独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

工夫をするから続く

わたくしごとでございますが、一時期、ランニングに熱中していたときがありました。
無精者のわたくしには珍しく、数年は毎日の如く、週末も河川敷を走っていたようにもいます。
表向きの理由には、健康のため、体重を減らすため、などと申しておりましたが、ほんとのところは楽しかったのでございます。
その楽しみの原因となったのが、ストップウオッチでございます。そう、まるで陸上部の如く、自分の走っている時間を計測していたのでございます。
時間をストップウオッチで計測する、などといいますと、たいそう本格的のように聞こえますが、走る前と後にボタンを押すくらいの作業でございます。
しかし、これがなかなか、楽しいのでございます。
同じ距離を走っても、季節によって、体調によって、時間帯によって、ほんとうに異なってくるのでございます。
もちろんのこと、体力のアップを実感できることも、楽しめた要素ではございます。しかし、それ以上に、毎日の計測数字の変化が楽しかったのでございます。
例えば、飲酒が続きますと、如実にタイムは落ちるのでございます。走るときも非常にからだが重いので、(飲酒は身体に悪いな)などの結論が引き出せるのでございます。
飲酒と申しても、楽しく皆と飲む飲酒から、晩酌、独酒などありますが、飲み方でもタイムは変わってくるのでございます。
また、飲む酒によってもタイムが変わってまいります。憶えているのは、1番タイムが悪くなるのがウイスキー、焼酎といった蒸留酒でありました。
気候もタイムに大きな影響を与えました。真夏の蒸した日、梅雨の雨上がりの日などは、がくんとタイムが落ちたものでございます。
蒸しているだけで、体力は消耗するんだなあと、空調機のドライ機能を見直したものでございます。
ま、このようにストップウオッチに表れる数字を、その日の走りとつき合わせて、日々の見えなかったことを知るのが楽しかったわけでございます。
変わった楽しみ方ではありますが、こうした工夫が長続きしたのではないかと、考えている次第でございます。
お勉強につきましても、同様の事がいえるのではないかと存じます。
お勉強といいますのは、ほぼ同じような場所で、同じような時間帯で、同じような物を相手に、同じような作業をするわけでございます。
どんなに忍耐深い人でも、飽くのに決まっているのでございます。
ですから、飽きに飽きて、お勉強から距離を取る人が出て来るのでございます。
お勉強を長続きさせるには、やはり、飽きないような一工夫を重ねることかと存じます。
ご飯の量とお勉強の進み方の相関関係を調べてみたり、おやつの有無とお勉強の進捗の関係を注視してみたりします。
何時にやるのが効率がよいか、進みがよいかを日記につけて、時間帯調査をやってみます。
やるべきことをリストアップして、今日のお勉強を目で分かるようにしてみます。
飲酒の有無は、お勉強にどういう影響を与えるかを見てみます。
適当に工夫を挙げてみましたが、こうしたことは、どんどん出て来るかと存じます。
うまくいっているときや調子のよいときは、何も変えないのがよいのですが、うまくいっていないときや停滞しているとき、低調なときは、何かを変えていくのが続けるコツでございます。
「変化」と申しますが、お勉強を色々と変えてみるから、実力はさらに上の段階へと化けるのでございます。
お勉強の前に、座布団を窓の外ではたいたり、ぱぱっと机を整理したり、まわりをハンドクリーナーで掃除をするくらいの変化でも構いません。
何かを変えて、現状の感じ方を変えてほしく存じます。

