます。
こういった飴で口の中と頭を喜ばせてから、本丸のお勉強なりに突撃するといった次第でございます。
なお、砂糖には麻薬に似た作用があるといわれておりまして、緊張や不安の緩和、リラックスを生み出すとのことでございます。
アルコールも糖が変化したものでありますから、まあ、糖と似たようなものですし、お茶類のカフェインも覚醒作用がございます。
飴後の苦難に立ち向かう、よい心準備になるかと存じます。
気合や精神力でお勉強に突撃しても、まあ、以って数日、数週間であるかと思います。
お勉強とは長丁場でございます。楽しみがなければやってられないものがございます。
お勉強という「苦」と引き合うものを用意するのも、お勉強のコツであるかと存じます。
また、「飴」の準備が意外なる自分の嗜好を顕現化させるもの。わたくしの菓子ずきもお勉強がなければまったく知られずじまいであったことでしょう。
ちなみにわたくしの10代はほとんど甘いものを摂らず、自販機でもコーラすら飲まずウーロン茶を買うような子供でありました。それが今や、微塵の面影もありません。夏といえば、我慢の果てのコーラでございます。
楽しみを以ってお勉強を儀式付けてくださればと存じます。


快あって

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