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ためらいが無駄時間

人といいますのは、とても重要なことをやるのに際しては、時間をかけないものでございます。
お腹がキリキリと痛むときに、トイレに行こうか行くまいか、躊躇する人はいないかと存じます。
それこそダッシュでありまして、トイレに駆け込み、ドアを開けるときに片手はベルトを外して、すぐさま用が足せるようになっているかと存じます。
ここに、ためらいというものはございません。
基本的に、ほんとうにやろうとすること、やりたいこと、やるべきことにつきましては、着手するのに30秒と時間をかけないかと存じます。
意中のあの人から電話がかかってきたり、メールの着信音がしたなら、それこそ、飛びかるように電話機に向かうものでございます。
わたくしたちは、やるべきことに対して、時間をあける必要はないのでございます。
基本的に、お勉強をしようと思っているのなら、それから30秒以内に着手すべきでございます。
というのも、この30秒を超えて手をつけないでいると、以降はぐだぐだタイムの展開が始まるからでございます。
(やろうかなあ〜)と思いつつも、何かどうでもいいこと、くだらないこと、今やらなくてもいいことで大切な時間を満たしてしまうことは、多々ございます。
これはほんとうによくない、時間の使い方であるかと存じます。
やろうと思っているのに、なぜかできない。こうしたことは多々ございますが、そうさせるのは、「ためらい」という形のない、厄介な化け物でございます。
選択に悩んだりすることとは、全く別の心の動きであるかと存じます。
これをしたらいいのかな?と考える事は、危険予知であったり、ほかの選択肢を慮ったり、応益の比較考量であったりと、結構な知的行為であるといえましょう。
しかし、当該ためらいは、やるべきこととそのやるべき価値を把握しており、その他の選択肢は総じてやる必要性も価値もないことがはっきりしているわけでございます。
ここで、判断に悩む事など無いのでございます。
わたくしたちが取るべきは、心に巣くうためらいを除く事でございます。
いや、正確に言うならば、心にためらいが起きる前に、行動に移すべきなのでございます。
つまり、心にためらいが生まれてその巣を張る前に、わたくしたちがやるべき事に着手すべきなのでございます。
これがいまのところ、わたくしがとっております、ためらい対処法でございます。
ためらえばためらうほど、手がけるのに時間がかかってくるかと存じます。
すぐにやれば終る事なのに、うだうだして、気付いたら夜の11時から手がけることになるわけでございます。
(ああ、もうこんな時間!)と気が急いて焦ってしまえば、いい作業にはならないかと存じます。
恋のためらいなら、まあまだ、絵にも歌にもなりますが、お勉強のためらいなど、何の色もございません。
今日の分はささっとやってしまってその後で、気持ちよくぐだぐだしてほしく存じます。

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勉強のためによく休む

「ナポレオンは睡眠を3時間しか取らなかった.。しかし、よく居眠りをしていた。」
わたくしは、この故事が大好きでございます。働くことも大事ですが、休むことも等しく大切なのでございます。
よく動くためにはよく休まねばならないのでございます。寝ずして何かを為そうとは考えぬほうが良いかと存じます。
よっぽどの事情がない限りは、人間は夜も寝ないでがんばりにがんばれないものでございます。
例えば、億単位の借金があるとか、周りから相当たるプレッシャーを与えられているとか、私財のほとんどを事業につぎ込んでいるなどの事情があるのでしたら、24時間365日、それこそがんばりにがんばれるかと思います。
しかし、わたくしたちの大半は、そのような事態にはありませんし、お勉強といいますのは、これまた、そういう事態にある人ができるようなものではございません。
個人的には、のっぴならない事情にある人は、お勉強などしてはならないかと存じます。
1日たりとも休まない、苛烈過ぎる勉強というのは、たいていは身の毒となります。
失敗したときの衝撃が半端ではありません。最悪、軽いうつ状態になるかと存じます。
よく休みこと、このことをお忘れないように、お勉強のお励みくださればと存じます。
日曜日の存在が、よきヒントになるかと存じます。
なぜ1週間のうち、1日だけ休みがあるかといいますと、休んだ方が効率がよいからでございます。
雇用者の立場からいうと、休ませた方がよく働かせられる、というわけでございます。
この休ませた方が効率がよい、という労務管理は、江戸時代からあったと言われております。
盆と正月くらいしか休みがない丁稚奉公だと思われておりますが、四季のイベントやら年中行事、そのほか業界のしきたり等々によりまして、完全な休みと言うのはありませんが、だいぶ休める日々、仕事をしない日々があったと言われているのでございます。
明治・大正にいたっても、奉公人を休ませた方が働きが良いことは、よく知られていたようでございます。
現代においても、話は変わらず、でございます。
よく動くためにはよく休まねばならない、まずはこの点をご理解くださればと存じます。
お勉強と申しますと、ねじり鉢巻にひたすら努力とイメージされる方も多いかと存じます。
一面はそうでございます。ほんとうにやらねばならないときは、ひたすらにお勉強をしなくてはなりません。
しかし、ただがんばるだけがお勉強ではありません。きちんと、休むことを考えておかないと、身体や頭がついていかないのでございます。
相当たる理由がないのに、がんばり続ける事は心身ともに、ダメージを与えるものでございます。
心身にダメージがあれば、お勉強の進捗もかんばしくはなくなるかと存じます。
鉄だって、同じところばかりを使い続ければ、金属疲労を起こして壊れてしまうのでございます。
いわんや、我々の身をや、でございます。
どうすれば自分がリラックスできて活力が戻るのか、よくよく知っておいてほしく存じます。
趣味や興味、娯楽があるのも、よくやらんがためでございます。

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